🦃 行事・季節の英語イディオム|once in a blue moon、a red-letter day の意味と由来
1祝日・季節の英語イディオム一覧:辞書にある表現だけを集めました
まずは一覧です。どれも英語の辞書にのっている表現で、映画やニュース、会話で実際に使われます。
イディオムは、単語の意味を足し算しても意味がわかりません。talk turkey は「七面鳥の話をする」ではなく「本音で話す」。だからこそ、由来の物語とセットで覚えるのがいちばんの近道です。
ただし、イディオムの由来には、もっともらしい作り話もたくさんあります。この課では、資料で確かめられたことと、言い伝えにすぎないことを分けて書いています。
| 表現 | 意味 | 由来・メモ |
|---|---|---|
| a red-letter day | 特別な、うれしい日 | 教会の暦で祝日を赤字で書いたことから |
| once in a blue moon | めったに〜ない | 「月が青い」はありえないことのたとえだった |
| like turkeys voting for Christmas | 自分に不利なことを自分で選ぶ(英) | 1977年ごろのイギリス政界から広まった |
| talk turkey | 本音で話す、本題に入る(米) | 由来ははっきりしない |
| have egg on your face | 恥をかく | 1940年代から記録あり。由来は不明 |
| an Easter egg | ソフトや映画にかくされたおまけ | 1980年のゲームから生まれた用法 |
| Christmas comes but once a year | 年に1度のことだから楽しもう | 16世紀の詩人トマス・タッサーの詩から |
| 'tis the season | そういう時期だね | キャロル Deck the Halls の歌詞から |
| Christmas has come early | 思わぬ幸運がきた(英) | クリスマスのプレゼントが早く来たように |
| the dog days of summer | 夏のいちばん暑い時期 | おおいぬ座のシリウスから |
| no spring chicken | もう若くはない | spring chicken は若いひな鳥 |
| a month of Sundays | とても長い間 | 18世紀半ばから |
| Sunday best | いちばんよい服 | 日曜の教会に着ていく服から |
| turn over a new leaf | 心を入れかえる | leaf は本のページ |
2a red-letter day の意味と由来:カレンダーの「赤い日」
日本のカレンダーでは、日曜日と祝日が赤い字で印刷されていますね。実はヨーロッパにも、同じ習慣が何百年も前からありました。
中世の手書きの本では、大事な見出しや文字を赤いインクで書きました。キリスト教の暦でも、大切な祭日を赤で、普通の日を黒で書き分けました。そこから、特別な日を red-letter day(赤い文字の日)と呼ぶようになりました。今では宗教に関係なく、「人生で特別な、うれしい日」という意味で使われます。
ノルウェーやスウェーデン、韓国などでも、祝日を「赤い日」と呼ぶことがあります。カレンダーの赤は、世界の多くの場所で「お休みの色」なのです。
3once in a blue moon の意味と由来:「青い月」は何回変身した?
once in a blue moon は「めったに〜ない」。この blue moon という言葉は、意味が何度も変わってきました。
始まりは「ありえないこと」のたとえです。1528年の風刺の詩に、「あいつらが月は青いと言えば、私たちは信じなければならない」という一節があります。月が青いなんて、ばかげた話だったわけです。
1821年の本には「この blue moon の間、会わなかったね」という、「長い間」の意味の例が出てきます。once in a blue moon の形が見られるのは1830年代からです。
さらに20世紀、天文学の言葉になります。1946年、アメリカの天文雑誌の記事が、ある農業暦の書き方を読みちがえて、「1か月に2回目の満月」を blue moon と説明しました。この新しい意味が広まり、今ではニュースでもこう使われます。
直近のブルームーンは2026年5月31日でした。5月1日とあわせて、5月に満月が2回あったのです。月が本当に青く見えるわけではありません。
4クリスマスの英語イディオム:七面鳥がクリスマスに賛成?
