
Dragon Boat Festival
海外の端午節:国・地域別比べ
8の国と地域で、端午節(ドラゴンボート祭り)はこんなに違う。日本語とやさしい英語で。
🌍Around the World海外の端午節:国・地域別比べ
各国の様子を日本語で。「English」を押すと、同じ内容のやさしい英語が開きます。
2008年から国の祝日で、3連休になることが多い。各地でドラゴンボートレース。甘いちまきか、しょっぱいちまきかの論争が毎年のお約束。
English
In China, people race dragon boats and eat zongzi. Some like sweet zongzi, and some like salty ones.
端午節は Tuen Ng Festival。1976年に始まった国際大会で、ドラゴンボートを世界のスポーツにした場所。
English
In Hong Kong, the festival is called Tuen Ng. International dragon boat races started here in 1976.
正午に卵を立てる遊びが有名。うまく立てば1年間幸運と言われる。台北などでドラゴンボートレースが開かれる。
English
In Taiwan, people try to stand an egg at noon. If it stands, they will have good luck.
「タノ(端午)」。伝統的に、女性は菖蒲(しょうぶ)を煮た湯で髪を洗ってブランコをこぎ、男性はシルム(韓国のすもう)をした。江陵端午祭はユネスコの無形文化遺産。
English
In Korea, women once washed their hair in special plant water. Men enjoyed Korean wrestling.
「テト・ドアン・ゴ」は「虫を退治する祭り」とも呼ばれる。もち米の酒や果物をそなえて食べる。
English
In Vietnam, it is called the bug-killing festival. People eat fruit and rice wine.
新暦の5月5日、こどもの日。こいのぼりをあげ、柏餅(かしわもち)やちまきを食べ、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る。男の子の成長を願う日として発展した。
English
In Japan, families fly carp streamers on May 5. They take a bath with calamus leaves.
旧暦5月4日の「ハーリー」で、海の安全と豊漁を祈って舟をこぐ。糸満では「ハーレー」と呼ぶ。
English
In Okinawa, people row boats in a race to pray for safe seas and lots of fish.
バンクーバーやトロントなどで大きなドラゴンボート大会が開かれる。アメリカのサンフランシスコでもレースがある。
English
In Canada, Vancouver and Toronto have big dragon boat races.
🗾日本の端午の節句とのつながり:ちまき・菖蒲・こいのぼり
5月5日のこどもの日。日本の「端午の節句」は、この中国の端午節が伝わったものです。並べてみると、意外なつながりがいくつも見つかります。
ちまきは、中国から来た食べ物そのものです。今も関西を中心に、端午の節句にちまきを食べる家があります。一方、関東でおなじみの柏餅(かしわもち)は、日本で生まれました。江戸時代の中ごろから広まり、柏の葉が新しい芽が出るまで落ちないことから「家が絶えない」縁起物になりました。
菖蒲湯の菖蒲も、中国で門にかけた菖蒲と同じ植物です。日本の菖蒲は、花をめでるアヤメ科の「花菖蒲(はなしょうぶ)」とは別の、ショウブ科の草。強い香りで悪いものをはらうと考えられたのは、中国と同じです。日本では「菖蒲(しょうぶ)」が「尚武(武を重んじる)」と同じ音であることから、鎌倉時代ごろから男の子の成長を願う日になっていきました。清少納言も『枕草子』に「節は、五月にしく月はなし」と書き、菖蒲やよもぎの香りをほめています。
こいのぼりにも竜が隠れています。中国には、黄河の「竜門」という急な滝をのぼりきった鯉は竜になる、という伝説があります。「登竜門」という言葉の由来です。竜の舟をこぐ中国、竜をめざす鯉をあげる日本。どちらも竜の祭りなのです。
日本にはドラゴンボートそのものも残っています。長崎の「ペーロン」は、江戸時代から続く中国(福建)風の舟の競漕で、名前は「白龍」などの中国語の発音から来たと言われます。沖縄の「ハーリー(爬竜(はりゅう))」は、旧暦5月4日に海の安全と豊漁を祈って行われてきました。
大きなちがいは日付です。中国や台湾は今も旧暦の5月5日。日本は明治時代に新暦を使い始めてから、新暦の5月5日に祝うようになりました。1948年にはこどもの日として国民の祝日になっています。



