ぴったり重なるふしぎ
太陽の直径は月の約400倍ありますが、地球からの距離もおよそ400倍遠くにあります。そのため、空での見かけの大きさがほとんど同じになり、月が太陽をちょうどかくすことができます。これはまったくの偶然で、太陽系の中でもめずらしい組み合わせです。
3つ(4つ)の日食
- 皆既日食:月が太陽を全部かくす。昼なのに空が暗くなり、太陽のまわりにコロナ(太陽の外側の大気)が白く光って見える。気温も下がる。見られるのは幅200km前後のせまい帯の中だけ
- 金環日食:月が地球から遠く、太陽より少し小さく見えるときに起こる。太陽のふちが光の輪(リング)になる
- 部分日食:太陽の一部だけがかくれる。皆既や金環の帯の外側の広い地域で見られる
- 金環皆既日食:場所によって金環にも皆既にもなる、めずらしい日食
日本で見られた・見られる日食
2012年5月21日には、九州南部から関東までの太平洋側で金環日食が見られ、大きな話題になりました。日本で次に見られる大きな日食は、2030年6月1日の金環日食(北海道の広い範囲・全国で部分日食)と、2035年9月2日の皆既日食(本州の中部・北関東・全国で部分日食)です。
安全な見方(とても大切)
太陽の光はとても強く、少しの時間でも直接見ると、目をいためて視力が落ちることがあります。サングラス、黒い下じき、すすをつけたガラス、スマートフォンの画面ごしはどれも危険です。
- 日食専用の「日食グラス」(安全規格に合ったもの)を使い、それでも長く見つづけない
- 厚紙に小さな穴をあけ、地面や白い紙に太陽の像を映す(ピンホール)。木もれ日も欠けた形になります
- 望遠鏡や双眼鏡では、専用のフィルターがないかぎり絶対にのぞかない
皆既日食で太陽が完全にかくれているあいだだけは、目で見ても大丈夫ですが、光がもどる直前には必ずグラスにもどしましょう。
名前の由来と歴史
日食は「日蝕」とも書きます。むかしの中国や日本では、日食は国の大事にかかわる現象と考えられ、予報が大切な仕事でした。日本の『日本書紀』には、628年の日食の記事があります。今では、何百年も先の日食まで、見える場所と時刻が計算でわかります。
英語では?
- solar eclipse日食
- total / annular / partial皆既/金環/部分
- ring of fire金環日食の光の輪(「火の輪」)
- coronaコロナ
Never look directly at the Sun.太陽を直接見てはいけません。
During a total solar eclipse, the sky gets dark in the daytime.皆既日食のあいだ、昼なのに空が暗くなります。
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日食はいつ?日本で見られる?(2026〜2035年)
| 日付 | 種類 | 食の最大(世界で) | 日本では |
|---|---|---|---|
| 2026年2月17日(火) | 金環日食 | 21:12ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2026年8月13日(木) | 皆既日食 | 2:46ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2027年2月7日(日) | 金環日食 | 0:59ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2027年8月2日(月) | 皆既日食 | 19:07ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2028年1月27日(木) | 金環日食 | 0:08ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2028年7月22日(土) | 皆既日食 | 11:56ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2029年1月15日(月) | 部分日食 | 2:12ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2029年6月12日(火) | 部分日食 | 13:05ごろ | アジアの北部などで見られる部分日食。日本ではほぼ見られない見込み |
| 2029年7月12日(木) | 部分日食 | 0:37ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2029年12月6日(木) | 部分日食 | 0:03ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2030年6月1日(土) | 金環日食 | 15:28ごろ | 北海道で金環日食、全国で部分日食 |
| 2030年11月25日(月) | 皆既日食 | 15:50ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2031年5月21日(水) | 金環日食 | 16:15ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2031年11月15日(土) | 金環皆既日食 | 6:06ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2032年5月9日(日) | 金環日食 | 22:25ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2032年11月3日(水) | 部分日食 | 14:34ごろ | アジアの一部で見られる部分日食。日本で欠けて見えるかは国立天文台の予報で確認を |
| 2033年3月31日(木) | 皆既日食 | 3:01ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2033年9月23日(金) | 部分日食 | 22:53ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2034年3月20日(月) | 皆既日食 | 19:18ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2034年9月13日(水) | 金環日食 | 1:18ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2035年3月10日(土) | 金環日食 | 8:04ごろ | 日本では見られない見込み |
| 2035年9月2日(日) | 皆既日食 | 10:55ごろ | 本州の中部・北関東で皆既日食、全国で部分日食 |
時刻は、地球全体で食がいちばん大きくなる時刻(日本時間)です。自分の町での欠け始め・終わりの時刻は、国立天文台などの予報で確認してください。 時刻は日本時間で、このサイトが天文計算の式(Meeus『Astronomical Algorithms』)で求めた値です。数分ずれることがあります。正式な日時は国立天文台 暦計算室で確認できます。日付をおすと、その月の月カレンダーが開きます。
観察のコツ
- 見る前に、日食グラスに傷や穴がないか確かめよう。
- ざるやうちわの穴、木もれ日など、すき間を通った光が地面に作る「欠けた太陽」の形をさがしてみよう。
- 気温を5分おきにはかると、太陽がかくれるにつれて下がるのがわかります。
よくある質問
次に日本で見られる大きな日食はいつ?
2030年6月1日の金環日食(北海道の広い範囲)と、2035年9月2日の皆既日食(本州の中部・北関東)です。どちらも全国で部分日食が見られます。
日食はなぜ新月のときにしか起きないの?
月が太陽と同じ方向にある(太陽・月・地球がならぶ)のが新月のときだけだからです。月の通り道が約5度かたむいているので、新月のたびに起きるわけではありません。
金環日食と皆既日食のちがいは?
月が地球に近くて大きく見えると太陽を全部かくす皆既日食、遠くて小さく見えると光の輪が残る金環日食になります。
日食をサングラスで見てもいい?
いけません。サングラスでは太陽の光を十分に弱められず、目をいためます。日食専用のグラスを使いましょう。
関連する用語
参考にしたページ
名前の由来に諸説あるものは「〜といわれています」と書いています。写真は NASA のパブリックドメインの画像です。


