WHY NOW
いま話題になっている理由
イーロン・マスク氏は現地時間10月20日、自分が率いるスペースXとテスラの取締役会が、それぞれ合併を検討するための特別委員会をつくったと明らかにした。条件などはまだ決まっていない。TechCrunch や CNBC の見出しに出たのが special committee(特別委員会)。M&Aのニュースで「公正さ」を語るときのキーワードなので、この機会におさえておこう。
なぜ特別委員会が要るのか
今回の両社は、どちらもマスク氏が経営トップを務める。合併を持ちかける側と受ける側の両方に同じ人がいると、どちらかの株主に不利な条件になるおそれがある。これを conflict of interest(利益相反)という。そこで、会社と利害関係のない independent directors(独立取締役)だけで委員会をつくり、その委員会が条件を検討する。今回、マスク氏はどちらの委員会にも入っていない。
英字ニュースではこう出る
見出しでは form special committees(特別委員会を設ける)が目立った。TechCrunch は boards form special committees to review merger、CNBC は formed special committees to discuss merger と書いた。Bloomberg と CNN は special を省いて formed committees としている。a special committee of independent directors(独立取締役の特別委員会)も定番。
取り違えやすい点
special committee ができたことは、合併が決まったことではない。あくまで「検討を始めるための体制ができた」段階だ。委員会が条件を検討して承認を recommend(勧める)すれば、会社どうしの合意(agreement)、株主の承認(shareholder approval)へと進む。見出しの動詞が form なのか approve なのかを見分けよう。