まずはこの3つ
- まず志望校の過去問で形式と語数を確かめる
- 和文英訳は和文和訳→S V を決める→情報を補う
- 難しい英語より、まちがえない英語で部分点を守る
記述式の英作文は、多くの場合「誤りや訳し漏れを減点していく」見方と「内容・構成の評価」を組み合わせて採点されると考えられる。だから覚えたての難しい表現で1か所大きく崩すより、確実な英語で全体を正確に書く方が点が残る。どの大学でも、文の骨組み(主語と動詞)が正しいこと、問いに答えていることが土台になる。
主な形式と対策の軸
大学・学部・年度で形式は変わる。志望校の過去問で必ず確認する。
| 形式 | どんな問題か | 対策の軸 |
|---|---|---|
| 和文英訳 | 日本語の文章(下線部など)を英語にする | 和文和訳と骨組みの決定 |
| 自由英作文 | テーマについて指定語数で意見を書く | 型+具体的な理由2つ |
| 資料・条件つき英作文 | グラフ・イラスト・会話などを踏まえて書く | 描写・比較・意見から指示されたもの |
| 要約 | 英文の内容を英語か日本語でまとめる | 主題文を探して言い換える |
| 空所に英文を補う | 会話や文章の流れに合う英文を書く | 前後の論理と時制に合わせる |
和文英訳の得点源6
- 1骨組み(S V)が最優先文の構造が崩れると、細かい語の誤りより大きく減点されやすい。まず主語と動詞を決め、修飾語句はその後で適切な位置に足す。Many young people today spend more time online than with their friends.今の若者の多くは、友達と過ごすよりネットで長い時間を過ごす。
- 2和文和訳で書ける日本語に「ありがたみ」「〜ものだ」のような日本語らしい表現は、意味を取り出して言い換えてから訳す。We do not realize how valuable something is until we lose it.失って初めてそのありがたみがわかるものだ。
- 3日本語にない情報を補う主語(we / people)、時制、名詞の単複、冠詞を英語の側で決める。一般論の主語は we / people が使いやすい。People tend to judge others by their appearance.人は見た目で他人を判断しがちだ。
- 4訳し漏れゼロ「さえ」「ほとんど」「まだ」「〜も」は意味の核。抜けると内容の誤りになる。最後に日本語の意味がすべて英語に入ったか照合する。Even small children can use smartphones these days.最近は小さな子どもでさえスマホを使える。
- 5知らない語は説明で逃げる「少子高齢化」が1語で出なければ、意味を文で説明する。誤った訳語より、正しい説明の方が点になる。The number of children is decreasing, while the number of elderly people is increasing.子どもの数が減る一方で、高齢者の数が増えている(少子高齢化)。
- 6長い文は2文に分けてよい意味が正確に伝わるなら、日本語の1文を英語2文に分けても普通は問題にならない。無理に1文にして崩すより安全。
問題(オリジナル):便利さに慣れてしまうと、それがなくなって初めてそのありがたさに気づくものだ。 / 崩れた訳:If we accustom to convenient, we notice its thankfulness for the first time when it lost. (accustom の語法・形容詞の名詞化・thankfulness の誤用・受動態の抜け) / 和文和訳:便利なものに慣れると、それを失うまでその価値に気づかない。 / 答案:Once we get used to something convenient, we do not realize how valuable it is until we lose it. / 「初めて〜する」を not 〜 until で処理し、「ありがたさ」を how valuable it is にほどいた。
自由英作文の得点源5
- 1型で書く主張→理由(指定の数。なければ2つ)→まとめ。各理由に具体例か説明を。語数が多い大学では譲歩と反論を足すのも有効。
- 2問いの語で1文目問いのキーワードを使って立場を1つに言い切る。条件(理由の数・具体例・語数)に下線を引いて照合する。
- 3理由は「だから何?」まで理由を書いたら、その結果どうなるかを1文足す。抽象的な理由のままでは内容点が伸びない。
- 4書ける英語で書く主張が立派でも英語が崩れれば減点される。言いたいことを、自分が正確に書ける英語に合わせて調整する。
- 5語数は範囲の内側指定の下限ぎりぎりは危険。数え方の違いを見込んで、範囲の内側に余裕を持って収める。
要約の得点源4
- 1主題文を探す各段落の主張(最初か最後の文に多い)と、however などの転換の後を拾う。論説文なら筆者の結論が要約の中心。
- 2具体例・数字は削る例・エピソード・数字は主張を支える材料なので、要約では原則として入れない。
- 3言い換えて圧縮本文の文をつなぎ合わせるのではなく、上位語や抽象的な言葉でまとめる(cars, trains, and planes → transportation)。
- 4字数・語数を満たす指定の上限に近いほど情報を入れられる。大きく足りない答案は要点不足と見られやすい。
時期別の進め方
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 高2〜高3春 | 文法・構文の基礎、例文の暗記 | 例文は書いて覚える。英作文の材料になる |
| 高3夏 | 和文和訳の練習、自由英作文の型 | 短い問題を毎日1題。型を体に入れる |
| 高3秋 | 志望校の過去問で形式に慣れる | 書いたら必ず添削を受け、書き直す |
| 直前期 | 時間を計って通しで解く | ミスノートで自分の誤りの癖を見直す |
国公立二次で点を落とすパターン6
- ✕覚えたての難しい語で書く○意味がずれない平易な語で書く誤用すると意味が崩れて大きく減点されやすい。
- ✕「さえ」「ほとんど」を訳さない○even / hardly など文脈に合う語で落とさず訳す訳し漏れは内容の誤りになる。
- ✕Japan's population is many.○Japan has a large population.population は large / small。全体を主語に have で。
- ✕要約に具体例や数字を入れる○筆者の主張と論の流れだけをまとめる例を入れると肝心の要点が入りきらない。
- ✕自由英作文で語数が下限に届かない○具体例や結果を足して範囲内に語数は条件。不足は大きく評価を下げうる。
- ✕雑な字・薄い字で書く○採点者が迷わない字で書く読めない語は正解と見てもらえるとは限らない。
確認テスト
- 1和文英訳で最初に決めるべきなのは?正解は 主語と動詞。骨組みが崩れると大きく減点されやすい。
- 2「失って初めて大切さがわかる」:We do not realize its value we lose it.正解は until。「〜して初めて」は not 〜 until。
- 3要約で原則として削るのは?正解は 具体例や数字。例は主張を支える材料。
- 4「日本は人口が多い」の英訳で自然なのは?正解は Japan has a large population.。全体を主語に have、population は large。
- 51語で訳せない日本語に出会ったら?正解は 意味を文で説明する。正しい説明の方が点になる。
書いたら採点してもらう1
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