ふつつかふつつか|気がきかず、行き届かないこと
「ふつつか者」はもともと「太くてがっしり」
「ふつつか者ですが」の「ふつつか」は、今は「気がきかない、行き届かない」という意味。ところが古い用例をさかのぼると、平安時代の宇津保物語には「ふつつかにこえ給つるが」とあり、「太くて丈夫なさま」を表していた。同じころの蜻蛉日記では、「太くていやしげな、ぶかっこうな」という意味で使われている。「心が行き届かない」という意味の例は鎌倉時代末の徒然草に見え、日本国語大辞典は夏目漱石『坑夫』の「不束ながら今日迄生きてゐる」も挙げている。江戸時代には、軽い罪を認める取り調べ調書の結びの決まり文句にも「不束」が使われた。体つきを言う言葉が、心がけを言う言葉に移ったのだ。
英語学習のワンポイント
「ふつつか者ですが」は英語に直訳しにくく、I'll do my best. のように前向きに言うのが自然です。「不調法な」に近い語は clumsy です。
I'm still new to this, but I'll do my best.
ふつつか者ですが、精一杯がんばります。
出典
確かさ「定説」は、出典の辞書・資料の書き方にもとづく判定です。