WHY NOW
いま話題になっている理由
英国の辞書 Collins は11月3日(現地時間)、2026年の「今年の単語(Word of the Year)」に mogging を選んだと発表した。AP 通信・CNN・アイルランドの The Irish Times などが見出しで伝えた。意味は「相手を上回る、圧倒する」で、若い人が冗談まじりに使う俗語。Collins によると、2026年に使われる回数が210%増えた。見出しでどう出るか、どこから来た語か、使うときに気をつけたい点をまとめる。
mog は「上回る」
もとの動詞は mog で、mog someone は「〜を上回る、〜より目立つ」。mogging はその ing 形で、「上回ること」という名詞にも使う。Collins は、だれかがほかの人にお株を奪われたときに、ふざけて皮肉っぽく使う言い方だと説明している。受け身の get mogged なら「完全に負けた、引き立て役になった」という意味になる。
どこから来た語か
The Irish Times などによると、mog は AMOG という頭字語から生まれた動詞。AMOG は alpha male of the group(集団の中でいちばん強い男)の略で、2010年代、ネット上の男性向けの掲示板(manosphere と呼ばれる)で、見た目で相手に勝つという意味で使われていた。その後、見た目に限らず、ものや出来事が何かを上回るときにも冗談として使われるようになった。
見出しではこう出る
今回の見出しは 'Collins Dictionary chooses mogging as its 2026 word of the year' や、'What does it mean?' と意味を問いかける形が多かった。Word of the Year は、辞書の出版社がその年をよく表す語を1つ選ぶ毎年の企画。Collins はこれまで、2024年に brat、2025年に vibe coding を選んでいる。今年の一覧には ghost jobs(採るつもりのない求人)や P(doom)(AIが人類の文明を崩壊させる確率の見積もり)も入った。
使うときの注意
mog は仲間うちの冗談として使われることが多いが、人の顔や体つきを比べて言うと、相手を傷つけるおそれがある。もともと見た目で人を順位づける場で使われていた語だという点も覚えておきたい。使うなら Her new phone is mogging mine. のように、ものや出来事について言うのが無難だ。