WHY NOW
いま話題になっている理由
米国防総省は現地時間9月30日、過激派組織「イスラム国」(IS)に対する作戦「生来の決意作戦(Operation Inherent Resolve)」のイラクでの任務が正式に終わったと発表した。2014年に始まった作戦で、今後はイラク軍への訓練や情報面の支援を続けるとしている。英字ニュースの見出しには US-led coalition や withdraw、exit が並んだ。coalition は政治面では「連立」なので、この取り違えに気をつけたい。
US-led は「米国が率いる」
US-led は「米国に率いられた」という意味で、名詞の前に置いて形容詞のように使う。Saudi-led coalition(サウジアラビア主導の連合)、UN-led mission(国連主導の任務)のように、主導する国や機関の名前を前につけて同じ形で作れる。日本語の報道では「米軍主導の有志連合」と訳されることが多い。
coalition は「連合」と「連立」
coalition は、目的を同じくする国や団体の集まりのこと。戦争や安全保障の記事では、いくつもの国が軍を出し合う「多国籍の連合」を指す。一方、国内政治の記事では ruling coalition(連立与党)のように「連立」の意味になる。同じ語でも、国の名前が並ぶか政党の名前が並ぶかで訳を変える。
撤収の見出しの動詞
今回の見出しでは withdraw(撤退する)、exit(出る)、leave(去る)が使い分けられ、France 24 は US-led coalition withdrawal と名詞でまとめた。作戦の終わりは mission ends や declares end of で表されている。撤退がまだ途中なら withdrawal begins、すべて終わったなら complete the withdrawal(撤収を完了する)と言う。