構文・英文和訳No.117確認問題集あり

英文和訳の超絶テクニック20(減点されない訳し方)

和訳は「構文を取れている」ことを日本語で証明する作業。構造・品詞の変換・訳語選びの20テクで減点を防ぐ。

英文和訳の超絶テクニック20(減点されない訳し方) の1ページ目

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まずはこの3つ

  1. まず SV と修飾の範囲を確定。訳はその構造が見える形で
  2. 名詞構文・無生物主語は「文」に戻して人を主語に訳す
  3. 最後に日本語だけで読み直し、ねじれと訳抜けを消す
和訳はここで見られる

和訳の採点はおおむね「構文を取れているか」「語の意味が文脈に合うか」「日本語として通じるか」の3点で見られる。きれいな日本語でも構造がずれていれば減点、ぎこちなくても構造が正しければ部分点が残りやすい。だから順番は「構造→訳語→日本語の手直し」。

1構造を訳に出す5

  1. 1SV を先に確定する
    主語と述語動詞に印をつけ、修飾語は( )でくくってから訳す。日本語でも「何が・どうした」が1対1で対応するように。
    The number of people who work from home has increased sharply.在宅勤務をする人の数が急増した。
    ✕「在宅勤務をする人が急増した」(主語 the number が消える)
  2. 2修飾の範囲を訳で示す
    関係詞・分詞・前置詞句がどの名詞にかかるかを確定し、その名詞の直前に訳を置く。長すぎる修飾は切って2文にしてよい。
    Scientists have found a way to turn plastic waste into fuel that can power cars.科学者たちは、プラスチックごみを車を動かせる燃料に変える方法を見つけた。
  3. 3並列は同じ形で訳す
    and・or の後ろの形(動詞の原形・-ing・to V)から前の相方を探し、日本語でも「〜したり…したり」とそろえる。
    Reading helps us learn new words and understand other cultures.読書は、新しい言葉を覚えたり、ほかの文化を理解したりするのに役立つ。
    ✕learn と understand を別々の主語の動詞として訳す
  4. 4非制限の関係詞は訳し下ろす
    カンマ+which・who は前から順に「そしてそれは」「〜だが」とつなぐ。前の名詞にかけて訳し上げると意味が変わることがある。
    He lent me a novel, which I finished in one night.彼は私に小説を貸してくれ、私はそれを一晩で読み終えた。
  5. 5強調構文・倒置は強調を残す
    It is A that 〜 は「〜なのは A だ」、否定語の倒置は「一度も〜ない」「〜して初めて」など、強調された部分が目立つ語順で訳す。
    It was not money but time that he needed.彼に必要だったのはお金ではなく時間だった。

2品詞を変えてほぐす5

  1. 1名詞構文は「文」に戻す
    動詞・形容詞から来た名詞は「〜が…すること」に戻す。所有格・of が意味上の主語か目的語かを文脈で見る。結果を「〜ので」でつなぐと自然。
    His sudden resignation surprised everyone.直訳:彼の突然の辞職が皆を驚かせた →意訳:彼が突然辞めたので、皆が驚いた。
  2. 2無生物主語は人を主語に
    物が主語で人が目的語なら(直訳が不自然な時は)、主語を「〜によって/〜すれば/〜のおかげで」と副詞的に訳し、人を主語にする。
    A short walk will bring you to the station.少し歩けば駅に着く。
    ✕「短い散歩が君を駅に連れて行くだろう」(直訳のまま)
  3. 3形容詞+名詞を述語に
    a good cook/an early riser のように「人の性質」を名詞で言う英語は、日本語では「〜が上手だ」「早起きだ」と述語にする。
    My father is a good cook.父は料理が上手だ。
    ✕「父はよいコックだ」(職業と誤解される)
  4. 4文修飾の副詞は「〜なことに」
    文頭の Surprisingly/Fortunately や reportedly は文全体への評価。「驚いたことに」「幸いにも」「伝えられるところでは」と文頭に出す。
    The singer is reportedly planning a world tour.伝えられるところでは、その歌手はワールドツアーを計画している。
  5. 5否定の主語は「〜はない」に
    No one・Nothing・Few people が主語の文は、「誰も〜しなかった」「〜する人はほとんどいない」と述語側で否定する。
    No one was injured in the accident.その事故でけが人は出なかった。
    ✕「誰もが事故でけがをされなかった」(不自然な受け身)

