WHY NOW
いま話題になっている理由
日本と韓国で企業の情報流出が続き、英字ニュースの見出しに data breach と data leak が並んだ。日本では政府が最近の情報流出を受けてサイバーセキュリティの緊急会議を開いたと報じられ、韓国では大手銀行の流出で影響を受けた人が追加で見つかった。breach・leak・hack・unauthorized access は、どれも「情報が外に出た」話で見出しに出るが、指しているところが少しずつ違う。
breach は「破られた穴」
breach はもともと「(壁・堤防などを)破ること、破れ目」。そこから、守られているはずの場所が破られて中のデータに届いてしまうことを data breach と言う。日本語の「情報漏えい」「データ流出」にあたる。動詞としても使い、hackers breached the system(ハッカーがシステムに侵入した)の形で出る。今回の見出しでは before breach のように、data を省いて breach 1語で出ることもある。
breach と leak の違い
leak は「もれる、もれたもの」。水もれと同じで、外から破られたのか、内部のミスや持ち出しでもれたのかを問わずに使える。breach は「守りが破られた」ことに目が向く語。今回も、日本の政府の会議の見出しは data breaches、韓国の銀行や日本の小さなサイトの見出しは data leak だった。英字ニュースでは、ほぼ同じ出来事に両方が使われることも多い。
攻撃・侵入・流出を分けて読む
見出しの語は、出来事のどの段階を言っているかで分かれる。cyberattack や hack は「攻撃・乗っ取り」、unauthorized access は「許可のない侵入(不正アクセス)」、data breach や data leak は「データが外に出たこと」。GMO の件を伝えた The Japan News の見出しは unauthorized access、政府の会議の見出しは data breaches と、同じ時期の出来事でも語が変わっている。
affected と exposed
情報流出の記事では、被害にあった人を people affected(影響を受けた人)と数えるのが定番。今回の韓国の見出しも 2,091 more people affected by data leak の形だった。名前や住所が外から見える状態になったことは exposed(さらされた)と言い、data exposed や exposure of personal information の形で出る。