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LUNAR ECLIPSE

月食のしくみ
アニメでわかる!

満月が少しずつ欠けて、やがて赤銅色(ブラッドムーン)に――。太陽・地球・月がどうならぶと月食になるのか、動く図で見てみよう。皆既月食・部分月食・半影月食のちがい、赤くなるわけ、次に日本で見られる日もわかります。

SIMULATOR

月食シミュレーター

「再生」をおすか、つまみを動かしてね。上のボタンで、皆既月食・部分月食・半影月食を切りかえられます。①②③の図はつながって動きます。

① 宇宙から見た図

② 地球の影を正面から見ると(月の通り道)
③ 地上から見た月
—

※大きさや距離は、分かりやすくするため実際の比率とはちがいます。時刻は「食の最大」からの、だいたいの時間です。

THREE TYPES

月食の3つの種類

地球の影には、光がほとんど届かないこい影(本影)と、そのまわりのうすい影(半影)があります。月が影のどこを通るかで、見え方がかわります。

赤銅色になった皆既月食の月
画像:NASA/Michael DeMocker

皆既月食total lunar eclipse

月全体が本影に入ります。まっ暗にはならず、赤銅色に光って見えます。写真は2026年3月3日の皆既月食(この日は日本でも見られました)。

一部が欠けた月食の月
画像:NASA/Bill Ingalls

部分月食partial lunar eclipse

月の一部だけが本影に入り、欠けたように見えます。影のふちがまるいことから、地球が丸いことがわかります。写真は皆既月食のとちゅう(部分食のところ)。

半影月食penumbral lunar eclipse

月が半影だけを通ります。月がほんの少し暗くなるだけなので、目で見てもほとんど気づきません。半影に深く入ると、影の側が少しくすんで見えることがあります。

月食で月が欠けて赤くなり、もとにもどるまでを並べた写真
月食のはじまりから終わりまで(11枚の写真を合成。2025年3月14日) 画像:NASA/GRC/Jordan Cochran

WHY RED?

なぜ赤くなるの?

太陽の光 地球月 青い光は大気で散らばる 赤い光は影の中へ 地球の本影(こい影)
大気の厚さや光の曲がり方は、分かりやすく大げさにかいています(本当の大気は、地球の大きさにくらべてとてもうすい層です)。

太陽の光には、いろいろな色の光がまざっています。地球の大気を通るとき、青い光は空気のつぶにぶつかって四方に散らばります(だから昼の空は青い)。赤い光は散らばりにくく、大気の中で少し曲がって、地球の影の中まで入りこみます。

この赤い光が月を照らすので、皆既月食の月は赤銅色になるのです。夕焼けや朝焼けが赤いのと同じしくみ。もし皆既月食のときに月から地球を見たら、地球のまわりがぐるりと夕焼け色の輪に光って見えるはずです。

大気にちりや火山の灰が多い年は暗い赤に、少ない年は明るいオレンジ色に見えます。毎回ちがう色になるのも、月食の楽しみです。

WHY NOT EVERY MONTH?

なぜ毎月は起きないの?

月は約1か月で地球のまわりを1周するので、満月も新月も毎月あります。それなのに月食や日食がたまにしか起きないのは、月の通り道(白道)が、地球の通り道の面(黄道)に対して約5度かたむいているからです。ふだんの満月・新月では、月は影の少し上か下を通りすぎてしまいます。

月の通り道のかたむき

—

🌕 満月0回→ 月食0回
🌑 新月0回→ 日食0回
スタートから0日目

    ※横から見た図です。かたむきは見やすいように約5倍に大げさにかいています(本物は約5度)。地球や月の大きさ・距離も実際の比率とはちがいます。右下の小さな図は「上から見た」ところで、金色の点線が、月の通り道と地球の通り道の面が交わる線(交点)です。

    かたむき「なし」にすると…

    満月のたびに月食、新月のたびに日食が起きてしまいます。1年に12回ずつ!

    かたむき「あり(本物)」だと…

    月の通り道と地球の通り道の面が交わる点(交点)の近くに、ちょうど太陽・地球・月がならんだときだけ起きます。そのチャンスは約半年に1回(「食の季節」といいます)。だから日食と月食は、約2週間をおいて続けて起きることがよくあります。

    TIMELINE

    皆既月食の進み方

    1. 半影食のはじまり月が半影に入る。目ではまだ気づかない
    2. 欠けはじめ(部分食のはじまり)月の左はし(東がわ)から、本影に入って欠けていく
    3. 皆既食のはじまり月全体が本影に。赤銅色の月になる
    4. 食の最大月が影のいちばん深いところに。いちばん暗く赤い
    5. 皆既食の終わり月の左はしから光がもどってくる
    6. 部分食の終わり(食の終わり)月が本影から出る。まるい満月にもどる

    欠けはじめから終わりまでは、長いと3時間半ほど。皆既は長いときで1時間40分ほど続きます。

    NEXT LUNAR ECLIPSES

    次に日本で見られる月食(2026〜2035年)

