CHECK TEST
速読の科学とトレーニング(WPM・チャンク・返り読み)確認問題集
速読の科学の確認問題22問。読みの研究の英文・WPM の計算・読み方の使い分け・スキャニングを入試形式で。
Ⅰ 次の英文を読んで、問いに答えよ
Many speed-reading courses promise that you can read thousands of words per minute. Research on eye movements, however, suggests that such claims are unrealistic. When we read, our eyes do not move smoothly across a line. Instead, they stop briefly on a word and then jump to another point. These stops, called fixations, usually last between a fifth and a quarter of a second, and we can see clearly only a small area around the point we are looking at. Skilled readers also move their eyes back to earlier words fairly often. Some speed-reading methods tell readers never to do this, but studies have found that when people cannot look back, their understanding of difficult sentences drops. What, then, makes some people read faster than others? The answer lies mainly in language skills, such as a large vocabulary, and knowledge of the topic, rather than in special eye techniques.
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多くの速読講座は、1分間に何千語も読めるようになると約束している。しかし眼球運動の研究によれば、そうした主張は現実的ではない。私たちが文字を読むとき、目は行の上をなめらかに動いているわけではない。そうではなく、ある語の上で一瞬止まり、それから別の点へ跳ぶのだ。この停止は「停留(フィクセーション)」と呼ばれ、ふつう5分の1秒から4分の1秒ほど続く。そして私たちがはっきり見えるのは、見ている点の周りのごく狭い範囲だけだ。熟達した読み手も、かなり頻繁に前の語へ目を戻している。速読法の中には、決してこれをしてはいけないと教えるものもあるが、研究によると、前に戻れないようにすると難しい文の理解度が下がることが分かっている。では、ほかの人より速く読める人がいるのはなぜなのか。その答えは、特別な目の技術というよりも、主に豊富な語彙のような言語の力と、その話題についての知識にある。
- 1本文の内容と一致するものを選べ。
答えa When readers cannot look back, they may understand difficult sentences less well.
訳正解の訳:前に戻れないと、読み手は難しい文をあまりよく理解できなくなることがある。
解説studies have found 以下「戻れないと難しい文の理解が下がる」の言い換えが正解。Our eyes move smoothly(目はなめらかに動く)は do not move smoothly と逆。Skilled readers never look back(熟達者は決して戻らない)は fairly often と矛盾。Special eye techniques are the main reason(目の技術が主な理由)は最終文の rather than で否定されている。
【覚える】内容一致は「本文の言い換え」を選び、never / always / main など強い語の選択肢を疑う。 - 2本文の主旨として最も適切なものを選べ。
答えa 速読術の宣伝は現実的でなく、読む速さの差は主に言語の力と知識から生まれる
解説however の後の such claims are unrealistic(そうした主張は現実的でない)と、筆者の問い What, then,〜? への答え(最終文:差は言語の力と知識から生まれる)をつなげた選択肢が主旨。「目を速く動かす訓練で1分に何千語も」は冒頭の宣伝の内容で、筆者は否定している。「熟達者は戻らない」は本文と逆。「難しい文は読み飛ばすと理解しやすい」は戻れないと理解が下がるという研究と矛盾する。
【覚える】主旨=however の後の評価+筆者の問いへの答え。冒頭の宣伝・一般論は否定される側。 - 3本文中の fixations の意味として最も適切なものを選べ。
答えc 読むときに目が一瞬止まること
解説These stops, called fixations,〜 の形で、直前の they stop briefly on a word(単語の上で一瞬止まる)動きに fixations という名前を付けている。called の前の These stops が定義になるので「読むときに目が一瞬止まること」。「目が次の行へ移ること」は jump(跳ぶ)の動きで別物。「1分間に読める語数」は WPM。「内容を覚えること」は本文と関係がない。
【覚える】名詞, called X,=X と呼ばれる〜。専門用語は直前・直後で定義される。 - 4下線部 do this が指す内容として最も適切なものを選べ。
