「オオカミが来た」と「オオカミをつかまえた」で、オオカミが同じ形になるバスク語

読む前に予想してみよう!
バスク語では、「オオカミが来た」のオオカミと「猟師がオオカミをつかまえた」のオオカミは、同じ形で言う
どちらも otsoa。能格の印 -k がつくのは、目的語をとる動詞の主語である猟師のほう(ehiztari-a-k)。
- 対象
- 世界の言語の文法書(バスク語・ディルバル語など)
- 規模
- WALS の比較で名詞190言語・代名詞172言語
- 研究の種類
- 言語類型論の比較と文法記述
- 確かさ
- ★★★★☆
バスク語では「オオカミが来た」のオオカミと「猟師がオオカミをつかまえた」のオオカミが同じ形で、印がつくのは猟師のほうだけ。このように目的語をとる動詞の主語だけに印をつける型を「能格」型と呼ぶ。世界の言語を比べたデータベース WALS では、名詞をこの型で区別する言語は190言語中32言語。
ひとことで言うと「〜が」と「〜を」の分け方が、日本語とまるでちがう言語がある!
もくじ
「オオカミが来た」「猟師がオオカミをつかまえた」。
日本語では、来たオオカミには「が」、つかまったオオカミには「を」がつきます。同じオオカミでも、文の中の役目によって形が変わるのです。
ところが、スペインとフランスにまたがるピレネー山脈で話されるバスク語では、こうなります。
- otsoa etorri da(オツォア・エトリ・ダ)=オオカミが来た
- ehiztariak otsoa harrapatu du =猟師がオオカミをつかまえた
来たオオカミも、つかまったオオカミも、同じ otsoa(otso「オオカミ」+英語の the にあたる -a)。形が変わったのは猟師のほうで、ehiztaria(その猟師)に -k がついています。目的語をとる動詞の主語につく、この -k の形を、言語学では能格(のうかく)と呼びます。
01「来た人」と「つかまえた人」で形が変わる
例文は、バスク大学(スペイン)の言語学者イチアル・ラカが書いたバスク語の文法書(1996年、大学のサイトで公開)にあるものです。
ラカの説明では、バスク語の名詞は、次の2つのとき何もつけない形(絶対格。ぜったいかく)になります。
- 目的語をとらない動詞(来る、着くなど)の主語:otsoa etorri da(オオカミが来た)
- 目的語をとる動詞(つかまえる、見るなど)の目的語:ehiztariak otsoa harrapatu du(オオカミをつかまえた)
そして、目的語をとる動詞の主語にだけ、能格の印 -k がつきます。ラカの文法書のほかの例も見てみましょう。
- zazpi gizonek ekarri dute pianoa =7人の男がピアノを運んできた(gizon「男」+ -e- + -k)
- etxeko txakurrak ikusi gaitu =家の犬が私たちを見た
動詞といっしょに使う助動詞(動詞を助ける語)も変わります。「オオカミが来た」の da はおおよそ「〜である」、「つかまえた」の du は「〜を持つ」にあたる形です。おおまかに言うと、どちらを使うかも目的語があるかないかで決まります(例外はあとで紹介します)。
言語学では、文の中の役目を3つに分けて考えます。
- S:目的語をとらない動詞(自動詞)の主語。「オオカミが来た」のオオカミ
- A:目的語をとる動詞(他動詞)の主語。「猟師がつかまえた」の猟師
- P(研究者によっては O):他動詞の目的語。「オオカミをつかまえた」のオオカミ
日本語は S と A に「が」、P に「を」をつけます。バスク語は S と P が同じ形で、A だけに -k がつきます。線を引く場所がちがうのです。

02日本語と英語は「来た人」も「見た人」も同じ形
日本語や英語のように、S と A を同じ形にして、P だけ別の形にする仕組みを主格・対格型(しゅかく・たいかくがた)と呼びます。
世界の言語の文法を比べたデータベース WALS(『世界言語構造地図』)で、この章を書いたのは言語学者バーナード・コムリーです。WALS は日本語の例として、次のような文を挙げています。
- 太郎が着いた(S に「が」)
- 太郎が次郎を見た(A に「が」、P に「を」)
英語は少し変わっています。the boy(少年)のような名詞は、主語でも目的語でも形が変わりません。WALS はこれを、どれにも印をつけない中立型に分けています。ところが I や he などの代名詞は、I ran away. / I saw him. / He saw me. のように、主語の I・he と目的語の me・him で形が変わります。英語は、名詞と代名詞で型がちがう言語なのです。
03世界に能格の言語はどのくらいある?