    次に日本で見られる月食は 2028年7月7日の部分月食。皆既月食は 2029年1月1日 です。

    日付種類日本から時刻(日本時間)
    2026年8月28日(金)終わりました部分月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 13:13(日本時間)
    2027年8月17日(火)半影月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 16:14(日本時間)
    2028年1月12日(水)部分月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 13:13(日本時間)
    2029年6月26日(火)皆既月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 12:22(日本時間)
    2031年5月7日(水)半影月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 12:51(日本時間)
    2034年9月28日(木)部分月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 11:46(日本時間)
    2035年8月19日(日)部分月食× 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下)食の最大 10:11(日本時間)

    時刻は、このサイトが天文計算の式(Jean Meeus『Astronomical Algorithms』)で求めた日本時間で、数分ずれることがあります。日付をタップすると、その月の月の満ち欠けカレンダーが開きます。

    月食の見方のコツ

    特別な道具はいりません。東から南の空が開けた場所で、欠けはじめの少し前から見はじめよう。双眼鏡があると、赤い月のもようがよく見えます。スマホで撮るときは、明るさ(露出)を下げるときれいに写ります。

    IN ENGLISH

    英語では?

    lunar eclipse月食ルーナー・イクリプス。lunar は「月の」
    total lunar eclipse皆既月食total は「全部の」
    partial lunar eclipse部分月食partial は「一部の」
    penumbral lunar eclipse半影月食
    blood moonブラッドムーン(赤い月)皆既月食で赤銅色になった月のよび名
    umbra本影(ほんえい)光がほぼ届かない、こい影
    penumbra半影(はんえい)光が一部だけとどく、うすい影。pen- は「ほとんど」
    totality皆既(かいき)全部かくれている状態・その時間
    shadow影
    full moon満月月食は満月の日にだけ起きる
    orbit軌道(通り道)
    Earth's atmosphere地球の大気

    使ってみよう

    • Never look directly at the Sun.太陽を直接見てはいけません。
    • The Moon turned red during the total lunar eclipse.皆既月食のあいだ、月は赤くなりました。
    • A solar eclipse happens when the Moon passes between the Sun and Earth.日食は、月が太陽と地球のあいだを通るときに起こります。
    • During totality, you can see the Sun's corona.皆既のあいだは、太陽のコロナが見えます。

    月の英語は 月の用語集、宇宙の英単語は 宇宙英単語帳でも。

    FAQ

    よくある質問

    月食はどうして起きるのですか?

    太陽・地球・月がこの順に一直線にならび、月が地球の影の中に入るために起きます。月は自分では光らず、太陽の光をはね返して光っているので、地球の影に入ると暗くなったり、欠けて見えたりします。だから月食は満月の日にだけ起きます。

    皆既月食の月は、なぜ赤く(ブラッドムーンに)なるのですか?

    太陽の光が地球の大気を通るとき、青い光は散らばり、赤い光は散らばりにくいまま大気で少し曲がって、地球の影の中まで届きます。この赤い光が月を照らすので、月は赤銅色(しゃくどういろ)に見えます。夕焼けが赤いのと同じしくみで、地球のまわりの「世界中の夕焼けと朝焼けの光」が月を照らしているともいえます。

    満月は毎月あるのに、月食はなぜ毎月起きないのですか?

    月の通り道(白道)が、地球が太陽のまわりを回る面(黄道)に対して約5度かたむいているからです。ふつうの満月では、月は地球の影の少し上か下を通りすぎます。月食が起きるのは、ちょうど通り道が交わる点の近くで満月になったときだけです。

    月食は目で見ても大丈夫ですか?

    大丈夫です。月食は月を見るだけなので、目で見ても、双眼鏡や望遠鏡で見ても安全です(日食とはちがいます)。特別な道具がなくても楽しめますが、双眼鏡があると、赤い月のもようがよく見えます。

    月食はどこで見られますか?

    月食が起きているときに月が地平線の上に出ている場所(地球の夜の側)なら、どこでも同じ時刻に見られます。見られる場所がせまい日食とくらべて、見られるチャンスが多いのが月食です。

    次に日本で皆既月食が見られるのはいつですか?

    このサイトの計算では、2029年1月1日です(日本で最初から最後まで見られます)。皆既は日本時間で1:16〜2:27ごろです。

    皆既月食はどのくらいの時間続きますか?

    月が地球のこい影(本影)に入りはじめてから出るまでの「欠けている時間」は、長いと3時間半ほど。そのうち月全体が影に入る「皆既」は、長いときで1時間40分ほどです。月の通る道が影の中心に近いほど長くなります。

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    参考にしたページ

    日食・月食の日時は、このサイトが天文計算の式(Jean Meeus『Astronomical Algorithms』)で計算しています。写真は NASA が公開しているパブリックドメインの写真です(クレジットは各写真に記載)。

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