3代名詞・時制・助動詞5

  1. 1総称の you・we・they は訳さないのが基本
    一般の人を指す you・we・they や、いちいちの his・their は訳さない方が自然。「人は」「〜ものだ」で処理する。対比があれば「私たちは」などと訳す。
    You never know what will happen in life.人生、何が起こるかわからないものだ。
  2. 2this・it の中身を書く
    指示語は、設問が「内容を具体的に」と求めたら前の文の中身を「〜ということ」の形で書く。内容説明なら指示語のままでは点にならない(普通の和訳なら「そのこと」でよい)。
    Many students sleep less than six hours. This affects their grades.多くの学生は睡眠が6時間未満で、そのことが成績に影響している。
  3. 3時制・完了形を訳に出す
    現在完了は継続・経験・完了・結果を見て「〜してきた/〜したことがある/〜した」、過去完了は「(その時)すでに〜していた」。
    By the time I arrived, the movie had already started.私が着いた時には、映画はもう始まっていた。
  4. 4助動詞のニュアンスを落とさない
    may(かもしれない/してよい)、must(ねばならない/に違いない)、should have p.p.(すべきだったのに)など、文脈に合う訳を必ず入れる。訳抜けは減点の定番。
    You should have told me earlier.もっと早く言ってくれればよかったのに。
  5. 5受け身は「〜られている」で自然に
    It is believed [said] that 〜 は「〜と考えられて[言われて]いる」。by のない受け身は無理に行為者を補わない。能動にするのは不自然さが大きい時だけ。
    It is widely believed that breakfast is important.朝食は大切だと広く考えられている。

4訳語・否定・仕上げ5

  1. 1訳語は文脈で選ぶ
    辞書の最初の意味に飛びつかない。address=取り組む、issue=問題・(雑誌の)号、mean=意図する・意味する。目的語との相性で決める。
    We need to address this issue now.私たちは今この問題に取り組む必要がある。
    ✕address を「住所」「演説する」と訳す
  2. 2否定の範囲を正確に
    not all・not always は部分否定「すべてが〜とは限らない」。not … because は「〜だから…なのではない」になることがある。
    Not all students like math.すべての生徒が数学を好きなわけではない。
    ✕「すべての生徒が数学を好きではない」(全体否定に聞こえる)
  3. 3省略を補って訳す
    セミコロンやカンマの後で動詞が省略されたら、前と同じ語を補う。than・as の後ろの省略も同じ。
    Some people like summer; others, winter.夏が好きな人もいれば、冬が好きな人もいる。
  4. 4前置詞は動詞的に訳す
    with=「〜があれば/〜したので」、without=「〜がなければ」、for=「〜にしては」など、前置詞句は節に開くと自然になる。
    With a little more practice, you'll be able to play it.もう少し練習すれば、弾けるようになるよ。
  5. 5最後は日本語だけで読み直す
    主語と述語のねじれ、「〜の〜の〜の」の連続、訳し忘れた副詞を確認。英文を見ずに読んで意味が通るかが基準。
    My dream is to become a doctor.✕私の夢は医者になりたい →○私の夢は医者になることだ。

減点されやすいポイント

見られる所減点されやすい例対策
構文修飾先・並列の取り違えSV と( )を先に書く
語彙文脈に合わない訳語目的語との相性で選ぶ
時制・助動詞完了・may・should の訳抜け1語ずつ訳に入ったか確認
否定部分否定を全体否定にnot の範囲に線を引く
日本語主語と述語のねじれ日本語だけで読み直す

直訳しすぎ/意訳しすぎのライン4

  • ✕その知らせが彼女を幸せにした
    ○その知らせを聞いて彼女は喜んだ
    無生物主語は直訳だと不自然。構造は残したまま人を主語に
  • ✕彼の失敗する傾向
    ○彼は失敗しがちだ
    his tendency to fail は「文」に戻す
  • ✕人生は甘くない(原文:Life is not always easy.)
    ○人生はいつも楽とは限らない
    意訳で部分否定が消えると減点。訳しすぎ注意
  • ✕私たちは環境を守るべきだ(原文:We should have protected …)
    ○環境を守るべきだったのに
    should have p.p. の「実際はしなかった」含みを落とさない

本番で使う5ステップ5

  1. 1
    SV と( )を書き込む主語・述語動詞に下線、修飾語句をかっこでくくる
  2. 2
    構文の型で直訳するnot until=「〜まで…しない/〜して初めて」など、型の訳をまずメモ
  3. 3
    品詞を変えて語順を整える名詞構文・無生物主語を「文」に戻し、人を主語に
  4. 4
    訳語を文脈で選び直す目的語・前後の文と合うか。カタカナで逃げない
  5. 5
    日本語だけで読み直すねじれ・訳抜け・時制・助動詞を最終チェック
実演:直訳→仕上げ

The rapid spread of smartphones has changed the way young people communicate. → 直訳「スマートフォンの急速な普及は、若者がコミュニケーションをとるやり方を変えた」→ 仕上げ「スマートフォンが急速に普及したことで、若者のコミュニケーションのとり方は変わった」。名詞構文を文に戻し、現在完了の「変わった(今も)」を残す。

確認テスト:最も適切な訳は?

  1. 1
    Not every student passed the test.
  2. 2
    His failure to keep his promise made her angry.
  3. 3
    I wish I had studied harder.
  4. 4
    She is a fast learner.
  5. 5
    Without your help, I couldn't have finished the work.

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