The Goods and the Ills

善いことと悪いこと

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  • タウンゼンド英訳(1867年)
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昔、数の多い「悪いこと」たちが、「善いこと」たちを人間の世界から追い出してしまった。天に逃れた「善いこと」たちはユピテルに、悪いことたちとは一緒に暮らせないので守ってほしいと願い、ユピテルは、悪いことは群れをなして地上を訪れ、善いことは一つずつ人間の家に入るように定めた。そのため悪いことはどっと押し寄せるが、善いことはユピテルから、それを見分けられる人に一つずつしか与えられないのである。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Good Things and the Bad Things
キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Ills悪いこと、災い
  • prevailed勝った
  • waftedふわりと運んだ
  • vengeance報復
  • persecutors迫害者
  • indissoluble解消できない、不変の
  • decreed定めた
  • discern見分ける
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Puck)

ALL the Goods were once driven out by the Ills from that common share which they each had in the affairs of mankind; for the Ills by reason of their numbers had prevailed to possess the earth. The Goods wafted themselves to heaven and asked for a righteous vengeance on their persecutors. They entreated Jupiter that they might no longer be associated with the Ills, as they had nothing in common and could not live together, but were engaged in unceasing warfare; and that an indissoluble law might be laid down for their future protection. Jupiter granted their request and decreed that henceforth the Ills should visit the earth in company with each other, but that the Goods should one by one enter the habitations of men. Hence it arises that Ills abound, for they come not one by one, but in troops, and by no means singly: while the Goods proceed from Jupiter, and are given, not alike to all, but singly, and separately; and one by one to those who are able to discern them.

昔、すべての「善きもの」たちが、それぞれ人間の営みの中に持っていた共有の持ち分から、「悪しきもの」たちによって追い出されてしまった。悪しきものたちは、その数の多さによって勝ち、地上を手に入れたのである。善きものたちは天へ昇り、自分たちを迫害した者たちに正しい報いを与えてほしいと願った。彼らはユピテルに、もう悪しきものたちといっしょにされないようにしてほしいと頼んだ。両者には何ひとつ共通するところがなく、いっしょに暮らすこともできず、絶えず争ってばかりいるからだ。そして、これから先、自分たちを守るための破られることのない掟を定めてほしいと願った。ユピテルは彼らの願いを聞き入れ、今後、悪しきものたちは仲間どうし連れ立って地上を訪れるが、善きものたちは一人ずつ人間の住まいに入ることと定めた。こういうわけで、悪しきものはあふれるほど多いのである。悪しきものは一つずつではなく、群れをなしてやって来て、決して単独では来ないからだ。一方、善きものはユピテルのもとから出て、だれにでも同じように与えられるのではなく、一つずつ、別々に、それを見分けることのできる者に一人ずつ授けられるのである。

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昔、すべての「善きもの」たちが、それぞれ人間の営みの中に持っていた共有の持ち分から、「悪しきもの」たちによって追い出されてしまった。悪しきものたちは、その数の多さによって勝ち、地上を手に入れたのである。善きものたちは天へ昇り、自分たちを迫害した者たちに正しい報いを与えてほしいと願った。彼らはユピテルに、もう悪しきものたちといっしょにされないようにしてほしいと頼んだ。両者には何ひとつ共通するところがなく、いっしょに暮らすこともできず、絶えず争ってばかりいるからだ。そして、これから先、自分たちを守るための破られることのない掟を定めてほしいと願った。ユピテルは彼らの願いを聞き入れ、今後、悪しきものたちは仲間どうし連れ立って地上を訪れるが、善きものたちは一人ずつ人間の住まいに入ることと定めた。こういうわけで、悪しきものはあふれるほど多いのである。悪しきものは一つずつではなく、群れをなしてやって来て、決して単独では来ないからだ。一方、善きものはユピテルのもとから出て、だれにでも同じように与えられるのではなく、一つずつ、別々に、それを見分けることのできる者に一人ずつ授けられるのである。

日本語訳:多読ベスト

教訓

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不幸はまとめてやってくるが、幸福は一つずつ、気づける人にだけ訪れる。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。