WHY NOW
いま話題になっている理由
永世中立国として知られるスイスで9月27日(現地時間)、「中立」をこれまでより厳しく憲法に書き込むかどうかを問う国民投票が行われ、反対が約7割で否決された。英字ニュースの見出しには Switzerland rejects stricter neutrality のように neutrality が一斉に並んでいる。中立を英語でどう言い、どう読めばいいのかを整理する。
何を決める投票だった?
右派の国民党の関係者らが提案した案で、紛争の当事国への制裁を原則として禁じることなどを憲法に明記し、中立を厳しく定めようとするものだった。スイスは2022年、ロシアのウクライナ侵攻を受けてEUの対ロシア制裁に加わっており、これが中立に反するという声が提案の背景にある。否決で、これまでの柔軟な中立政策が続くことになった。
英字ニュースではこう出る
見出しでは stricter neutrality(より厳格な中立)、tighter neutrality rules(より厳しい中立の決まり)を reject(否決する)という形が中心。英語メディアは、厳格化すれば NATO との協力が制限されていた点にも触れている。スイスの中立は permanent neutrality(永世中立)、軍隊を持って自国を守る中立は armed neutrality(武装中立)と呼ばれる。
neutral との違いに注意
neutrality は名詞で「中立(であること)」。形容詞は neutral で、a neutral country(中立国)、remain neutral(中立を保つ)のように使う。また neutrality は政治以外でも使われ、net neutrality は「ネットの中立性」、carbon neutrality は「カーボンニュートラル(炭素中立)」。どの中立の話かは、前につく語で見分けよう。