The Old Woman and the Physician

老婆と医者

  • 📖 241 words
  • 🔊 1:16
  • タウンゼンド英訳(1867年)
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目が見えなくなった老婆は、治れば謝礼を払い、治らなければ何も払わないという約束で医者を呼びました。医者は通うたびに老婆の家財を少しずつ盗み、すべて奪ってから目を治して謝礼を求めます。裁判で老婆は「以前は家にたくさんの家財が見えたのに、今は何一つ見えないのだから、私はまだ目が見えていない」と主張しました。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Old Woman and the Doctor
キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Physician医者
  • bargain取り決め
  • infirmity病気、障害
  • salve軟こう
  • summoned(法廷に)呼び出した
  • affirm断言する
  • chattels家財、動産
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Aoede)

AN OLD WOMAN having lost the use of her eyes, called in a Physician to heal them, and made this bargain with him in the presence of witnesses: that if he should cure her blindness, he should receive from her a sum of money; but if her infirmity remained, she should give him nothing. This agreement being made, the Physician, time after time, applied his salve to her eyes, and on every visit took something away, stealing all her property little by little. And when he had got all she had, he healed her and demanded the promised payment. The Old Woman, when she recovered her sight and saw none of her goods in her house, would give him nothing. The Physician insisted on his claim, and, as she still refused, summoned her before the Judge. The Old Woman, standing up in the Court, argued: “This man here speaks the truth in what he says; for I did promise to give him a sum of money if I should recover my sight: but if I continued blind, I was to give him nothing. Now he declares that I am healed. I on the contrary affirm that I am still blind; for when I lost the use of my eyes, I saw in my house various chattels and valuable goods: but now, though he swears I am cured of my blindness, I am not able to see a single thing in it.”

目が見えなくなったおばあさんが、医者を呼んで目を治してもらうことにし、証人たちの前で医者とこんな約束をした。もし目が見えるようにしてくれたら、医者にお金を払う。けれども、目がよくならなければ、何も払わない、というものだった。この取り決めがなされると、医者は何度も何度もおばあさんの目に軟膏をぬり、来るたびに何かを持ち去って、おばあさんの財産を少しずつすべて盗んでしまった。そして持ち物を全部手に入れてしまうと、医者はおばあさんの目を治し、約束のお金を求めた。おばあさんは目が見えるようになったが、家の中に自分の持ち物が一つも見あたらないので、医者に何も払おうとしなかった。医者は自分の要求をゆずらず、おばあさんがそれでも断ったので、おばあさんを裁判官のもとへ訴え出た。おばあさんは法廷で立ち上がって、こう主張した。「ここにいるこの人の言うことは、ほんとうです。たしかにわたしは、目が見えるようになったらお金を払うと約束しました。でも、目が見えないままなら、何も払わなくていいことになっていました。さて、この人はわたしが治ったと言います。わたしのほうは反対に、まだ目が見えないのだと申し上げます。というのも、目が見えなくなったとき、わたしの家にはいろいろな家財道具や高価な品々が見えました。ところが今では、この人はわたしの目が治ったと誓いますけれど、家の中には何一つ見えないのですから」

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目が見えなくなったおばあさんが、医者を呼んで目を治してもらうことにし、証人たちの前で医者とこんな約束をした。もし目が見えるようにしてくれたら、医者にお金を払う。けれども、目がよくならなければ、何も払わない、というものだった。この取り決めがなされると、医者は何度も何度もおばあさんの目に軟膏をぬり、来るたびに何かを持ち去って、おばあさんの財産を少しずつすべて盗んでしまった。そして持ち物を全部手に入れてしまうと、医者はおばあさんの目を治し、約束のお金を求めた。おばあさんは目が見えるようになったが、家の中に自分の持ち物が一つも見あたらないので、医者に何も払おうとしなかった。医者は自分の要求をゆずらず、おばあさんがそれでも断ったので、おばあさんを裁判官のもとへ訴え出た。おばあさんは法廷で立ち上がって、こう主張した。「ここにいるこの人の言うことは、ほんとうです。たしかにわたしは、目が見えるようになったらお金を払うと約束しました。でも、目が見えないままなら、何も払わなくていいことになっていました。さて、この人はわたしが治ったと言います。わたしのほうは反対に、まだ目が見えないのだと申し上げます。というのも、目が見えなくなったとき、わたしの家にはいろいろな家財道具や高価な品々が見えました。ところが今では、この人はわたしの目が治ったと誓いますけれど、家の中には何一つ見えないのですから」

日本語訳:多読ベスト

教訓

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悪だくみをする者は、自分の悪事によって報いを受ける。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。