The Cobbler Turned Doctor

医者になった靴屋

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  • タウンゼンド英訳(1867年)
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商売がうまくいかず貧しさに追いつめられた靴屋が、知られていない町で医者を始め、あらゆる毒に効く解毒剤だと言って薬を売り、大げさな宣伝で有名になった。靴屋が重い病気になると、町の長官が腕を試そうと、水に毒を入れたふりをして解毒剤とまぜ、飲めば褒美をやると命じた。死を恐れた靴屋は医学の知識などなく、群衆のばかな評判で有名になっただけだと白状し、長官は「靴さえ作らせてもらえない男に、自分の命を預けていたとは」と市民をいましめた。

💡 やさしい英語版もあります:L3 The Cobbler Turned Doctor
キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Cobbler靴屋、靴直し
  • desperate追いつめられた
  • antidote解毒剤
  • long-winded長たらしい
  • puffs誇大広告
  • confessed白状した
  • clamors騒ぎ立て
  • entrustゆだねる
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Charon)

A COBBLER unable to make a living by his trade and made desperate by poverty, began to practice medicine in a town in which he was not known. He sold a drug, pretending that it was an antidote to all poisons, and obtained a great name for himself by long-winded puffs and advertisements. When the Cobbler happened to fall sick himself of a serious illness, the Governor of the town determined to test his skill. For this purpose he called for a cup, and while filling it with water, pretended to mix poison with the Cobbler’s antidote, commanding him to drink it on the promise of a reward. The Cobbler, under the fear of death, confessed that he had no knowledge of medicine, and was only made famous by the stupid clamors of the crowd. The Governor then called a public assembly and addressed the citizens: “Of what folly have you been guilty? You have not hesitated to entrust your heads to a man, whom no one could employ to make even the shoes for their feet.”

靴屋が、本業では暮らしを立てられなくなり、貧しさのあまりやけになって、自分のことをだれも知らない町で医者を始めた。彼は、あらゆる毒に効く解毒剤だと偽って薬を売り、長ったらしい宣伝や広告で大いに名を上げた。ところが、その靴屋自身がたまたま重い病気にかかったとき、町の長官は彼の腕前を試してみることにした。長官は杯を持ってこさせ、それに水を注ぎながら、靴屋の解毒剤に毒を混ぜるふりをし、ほうびを約束して、それを飲むよう命じた。靴屋は死ぬのが恐ろしくなり、自分には医術の知識などまったくなく、ただ群衆のばかげた評判のおかげで有名になっただけだと白状した。そこで長官は町じゅうの人々を集めて、こう語りかけた。「おまえたちは、なんと愚かなことをしたのだ。足にはく靴をつくらせることさえだれもしなかった男に、ためらいもなく自分の頭をあずけていたのだぞ。」

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靴屋が、本業では暮らしを立てられなくなり、貧しさのあまりやけになって、自分のことをだれも知らない町で医者を始めた。彼は、あらゆる毒に効く解毒剤だと偽って薬を売り、長ったらしい宣伝や広告で大いに名を上げた。ところが、その靴屋自身がたまたま重い病気にかかったとき、町の長官は彼の腕前を試してみることにした。長官は杯を持ってこさせ、それに水を注ぎながら、靴屋の解毒剤に毒を混ぜるふりをし、ほうびを約束して、それを飲むよう命じた。靴屋は死ぬのが恐ろしくなり、自分には医術の知識などまったくなく、ただ群衆のばかげた評判のおかげで有名になっただけだと白状した。そこで長官は町じゅうの人々を集めて、こう語りかけた。「おまえたちは、なんと愚かなことをしたのだ。足にはく靴をつくらせることさえだれもしなかった男に、ためらいもなく自分の頭をあずけていたのだぞ。」

日本語訳:多読ベスト

教訓

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評判だけで人を信用してはいけない。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。