まずはこの3つ
- 下線部の中の「構文」を先に特定。訳の型を当てはめる
- まず型どおりの直訳→次に日本語として整える
- 比較級・助動詞・時制・否定の訳抜けは減点の定番
下線部和訳はここを見られる
下線が引かれるのは、たいてい「直訳ではうまく訳せない構文」を含む所。採点の基準は大学ごとに違い公表されないことも多いが、一般には①構文を正しく取れているか ②語句・時制・助動詞の訳抜けがないか ③日本語として意味が通るか、の観点で見られることが多い。下の note は「ここを外すと減点されやすい」所。
1比較:程度と「差」を訳に出す7
- The 比較級 〜, the 比較級 …★★★〜すればするほど…「〜につれて…」も可。2つ目の比較級(もっと…)の訳抜けに注意The older we get, the more we value our time.年を取れば取るほど、時間を大切に思うようになる。
- A is no more B than C is (D)★★★A が B でないのは C が D でないのと同じ「C と同様に A も B ではない」も可。「A は C ほど B でない」は誤訳A computer can no more think than a calculator can.電卓が考えられないのと同様に、コンピューターも考えることはできない。
- A is no less B than C is (D)★★★C に劣らず A も B だ両方肯定。「C ほど B でない」と否定にすると正反対Listening is no less important than speaking in a conversation.会話では、聞くことは話すことに劣らず大切だ。
- not so much A as B★★★A というよりむしろ B主張は B。A と B を逆に訳すと意味が正反対になるHappiness depends not so much on what you have as on how you see it.幸福は、何を持っているかというより、それをどう見るかで決まる。
- X times as 〜 as A/X times the 名詞 of A★★★A の X 倍〜half as 〜 as=半分。何の「倍」か(重さ・数)を明示するThe new tablet is half as heavy as the old one.新しいタブレットの重さは古いものの半分だ。
- Nothing is 比較級 than A★★★A ほど〜なものはない最上級の意味が出ていれば「A が最も〜だ」も可Nothing is more valuable than the time you spend with your family.家族と過ごす時間ほど貴重なものはない。
- all the 比較級 for A [because S V]★★★A なのでそれだけいっそう〜the=「その分だけ」。「いっそう・なおさら」を落とすと減点。none the 比較級=それでも少しも〜ないI respect her all the more because she never complains.彼女は決して不平を言わないので、なおさら尊敬している。
2否定:範囲と二重否定8
- not always/not all/not necessarily★★★いつも[すべて/必ずしも]〜とは限らない部分否定。「すべて〜ない」と全体否定に訳すと誤訳Expensive things are not always better.高い物が必ずしも良いとは限らない。
- It is not until A that B★★★A して初めて B直訳「A まで B しない」でも意味は合うが、「初めて」の方が構文の理解が伝わるIt was not until I started working that I understood how hard my parents had worked.働き始めて初めて、両親がどれほど懸命に働いてきたかがわかった。
- cannot 〜 too …★★★いくら〜してもしすぎることはない「〜しすぎてはいけない」と禁止に訳すのは誤りWe cannot be too careful about what we post online.ネットに何を投稿するかには、いくら慎重になってもなりすぎることはない。
- never A without B-ing★★★A すると必ず B する二重否定は肯定に直すと自然。直訳でも構造が正しければ部分点は残りやすいI never hear this song without remembering my high school days.直訳:高校時代を思い出さずにこの歌を聞くことはない →意訳:この歌を聞くと必ず高校時代を思い出す。
- anything but 〜/nothing but 〜★★★決して〜ではない/〜にすぎない取り違えると意味が正反対。but=「〜以外」から考えるHis explanation was anything but clear.彼の説明は決してわかりやすいものではなかった。
- the last A to V★★★最も〜しそうにない A/決して〜しない A文字どおり「最後に〜する人」の時もあるが、この型は否定で訳すShe is the last person to give up halfway.彼女は途中で投げ出すような人では決してない。
- not A because B★★★B だから A というわけではない読みは2通り。just because なら「B だから A というわけではない」。文脈で「B なので A しない」もPeople don't read books just because they are useful.人は役に立つからという理由だけで本を読むわけではない。