答えb 前の語に目を戻すこと
解説do this は直前の文の動詞句 move their eyes back to earlier words(前の語へ目を戻す)を受ける代動詞。後ろの when people cannot look back(戻れないと)とも一致する。「1分に何千語も読むこと」は冒頭の宣伝の内容。「目を一瞬止めること」は fixation の説明で、速読法が禁じている行為ではない。「速読の講座を受けること」は文脈に合わない。
【覚える】do this / do so=直前の動詞句。後ろの言い換え(look back)で確かめる。 - 5筆者の問い What, then, makes some people read faster than others? に対する答えとして最も適切なものを選べ。
答えa 語彙などの言語の力と、話題についての知識
解説筆者が自分で立てた問いの答えが本文の核心。答えは直後の最終文 The answer lies mainly in language skills, such as a large vocabulary, and knowledge of the topic で、「語彙などの言語の力と話題の知識」。rather than in special eye techniques の rather than の後(目を動かす特別な技術)は否定された側。「1行を一目で見る練習」「前の語に戻らない習慣」も本文で否定・反論されている。
【覚える】A rather than B=B ではなくむしろ A。筆者の問い(What, then,〜?)の直後に主張が来る。
Ⅱ 次の問いに答えよ
- 6600語の英文を4分で読んだ。WPM(1分あたりの語数)はいくらか。
答えd 150
解説WPM(words per minute)は「語数÷秒数×60」で求める。4分=240秒に直して 600÷240×60=150。分のままなら 600÷4=150 でも同じ。120 は 600÷5、180 は 600÷(10/3)、240 は 600÷2.5 で、どれも時間の扱いを誤った数字。分と秒が混ざった問題でも間違えないよう、秒に直して計算する習慣をつける。
【覚える】WPM=語数÷秒数×60(または語数÷分数)。共通テストの目標はおよそ150WPM前後。 - 7360語の英文を2分30秒で読んだ。WPMはいくらか。
答えc 144
解説2分30秒=150秒に直して 360÷150×60=144。2分30秒は2.5分なので 360÷2.5=144 でもよい。「2.3分」と考えて割るのが典型的なミス(360÷2.3≒157)。150 は分秒を誤って丸めた数字、120 は 360÷3、180 は 360÷2 で、30秒を無視・切り上げしている。
【覚える】○分30秒=○.5分。秒に直せば分秒の換算ミスは起きない。 - 81,200語の長文を8分で読み切るには、少なくとも何WPMで読む必要があるか。
答えc 150
解説必要な WPM=語数÷使える分数なので 1,200÷8=150。100 では12分、120 では10分、200 では6分かかる(200 は足りるが「少なくとも」の最小値ではない)。本番では設問を解く時間も必要なので、実際にはこの数字より少し速く読む必要がある。目標の読む速さを逆算するときに使う計算。
【覚える】必要な速さ=語数÷時間。設問を解く時間を引いた残りで計算するのが実戦的。 - 9WPMを測るときに、内容を確認する問題も必ず解く理由として最も適切なものを選べ。
答えa 目を速く動かすだけでもWPMは上がるが、理解が落ちていても気づけないから
解説速さと理解にはトレードオフがあり、目を速く動かすだけでも WPM の数字は上がるが、それでは理解が落ちていても気づけない。だから WPM と内容問題の正答数をセットで記録する。「理解度を測れば自動的に計算できる」は WPM の計算(語数と時間)と関係がない。「問題を解くと必ず速くなる」は言い過ぎ。「理解度は速さとまったく関係がない」はトレードオフの事実と逆。
【覚える】速さは「理解を保った速さ」で測る。WPM だけの記録は「読んだつもり」になる。 - 10時刻表から最終電車の発車時刻だけを探す。この読み方は何か。
答えc スキャニング
解説時刻表から最終電車の発車時刻だけを探すように、特定の情報(数字・固有名詞・日付)を探す読み方がスキャニング(scanning)。全部を読まずに、必要な数字だけを目で拾う。スキミングは大意をつかむ読み方、流暢読みはふつうの速さで理解しながら読む読み方、精読は構造を確かめて正確に読む読み方。
【覚える】scanning=特定の情報を探す/skimming=大意をつかむ。掲示・図表問題はスキャニング。 - 11時間がない大問で、各段落の1文目とくり返される語を拾い、文章の大意をつかむ。この読み方は何か。
答えa スキミング
解説各段落の1文目とくり返される語を拾って全体の大意(要点)をつかむのがスキミング(skimming)。タイトル問題や主旨問題で使う。スキャニングは数字や固有名詞など特定の情報を探す読み方で、大意をつかむ目的とは違う。流暢読みはすべてを読む通読、精読は構造を確かめるゆっくりした読み方。
【覚える】skim=上澄みをすくう→要点だけをすくい取る。段落の1文目(主題文)がカギ。 - 12下線部和訳の文を、主語・動詞・修飾関係を確かめながらゆっくり読む。この読み方は何か。
答えd 精読
解説主語・動詞・修飾関係を確かめながら構造を正確に読むのが精読。下線部和訳・逆接の後・内容説明問題では、速さよりも正確さのギアに切り替える。スキミング(大意)やスキャニング(情報探し)は細部を読み飛ばす読み方なので、和訳には使えない。流暢読みは止まらずに読む読み方で、構造の確認はしない。