コムリーは、名詞の印のつけ方を190の言語で調べました(WALS 98A)。
地図を見ると、能格の言語にはかたよりがあります。コムリーによると、能格はアフリカにはほとんどなく、ヨーロッパでもまれです。多いのはオーストラリアとカフカス地方(黒海とカスピ海のあいだ)。それに次いで、南北アメリカの一部、ニューギニア、南アジア、オーストロネシア語族(台湾から太平洋の島々に広がる言語の仲間)にも多く見られます。
南アジアの例はヒンディー語です。「少年が昨日来た」は laRkaa kal aayaa(ラルカー・カル・アーヤー)で、少年に印はつきません。でも「少年が少女を見た」では laRke ne laRkii ko dekhaa となり、見た少年に ne、見られた少女に ko がつきます。S・A・P がそれぞれ別の形なので、WALS はヒンディー語を三分型に分けています。
能格の印を使う言語がまれなヨーロッパで、西のはしのバスク語は目立つ存在です。しかもバスク語は、今話されているどの言語とも親戚関係が証明されていない「孤立した言語」(language isolate)です。世界の言語の系統をまとめたデータベース Glottolog(グロットログ)も、バスク語をどの語族にも入れず、単独で扱っています。
04オーストラリアのディルバル語:「帰った」のはだれ?
能格の研究でよく名前が出るのが、オーストラリア北東部、クイーンズランド州の北部で話されてきたディルバル語です。言語学者ロバート・M・W・ディクソンが記録し、1972年に文法書を出しました。
ディクソンの1994年の本『Ergativity(能格)』の例を、言語学者イーディス・オルドリッジの論文(2007年)から見てみます。ŋ は、鼻にかかったガ行の音(鼻濁音の子音)です。
- yabu banaga-nyu =母が帰った(母 yabu に印なし)
- ŋuma yabu-ŋgu bura-n =母が父を見た(見た母に能格の -ŋgu)
ここまではバスク語と同じ能格型です。ところが「私たち」「あなたたち」のような代名詞になると、型が変わります。
- ŋana banaga-nyu =私たちが帰った
- nyurra ŋana-na bura-n =あなたたちが私たちを見た(見られた「私たち」に -na)
1人称・2人称の代名詞では、目的語のほうに印がつく主格・対格型になるのです。1つの言語の中で、名詞とこれらの代名詞の型が分かれています。コムリーも、名詞が能格型で代名詞が主格・対格型という組み合わせを5言語で見つけ、そのうち4言語がオーストラリアの言語だったと書いています。
ディルバル語では、文のつなぎ方まで能格の考え方で決まります。ディクソンの例では、「ŋuma yabu-ŋgu bura-n, banaga-nyu」は「母が父を見て、父が帰った」という意味になります。ディルバル語で「母が父を見て、帰った」と言うと、帰ったのは母ではなく父。2つの文で共通になるのは、S と P の役目の人と決まっているからです。オルドリッジによると、印のつき方が主格・対格型になる代名詞の文でも、この決まりは変わりません。日本語や英語なら、帰ったのはふつう母のほうです。
05どんでん返し:バスク語は「能格の代表」ではない?