- It is not that A but that B★★★A というわけではなく B なのだ事情の説明。「〜ではない」だけで切ると but 以下とつながらないIt's not that I don't want to help, but that I don't have time.手伝いたくないわけではなく、時間がないのだ。
3仮定法・助動詞:「だろう」「のに」を落とさない5
- Without A/If it were not for A★★★A がなければ(…だろう)主節の would=「だろう」まで訳す。過去なら If it had not been forWithout the internet, our lives would be very different.インターネットがなければ、私たちの生活はずいぶん違ったものになるだろう。
- 主語に隠れた仮定(A+名詞+would)★★★〜なら(…だろう)主語を「〜なら」と条件に訳す。直訳「本当の友人は言わないだろう」は弱いA true friend would not say such a thing.本当の友人なら、そんなことは言わないだろう。
- To V 〜, S would …(不定詞に隠れた仮定)★★★〜すれば[したら]…だろうTo hear・To see+would は条件。目的「〜するために」と取り違えないTo hear her speak English, you would think she was a native speaker.彼女が英語を話すのを聞いたら、ネイティブスピーカーだと思うだろう。
- as if+仮定法★★★まるで〜かのようにas if+had p.p.=「まるで〜したかのように」。時のずれを訳に出すHe talked about the city as if he had lived there for years.彼はまるで何年もそこに住んでいたかのように、その町について話した。
- should have p.p.★★★〜すべきだったのに(しなかった)「のに」で事実との逆を示す。※「もう〜したはずだ」の意味もある。must have p.p. と混同しないWe should have started preparing much earlier.もっとずっと早く準備を始めるべきだったのに。
4強調・倒置・結果:語順を訳に生かす4
- It is A that 〜(強調構文)★★★〜なのは A だA を文末に置いて強調を出す。形式主語「〜ということは A だ」と取り違えないIt was her kind words that gave me the courage to try again.もう一度挑戦する勇気をくれたのは、彼女の優しい言葉だった。
- Little [Never]+倒置★★★全く[一度も]〜ない文頭の little は「少し」ではなく強い否定Little did we know that the decision would change our lives.その決断が私たちの人生を変えることになるとは、思いもしなかった。
- Only+副詞(句・節)+倒置★★★〜して初めて/〜によってのみ「だけ」の訳抜けに注意。only の範囲は副詞部分Only by working together can we solve this problem.協力することによってのみ、この問題は解決できる。
- so 〜 that …★★★とても〜なので…/…なほど〜前から「とても〜なので」が基本。否定の結果は「…できないほど〜」も可The lecture was so difficult that few students could follow it.講義はとても難しかったので、ついていける学生はほとんどいなかった。
5名詞構文・無生物主語:「文」に戻す5
- the 名詞 of A(名詞構文)★★★A が〜すること/A を〜することof を主語か目的語に戻し、述語にする。「〜の〜」の連続は減点されやすいThe rapid growth of online shopping has changed the way we live.直訳:オンラインショッピングの急速な成長が私たちの生き方を変えた →意訳:ネット通販が急速に広まったことで、私たちの暮らし方は変わった。
- S enable O to V★★★S のおかげで O は〜できる「可能にする」の直訳も構造は正しいが、人を主語にすると自然Modern technology enables us to work from anywhere.直訳:現代の技術は私たちがどこからでも働くことを可能にする →意訳:現代の技術のおかげで、私たちはどこからでも働ける。
- S prevent [keep] O from -ing★★★S のため[せいで]O は〜できない主語を原因(〜のため)に訳すA sudden illness prevented him from taking the exam.急病のため、彼は試験を受けられなかった。
- What makes A 〜?★★★なぜ A は〜なのか直訳「何が A を〜にするのか」→「なぜ」で訳すと自然What makes this book so popular among teenagers?なぜこの本は十代にこれほど人気があるのだろうか。
- This is why 〜/This is because 〜★★★こういうわけで〜/これは〜だからだwhy の後ろ=結果、because の後ろ=原因。向きを逆にすると誤訳He missed the last train. This is why he took a taxi.彼は終電に乗り遅れた。そういうわけでタクシーに乗ったのだ。
6関係詞・what:先行詞と節の範囲5
- what S is/what S has★★★今の S(人柄)/S の財産この型では「S が何であるか」と疑問詞に訳さない(※間接疑問のこともある)We should judge people by what they are, not by what they have.直訳:人を、持っているものではなくその人であるところのもので判断すべきだ →意訳:人は財産ではなく人柄で判断すべきだ。
