WHY NOW
いま話題になっている理由
ベネズエラの野党指導者で、2025年のノーベル平和賞を受けたマリア・コリナ・マチャド氏が、現地時間10月25日、およそ10か月ぶりにベネズエラへ戻った。英字ニュースの見出しには returns after months in exile が一斉に並んだ。in exile は「国を離れて(追われて)暮らしている」。政治家や王族の出国と帰国のニュースに出る言い方なので、exiled や return from exile とあわせて押さえておこう。
exile は「国を追われること」
exile は、身の危険や政治的な理由で、自分の国を離れて暮らさなければならない状態を表す名詞。in exile で「亡命中で、国外に逃れて」となり、live in exile(国外で暮らす)や after months in exile(数か月の国外生活ののち)の形で出てくる。自分の意思で出た場合も、国から追い出された場合も使う。
形容詞なら exiled
見出しでは、名詞の前に置く exiled(国外に逃れた、亡命中の)もよく使われる。今回も Exiled opposition leader … returns の形の見出しがあった。人そのものを指すときは an exile(亡命者)とも言う。国外にいる人たちがつくる政府は government in exile(亡命政府)で、これも辞書に載っている。
帰国のときの言い方
国外での暮らしを終えて戻ることは return from exile。見出しでは returns after ~ in exile や returns from exile の形になる。反対に、国を出ることは go into exile(亡命する、国外に逃れる)、追い出されることは be forced into exile と言う。期間を示すときは after 10 months in exile のように数字を入れる。
asylum と取り違えない
日本語ではどちらも「亡命」と訳されることがあるが、asylum は「ほかの国が保護すること」、つまり受け入れる側の制度の語で、seek asylum(保護を求める)や be granted asylum(保護が認められる)の形で使う。exile は「国を離れている状態」そのものを表す。国外にいる人がすべて asylum を得ているとは限らない。