お食い初めはいつ?生後100日の数え方と、祝い膳のやり方・食べさせる順番
1お食い初めの意味:「一生食べ物に困らないように」
お食い初めは、赤ちゃんに初めて大人と同じ食べ物を食べさせる儀式です。といっても、まだ実際には食べられないので、食べるまねをします。神社本庁は「食べ物に一生困らないようにとの願いから」行うと説明しています。
100日目に祝うので「百日(ももか)の祝い」とも呼ばれます。百科事典によると、このころは赤ちゃんの首がすわる大事な節目で、「百日の首すえ」「箸初め」とも言いました。歯が生え始め、乳から離れて自分で食べる第一歩、という意味もあります。
歴史はとても古く、平安時代の『宇津保物語』にも赤ちゃんの「百日」の祝いが出てきます。室町時代には生後101日目、江戸時代には120日目に魚を初めて食べさせる「真魚始め(まなはじめ)」という儀式もありました。
ちなみに国語辞典には、「食う」を嫌って「お食べ初め」と言うことがあるが、これは正しくないという注意書きがあります。正しくは「お食い初め」です。
2お食い初めはいつ?100日目の数え方
神社本庁の案内では、生後100日を過ぎたころに行い、ちょうど100日目に祝うことから「百日の祝い」と呼ぶとしています。高島屋の贈答マナーの案内では、100日目、地方によっては110日目か120日目です。百科事典でも「100〜120日前後」とされていて、日にちには幅があります。
100日目の数え方は、生まれた日を1日目として数える方法がよく使われます。この場合、100日目は生まれた日の99日後。たとえば6月1日生まれなら、100日目は9月8日です。だいたい「生後3か月と1週間ほど」と覚えておくと便利です。
とはいえ、ぴったり100日目でなくても問題ありません。もともと110日や120日の地域もあるのですから、家族がそろう週末や、赤ちゃんの機嫌のよい日を選べば十分です。大安などの日柄を気にする家もありますが、決まりではありません。
喪中にあたる場合も、日にちを少しずらしたり、家族だけで静かに祝ったりと、家族で相談して決めればよいでしょう。
3やり方と順番:だれが、何を、どう食べさせる?
高島屋の案内によると、お膳には小さなご飯茶わん、おわん、箸など、すべて新しい一式をそろえ、赤飯と尾頭付きの鯛を用意します。これに吸い物や煮物、香の物などを添えた祝い膳にすることが多いとされます。昔の食器は漆器や素焼きでしたが、今は丈夫な樹脂の食器をそろえ、そのまま離乳食に使う家が増えています。
食べさせる役は「養い親」と呼ばれ、親族の中の長寿の人か祖父母が務めるのが習わしです。赤ちゃんを抱いて、箸で口元に料理を運び、食べるまねをさせます。夫婦だけで祝うなら、もちろんお父さんやお母さんが食べさせてかまいません。
順番に全国共通の決まりはありませんが、よく紹介されるのは「ご飯→汁物→ご飯→魚→ご飯→汁物」を1回として、これを3回くり返すやり方です。最後に歯固めをします。順番を少しまちがえても、だれも気にしません。赤ちゃんがぐずったら、早めに切り上げてかまいません。
| ものごと | 一般的な形 | 地域・家による違い |
|---|---|---|
| 日にち | 生後100日ごろ | 110日目・120日目の地域もある |
| 食器 | 新しい茶わん・おわん・箸 | 昔は漆器や素焼き、今は離乳食用の樹脂の食器も |
| 料理 | 赤飯と尾頭付きの鯛が中心 | 吸い物・煮物・香の物を添えることが多い |
| 食べさせる人 | 長寿の親族か祖父母(養い親) | 夫婦だけなら両親でよい |
| 歯固め | 小石をお膳にのせる | 関西では小石をくちびるにあてる |
4歯固め石の意味と、地域で違う祝い方
お膳に小石をのせる地域があります。これが「歯固め石」。神社本庁の案内では、氏神さまでお借りした小石をお膳にのせ、歯が丈夫であるよう祈る「歯固めの儀」を行うところがあるとしています。お借りした石は、終わったら神社にお返しするのがていねいです。
高島屋の案内では、関西地方では歯固めをかねて、小石を赤ちゃんのくちびるにあてるとしています。
この石には、もうひとつ古い意味があったと考えられています。百科事典によると、小石は歯を丈夫にするためと説明されますが、本来は赤ちゃんを守る産神(うぶがみ)が宿るもの、あるいは石を通して赤ちゃんの体に魂がしっかり宿るよう願ったものだというのです。
大阪では、お食い初めのお祝いの品にのしを付けない習わしもあるなど、細かな作法は地域で違います。迷ったら、祖父母の出身地のやり方を聞いてみるのも楽しいでしょう。
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
お食い初めとお宮参りを同じ日にしてもいい?
かまいません。お宮参りは生後1か月ごろが目安ですが、100日ごろに参る地域もあります。赤ちゃんの負担を考えて、1日にまとめる家もあります。
お食い初めの順番は男の子と女の子で違う?
食べさせる順番そのものに、男女で違う決まりはありません。ご飯・汁物・魚を交互に口に運ぶやり方がよく紹介されます。
お食い初めのお祝いにお返しは必要?
高島屋の案内では、基本的にお返しは不要です。贈るときは紅白蝶結びののし紙に「内祝」と書きます。
歯固め石はどこで手に入れる?
神社本庁の案内には、氏神さまでお借りする方法が書かれています。どうすればよいか、お参りのときに神社にたずねてみましょう。お借りした石は、終わったら神社にお返しします。
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