【覚える】読み方は「ギア」。通読=流暢読み、設問の根拠・下線部=精読、と切り替える。 - 13知らない単語がほとんどない易しい本を、止まらずに話の流れを楽しみながら読む。この読み方は何か。
答えa 流暢読み
解説知らない単語がほとんどない易しい本を、止まらずに話の流れを楽しみながら、理解しながらふつうの速さで読むのが流暢読み(多読の基本)。本文の通読もこのギアが基本になる。精読は構造を確かめるゆっくりした読み方。スキミングは大意だけ、スキャニングは特定の情報だけを拾う読み方で、話の流れを楽しむ読み方ではない。
【覚える】多読=易しい英文を大量に、辞書なしで流暢に読む。読む速さの土台になる。
Ⅲ 次の掲示を読んで、問いに答えよ(必要な情報だけを探して読む)
City Library — Summer Hours / Monday to Friday: 9:00 a.m. to 8:00 p.m. / Saturday: 10:00 a.m. to 5:00 p.m. / Sunday: Closed / The study room on the third floor is open until 7:00 p.m. on weekdays. / Free English conversation classes are held every Wednesday at 4:00 p.m. in Room 201.
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市立図書館 ― 夏期の開館時間 / 月曜〜金曜:午前9時〜午後8時 / 土曜:午前10時〜午後5時 / 日曜:休館 / 3階の学習室は、平日は午後7時まで利用できます。/ 無料の英会話教室を、毎週水曜日の午後4時から201号室で開いています。
- 14You want to use the study room on Friday evening. By what time must you leave the study room?
答えd 7:00 p.m.
訳問:金曜日の夕方に学習室を使いたい。何時までに学習室を出なければならないか。
答:午後7時解説study room の行を探すと open until 7:00 p.m. on weekdays(平日は午後7時まで)。金曜は weekdays(平日)に含まれるので 7:00 p.m.。8:00 p.m. は図書館全体の閉館時刻で、学習室ではない。5:00 p.m. は土曜の閉館時刻、4:00 p.m. は英会話教室の開始時刻。問いのキーワード(study room・Friday)で該当箇所を拾うのがスキャニング。
【覚える】weekdays=平日(月〜金)/weekend=週末。全体の時間と部屋ごとの時間を混同しない。 - 15Where are the English conversation classes held?
答えd In Room 201
訳問:英会話教室はどこで開かれるか。
答:201号室解説English conversation の語を目で探すと in Room 201 と書かれている。In the study room(学習室)は別の施設。On the first floor(1階)は書かれておらず、third floor(3階)は学習室の場所。Outside the library(図書館の外)も根拠がない。問いのキーワードで該当箇所を拾い、その行だけを読むのがスキャニング。
【覚える】Where の設問は in / on / at+場所 の部分を探す。 - 16On which day is the library closed?
答えb Sunday
訳問:図書館が休館なのは何曜日か。
答:日曜日解説Closed(休館)の語を探すと Sunday: Closed。Saturday(土曜)は 10:00 a.m. to 5:00 p.m. と時間が短いだけで、休館ではない。Wednesday(水曜)は英会話教室の日、Monday(月曜)は平日で開館している。掲示では closed / open / until などの語が答えの目印になる。
【覚える】closed=休館・閉店。掲示の曜日ごとの行を1つずつ照合する。
Ⅳ 次の英文を読んで、問いに答えよ
Why can some students read English quickly while others struggle? One important factor is how automatically they recognize words. When a reader has to stop and think about the meaning of each word, little mental energy is left for understanding the text as a whole. On the other hand, a reader who recognizes words at a glance can focus on ideas. For this reason, many teachers recommend extensive reading—reading large amounts of easy material without a dictionary. Another useful method is repeated reading, in which students read the same passage several times. It works best with a text whose meaning they have already checked carefully; reading a text they do not understand over and over is far less effective.
