長文読解No.181確認問題集あり

スラッシュリーディングの区切り方20ルール

英文を意味のかたまり(チャンク)で区切り、英語の語順のまま前から理解する。どこで切るかの20ルールを、区切った例文つきで。

スラッシュリーディングの区切り方20ルール の1ページ目

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まずはこの3つ

  1. 長い主語の後、前置詞・接続詞・関係詞の前で切る
  2. 区切ったら前から順に意味をとり、後ろから訳さない
  3. 慣れたら区切りを大きくし、最後は頭の中だけで切る

基本の8ルール:まずここだけ8

例文の下は「前から読む訳(直読直解)」。日本語として不自然でも、英語の順に意味をとる。

  1. 1長い主語の後
    修飾語がついて主語が長い時は、動詞の前で切る。どこまでが主語かが一目で分かる。
    The students in my class / enjoy the new English lessons.私のクラスの生徒は/楽しんでいる、新しい英語の授業を
  2. 2前置詞句の前
    in / on / at / for / with / during などで始まり、場所・時・手段などを表すかたまりの前で切る。※depend on など動詞と一体のものは切らない。
    She studied / in the library / for three hours.彼女は勉強した/図書館で/3時間
  3. 3従属接続詞の前
    because / when / if / although / while / after など、文と文をつなぐ接続詞の前で切る。
    We stayed home / because it was raining.私たちは家にいた/雨が降っていたので
  4. 4文をつなぐ and・but の前
    and / but / or が2つの文をつないでいる時は、その前で切る。語と語をつなぐだけなら切らない。
    He called her twice, / but she didn't answer.彼は彼女に2回電話した/しかし彼女は出なかった
  5. 5関係代名詞の前
    who / which / that(関係代名詞)の前で切り、前の名詞を説明するかたまりと考える。
    I met a woman / who speaks five languages.私は女性に会った/その人は5つの言語を話す
  6. 6不定詞 to do の前
    目的(〜するために)・名詞の説明(〜するための)など、to do のかたまりの前で切る。
    She went to Canada / to study environmental science.彼女はカナダへ行った/環境科学を学ぶために
  7. 7名詞を後ろから説明する分詞の前
    名詞+doing / done で分詞が名詞を説明している時は、分詞の前で切る。「どんな名詞か」の説明が続く。※I saw him running の running(補語)は別。
    The boy / playing the guitar / is my brother.その少年は/ギターを弾いている/私の弟(兄)だ
  8. 8that節(名詞節)の前
    think / say / know / show / believe that 〜 の that の前で切る。that が省略されても同じ位置で切る。
    Research shows / that sleep improves memory.研究は示している/睡眠が記憶をよくすることを

中級の8ルール:文の形で切る8

  1. 1文頭の副詞句・前置きの後
    In 2020, / However, / According to 〜, など、文の前に置かれたかたまりの後で切る。
    According to the survey, / most teens own a smartphone.その調査によれば/ほとんどの10代はスマホを持っている
  2. 2分詞構文の前後
    doing / done で始まり、カンマで区切られたかたまりは独立した1チャンク。
    Walking along the beach, / I found a beautiful shell.浜辺を歩いていて/私は見つけた、美しい貝殻を
  3. 3疑問詞・whether 節の前
    know / wonder / ask の後の what / how / why / whether 〜 の前で切る。
    I don't know / why she left so early.私は分からない/なぜ彼女があんなに早く出ていったのか
  4. 4関係副詞・前置詞+関係代名詞の前
    where / when / in which / by which の前で切る。場所・時・方法の説明が続く。
    This is the town / where I grew up.これは町だ/私が育った
  5. 5挿入の前後
    カンマやダッシュで挟まれた , however, / , I think, / — and this is important — は、前後で切って一度脇に置く。
    The plan, / I believe, / will succeed.その計画は/私が思うに/成功するだろう
  6. 6同格の前
    名詞の後のカンマ+名詞、the fact / idea / news that 〜 の that の前で切る。前の名詞の中身が続く。
    The news / that he had won / surprised everyone.その知らせは/彼が勝ったという/皆を驚かせた
  7. 7比較の than・as の前
    than / as 〜 as の後半の前で切る。何と何を比べているかが見える。
    Cycling is often faster / than driving / in big cities.自転車のほうがしばしば速い/車で行くより/大都市では
  8. 8形式主語 it の真主語の前
    It is important(easy / true など)to do / that 〜 では、to / that の前で切る。そこからが本当の主語。※It is A that 〜 の強調構文(下)とは区別。
    It is important / to get enough sleep.大事だ/十分に睡眠をとることが

