WHY NOW
いま話題になっている理由
ホワイトハウスが9月25日(現地時間)に公表した米中首脳会談の成果文書(ファクトシート)に、両首脳が今後は AI ではなく superintelligence、略して SI という呼び方を使うことで合意した、と記された。英字ニュースの見出しにも SI と superintelligence が一斉に並んでいる。AI の代わりに突然現れたこの2文字を、どう読めばいいのかを整理する。
どこから来た呼び名?
きっかけは9月22日(現地時間)の国連総会でのトランプ大統領の演説。artificial(人工の)という語は「偽物」のように聞こえるとして、AI を super intelligence(SI)と呼び改め、米政府の文書もそう改めると述べた。その3日後、米中首脳会談の成果文書にこの呼び方が入った。
英字ニュースではこう出る
合意の中身は、US-China SI Dialogue(米中SI対話)という話し合いの場をつくることと、SI に関わる incident(事故・インシデント)が起きたときの communication channel(連絡経路)を設けること。初会合は11月までに開く予定とされた。見出しでは superintelligence と SI が混ざって使われ、AI incident channel のように従来どおり AI と書く媒体もある。同じものを指していると分かれば迷わない。
本来の「超知能」とは別物
superintelligence は、研究の世界では「あらゆる分野で最も優秀な人間をはるかに上回る知能」という、まだ実現していない段階を指す言葉として使われてきた。今回の SI は、今あるAI全体を指す新しい呼び名として使われている。記事を読むときは、どちらの意味の superintelligence なのかを文脈で確かめたい。