雛人形・五月人形はだれが買う? 母方が贈る習わしと、今どきの分担
1なぜ母方が贈るの? 雛人形は「嫁入り道具」の名残
日本人形協会は、ひな人形は「お嫁さんの実家から贈るのが普通」と説明しています。理由として挙げられているのが、昔は嫁入り道具のひな型(小さな見本)として、婚家へ人形を贈った歴史があることです。
雛人形をよく見ると、たんすや長持、鏡台、かごなど、小さな道具がたくさん並んでいます。花嫁が持っていく道具を小さくしたような姿です。娘が嫁いだ先に、実家から人形を贈る。協会はこの歴史を、母方が用意する理由として挙げています。
五月人形も、同じく「一般的には母方の実家から贈られる例が多い」とされています。とはいえ、これはあくまで昔からの習わし。法律やしきたりで決まっているわけではありません。
2今はどうしてる? 折半・分担・夫婦で買う家も
日本人形協会自身も、今は「両家で費用を折半することも多くなった」と書いています。さらに五月人形については、「こいのぼりは母方、内飾り(兜や鎧)は父方で用意することもある」と紹介しています。
子育て情報サイト「いこーよ」が2025年1月に行った調査(回答325人)では、雛人形の費用を祖父母が全額出した家が約58%、親が全額出した家が約31%、祖父母と親が出し合った家が約9%でした。祖父母が出す家がまだ多い一方、夫婦で買う家も3割ほどあります。また、1割あまりの家は雛人形を買っていない・買う予定がない、と答えていました。
つまり「母方が買うもの」と思いこんでいると、相手の家は「うちが買うつもりだった」ということも起こります。先に確かめておくのが安全です。
| パターン | よくある形 | 向いている家 |
|---|---|---|
| 母方が全額 | 昔からの習わし。人形一式を母方の祖父母が贈る | 母方の親が強く望んでいるとき |
| 両家で折半 | 費用を半分ずつ出し、いっしょに選ぶ | どちらの親も贈りたいとき |
| 品物で分担 | 五月人形なら「こいのぼりは母方、内飾りは父方」の例も | それぞれに贈った物があると喜ぶ家 |
| 夫婦で買う | 祖父母からはお祝い金をもらう形も | 置き場所や予算を自分たちで決めたいとき |
3関東・関西・九州で違う? 地域差の考え方
「関西では父方が買う」「九州では〜」といった話を聞くことがあります。ただ、日本人形協会の案内でも、贈る人について地域ごとのはっきりした決まりは示されていません。同じ地域でも、家ごとに考え方が違うのがふつうです。
地域差があるのは、だれが買うかよりも、何を飾るかのほうです。日本人形協会は、こいのぼりなどの外飾りと、兜などの内飾りのどちらを主にするかは地方によって違うとしています。
いちばん確かなのは、両家の親にそれぞれ「そちらの地域や家では、どうしてきた?」と聞いてみることです。話し合いの出発点ができ、どちらの習わしも立てられます。
4もめないための決め方:義両親と実家、どちらも立てるには
初節句の人形は、思いのほか気持ちのぶつかりやすい買い物です。片方の祖父母が先に買ってしまい、もう片方が気を悪くした、という話はよく聞きます。次の順で決めると角が立ちにくくなります。
・まず夫婦で、置き場所と大きさを決める(住むのは夫婦の家。飾れる場所に合うものが一番)
・両家に同じタイミングで相談する(片方だけに先に話すと、もう片方が「聞いていない」となりやすい)
・分担のしかたを提案する:人形は母方、こいのぼりや名前旗は父方、などと分ける
・どちらかが全額出すときは、もう片方にも出番を:お祝い金を節句のお祝いの席に使う、ケース入りの人形を添えてもらう、など
日本人形協会は、仲人や親戚・友人からは、わらべ人形や市松人形、金太郎や桃太郎の人形、こいのぼりを贈るのが一般的としています。「主役の人形は1つ、ほかの人はわきを飾るもの」と考えると、分担しやすくなります。
52人目の子は? お母さんの雛人形を使ってもいい?
日本人形協会は、雛人形・五月人形は基本的には子ども1人に1つと考えられる、としています。次女・次男にも、できればそれぞれの人形を用意したい、という案内です。それが難しいときは、その子の記念になる小さな人形を買い、いっしょに飾る方法がすすめられています。
お母さんが子どものころの雛人形を娘に飾る家もあります。大切にしてきた人形を受けつぐのは素敵なことですが、この考え方にならうなら、娘のための小さな人形を1つ加えると安心です。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
五月人形をもらったら、お礼はだれが言う?
子どもの親(夫婦)からお礼を伝えます。贈ってくれたのが自分の親でも、配偶者からも一言お礼を言うと喜ばれます。日本人形協会は、初節句のお返しはお祝いの日から1週間以内に、子どもの名前で内祝いとして贈るとよい、としています。
お祝いの席に招いた祖父母にも内祝いは必要?
日本人形協会は、お祝いの席に招いた人には特にお返しの必要はないとしています。品物を贈るなら、席に来られなかった人へ、と考えるとわかりやすいです。
雛人形・五月人形はいつまでに買えばいい?
日本人形協会の目安では、雛人形は1月初旬〜2月中旬、五月人形は3月初旬〜4月中旬です。両家で話し合う時間も考えると、年が明けたら早めに相談を始めると安心です。
父方の祖父母が買ってくれると言ったら断るべき?
断る必要はありません。習わしは一般的な目安で、決まりではないからです。母方の親にも事情を伝え、こいのぼりや名前旗、お祝い金など別の形で関わってもらうと、両家とも気持ちよく祝えます。
🔗この疑問とセットで調べられている
- 第77位雛人形はいつ出していつしまう?立春(2月4日ごろ)〜2月中旬に出し、3月3日を過ぎたら晴れた日に。片付けの目安は啓蟄(3月6日ごろ)。🎎
- 第68位こいのぼり・五月人形はいつからいつまで飾る?春分の日を過ぎた3月末〜4月中旬に出し、5月5日のあと5月中旬までの晴れた日にしまうのが目安。🎎
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- 第78位お食い初めはいつ?やり方と順番生後100日ごろ(地域により110日・120日)。祖父母など年長の人が赤ちゃんに食べさせるまねをします。🎉
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