まずはこの3つ
- 答案は要素で採点されると考え、書く前に入れる要素を数える
- 設問の聞き方で文末が決まる。なぜ→〜から、どういうこと→〜ということ
- 英作文は難しい英語より、ミスのない英語。日本語をかみ砕いてから書く
よく出る形式と答案の型
大学・学部ごとに組み合わせが違う。志望校の過去問で、どの形式が何題出るかを最初に確認する。
| 形式 | 問われる力 | 答案の型 |
|---|---|---|
| 下線部和訳 | 構文の把握と自然な日本語 | 構文確定→直訳→日本語化 |
| 内容説明(日本語) | 該当箇所を見つけ、要素を拾う力 | 要素を並べ、聞き方に合う文末で |
| 要約(日本語・英語) | 主張と根拠を残し例を捨てる力 | 「AはBだ。なぜならC」 |
| 和文英訳 | 日本語を英語にしやすく言い換える力 | 和文和訳→確実な構文で |
| 自由英作文 | 主張を理由と具体例で支える力 | 主張→理由・具体例→結論 |
| 空所補充・整序など | 文法・語法・論理の知識 | 根拠を持って選ぶ |
| リスニング(一部の大学) | 要点の聞き取り | 設問・選択肢の先読み |
採点は「要素」で考える
多くの大学は細かい採点基準を公表していない。だからこそ答案は要素ごとに点が入る(または減る)ものとして作るのが安全。書く前に「入れるべき要素は何個か」を本文から数え、書いた後に全部入ったかを確かめる。字数の上限がある時は、具体例より主張・理由を優先する。
和訳の鉄則4
- 1構文→直訳→日本語化SVOCと修飾関係を確定し、構造どおりに訳してから自然に整える。いきなり意訳すると構文の取り違えに気づけない。
- 2指示語は中身を補う「指示語の内容を明らかにして訳せ」(千葉大などで見られる形)では、it や this を具体的な内容に置き換える。指示がない時は、意味を変えない範囲で自然に訳す(勝手な補足は誤読扱いのおそれ)。
- 3訳語は文脈で選ぶ多義語は辞書の第1義を機械的に当てず、前後の文とつながる語義を選ぶ。The company decided to address the problem at once.その会社はすぐにその問題に取り組むことにした。(address=取り組む)
- 4省略を補う比較の後や and の後の省略は、何が省かれているかを明らかにして訳す。She speaks French better than I do English.私が英語を話すよりも、彼女はフランス語を上手に話す。
設問の聞き方→答えの文末
日本語で答える記述は、文末が設問に対応していないだけで減点されうる。
| 設問 | 文末 | 中身 |
|---|---|---|
| なぜか・理由を説明せよ | 〜から。/〜ため。 | 原因・根拠の要素 |
| どういうことか説明せよ | 〜ということ。 | 比喩・抽象語を具体的な中身に言い換える |
| 何を指すか答えよ | 名詞で終える | 指示語に代入して意味が通るか確認 |
| 筆者の考えを述べよ | 〜と考えている。 | 筆者の主張とその根拠 |
| AとBの違いを説明せよ | AはXだが、BはYだ。 | 比べる軸をそろえる |
内容説明・要約の手順5
- 1設問の要求を確認何について・何字で・何を答えるか(理由か内容か)に印。
- 2該当箇所を特定下線部の前後だけでなく、段落全体や言い換えの箇所を探す。
- 3要素を書き出す主張・理由・対比を短いメモで。具体例は字数に余裕がある時だけ。
- 4自分の日本語でつなぐ本文の訳を並べず、因果・対比の関係がわかるように接続する。
- 5文末と字数を確認設問に対応した文末か、字数の範囲内かを点検。
英作文の鉄則4
- 1和文和訳してから訳す「腑に落ちない」→「納得できない」のように、英語にしやすい日本語に直してから書く。主語を補い、論理の接続を明示する。His explanation did not convince me.彼の説明は腑に落ちなかった。
- 2自由英作文は設計してから主張・理由(語数に応じて1〜2つ)・具体例・結論を日本語で1行ずつメモしてから書く。語数の範囲は必ず守る。
- 3抽象テーマは具体例で「自由とは何か」のような問いは、身近な1場面を描いて主張を支える。
- 4見直しの定番三単現・時制・冠詞・名詞の単複・つづり。この5点の点検だけで失点が大きく減る。
記述で減点されやすい答案5
- ✕理由を問われて「〜ということ。」で終える○「〜から。」「〜ため。」で終える設問の要求に答えていない
- ✕本文の訳をそのまま並べる○要素を拾い、自分の日本語で関係をつなぐ要素が散らばり、字数も超えやすい
- ✕比喩を本文の言葉のまま書き写す○比喩が指す具体的な中身に言い換える説明になっていない
- ✕英作文でうろ覚えの難しい構文を使う○確実に書ける構文で書く1つのミスで文全体の評価が下がる
- ✕語数を数えずに書き終える○5語ずつ印をつけながら書く指定範囲の外は条件違反になりうる
大学ごとの例(大学の公表と記事から)
同じ国公立でも形式は大きく違う。詳しくは各大学のチートシートで。
| 大学 | 特徴 |
|---|---|
| 東京大学 | 120分・120点。途中に30分程度のリスニング。要約・英作文・和訳など多形式 |
| 京都大学 | 120分。長文の和訳・説明、和文英訳、自由英作文の4題構成(近年) |
| 千葉大学 | 80分。指示語を明らかにする和訳。大問3は形式が年で変わる(記事) |
| お茶の水女子大学 | 100分。英語による要約や説明を求める問題も出す(大学の出題方針) |
| 埼玉大学 | 120〜150語の自由英作文(記事)。過去問を再利用する場合がある(要項) |
直前の注意3
- 1添削を受ける記述は自分で採点しにくい。過去問の答案は先生に見てもらい、どの要素が欠けたかを確認する。
- 2時間配分は過去問で記述は1問に時間をかけすぎやすい。大問ごとの上限時間を決め、超えたら次へ。
- 3要確認形式・語数・試験時間は大学と年度で変わる。志望校の最新の募集要項と過去問で必ず確認する。
確認テスト
- 1「なぜ筆者はそう考えるのか」と問われた時の文末は 。正解は 〜から。。理由は「から・ため」
- 2和訳で最初にすることは 。正解は 構文を確定する。構文→直訳→日本語化
- 3We need to the issue of food waste.(取り組む)正解は address。address=(問題に)取り組む
- 4要約で原則として捨てるのは 。正解は 具体例。字数を主張と根拠に使う
- 5京都大学の外国語の試験時間は 。正解は 120分。大学の公表(令和8年度)
参考にした資料
国公立二次を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。