The Lion, Jupiter, and the Elephant

ライオンとユピテルとゾウ

  • 📖 251 words
  • 🔊 1:23
  • タウンゼンド英訳(1867年)
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ライオンはユピテルに「力も姿も強さも申し分ないのに、おんどりの鳴き声が怖いのは恥だ」としきりに不平を言ったが、ユピテルは「お前には私と同じ力を与えた。勇気が欠けるのはその一点だけだ」と答えた。ライオンは自分の臆病さを嘆いて死にたいと思っていたが、ゾウに出会い、ゾウがしきりに耳を震わせているのでわけを聞くと、「あの小さなブヨが耳に入ったら、私は死んでしまうのだ」と言う。ライオンは「こんな大きな獣がブヨを恐れるなら、私のほうがましだ」と思い、もう不平を言うのをやめた。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Lion, Jupiter, and the Elephant
キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • weariedうんざりさせた
  • gigantic巨大な
  • lord it over~に君臨する、いばる
  • disgrace恥
  • attributes特質、性質
  • cowardice臆病
  • tremor震え
  • my fate is sealed運命は決まった(もう助からない)
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Aoede)

THE LION wearied Jupiter with his frequent complaints. “It is true, O Jupiter!” he said, “that I am gigantic in strength, handsome in shape, and powerful in attack. I have jaws well provided with teeth, and feet furnished with claws, and I lord it over all the beasts of the forest, and what a disgrace it is, that being such as I am, I should be frightened by the crowing of a cock.” Jupiter replied, “Why do you blame me without a cause? I have given you all the attributes which I possess myself, and your courage never fails you except in this one instance.” On hearing this the Lion groaned and lamented very much and, reproaching himself with his cowardice, wished that he might die. As these thoughts passed through his mind, he met an Elephant and came close to hold a conversation with him. After a time he observed that the Elephant shook his ears very often, and he inquired what was the matter and why his ears moved with such a tremor every now and then. Just at that moment a Gnat settled on the head of the Elephant, and he replied, “Do you see that little buzzing insect? If it enters my ear, my fate is sealed. I should die presently.” The Lion said, “Well, since so huge a beast is afraid of a tiny gnat, I will no more complain, nor wish myself dead. I find myself, even as I am, better off than the Elephant.”

ライオンが、何度も何度も不平を言ってユピテルをうんざりさせた。「ユピテルさま、たしかに」とライオンは言った。「わたしは力も強く、姿も美しく、攻撃すれば無敵です。あごにはりっぱな牙がそろい、足には爪が備わっていて、森の獣たちをみな従えています。それなのに、そのわたしがオンドリの鳴き声におびえるとは、なんという恥さらしでしょう。」ユピテルは答えた。「どうしてわけもなくわたしを責めるのだ? わたしは自分の持つ力をすべておまえに授けたのだ。おまえの勇気がくじけるのは、このただ一つの場合だけではないか。」これを聞いてライオンはうめき、ひどく嘆いて、自分の臆病さを責め、いっそ死んでしまいたいと思った。こんな思いを胸にめぐらせていると、ライオンはゾウに出会い、そばへ寄って話をした。しばらくすると、ライオンはゾウがしきりに耳を振っているのに気づき、どうしたのか、どうしてときどきそんなに耳をぶるぶる震わせるのかとたずねた。ちょうどそのとき、一匹のブヨがゾウの頭にとまった。ゾウは答えた。「あのブンブン飛んでいる小さな虫が見えるかい? あれが耳に入ったら、わたしはもうおしまいさ。すぐに死んでしまうだろうよ。」ライオンは言った。「なるほど、これほど大きな獣がちっぽけなブヨをこわがるのなら、わたしはもう不平を言うのも、死にたいと思うのもやめよう。わたしは今のままでも、ゾウより恵まれているのだから。」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ライオンが、何度も何度も不平を言ってユピテルをうんざりさせた。「ユピテルさま、たしかに」とライオンは言った。「わたしは力も強く、姿も美しく、攻撃すれば無敵です。あごにはりっぱな牙がそろい、足には爪が備わっていて、森の獣たちをみな従えています。それなのに、そのわたしがオンドリの鳴き声におびえるとは、なんという恥さらしでしょう。」ユピテルは答えた。「どうしてわけもなくわたしを責めるのだ? わたしは自分の持つ力をすべておまえに授けたのだ。おまえの勇気がくじけるのは、このただ一つの場合だけではないか。」これを聞いてライオンはうめき、ひどく嘆いて、自分の臆病さを責め、いっそ死んでしまいたいと思った。こんな思いを胸にめぐらせていると、ライオンはゾウに出会い、そばへ寄って話をした。しばらくすると、ライオンはゾウがしきりに耳を振っているのに気づき、どうしたのか、どうしてときどきそんなに耳をぶるぶる震わせるのかとたずねた。ちょうどそのとき、一匹のブヨがゾウの頭にとまった。ゾウは答えた。「あのブンブン飛んでいる小さな虫が見えるかい? あれが耳に入ったら、わたしはもうおしまいさ。すぐに死んでしまうだろうよ。」ライオンは言った。「なるほど、これほど大きな獣がちっぽけなブヨをこわがるのなら、わたしはもう不平を言うのも、死にたいと思うのもやめよう。わたしは今のままでも、ゾウより恵まれているのだから。」

日本語訳:多読ベスト

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誰にでも弱点はある。他人と比べれば、自分の境遇もそう悪くない。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。