バスク語は、能格の言語の例として教科書によく登場します。ところが WALS は、バスク語を能格・絶対格型に入れていません。分類は活格型(かっかくがた)です。
理由は、目的語をとらない動詞でも、主語に -k がつくものがあるからです。WALS が文法書(ウアルデとオルティス・デ・ウルビナ、2003年)から引いた例を見ましょう。
- Jon etorri da =ジョンが来た(-k なし)
- Jonek saltatu du =ジョンが跳んだ(-k あり)
「来た」も「跳んだ」も目的語はありません。それでも「跳んだ」では、ジョンに能格の -k がつきます。ラカの文法書も、iraun(残る)、irakin(沸く)、ihardun(〜に取り組む)のように、目的語をとらないのに主語に -k をつける動詞があると書いています。たとえば urak irakin du(ウラク・イラキン・ドゥ)は「水が沸いた」。水に -k がついています。ただしラカは、こうした動詞を「少数のグループ」と説明しています。
自動詞が「-k をつけないグループ」と「-k をつけるグループ」の2つに分かれる仕組みを、活格型と呼びます。コムリーの基準では、-k をとる自動詞がほんの少しなら能格型、まとまった数があれば活格型です。WALS はバスク語の詳しい文法書(ウアルデほか、2003年)の記述にもとづいて、バスク語を後者と判断しました。ただしコムリー自身、能格型と活格型の境目は判断が難しく、バスク語は方言によって -k をとる自動詞の数がちがうと書いています。どこで線を引くかで、同じバスク語が「能格の言語」にも「活格型の言語」にもなるのです。
もう一つの問題は数え方です。時制や相(完了の文かどうかなど)によって型が変わるとき、WALS は世界で珍しいほうの型を優先して数えると決めています。たとえばヒンディー語は、完了の文(「見た」)では三分型ですが、それ以外の文では主格・対格型です。WALS は珍しい三分型のほうに数えました。どの文を基準にするかで、「能格の言語は何言語」という数字も変わるのです。
06まとめ
「〜が」と「〜を」の分け方は、日本語の中では当たり前すぎて、ほかの分け方があるとは考えにくいものです。でもバスク語やディルバル語は、「来た人」と「つかまえた人」のあいだに線を引きます。
WALS の190言語のうち、能格・絶対格型は32言語。世界では少数派ですが、オーストラリアやカフカスではよく見られます。来たオオカミにも、オオカミをつかまえた猟師にも同じ「が」をつける日本語の分け方は、世界にいくつもある分け方の1つなのです。
07もっと知りたい人へ
- 能格(ergative)・絶対格(absolutive)・主格・対格型(nominative-accusative)・活格型(active-inactive):Comrie, B. (2013) Alignment of Case Marking of Full Noun Phrases / of Pronouns. WALS Online, chapters 98–99.
- 能格性(ergativity)・統語的能格性(syntactic ergativity):Dixon, R. M. W. (1994) Ergativity. Cambridge University Press.
- NP 分裂能格(NP split-ergativity):Aldridge, E. (2007) Case in Ergative Languages and NP Split-Ergativity. Texas Linguistics Society 9. CSLI Publications.
- バスク語の格:Laka, I. (1996) A Brief Grammar of Euskara, the Basque Language. University of the Basque Country.
- バスク語の文法(参照文法):Hualde, J. I. & Ortiz de Urbina, J. (eds.) (2003) A Grammar of Basque. Mouton de Gruyter.
よくある質問
能格(ergative)とは何ですか?
目的語をとる動詞の主語にだけつける印(格)のことです。バスク語では「猟師がオオカミをつかまえた」の猟師が ehiztariak となり、この -k が能格の印です。来たオオカミも、つかまったオオカミも同じ otsoa です。
絶対格とは何ですか?
能格型の言語で、何もつけない形のことです。バスク語では、目的語をとらない動詞の主語(オオカミが来た)と、目的語をとる動詞の目的語(オオカミをつかまえた)が、どちらもこの形になります(ラカの文法書)。
能格型と日本語の「が・を」は何が違うのですか?
線を引く場所が違います。日本語は「来た人」と「つかまえた人」に同じ「が」をつけ、目的語に「を」をつけます(主格・対格型)。バスク語は「来たもの」と「つかまえられたもの」を同じ形にし、「つかまえた人」だけに -k をつけます。
能格の言語は世界にどのくらいありますか?
WALS の調査では、名詞を能格・絶対格型で区別する言語は190言語中32言語です(コムリー)。オーストラリアとカフカス地方に多く、アフリカにはほとんどなく、ヨーロッパでもまれです。
バスク語は能格の言語ですか?
教科書ではよく能格の例に出ますが、WALS は活格型に分けています。「ジョンが跳んだ」の Jonek のように、目的語をとらないのに主語に -k がつく動詞があるからです。どちらに分けるかは線の引き方しだいです。
英語は能格の言語ですか?
いいえ。英語の名詞は主語でも目的語でも形が変わらないので、WALS は中立型に分けています。I や he などの代名詞は he と him のように主語と目的語で形が変わり、主格・対格型です。
ディルバル語とはどんな言語ですか?
