WHY NOW
いま話題になっている理由
米国防総省は10月5日(現地時間)、2009年に米テキサス州のフォートフッド陸軍基地で銃を乱射して13人を殺害し、軍法会議で死刑判決を受けた元陸軍軍医について、トランプ大統領が銃殺隊による死刑の執行を承認したと明らかにした。英字ニュースの見出しには、そろって firing squad(銃殺隊)が並んだ。firing を「解雇」と読まないように、語の成り立ちを押さえておきたい。
fire は「撃つ」、squad は隊
firing squad は fire(発砲する、撃つ)の -ing 形と squad(少人数の隊、班)を合わせた語で、「銃殺隊」のこと。そこから「銃殺刑」という刑の方法も指す。発音は「ファイアリング・スクワッド」。execution by firing squad で「銃殺隊による処刑、銃殺刑」、be executed by firing squad で「銃殺刑に処される」になる。
見出しではこう出る
今回の見出しには、approves firing squad execution(銃殺刑による執行を承認する)や to be executed by firing squad(銃殺刑に処されることになる)が並んだ。米国の軍法会議で出た死刑は、大統領が承認しないと執行できない決まりになっていて、見出しの approve(承認する)はこの手続きのことだ。
firing は「解雇」とは限らない
fire には「解雇する、クビにする」の意味もあり、ビジネス記事の firing はふつう「解雇」だ。ただ firing squad の firing は「発砲」のほうで、解雇とは関係がない。execution(死刑の執行)や death row(死刑囚の監房)と同じ記事に出たら、まず「銃殺隊、銃殺刑」と読む。