上級の4ルール:切りすぎない4

  1. 1強調構文の that の前
    It is A that 〜 は、A の後(that の前)で切る。A が強調されている部分。
    It was in Kyoto / that they first met.京都でのことだった/彼らが初めて会ったのは
  2. 2コロン・セミコロン・ダッシュの後
    記号の位置は大きな区切り。コロンの後は説明・具体例、セミコロンは関連する2文をつなぐ、ダッシュの後は補足が多い。
    She had one goal: / to become a doctor.彼女には1つの目標があった/医者になること
  3. 3短いまとまりは切らない
    冠詞+形容詞+名詞(a very old house)、句動詞(look forward to)、be able to などは1つのかたまり。切ると意味が壊れる。
    We are looking forward to / the summer festival.私たちは楽しみにしている/夏祭りを
  4. 4慣れたら区切りを大きく
    最初は細かく、慣れたら「主語/述語/修飾」の3〜4チャンクに。最後は鉛筆を使わず、頭の中で切りながら読む。
    The new library near the station / has become popular / among students.駅の近くの新しい図書館は/人気になっている/学生の間で

実演:1文を細かく→大きく

段階区切り方
初級(細かく)Students / who read a lot / in their free time / tend to write better essays / than those / who do not.
前から読む訳学生は/たくさん読む/自由な時間に/よりよい作文を書く傾向がある/人たちより/そうしない
上級(大きく)Students who read a lot in their free time / tend to write better essays / than those who do not.
ふつうの和訳自由な時間にたくさん読む学生は、そうしない学生よりよい作文を書く傾向がある。

実演:難しめの1文

段階区切り方
区切りWhat surprised the researchers / was the fact / that the plants grew faster / in the dark.
前から読む訳研究者たちを驚かせたのは/事実だった/植物がより速く育ったという/暗い所で
ポイントWhat 〜 の長い主語の後、同格の that の前、前置詞句の前で切る
なぜ効く?

なぜ区切ると読める? 人が一度に頭にとどめておける情報の量(作業記憶)は限られている。単語をばらばらに覚えておくより、意味のかたまりにまとめる(チャンク化)ほうが、同じ容量で多くを保てる(Miller 1956 がチャンクの考えを示した)。区切って前から意味をとっていけば、後ろから訳すために文全体を抱え込む必要がなくなる。

練習の進め方5

  1. 1
    精読して意味を確認まず文構造と意味を確認した英文を使う。意味の分からない英文に線を引いても練習にならない。
  2. 2
    スラッシュを書き込む上の20ルールで区切る。迷ったら「その位置で一息つけるか」で判断。
  3. 3
    前から日本語にするチャンクごとに前から意味をとる。後ろの語から訳し上げない。
  4. 4
    音声に合わせて読むモデル音声の区切り(ポーズ)とスラッシュを比べる。音声のポーズは意味の区切りと重なることが多い。
  5. 5
    スラッシュなしで読む同じ英文を、線のないコピーで読む。最終目標は初見の英文を頭の中で区切ること。

区切りのNG4

  • ✕a / very / old / house と1語ずつ切る
    ○a very old house で1チャンク
    細かすぎると単語を拾うだけになる
  • ✕look / forward to と句動詞を割る
    ○look forward to でひとまとまり
    句動詞は全体で1つの意味
  • ✕区切った後、後ろから訳し直す
    ○チャンクごとに前から意味をとる
    返り読みが減らず練習の意味がない
  • ✕いつまでも線を引いて読む
    ○慣れたら頭の中だけで切る
    本番で線を引く時間はない

確認テスト

  1. 1
    The man who lives next door is a doctor. 最初に切るのは?
  2. 2
    It is easy to forget names. 切る位置は?
  3. 3
    I think that she is right. どこで切る?
  4. 4
    切ってはいけない位置は?

参考にした資料

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