The Goatherd and the Wild Goats

ヤギ飼いと野生のヤギ

  • 📖 206 words
  • 🔊 1:04
  • タウンゼンド英訳(1867年)
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ヤギ飼いは群れにまぎれこんだ野生のヤギも一緒に囲いに入れ、大雪の間、自分のヤギには最低限のエサしか与えず、野生のヤギには自分のものにしようとたっぷり与えました。雪がとけると野生のヤギは山へ逃げ去り、恩知らずと責めるヤギ飼いに「古いヤギより新参の私たちを大事にしたのだから、また別の者が来たら私たちも同じ扱いを受けるだろう」と答えました。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Goatherd and the Wild Goats
キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • eventide夕暮れ
  • mingled混じった
  • abundantlyたっぷりと
  • enticing誘いこむこと
  • thaw雪どけ
  • scampered跳ねるように逃げた
  • with impunity罰を受けずに
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Aoede)

A GOATHERD, driving his flock from their pasture at eventide, found some Wild Goats mingled among them, and shut them up together with his own for the night. The next day it snowed very hard, so that he could not take the herd to their usual feeding places, but was obliged to keep them in the fold. He gave his own goats just sufficient food to keep them alive, but fed the strangers more abundantly in the hope of enticing them to stay with him and of making them his own. When the thaw set in, he led them all out to feed, and the Wild Goats scampered away as fast as they could to the mountains. The Goatherd scolded them for their ingratitude in leaving him, when during the storm he had taken more care of them than of his own herd. One of them, turning about, said to him: “That is the very reason why we are so cautious; for if you yesterday treated us better than the Goats you have had so long, it is plain also that if others came after us, you would in the same manner prefer them to ourselves.”

ヤギ飼いが、夕暮れに群れを牧場から追って帰ってくると、何頭かの野生のヤギがまぎれこんでいるのに気づき、その夜は自分のヤギといっしょに囲いに閉じこめておいた。次の日はひどい雪が降り、いつものえさ場へ群れを連れていくことができなかったので、囲いの中に入れておくしかなかった。ヤギ飼いは自分のヤギには生きていくのにぎりぎりのえさしかやらず、よそから来たヤギたちには、もっとたっぷりとえさをやった。そうして気を引いて、自分のもとにとどまらせ、自分のものにしようと思ったのである。雪どけが始まると、ヤギ飼いはヤギたちをみな外へ連れ出してえさを食べさせた。すると野生のヤギたちは、一目散に山へ逃げていってしまった。ヤギ飼いは、嵐のあいだ自分の群れよりも大事にしてやったのに見捨てていくとは恩知らずだと、野生のヤギたちをしかりつけた。すると一頭がふり返って言った。「だからこそ、わたしたちは用心しているんですよ。昨日あなたが、長いあいだ飼っているヤギたちよりもわたしたちを大事にしたのなら、わたしたちのあとにまた別の者が来れば、同じようにそちらをわたしたちより大事にするにちがいありませんからね」

Old friends cannot with impunity be sacrificed for new ones.

古い友を新しい友のために犠牲にすれば、ただではすまない。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ヤギ飼いが、夕暮れに群れを牧場から追って帰ってくると、何頭かの野生のヤギがまぎれこんでいるのに気づき、その夜は自分のヤギといっしょに囲いに閉じこめておいた。次の日はひどい雪が降り、いつものえさ場へ群れを連れていくことができなかったので、囲いの中に入れておくしかなかった。ヤギ飼いは自分のヤギには生きていくのにぎりぎりのえさしかやらず、よそから来たヤギたちには、もっとたっぷりとえさをやった。そうして気を引いて、自分のもとにとどまらせ、自分のものにしようと思ったのである。雪どけが始まると、ヤギ飼いはヤギたちをみな外へ連れ出してえさを食べさせた。すると野生のヤギたちは、一目散に山へ逃げていってしまった。ヤギ飼いは、嵐のあいだ自分の群れよりも大事にしてやったのに見捨てていくとは恩知らずだと、野生のヤギたちをしかりつけた。すると一頭がふり返って言った。「だからこそ、わたしたちは用心しているんですよ。昨日あなたが、長いあいだ飼っているヤギたちよりもわたしたちを大事にしたのなら、わたしたちのあとにまた別の者が来れば、同じようにそちらをわたしたちより大事にするにちがいありませんからね」

古い友を新しい友のために犠牲にすれば、ただではすまない。

日本語訳:多読ベスト

教訓

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新しい友のために古い友を犠牲にすれば、ただでは済まない。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。