イギリスのクリスマスのごちそうといえば七面鳥。その七面鳥が「クリスマス大賛成!」と投票したらどうなるでしょう。食べられてしまいますね。
like turkeys voting for Christmas は、そんなふうに自分に不利なことを自分で選ぶことを言うイギリスの表現です。1977年、ある政治家が政党どうしの協定に反対して「この協定に賛成するのは、七面鳥がクリスマスに賛成票を入れるようなものだ」と言ったのが早い例とされます。1979年には首相キャラハンも議会でこの冗談を使い、広く知られるようになりました。
Christmas comes but once a year は、16世紀の詩人トマス・タッサーの詩から。「クリスマスには遊んで楽しめ、クリスマスは年に1度しか来ないのだから」という一節です。同じ詩人の詩には「4月のやさしい雨が5月の花を咲かせる」という一節もあり、今のことわざ April showers bring May flowers とよく似ています。
'tis the season は、キャロル Deck the Halls の歌詞から。英語の歌詞は1862年に発表されました。年末、プレゼント選びに走り回る人を見て、'Tis the season!(そういう季節だね)と言ったりします。
5イースターと感謝祭のイディオム:Easter egg と talk turkey
ゲームや映画に、こっそりかくされたおまけ。これを英語で Easter egg と言います。イースターの朝、子どもたちが庭にかくされた卵を探す遊びにたとえた言葉です。
この使い方は、1980年のゲーム機用ソフト『アドベンチャー』から生まれました。当時の会社はゲームに作った人の名前をのせませんでした。そこでプログラマーのウォーレン・ロビネットは、ひみつの部屋に自分の名前をかくしたのです。これを Easter egg と名づけたのは、会社でソフト開発の責任者だったスティーブ・ライトだとされています。
have egg on your face は「恥をかく」。顔に卵がついたまま、気づかずに歩いている姿を想像するとわかりやすいですね。1940年代から記録がありますが、どこから来たのかははっきりしません。
talk turkey は「本音で話す、本題に入る」というアメリカの表現です。感謝祭の七面鳥と結びつけて語られることもありますが、本当の由来はわかっていません。
6季節と曜日のイディオム:dog days から Sunday best まで
the dog days of summer は、夏のいちばん暑い時期のこと。犬がばてる日、ではありません。夜空でいちばん明るい恒星、おおいぬ座のシリウスが、夜明け前の空に現れるころを指していました。英語は古代ローマのラテン語「子犬の日々」の訳で、そのラテン語はさらに古代ギリシャ語の訳です。日本の夏の「土用」のころとほぼ重なる時期です。
no spring chicken は「もう若くない」。spring chicken は、春に生まれて食べごろの若いひな鳥のことです。18世紀の新聞から例が見つかっています。
a month of Sundays は「とても長い間」。1か月の日数ぶんの日曜日、つまり30週間ほど、という見方が有力です。
Sunday best は、日曜日に教会へ着ていく、いちばんよい服。今では「よそ行きの服」の意味で使います。
新年にぴったりなのが turn over a new leaf。leaf は葉ではなく本のページのことで、ページをめくって新しくやり直す、という意味です。
✅確認クイズ
✏️練習問題
- 次の意味に合う英語の表現を答えましょう。(1)めったに〜ない (2)恥をかく (3)心を入れかえる
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(1)once in a blue moon (2)have egg on your face (3)turn over a new leaf
- 和文英訳:「今日は私にとって特別な日です。」(red-letter day を使う)
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Today is a red-letter day for me.
- 並べかえ:( a / once / blue / goes / he / moon / in / to the gym )「彼はめったにジムに行きません。」
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He goes to the gym once in a blue moon.
- 空所をうめましょう:Let's enjoy the party. Christmas comes but ___ a year.
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once
- 次の文の意味を日本語で答えましょう:OK, let's talk turkey.
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よし、本題に入ろう(本音で話そう)。
- 自分のことで英作文しましょう:once in a blue moon を使って、めったにしないことを1文で。
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解答例:I eat natto once in a blue moon. / My father cooks dinner once in a blue moon.