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英語を速く読める生徒がいる一方で、苦労する生徒がいるのはなぜだろうか。重要な要因の1つは、単語をどれだけ自動的に認識できるかだ。1語ごとに立ち止まって意味を考えなければならない読み手には、文章全体を理解するための頭の余力がほとんど残らない。一方、単語を一目見ただけで認識できる読み手は、内容に集中できる。そのため多くの教師は多読、つまり易しい読み物を辞書を使わずに大量に読むことを勧めている。もう1つの役に立つ方法は繰り返し読みで、生徒は同じ文章を何度か読む。これは、意味をあらかじめ丁寧に確認しておいた文章で行うと最も効果がある。理解できていない文章を何度も読んでも、効果ははるかに低いのだ。
- 17本文によると、1語ずつ意味を考えなければならない読み手が苦労するのはなぜか。
答えd 文章全体を理解するための頭の余裕がほとんど残らないから
解説根拠は When a reader has to stop and think about the meaning of each word, little mental energy is left for understanding the text as a whole(1語ごとに考えると、全体を理解する頭の余力がほとんど残らない)。単語の処理が自動化していないと、頭の容量が単語に取られてしまう。「辞書を引く時間が足りない」「易しい英文を読みすぎ」「同じ英文を何度も読んでいる」はどれも本文が挙げる原因ではない。
【覚える】little+不可算名詞=ほとんど〜ない(否定)。自動化(automaticity)が速読の土台。 - 18下線部 at a glance の意味として最も適切なものを選べ。
答えb 一目見ただけで
解説On the other hand(一方)による対比から、前の文の「1語ずつ止まって考える読み手」の逆で、「止まらずにすぐ分かる」=「一目見ただけで」。直前の文の automatically(自動的に)の言い換えにもなっている。「辞書で調べてから」「声に出して読むと」「何度も練習した後で」は、どれも止まらずに分かるという対比と合わない。
【覚える】at a glance=一目見ただけで。at first glance=一見したところ(とは区別)。 - 19What does extensive reading mean in this passage?
答えb Reading a lot of easy material without a dictionary
訳問:この文章で extensive reading(多読)とはどういう意味か。
答:易しい読み物を辞書なしで大量に読むこと解説ダッシュ(—)の後 reading large amounts of easy material without a dictionary が extensive reading の定義なので、その言い換えが正解。Reading the same passage several times(同じ文章を数回読む)は repeated reading で別の方法。Reading one difficult text very slowly(難しい文章をゆっくり)は精読に近い。Reading only the first sentence of each paragraph(各段落の1文目だけ)はスキミングの手法。
【覚える】ダッシュ(—)の後は直前の語の説明・言い換え。extensive=広範囲の・大量の。 - 20本文の内容と一致するものを選べ。
答えc 繰り返し読みは、意味を確認済みの英文で行うと最も効果がある
解説It works best with a text whose meaning they have already checked carefully(意味を丁寧に確認済みの文章で最も効果がある)の言い換えが正解。「どんな英文でも効果は同じ」は works best(最も効果がある)と矛盾。「意味の分からない英文を何度も読むのが最も効果的」は far less effective(はるかに効果が低い)と逆。「多読では知らない語が出るたびに辞書を引く」は without a dictionary と矛盾する。
【覚える】whose+名詞=その〜が…する(所有格の関係代名詞)。far+比較級=はるかに。
Ⅴ 次の問いに答えよ
- 21Ⅰの英文の下線部を和訳せよ。
答えその答えは、特別な目の技術というよりも、主に豊富な語彙のような言語の力と、その話題についての知識にある。
解説採点ポイントは①lie in〜=〜にある ②A rather than B=B というよりむしろ A(rather than の後が否定される側)③such as a large vocabulary は language skills の例 ④and が language skills と knowledge of the topic をつなぐ構造 ⑤mainly=主に。and を vocabulary と knowledge のつなぎと読むと構造を誤る。別解:答えは主に、特別な目の使い方ではなく、豊富な語彙などの言語能力とその話題についての知識にある。
【覚える】The answer lies in〜=答えは〜にある。lie in=(原因・本質が)〜にある。 - 22800語の英文を5分20秒で読んだ。WPMを、計算式とともに答えよ。
答え800÷320×60=150 答え:150 WPM
解説5分20秒=320秒に直す。800÷320=2.5(語/秒)、それに60をかけて150WPM。採点ポイントは①秒への換算 ②計算式 ③答えの単位(WPM)。「5.2分」で割るのが典型的なミスで、5分20秒は約5.33分(20÷60=0.33…)。分のまま計算するなら 800÷(16/3)=150。式は「800÷320×60=150」のように書く。
【覚える】○分20秒=○+1/3分。秒に直してから「語数÷秒数×60」。
速読の科学とトレーニング(WPM・チャンク・返り読み)(A4 2枚)