- A is to B what C is to D★★★A と B の関係は C と D の関係と同じ「B にとっての A は D にとっての C だ」も可。比例の構造が見えれば OKSleep is to the brain what food is to the body.睡眠と脳の関係は、食べ物と体の関係と同じだ。
- 〜, which …(前の文全体)★★★そしてそのことが…前から訳し下ろす。which が何を指すかを日本語で明示するShe passed the exam on her first try, which surprised everyone.彼女は一度で試験に合格し、そのことに皆が驚いた。
- 関係詞+S think+V★★★S が〜だと思う(もの・人)S think を( )でくくる。「S は思う」を独立させて訳さないDo what you believe is right.自分が正しいと信じることをしなさい。
- the extent [degree] to which S V★★★S がどの程度〜するかto which を節に戻す(S V to the extent)と意味が取れるThe extent to which children read depends largely on their home environment.子どもがどの程度本を読むかは、家庭環境に大きく左右される。
7不定詞・分詞・その他:つなぎ方を決める6
- 〜, only to V★★★〜したが、結局…だった目的「…するために」と訳すと誤訳。結果を訳し下ろすShe rushed to the store, only to find it closed.彼女は店に急いだが、閉まっていた。
- 分詞構文 -ing 〜, S V★★★〜して/〜なので/〜しながら意味は文脈で1つに決める。迷えば「〜して」で因果をぼかすのが無難Not knowing what to say, I remained silent.何と言えばよいかわからず、私は黙っていた。
- with O C(付帯状況)★★★O が C の状態で/O が C なのでwith を「〜と一緒に」と訳さない。O と C の主述関係を出すWith so many people watching, she felt nervous.とても多くの人が見ていたので、彼女は緊張した。
- be to V★★★予定・義務・可能・運命・意図if 節の中は「〜するつもりなら/〜するには」。文脈で1つ選ぶIf we are to succeed, we must start now.成功するには、今すぐ始めなければならない。
- A is one thing; B is another★★★A と B は別物だ直訳「A は1つのことで B はもう1つのこと」は意味が伝わらないTo know is one thing; to teach is another.知っていることと教えることは別物だ。
- as S V(比例・様態)★★★〜につれて/〜ように比較級・変化の動詞があれば「〜につれて」。識別は「as の識別チートシート」As we get older, our tastes change.年を取るにつれて、好みは変わる。
直訳・自然な訳・意訳しすぎの境目
| 英文の核 | 直訳(構造は○) | 自然な訳(目標) | 意訳しすぎ(危険) |
|---|---|---|---|
| It was not until A that B | A までは B しなかった | A して初めて B した | A したので B した(因果にすりかえ) |
| S enable O to V | S は O が〜するのを可能にする | S のおかげで O は〜できる | O は〜できる(S が消える) |
| not always | いつも〜というわけではない | 〜とは限らない | 〜ではない(部分否定が消える) |
| should have p.p. | 〜すべきだった | 〜すべきだったのに | 〜しなかった(後悔が消える) |
本番の手順4
- 1下線部の構文に印をつけるnot until・no more than・, which など、型のある所を囲む
- 2型どおりに直訳する主語・述語・修飾を1対1で対応させた訳をまずメモ
- 3日本語に整える名詞構文・無生物主語は文に戻す。語順を自然に
- 4訳抜けを点検する比較級・助動詞・時制・否定・指示語を1つずつ確認
確認テスト:最も適切な訳は?
- 1He is the last man to break a promise.正解は 彼は決して約束を破るような人ではない。the last 〜 to V=最も〜しそうにない
- 2I like him all the better for his faults.正解は 欠点があるので、なおさら彼が好きだ。all the 比較級 for A=A なのでいっそう
- 3To hear him talk, you would think he was the boss.正解は 彼の話しぶりを聞いたら、彼が上司だと思うだろう。不定詞に隠れた if
- 4It is not that she is lazy, but that she is tired.正解は 彼女は怠けているのではなく、疲れているのだ。It is not that A but that B
- 5The heavy rain kept us from going out.正解は 大雨のせいで私たちは外出できなかった。keep O from -ing=無生物主語は原因に
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