オーストラリア北東部のクイーンズランド州北部で話されてきた言語で、能格の研究でよく名前が出ます。名詞は能格型ですが、「私たち」「あなたたち」の代名詞は主格・対格型になります。「母が父を見て、帰った」と言うと、帰ったのは父です。
この研究を英語で読もう原田英語の English CornerJapanese uses "ga" for the subject of both "The wolf came" and "The hunter caught the wolf." Only the wolf…
音声
4択クイズ9問A2・B1・B2タップして開く
原田英語の English Corner
この研究を英語で読もう
In Japanese, a wolf can be "ookami ga" or "ookami o." It depends on its job in the sentence. Basque is spoken in the mountains between Spain and France. In Basque, "The wolf came" is "otsoa etorri da."
"The hunter caught the wolf" is "ehiztariak otsoa harrapatu du." The wolf has the same form in both sentences. The hunter gets the ending -k. Linguists call this -k form the ergative.
70 words ・ CEFR A2
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日本語では、オオカミは「オオカミが」にも「オオカミを」にもなる。それは文の中での役目しだいだ。バスク語はスペインとフランスのあいだの山地で話されている。バスク語で「オオカミが来た」は otsoa etorri da。
「猟師がオオカミをつかまえた」は ehiztariak otsoa harrapatu du。オオカミはどちらの文でも同じ形だ。猟師には -k という語尾がつく。言語学者はこの -k の形を能格と呼ぶ。
4択リーディングクイズ
Q1. What is the passage mainly about?
日本語の「が・を」とバスク語の印のつけ方を比べている話なので B。
Q2. In Basque, which word gets the ending -k in "The hunter caught the wolf"?
The hunter gets the ending -k とあるので C。
Q3. In the passage, what does "form" mean?
the same form は「同じ形」。ここでの form は単語の形のことなので B。
Japanese uses "ga" for the subject of both "The wolf came" and "The hunter caught the wolf." Only the wolf that gets caught takes "o." Basque, a language of the western Pyrenees, draws the line in another place. A wolf that arrives and a wolf that gets caught both appear as "otsoa," with no ending at all.
The ending -k goes on the subject of a verb that has an object, such as the hunter who does the catching. This is called the ergative case. When Bernard Comrie compared 190 languages for the World Atlas of Language Structures, 32 of them marked nouns in this way. Many are found in Australia and the Caucasus, but almost none are in Africa.
120 words ・ CEFR B1
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日本語は「オオカミが来た」と「猟師がオオカミをつかまえた」の両方の主語に「が」を使う。「を」がつくのは、つかまったオオカミだけだ。ピレネー山脈西部の言語であるバスク語は、別の場所に線を引く。やって来たオオカミも、つかまったオオカミも、どちらも語尾のない otsoa という形で出てくる。
-k という語尾がつくのは、つかまえる猟師のような、目的語をとる動詞の主語だ。これを能格と呼ぶ。バーナード・コムリーが『世界言語構造地図(WALS)』のために190言語を比べたところ、そのうち32言語が名詞をこのやり方で示していた。オーストラリアやカフカス地方に多いが、アフリカにはほとんどない。
4択リーディングクイズ
Q1. What is the main point of the passage?
日本語とバスク語で、主語と目的語の印のつけ方の線を引く場所がちがうという話なので A。
Q2. How many of the 190 languages in Comrie's study marked nouns in the ergative way?
32 of them marked nouns in this way とあるので B。
Q3. Which of these would get the ending -k in Basque?
-k は目的語をとる動詞の主語につく。「私たちを見る犬」は see の主語で、目的語(私たち)があるので D。「落ちる犬」「やって来たオオカミ」「つかまったオオカミ」は -k のつかない形。
Think about the three roles a noun can play: the subject of a verb with no object, the subject of a verb with an object, and the object itself. Japanese and English treat the first two alike.
Basque and Dyirbal, an Aboriginal language of north Queensland, group the first and third together and give the second its own ending, which linguists call the ergative. In a survey of 190 languages, Bernard Comrie counted 32 that mark nouns this way. Dyirbal mixes systems.
Its nouns follow the ergative pattern, but its pronouns for "we" and "you" behave like English "he" and "him." Even with these pronouns, it joins clauses in the ergative way. In Dyirbal, if you say "Mother saw Father and returned," it was Father who went home. Basque has its own twist.
Some verbs with no object, such as "jump" and "boil," still put -k on their subject. The World Atlas of Language Structures counts enough of these verbs to leave Basque out of the ergative group. It lists Basque in a rarer group called active-inactive, along with Georgian. So any count of ergative languages depends on where each researcher draws these lines.
