WHY NOW
いま話題になっている理由
カナダ西部アルバータ州のウェインライト基地で、現地時間10月17日に大きな火災が起き、兵士4人が死亡、数十人がけがをしたと各紙が報じた。第一報の見出しには、killed や dead と並んで fatalities and injuries(死者と負傷者)という言い方が出た。当局の発表でよく使われるこの語と、似た casualties との違いをおさえよう。
fatal(命にかかわる)の名詞
fatality は形容詞 fatal(命を奪う、致命的な)の名詞で、事故や災害、事件で亡くなった人、つまり「死者」を指す。ニュースではふつう複数形の fatalities で、数を数えられる名詞として使う。fatal はラテン語の fatum(運命)から来た語で、もとは「運命で定められた」という意味だった。そこから「死をもたらす」の意味が広がった。
見出しでの言い方
今回の第一報では、Canada reports 'fatalities and injuries'(カナダが「死者と負傷者」を発表)や Fatalities as 'serious incident' causes fire のように、人数を書かずに fatalities が使われた。人数が分かると 4 dead や kills at least four のような短い言い方に変わっていく。当局の発表の言い方をそのまま引くときに fatalities が出やすい。
casualties と取り違えない
casualties は「死傷者」で、亡くなった人とけがをした人の両方を含む。一方、fatalities は亡くなった人だけを指す。heavy casualties を「多数の死者」と訳すと誤りになることがある。死者の数をはっきり言いたいときは fatalities や death toll(死者数)を、けが人だけなら injuries や the injured を使う。