本館「マジカ!?サイエンス」科学の雑学とニュースを論文でウラ取り読みに行く →
日本語定説辞書が一致して認める

パンぱん|小麦粉などをこねて発酵させ、焼いた食品

「パン」は英語じゃない? じつはポルトガル語

毎日のように口にする「パン」は、英語ではなくポルトガル語の pão から来た言葉です。『日本国語大辞典』によると、16世紀後半にポルトガル人によって伝えられ、1592年のキリシタン版『どちりいなきりしたん』にもう「パン」が出てきます。江戸時代の『和漢三才図会』は、オランダ人が常食にする「波牟(ハン)」を、あんのない饅頭として紹介しています。漢字では「麺麭」とも書き、「麺麭(めんぽう)」はもと軍隊で使われた語だと『デジタル大辞泉』は記しています。

英語学習のワンポイント

英語でパンは bread。英語の pan は「フライパン」などの平たい鍋のことです。ポルトガル語 pão のもとはラテン語 pānis で、英語の pantry(食料庫)と companion(仲間)にも、この pānis「パン」が隠れています。

朝はパンとコーヒーで済ませる。

I just have bread and coffee for breakfast.

出典

  1. 精選版 日本国語大辞典・デジタル大辞泉「麺麭(パン)」(コトバンク)
  2. 精選版 日本国語大辞典「パン」([英語] pan=洋式の鍋の項)・改訂新版 世界大百科事典「パン」(コトバンク)
  3. American Heritage Dictionary「pantry」
  4. American Heritage Dictionary「companion」

確かさ「定説」は、出典の辞書・資料の書き方にもとづく判定です。

ほかの語源も

語源ずかんをぜんぶ見る(50語)→