The Mother and the Wolf

母親とオオカミ

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  • タウンゼンド英訳(1867年)
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飢えたオオカミが朝、森の小屋の前を通ると、母親が子どもに「静かにしないと窓から放り出してオオカミに食べさせるよ」と言うのが聞こえた。オオカミは一日中戸口で待っていたが、夕方には母親が子どもをあやしながら「いい子になったね。オオカミが来たらやっつけてやろうね」と言うのを聞いた。寒さと空腹でへとへとになって巣に帰ったオオカミは、妻にわけを聞かれ「女の言葉なんか信じたからさ」と答えた。

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • FAMISHED飢えた
  • prowling(獲物を求めて)うろついて
  • fondlingあやして、かわいがって
  • gaspingあえいで
  • supperless夕食抜きで
  • wont習慣、いつものこと
  • forsoothまったく、本当に(古語)
  • credence信用
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A FAMISHED WOLF was prowling about in the morning in search of food. As he passed the door of a cottage built in the forest, he heard a Mother say to her child, “Be quiet, or I will throw you out of the window, and the Wolf shall eat you.” The Wolf sat all day waiting at the door. In the evening he heard the same woman fondling her child and saying: “You are quiet now, and if the Wolf should come, we will kill him.” The Wolf, hearing these words, went home, gasping with cold and hunger. When he reached his den, Mistress Wolf inquired of him why he returned wearied and supperless, so contrary to his wont. He replied: “Why, forsooth! because I gave credence to the words of a woman!”

腹をすかせきったオオカミが、朝、食べ物を探してうろついていた。森の中に建つ小屋の戸口を通りかかると、母親が子どもにこう言っているのが聞こえた。「静かにしなさい。でないと窓から放り出して、オオカミに食べさせてしまうよ。」オオカミは一日じゅう戸口のそばに座って待っていた。夕方になると、同じ女が子どもをあやしながら、こう言っているのが聞こえた。「もうおとなしくなったわね。もしオオカミが来たら、やっつけてやりましょうね。」オオカミはこの言葉を聞くと、寒さとひもじさにあえぎながら、すみかへ帰っていった。ほら穴に着くと、おかみさんオオカミが、どうしていつもとちがって、疲れきって、夕食も持たずに帰ってきたのかとたずねた。オオカミは答えた。「なに、まったくのところ、女の言うことなんかを真に受けたからさ!」

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腹をすかせきったオオカミが、朝、食べ物を探してうろついていた。森の中に建つ小屋の戸口を通りかかると、母親が子どもにこう言っているのが聞こえた。「静かにしなさい。でないと窓から放り出して、オオカミに食べさせてしまうよ。」オオカミは一日じゅう戸口のそばに座って待っていた。夕方になると、同じ女が子どもをあやしながら、こう言っているのが聞こえた。「もうおとなしくなったわね。もしオオカミが来たら、やっつけてやりましょうね。」オオカミはこの言葉を聞くと、寒さとひもじさにあえぎながら、すみかへ帰っていった。ほら穴に着くと、おかみさんオオカミが、どうしていつもとちがって、疲れきって、夕食も持たずに帰ってきたのかとたずねた。オオカミは答えた。「なに、まったくのところ、女の言うことなんかを真に受けたからさ!」

日本語訳:多読ベスト

教訓

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その場かぎりの言葉を真に受けてはいけない。

底本:Project Gutenberg eBook #21 Three Hundred Æsop’s Fables(George Fyler Townsend 訳, 1867)。パブリックドメイン。