WHY NOW
いま話題になっている理由
イエメンのフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を受けて、米国務省は、サウジアラビアにいる緊急の任務についていない米政府職員とその家族に出国を命じた。英字ニュースの見出しには orders diplomats to leave や depart が並び、記事では米政府の用語 ordered departure(命令による退避)が使われた。よく似た authorized departure との違いをおさえておこう。
米国務省の決まった用語
ordered departure は、米国務省が在外公館(大使館・領事館)の職員や家族を国外に出すときに使う決まった言い方。直訳すると「命じられた出発」で、対象になった職員と家族は出国しなければならない。対象は緊急の任務についていない職員(non-emergency personnel)とその家族で、大使館そのものは閉じず、残った職員で業務を続けることが多い。
「許可」と「命令」の違い
一段階手前の措置が authorized departure(許可による退避)。こちらは「出国してよい」という許可で、出るかどうかは本人が選べる。つまり authorized は任意、ordered は義務。情勢が悪くなって authorized departure から ordered departure に引き上げられることもあるので、どちらの語が使われているかで、米政府が現地の危険をどの程度とみているかが読み取れる。
見出しではこう出る
見出しでは用語そのものより、US orders diplomats to leave Saudi Arabia のように動詞 order と leave・depart の組み合わせで書かれることが多い。今回も The Guardian は some US diplomats told to leave と、受け身の told to で書いた。記事の中で the State Department ordered the departure of ~ と出てきたら、この ordered departure のことだと考えればよい。