
LUNAR ECLIPSE
月食のしくみ
アニメでわかる!
満月が少しずつ欠けて、やがて赤銅色(ブラッドムーン)に――。太陽・地球・月がどうならぶと月食になるのか、動く図で見てみよう。皆既月食・部分月食・半影月食のちがい、赤くなるわけ、次に日本で見られる日もわかります。

SIMULATOR
月食シミュレーター
「再生」をおすか、つまみを動かしてね。上のボタンで、皆既月食・部分月食・半影月食を切りかえられます。①②③の図はつながって動きます。
※大きさや距離は、分かりやすくするため実際の比率とはちがいます。時刻は「食の最大」からの、だいたいの時間です。
THREE TYPES
月食の3つの種類
地球の影には、光がほとんど届かないこい影(本影)と、そのまわりのうすい影(半影)があります。月が影のどこを通るかで、見え方がかわります。

皆既月食total lunar eclipse
月全体が本影に入ります。まっ暗にはならず、赤銅色に光って見えます。写真は2026年3月3日の皆既月食(この日は日本でも見られました)。

部分月食partial lunar eclipse
月の一部だけが本影に入り、欠けたように見えます。影のふちがまるいことから、地球が丸いことがわかります。写真は皆既月食のとちゅう(部分食のところ)。
半影月食penumbral lunar eclipse
月が半影だけを通ります。月がほんの少し暗くなるだけなので、目で見てもほとんど気づきません。半影に深く入ると、影の側が少しくすんで見えることがあります。

WHY RED?
なぜ赤くなるの?
太陽の光には、いろいろな色の光がまざっています。地球の大気を通るとき、青い光は空気のつぶにぶつかって四方に散らばります(だから昼の空は青い)。赤い光は散らばりにくく、大気の中で少し曲がって、地球の影の中まで入りこみます。
この赤い光が月を照らすので、皆既月食の月は赤銅色になるのです。夕焼けや朝焼けが赤いのと同じしくみ。もし皆既月食のときに月から地球を見たら、地球のまわりがぐるりと夕焼け色の輪に光って見えるはずです。
大気にちりや火山の灰が多い年は暗い赤に、少ない年は明るいオレンジ色に見えます。毎回ちがう色になるのも、月食の楽しみです。
WHY NOT EVERY MONTH?
なぜ毎月は起きないの?
月は約1か月で地球のまわりを1周するので、満月も新月も毎月あります。それなのに月食や日食がたまにしか起きないのは、月の通り道(白道)が、地球の通り道の面(黄道)に対して約5度かたむいているからです。ふだんの満月・新月では、月は影の少し上か下を通りすぎてしまいます。
※横から見た図です。かたむきは見やすいように約5倍に大げさにかいています(本物は約5度)。地球や月の大きさ・距離も実際の比率とはちがいます。右下の小さな図は「上から見た」ところで、金色の点線が、月の通り道と地球の通り道の面が交わる線(交点)です。
かたむき「なし」にすると…
満月のたびに月食、新月のたびに日食が起きてしまいます。1年に12回ずつ!
かたむき「あり(本物)」だと…
月の通り道と地球の通り道の面が交わる点(交点)の近くに、ちょうど太陽・地球・月がならんだときだけ起きます。そのチャンスは約半年に1回(「食の季節」といいます)。だから日食と月食は、約2週間をおいて続けて起きることがよくあります。
TIMELINE
皆既月食の進み方
- 半影食のはじまり月が半影に入る。目ではまだ気づかない
- 欠けはじめ(部分食のはじまり)月の左はし(東がわ)から、本影に入って欠けていく
- 皆既食のはじまり月全体が本影に。赤銅色の月になる
- 食の最大月が影のいちばん深いところに。いちばん暗く赤い
- 皆既食の終わり月の左はしから光がもどってくる
- 部分食の終わり(食の終わり)月が本影から出る。まるい満月にもどる
欠けはじめから終わりまでは、長いと3時間半ほど。皆既は長いときで1時間40分ほど続きます。
NEXT LUNAR ECLIPSES
次に日本で見られる月食(2026〜2035年)
次に日本で見られる月食は 2028年7月7日の部分月食。皆既月食は 2029年1月1日 です。
| 日付 | 種類 | 日本から | 時刻(日本時間) |
|---|---|---|---|
| 2026年3月3日(火)終わりました | 皆既月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 18:51・食の最大 20:34・終わり 22:16 皆既 20:05〜21:03 |
| 2026年8月28日(金)終わりました | 部分月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 13:13(日本時間) |
| 2027年2月21日(日) | 半影月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 食の最大 8:13ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2027年8月17日(火) | 半影月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 16:14(日本時間) |
| 2028年1月12日(水) | 部分月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 13:13(日本時間) |
| 2028年7月7日(金) | 部分月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 2:10・食の最大 3:20・終わり 4:30 |
| 2029年1月1日(月) | 皆既月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 0:08・食の最大 1:51・終わり 3:35 皆既 1:16〜2:27 |
| 2029年6月26日(火) | 皆既月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 12:22(日本時間) |
| 2029年12月21日(金) | 皆既月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 欠けはじめ 5:56・食の最大 7:42・終わり 9:27 皆既 7:15〜8:08 |
| 2030年6月16日(日) | 部分月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 欠けはじめ 2:21・食の最大 3:33・終わり 4:44 |
| 2030年12月10日(火) | 半影月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 食の最大 7:28ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2031年5月7日(水) | 半影月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 12:51(日本時間) |
| 2031年6月5日(木) | 半影月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 食の最大 20:44ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2031年10月30日(木) | 半影月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 食の最大 16:46ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2032年4月26日(月) | 皆既月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 22:28・食の最大 0:13・終わり 1:59 皆既 23:41〜0:46 |
| 2032年10月19日(火) | 皆既月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 2:25・食の最大 4:03・終わり 5:40 皆既 3:40〜4:26 |
| 2033年4月15日(金) | 皆既月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 欠けはじめ 2:26・食の最大 4:12・終わり 5:59 皆既 3:48〜4:36 |
| 2033年10月8日(土) | 皆既月食 | ◎ 日本で最初から最後まで見られます | 欠けはじめ 18:14・食の最大 19:55・終わり 21:35 皆既 19:16〜20:34 |
| 2034年4月4日(火) | 半影月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 食の最大 4:06ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2034年9月28日(木) | 部分月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 11:46(日本時間) |
| 2035年2月22日(木) | 半影月食 | ○ 日本で一部が見られます(月がのぼってくるとき・しずむときに、とちゅうまで) | 食の最大 18:05ごろ半影月食は、月が少し暗くなるだけで、目ではほとんど気づきません |
| 2035年8月19日(日) | 部分月食 | × 日本では見られません(日本は昼間で、月が地平線の下) | 食の最大 10:11(日本時間) |
時刻は、このサイトが天文計算の式(Jean Meeus『Astronomical Algorithms』)で求めた日本時間で、数分ずれることがあります。日付をタップすると、その月の月の満ち欠けカレンダーが開きます。

