まずはこの3つ
- 冒頭の数文で型を見抜き、主張の位置を予測する
- 一般論→反論・譲歩→主張は、逆接の後が主張
- 問題→解決は解決策、因果は矢印の向きが設問になる
主な展開パターンを記号で
10の展開パターン10
各パターンの骨組み(英語のミニ例)と、主張の位置・狙われる設問をセットで。
- 1一般論→反論「多くの人は〜と考える」を否定して筆者の考えを出す。主張は However の後が多い(※一般論を部分的に修正するだけのこともある)。一般論の内容を筆者の意見とするダミーが定番。Many people think video games are a waste of time. However, some games can improve problem-solving skills.多くの人はゲームを時間のむだだと思っている。しかし問題解決力を高めるゲームもある。
- 2譲歩→主張反対意見を一度認めてから本音を言う。It is true that / Of course / Admittedly 〜, but…。主張は but の後。It is true that online shopping is convenient. But it is hurting small local stores.確かにネット通販は便利だ。しかし地元の小さな店を苦しめている。
- 3問題→解決問題(problem / challenge)と、多くはその原因を示し、解決策を提案する。主張は解決策(should / need to / one solution is)。Plastic waste is polluting the oceans. One solution is to charge for plastic bags.プラごみが海を汚している。解決策の1つはレジ袋を有料にすることだ。
- 4対比2つのもの(A と B)を同じ軸で比べる。in contrast / whereas / on the other hand。比較の軸と、筆者がどちらを評価しているかを押さえる。Printed books are easy on the eyes, whereas e-books are easy to carry.紙の本は目に優しいが、電子書籍は持ち運びやすい。
- 5因果原因→結果、または結果→原因の連鎖。because / lead to / result from / as a result。矢印の向きと、原因が1つか複数かが設問になる。Rising temperatures melt the ice, which in turn raises sea levels.気温の上昇が氷をとかし、それがさらに海面を上昇させる。
- 6時代の比較(昔→今)昔の状況と今の状況を比べ、変化とその理由・影響を述べる。In the past / used to ↔ Today / Now。変わった点が主張の核。People used to rely on maps. Today, most of us depend on GPS, and we may be losing our sense of direction.かつて人は地図に頼っていた。今は多くがGPS頼みで、方向感覚を失いつつあるのかもしれない。
- 7定義重要な概念の意味を定義し、それを軸に論を進める。is defined as / refers to / By X, I mean。定義の文は下線部・言い換え問題の手がかりになりやすい。By resilience, we mean the ability to recover from difficulties.レジリエンスとは、困難から立ち直る力のことだ。
- 8分類・列挙テーマをいくつかの種類・理由に分けて順に述べる。There are three types / First, Second, Finally。数と順番、どの説明がどの種類かが設問になる。There are two main reasons for this. First, ... Second, ...これには主に2つの理由がある。第一に…第二に…
- 9具体→抽象エピソードや例を先に出し、最後に一般的な結論を引き出す。主張は後半(Thus / This shows that)。前半の例に引きずられない。When I lived abroad, a stranger helped me find my way. This shows that kindness needs no common language.海外で暮らしていたとき、見知らぬ人が道を教えてくれた。親切に共通の言語はいらないのだ。
- 10仮説→検証研究の問い・仮説→方法→結果→結論の順。科学の説明文に多い。found / suggest / indicate の後の結果と、その解釈の強さ(may / suggest)が設問になる。Researchers wanted to know whether music helps plants grow. They found no clear effect.研究者たちは音楽が植物の成長を助けるかを知りたかった。はっきりした効果は見つからなかった。
一目でわかる早見表
| パターン | サイン語 | 主張の位置 |
|---|---|---|
| 一般論→反論 | Many people think / However | However の後 |
| 譲歩→主張 | It is true that / Of course 〜, but | but の後 |
| 問題→解決 | problem / challenge / should / solution | 解決策 |
| 対比 | in contrast / whereas / unlike | 比べる軸と、筆者が評価する側(あれば) |
| 因果 | because / lead to / as a result | 筆者が説明・強調する側(原因か結果か) |
| 時代の比較 | used to / In the past / Today | 今の変化とその意味 |
| 定義 | is defined as / refers to / mean | 定義した概念を使った結論 |
| 分類・列挙 | There are 〜 types / First, Second | 分類の基準を示す文・最後のまとめ |
| 具体→抽象 | When I 〜 / This shows that | 最後の一般化 |
| 仮説→検証 | wanted to know / found / suggest | 結果の解釈 |
なぜ効く?
なぜ型を知ると読める? 説明文の全体構造(問題→解決、比較、因果など)をとらえて読む読み手ほど、内容をよく思い出せることが示されている(Meyer, Brandt & Bluth 1980 など、Meyer の「トップレベル構造」の研究)。型は情報を入れる棚のようなもの。棚が先にあれば、細部は迷わず正しい場所に収まる。
パターンは組み合わさる3
- 1一般論→反論+因果「〜と思われているが、実は原因は別にある」。最もよく見る組み合わせ。逆接の後の「本当の原因」が主張。
- 2問題→原因→解決問題を示し、因果で原因を分析し、解決策を出す。原因と解決策の対応(どの原因にどの解決か)が設問になる。
- 3時代の比較+対比昔の A と今の B を比べ、どちらにも利点・欠点があると整理する。筆者がどちらに傾いているかを最終段落で確かめる。
型の読み違い3
- ✕冒頭の一般論を筆者の主張と読む○後に However が来るか待つ一般論→反論の型では一般論は否定される
- ✕問題提起の段落を主旨として選ぶ○後半の解決策を主旨とする問題→解決の型の主張は解決策
- ✕研究結果 may help を「助ける」と断定○「助けるかもしれない」と程度を保つ仮説→検証の型では結論の強さが狙われる
確認テスト
- 1冒頭が Traffic jams are a serious problem in big cities. のとき、最も可能性が高い型は?正解は 問題→解決。problem が型のサイン
- 2It is often said that 〜. However, 〜. の型で主張はどこ?正解は However の後。一般論→反論
- 3In the past, people wrote letters. Today, 〜. の型は?正解は 時代の比較。In the past ↔ Today
- 4Researchers found that 〜 may reduce stress. の may が示すのは?正解は 結論の強さ(可能性)。断定の選択肢は言い過ぎ
参考にした資料
- Meyer, B. J. F., Brandt, D. M. & Bluth, G. J. (1980). Use of top-level structure in text: Key for reading comprehension of ninth-grade students. Reading Research Quarterly, 16(1)
論理展開パターンを一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。