WHY NOW
いま話題になっている理由
ウェブサイトづくりに広く使われるプログラミング言語 PHP に重大な脆弱性が見つかり、PHP の開発チームは10月21日に修正版を公開した。日本でもサービスを一時止める企業が相次いだ。英字ニュースの見出しに並んだのが exploit attempts(悪用の試み)。exploit は「悪用する」という動詞で習うことが多いが、ここでは名詞。読み方も変わるので、この機会におさえておこう。
名詞の exploit は「攻撃の手口」
動詞の exploit は「(弱点などを)突く、悪用する」。IT のニュースでは、名詞の exploit が「脆弱性を突いて悪さをするためのプログラムや手口」を指す。exploit attempt はそれを使って実際に攻撃を仕掛けようとすること。attempt(試み)とあるので、攻撃が成功したかどうかまでは言っていない点に注意しよう。
見出しでの出方
CNA と The Straits Times は Cloudflare sees millions of exploit attempts after PHP disclosure と見出しをつけた。ここでの disclosure は「(脆弱性の)公表」。脆弱性が公表されると、修正版を入れる前のサイトを狙う動きが一気に増えやすい。DW は key patches available(重要な修正プログラムが出ている)、BBC は global cyber-security scramble(世界中のセキュリティの大あわて)と書いた。
動詞と名詞で強く読む場所が違う
動詞の exploit は後ろを強く読んで /ɪkˈsplɔɪt/(イクスプロイト)。名詞は前を強く読んで /ˈɛksplɔɪt/(エクスプロイト)。record や present と同じく、名詞は前、動詞は後ろに強勢がくる組の一つだ。なお、名詞の exploits には「偉業、手柄」という古くからの意味もあり、his wartime exploits(彼の戦時中の武勇伝)のように使う。