「あけましておめでとう」はいつまで言っていい? 松の内と、過ぎたあとの言い方
1なぜ「松の内まで」なのか:門松が立っている間がお正月
松の内とは、門松やしめ飾りを飾っておく期間のことです。お正月は、年神様という新しい年の神様を家にお迎えする行事で、門松はその目印。門松が立っている間は「まだお正月の最中」なので、「あけましておめでとう」と言うのが自然です。
門松を片付けたら、お正月はひと区切り。そこから先は「新しい年が明けたこと」を祝うより、「今年もよろしく」と日常に戻るあいさつのほうがしっくりきます。だから、あいさつの切りかえも松の内が目安になっています。
2関東は7日、関西は15日。なぜ地域で違う?
もともと松の内は、小正月の1月15日まででした。今も関西の一部などでは15日までを松の内とする地域があります。
7日までになったのは江戸時代のことです。江戸の暮らしを記録した『守貞謾稿』には、江戸も昔は16日に門松を片付けていたが、寛文2年(1662年)から幕府の命令で7日に片付けるようになった、理由は火事がたびたび起きたから、と書かれています。燃えやすい松飾りを早くしまわせたかったのでしょう。これが江戸から関東、そして全国へ広がり、「7日まで」が多数派になりました。
住んでいる地域の習わしに合わせればよく、迷ったら7日までは気にせず使えると覚えておけば安心です。
3松の内を過ぎて初めて会う人には、何と言う?
1月の中ごろ、久しぶりに会った人に「あけましておめでとうございます」と言っても、とがめる人はほとんどいません。それでも、きちんとしたいなら次のように言いかえます。
・「今年もどうぞよろしくお願いいたします」(いちばん使いやすい)
・「本年もよろしくお願い申し上げます」(ていねい・ビジネス向き)
・「新年のごあいさつが遅くなりました」+「今年もよろしくお願いします」(相手が先に気づいていそうなとき)
手紙やはがきの場合は、松の内を過ぎたら年賀状ではなく寒中見舞いにします。寒中見舞いは立春の前日までに届くように出します。立春は節分の翌日なので、節分(次は2月3日)までが目安です。
| 時期 | 会ったときのあいさつ | 手紙・はがき |
|---|---|---|
| 1月1日〜7日 | あけましておめでとうございます | 年賀状 |
| 1月8日〜15日(関西など) | 地域によって「あけまして」もOK。迷ったら「今年もよろしく」 | 15日までの地域は年賀状、7日までの地域は寒中見舞い |
| 1月中旬〜節分ごろ | 今年もどうぞよろしくお願いいたします | 寒中見舞い |
| 立春(節分の翌日)以降 | (新年のあいさつはしない) | 余寒見舞い |
4ビジネスでは? メールや電話の「あけまして」の期限
仕事では、年が明けて初めてやりとりする相手に「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」と書くのが定番です。こちらも松の内(7日ごろ)までが目安ですが、仕事始めが遅い会社もあるので、仕事始めからおよそ1週間くらいまでは使われています。
それより後にはじめてメールするときは、「本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます」のように、「おめでとう」を入れない書き出しにすると自然です。
5英語の Happy New Year はいつまで?
英語圏では、お正月は1月1日の1日だけ休みという国が多く、2日からふつうに仕事が始まります。そのため Happy New Year! も、年が明けて最初に会ったときに言うくらいで、だいたい1月の最初の1〜2週間で使われなくなります。
おもしろいのは、英語では年が明ける前から Happy New Year! と言えることです。12月の最後に別れるとき、「良いお年を」の意味で Happy New Year! と言います。日本語の「あけましておめでとう」は年が明けてからしか使えないので、ここが大きな違いです。
✍️Examples英語ではこう言う
❓FAQあわせてよく聞かれる質問
「あけましておめでとう」は1月15日まで言っていい?
松の内を15日までとする地域(関西など)では15日まで使えます。7日までの地域でも、久しぶりに会う人に言って失礼になることはほとんどありません。気になるなら「今年もよろしくお願いします」に言いかえましょう。
「あけましておめでとう」は年末に言ってもいい?
日本語では使いません。年が明ける前は「良いお年を」です。英語の Happy New Year! は年末にも使えるので、ここが日本語との違いです。
喪中の人に「あけましておめでとう」は言っていい?
喪中の人は新年を祝うことを控えているので、「おめでとう」は避け、「今年もよろしくお願いします」とあいさつするのが気づかいです。
LINE やメールの「あけおめ」はいつまで?
会って言うときと同じく、松の内(7日ごろ)までが目安です。それより後に初めて連絡するなら「今年もよろしくね」で十分です。
🔗この疑問とセットで調べられている
- 第6位寒中見舞いはいつからいつまで?松の内明け(1月8日、関西などは16日)から立春の前日=節分まで。過ぎたら余寒見舞い。🎍
- 第49位松の内はいつまで?関東と関西で違うのはなぜ?多くの地域は1月7日まで、京都・大阪などは15日まで。江戸で7日に短くなったのが始まり。🎍
- 第72位年賀状はいつまでに出す?いつまで出していい?元日着は12月25〜27日ごろまでの投函が目安。届くのが1月7日(松の内)を過ぎるなら寒中見舞いに。🎍
- 第26位目上の人に「良いお年を」は失礼?失礼ではないが、目上には「良いお年をお迎えください」と最後まで言うと安心。💌
- 第40位年賀状じまいは失礼?伝え方は?感謝と「これからもよろしく」をそえれば失礼ではない。最後の年賀状か寒中見舞いで伝えるのが定番。🎍