月食の見方のコツ
特別な道具はいりません。東から南の空が開けた場所で、欠けはじめの少し前から見はじめよう。双眼鏡があると、赤い月のもようがよく見えます。スマホで撮るときは、明るさ(露出)を下げるときれいに写ります。
IN ENGLISH
英語では?
使ってみよう
- Never look directly at the Sun.太陽を直接見てはいけません。
- The Moon turned red during the total lunar eclipse.皆既月食のあいだ、月は赤くなりました。
- A solar eclipse happens when the Moon passes between the Sun and Earth.日食は、月が太陽と地球のあいだを通るときに起こります。
- During totality, you can see the Sun's corona.皆既のあいだは、太陽のコロナが見えます。
FAQ
よくある質問
月食はどうして起きるのですか?
太陽・地球・月がこの順に一直線にならび、月が地球の影の中に入るために起きます。月は自分では光らず、太陽の光をはね返して光っているので、地球の影に入ると暗くなったり、欠けて見えたりします。だから月食は満月の日にだけ起きます。
皆既月食の月は、なぜ赤く(ブラッドムーンに)なるのですか?
太陽の光が地球の大気を通るとき、青い光は散らばり、赤い光は散らばりにくいまま大気で少し曲がって、地球の影の中まで届きます。この赤い光が月を照らすので、月は赤銅色(しゃくどういろ)に見えます。夕焼けが赤いのと同じしくみで、地球のまわりの「世界中の夕焼けと朝焼けの光」が月を照らしているともいえます。
満月は毎月あるのに、月食はなぜ毎月起きないのですか?
月の通り道(白道)が、地球が太陽のまわりを回る面(黄道)に対して約5度かたむいているからです。ふつうの満月では、月は地球の影の少し上か下を通りすぎます。月食が起きるのは、ちょうど通り道が交わる点の近くで満月になったときだけです。
月食は目で見ても大丈夫ですか?
大丈夫です。月食は月を見るだけなので、目で見ても、双眼鏡や望遠鏡で見ても安全です(日食とはちがいます)。特別な道具がなくても楽しめますが、双眼鏡があると、赤い月のもようがよく見えます。
月食はどこで見られますか?
月食が起きているときに月が地平線の上に出ている場所(地球の夜の側)なら、どこでも同じ時刻に見られます。見られる場所がせまい日食とくらべて、見られるチャンスが多いのが月食です。
次に日本で皆既月食が見られるのはいつですか?
このサイトの計算では、2029年1月1日です(日本で最初から最後まで見られます)。皆既は日本時間で1:16〜2:27ごろです。
皆既月食はどのくらいの時間続きますか?
月が地球のこい影(本影)に入りはじめてから出るまでの「欠けている時間」は、長いと3時間半ほど。そのうち月全体が影に入る「皆既」は、長いときで1時間40分ほどです。月の通る道が影の中心に近いほど長くなります。
RELATED
あわせて見てね
参考にしたページ
- NASA Science:Eclipses(日食・月食、英語)
- NASA Science:Types of Eclipses(日食・月食の種類、英語)
- NASA Science:Eclipse Safety(日食を安全に見る方法、英語)
- NASA Science:Future Eclipses(これからの日食・月食、英語)
- 国立天文台:月食とは
- 国立天文台:日食とは
- 国立天文台 暦計算室(各地の日食・月食の時刻)
日食・月食の日時は、このサイトが天文計算の式(Jean Meeus『Astronomical Algorithms』)で計算しています。写真は NASA が公開しているパブリックドメインの写真です(クレジットは各写真に記載)。
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