WHY NOW
いま話題になっている理由
トランプ米大統領は現地時間10月16日、大統領令に署名し、議会で成立した新しい対ロシア制裁の適用を免除した。英字ニュースの見出しには BBC、Al Jazeera、Euronews などで Trump waives Russia sanctions が並んだ。waive は日本の学習者にはなじみの薄い動詞だが、制裁のニュースでは名詞の waiver とともによく出てくる。動詞と名詞の形をまとめておさえよう。
waive は「権利を放棄する」
waive は法律や契約でよく使う言葉で、「権利や決まりの適用を自分から手放す・免除する」という意味。waive a fee(手数料を免除する)、waive the right to a lawyer(弁護士を呼ぶ権利を放棄する)のように使う。制裁なら waive sanctions で「制裁を(科さずに)免除する」。発音は wave(手を振る)と同じ /weɪv/ なので、聞き取りでは文脈で区別する。
名詞は waiver
名詞の waiver は「免除」や「免除の許可」。Euronews は10月15日にも US extends sanctions waiver for Russian oil giant Lukoil と報じていた。特定の会社や取引に限って制裁の例外を認める使い方で、grant(認める)、extend(延長する)、revoke(取り消す)と組み合わさることが多い。visa waiver(ビザ免除)も同じ waiver だ。
lift・ease との違い
lift sanctions は制裁そのものを解除すること、ease sanctions は制裁をゆるめること。waive は、制裁の仕組み自体は残したまま、適用を外すときによく使われる。今回の見出しでも Euronews は executive order waiving new Russia sanctions package と書いており、lift(解除する)は使っていない。見出しの動詞で、どの段階の話かを読み分けたい。