
Mid-Autumn Festival
アジアの中秋節:国別比べ
7の国と地域で、中秋節・チュソク(アジアのお月見)はこんなに違う。日本語とやさしい英語で。
🌍Around the Worldアジアの中秋節:国別比べ
各国の様子を日本語で。「English」を押すと、同じ内容のやさしい英語が開きます。
家族が集まって月餅を食べ、月を見る。2008年から国の祝日(1日)で、国慶節とつながって8連休になる年もある。
English
Families eat mooncakes and look at the moon together. It has been a public holiday since 2008.
家族や近所で外に出てバーベキューをするのが定番。1980年代に広まった新しい習慣。文旦の皮の帽子も。
English
Many families have a barbecue outside. Kids sometimes wear pomelo skin as a hat.
公園に巨大なちょうちんが飾られ、大坑では線香をさした約67mの火の龍が3晩練り歩く。翌日が祝日。
English
A long dragon with burning incense sticks dances through the streets for three nights.
「チュソク」。3連休に故郷へ帰り、先祖に料理を供えてお墓参り。松の葉で蒸した半月形のソンピョンを作る。
English
People go back to their hometowns, visit family graves, and make half-moon rice cakes.
子どもの祭り。星形のちょうちんを持って行列し、獅子舞を見る。月にはガジュマルの木の下に座る男クオイがいるとされる。
English
It is a festival for children. Kids carry star lanterns and watch lion dances.
「十五夜」。団子と里芋、ススキを供えて月を見る。祝日ではない。旧暦9月13日の「十三夜」も楽しむのは日本ならでは。
English
People put out round dango and tall grass. They also enjoy a second moon night in autumn.
中華系の人々を中心に祝い、植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」などに大きなちょうちんが飾られる。国の祝日ではない。
English
Big lantern shows light up gardens and streets. It is not a public holiday.
🗾日本のお月見と中秋節:1000年以上前に伝わり、日本流に育った
日本の十五夜も、もとは中国から伝わった行事です。記録に残る早い例は859年。漢詩人の島田忠臣が、八月十五夜の宴の詩を残しています。平安時代の貴族たちは、池に舟を浮かべ、水面に映る月をながめて歌を詠みました。
ところが日本では、中秋節がそのままの形では根づきませんでした。代わりに独自の工夫が生まれます。
1つめは十三夜です。旧暦9月13日の月も「後の月」として愛でる習慣で、中国にはない日本独自のものとされます。1135年の日記『中右記』には、すでに九月十三夜を名月とする記述があります。十五夜だけ見て十三夜を見ないのは「片見月」で縁起が悪い、という言い方まで生まれました。もっともこれは、江戸の遊郭で客に2度来てもらうための口実だった、とも言われています。
2つめはお供え物。月見団子が広まったのは江戸時代で、江戸と京・大坂では団子の形が違ったと記録されています。里芋を供える地方が多いことから、十五夜は「芋名月」とも呼ばれます。中国の月餅に当たる場所に、日本では団子と芋がいるのです。
3つめはススキ。稲穂に似たススキを飾る習慣は、江戸時代には関東から東北に見られ、明治以降に全国に広まりました。
そして、月のうさぎ。中国のうさぎは不老不死の薬をつきますが、日本と韓国のうさぎは餅をつきます。日本の『今昔物語集』には、何も差し出せる物がなかったうさぎが、自分の身を火に投じ、その姿が月に残されたという話があります。もとはインドの仏教説話です。
ちなみに日本の中華街では、月餅は1年中売られていて、中身は小豆あんが多いのが特徴です。月餅が「1年中のおやつ」だった南宋(なんそう)時代に、少し似ているかもしれません。日本のお月見について詳しくは、「お月見(十五夜)」のページも見てください。