194 words ・ CEFR B2
和訳を見る
名詞が果たす3つの役割を考えてみよう。目的語のない動詞の主語、目的語のある動詞の主語、そして目的語そのものだ。
日本語と英語は最初の2つを同じに扱う。バスク語と、クイーンズランド北部の先住民の言語であるディルバル語は、1つめと3つめをまとめ、2つめに独自の語尾をつける。言語学者はこれを能格と呼ぶ。190言語の調査で、バーナード・コムリーはこのやり方で名詞に印をつける言語を32数えた。
ディルバル語は型が混ざっている。名詞は能格の型に従うが、「私たち」や「あなたたち」の代名詞は英語の he と him のようにふるまう。それでも、これらの代名詞の文でも、文のつなぎ方は能格の考え方による。ディルバル語で「母が父を見て、帰った」と言うと、家に帰ったのは父だ。
バスク語にも独自のひねりがある。「跳ぶ」や「沸く」のように目的語のない動詞の一部でも、主語に -k をつける。『世界言語構造地図(WALS)』は、こうした動詞が十分にあると数えて、バスク語を能格のグループから外している。ジョージア語と並んで、活格型というもっと珍しいグループに入れている。だから能格の言語の数は、研究者がそれぞれどこに線を引くかで変わる。
4択リーディングクイズ
Q1. What does the passage mainly explain?
日本語・英語とはちがう名詞の印のつけ方(能格)と、その数え方の難しさを説明しているので B。
Q2. In Dyirbal, who went home in "Mother saw Father and returned"?
In Dyirbal, if you say ... it was Father who went home とあるので B。
Q3. Why does the World Atlas of Language Structures leave Basque out of the ergative group?
Some verbs with no object ... still put -k on their subject. WALS はそうした動詞が十分あると数えたので C。
重要単語
- subjectA2名詞主語In "Ken likes cats," the subject is Ken.
「教科、科目」の意味もある(My favorite subject is math.)。文法では「主語」。 - objectB1名詞目的語In "Ken likes cats," the object is cats.
ふだんは「物、物体」。動詞の object は「〜を」にあたる語。動詞の object(反対する)はアクセントが後ろ。 - endingB1名詞語尾、結末Many English plurals have the ending -s.
物語の「結末」の意味でもよく使う(a happy ending)。 - relatedB1形容詞親戚関係にある、関係のあるSpanish and Italian are closely related languages.
be related to ~「~と関係がある、~と親戚だ」の形で入試頻出。 - pronounB1名詞代名詞"He" and "him" are both pronouns.
pro-(~の代わりに)+noun(名詞)。名詞の代わりをする語。 - hunterB1名詞猟師、狩りをする人The hunter waited quietly behind a tree.
hunt(狩る)+-er。job hunter は「仕事を探している人」。 - patternB1名詞型、決まった形These verbs all follow the same pattern.
follow a pattern「型に従う」。「模様、柄」の意味もある。
公式・一次情報をチェック
- WALS 98A 名詞の格の型:世界地図(WALS Online)wals.info
- WALS 98A バスク語の値と例文(WALS Online)wals.info
- バスク語の分類(Glottolog)glottolog.org
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バスク語で「オオカミが来た」は otsoa etorri da、「猟師がオオカミをつかまえた」は ehiztariak otsoa harrapatu du。来たオオカミも、つかまったオオカミも同じ otsoa。印 -k がつくのは「つかまえた猟師」のほうだけ。日本語の「が・を」とは分け方がちがう。
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出典・参考文献(5件)タップで表示
- Comrie B. (2013) Alignment of Case Marking of Full Noun Phrases / of Pronouns, WALS Online chapter 98–99wals.info
- Laka I. (1996) A Brief Grammar of Euskara, the Basque Language, ch.4 Cases and Postpositions, University of the Basque Countryehu.eus
- Aldridge E. (2007) Case in Ergative Languages and NP Split-Ergativity, Texas Linguistics Society 9, CSLI Publicationscslipublications.stanford.edu
- Dixon R.M.W. (1994) Ergativity, Cambridge University Pressdoi.org
- Hualde J.I., Ortiz de Urbina J. (2003) A Grammar of Basque, Mouton de Gruyterdoi.org
※本記事は上記の研究・公開資料をもとに、原田英語が独自の言葉で解説したものです。引用は著作権法第32条の範囲で行い、出典を明記しています。画像はすべてオリジナルのイメージです。研究結果には限界や個人差があります。誤りのご指摘は原田英語のお問い合わせフォームから。
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