WHY NOW
いま話題になっている理由
肺腺がんの手術を受けたローマ教皇レオ14世が、手術から4日後の現地時間10月17日、ローマの病院を退院してバチカンに戻った。教皇庁は当初、入院は1週間ほどになると説明していた。英字ニュースの見出しには leaves hospital と discharged from hospital が並んだ。「入院」「退院」の英語と、hospital の前に the がつくかどうかの英米の違いをおさえよう。
discharge はもと「荷を降ろす」
discharge は dis-(反対の動き)と charge(荷を積む)からできた語で、もとは「荷を降ろす、解き放つ」という意味。そこから「患者を病院から出す=退院させる」、「兵士を任務から解く=除隊させる」、「水や煙を外に出す=排出する」と意味が広がった。退院は患者が主語なら受け身で be discharged from hospital と言う。
見出しでの言い方
今回の見出しは Pope Leo leaves hospital ...(教皇が退院)と Pope Leo discharged from hospital ...(教皇が退院した)の2つの形。leave hospital は「病院を出る」で、文脈から退院と分かる。見出しでは be 動詞を省くので、discharged だけで「退院させられた=退院した」と読む。returns to Vatican(バチカンに戻る)と書いた媒体もあった。
the がつくかどうか
イギリス英語では、患者として病院にいることを in hospital、退院を leave hospital と、the をつけずに言う。アメリカ英語では in the hospital、leave the hospital のように the をつけるのがふつう。ただし見出しは冠詞を省くことが多いので、アメリカの媒体でも hospital だけになることがある。入院は be admitted to hospital、または be hospitalized と言う。