WHY NOW
いま話題になっている理由
1996年にラッパーのトゥパック・シャクールさんがラスベガスで撃たれて亡くなった事件で、殺人の罪で有罪とされた元ギャングのリーダーに、ラスベガスの裁判所が10月13日(現地時間)、刑を言い渡した。英字ニュースの見出しには 40 years to life が並んだ。「40年」と「終身」が1つの刑に入ったこの言い方は、アメリカの裁判のニュースによく出てくる。
最低40年、最長で一生
40 years to life は「40年から終身まで」という意味で、刑の下限と上限を示している。少なくとも40年は刑務所で過ごし、そのあとで仮釈放(parole)が認められるかどうかの審査を受けられる。認められなければ、一生刑務所から出られないこともある。life with the possibility of parole after 40 years(40年後に仮釈放の可能性がある終身刑)と言い換えることもできる。
見出しは短くなる
見出しは字数が限られるので、to life が落ちて sentenced to 40 years だけになることがある。一方、minimum 40 years(最低40年)と書いて下限であることを示す見出しもある。今回も、同じ判決が媒体によって 40 years、40 years to life、minimum 40 years と3通りに書かれた。見出しの数字だけで刑の重さを判断せず、記事の本文で to life の有無を確かめたい。
仮釈放のない終身刑とは別
取り違えやすいのが life without parole(仮釈放のない終身刑)。こちらは仮釈放の審査そのものがなく、一生刑務所で過ごす刑だ。years to life は、下限の年数を過ぎれば仮釈放の審査を受けられる点で違う。「40年」とだけ訳すと、to life が持つ「上限は終身」という意味が抜け落ちてしまう。