WHY NOW
いま話題になっている理由
セルビアで現地時間10月25日に行われた議会選挙で、ブチッチ氏が学生主導の勢力「学生リスト」に敗れたことを認めた。英字ニュースの見出しには Vucic concedes defeat が一斉に並んだ。concede は「(負けや事実を)しぶしぶ認める」。選挙のたびに見出しに出る動詞なので、名詞の concession や refuse to concede とあわせて押さえておこう。
concede は「しぶしぶ認める」
concede は、本当は認めたくないことを「認める、譲る」という動詞。選挙のニュースでは concede defeat(敗北を認める)や concede the election の形で、負けた側が結果を受け入れる場面に使う。目的語を省いて Vucic concedes だけでも「敗北を認めた」と読める。admit や acknowledge と近いが、「負けを受け入れる」という響きがいちばん強い。
結果の確定より先に出る語
concede は「公式の結果が出た」ことではなく、「負けた側が負けを認めた」ことを伝える語だ。今回も、ブチッチ氏が敗北を認めた時点で、公式の結果はまだ確定していなかった。英字ニュースでは concedes defeat の見出しのあとに、official results や final count(最終集計)の記事が続くことが多い。
名詞は concession
名詞形の concession は「敗北の表明」と「譲歩」の2つの意味がある。負けた候補が支持者の前で敗北を認める演説は concession speech。交渉の記事では make concessions(譲歩する)の形で出てくる。反対に、負けを認めないことは refuse to concede、勝利を宣言することは claim victory や declare victory と言う。
resign と取り違えない
concede defeat は「負けを認める」で、resign(辞任する)や step down(退く)とは別の語。負けを認めても、すぐに職を退くとは限らない。また、スポーツ面の concede a goal は「ゴールを許す=失点する」の意味で、同じ concede が「相手に点を与える」という使われ方になる。