英語は頭でっかちの文をきらいます。長い説明は文の最後に回されるので、関係詞が説明している名詞は、ずっと前にあることがあります
01しくみ:なぜこの意味になるのか
英語には「重い情報は文の後ろに置く」という好みがあります。A new study that links poor sleep to weaker memory came out last week. では、主語が長すぎて V の came out がなかなか出てきません。そこで説明の that 節だけを文末に回し、A new study came out last week that ... とします。主語の頭と V がすぐにつながるので、読み手は先に骨組みをつかめます。
見抜くには、関係詞の直前の名詞につないでみて、意味が通るかを確かめます。came out last week that links ... で last week を先行詞(関係詞が説明する名詞)にすると「先週が結びつける」となって変です。さかのぼると study が見つかります。who なら人、which ならもの、動詞の数(単数か複数か)も手がかりになります。
主語が短く、動詞が came・appeared・stood up のような短い自動詞(目的語をとらない動詞)のときによく起こります。The day will come when ... も同じ形で、when 節は day を説明しています。訳すときは、説明を先行詞の前に戻して「〜する日が来る」とまとめるのが基本です。
型
A + V ... + who / which / that 〜(A を説明)
〜する A が V する(A と説明が離れる)
言いかえ・変形A new 〜 came out ... that S VThe day will come when S VA 〜 stood up who V ...
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
The day will come when robots do most of the housework.
ロボットが家事の大半をこなす日が、いつか来るだろう。
前から訳その日が来るだろう / ロボットが家事の大半をする
- SThe daywhen 節はこの day を説明
- Mwhen robots do most of the housework形容詞節|S から離れた day の説明
- 関when関係副詞。後ろは完全な文
ここを見るThe day when robots do ... will come だと、S が長く V が遠くなります。when 節を後ろに回し、「その日が来る」という骨組みを先に出しています。
A new study came out last week that links poor sleep to weaker memory.
睡眠不足と記憶力の低下を結びつける新しい研究が、先週発表された。
前から訳新しい研究が出た / 先週 / それは結びつけている / 睡眠不足を / 記憶力の低下に
- Vcame outcome out「発表される」
- Mthat links poor sleep to weaker memory形容詞節|study を説明。week ではない
- 関that節の中で S
- V'linkslink A to B「A を B と結びつける」
ここを見るthat の直前は last week ですが、「先週が睡眠不足を結びつける」では意味が通りません。さかのぼって A new study が先行詞だと分かります。
A video went viral last month that showed a high school student explaining climate science with nothing but a whiteboard and a marker.
ホワイトボードとマーカーだけで気候科学を説明する高校生の動画が、先月ネットで一気に広まった。
前から訳ある動画が一気に広まった / 先月 / それは映していた / ある高校生が / 気候科学を説明しているところを / ホワイトボードとマーカーだけで
- Vwentgo viral「ネットで一気に広まる」
- Mthat showed a high school student explaining climate science with nothing but a whiteboard and a marker形容詞節|video を説明。month ではない
- 関that節の中で S
- C'explaining climate scienceO が〜しているところ
- M'with nothing but a whiteboard and a markernothing but=〜だけ
ここを見るthat の直前の last month では「先月が映していた」となって意味が通りません。A video が先行詞です。主語を短くするため、長い説明を文末に回しています。
03誤読のわな
A man came into the shop who looked exactly like my father.
✕ やりがち男が、父にそっくりな店に入ってきた。
○ 正しく父にそっくりな男が、店に入ってきた。
who の直前の the shop にかけてしまう間違いです。who は人を受けるので、店ではありません。直前の名詞で意味が通らないときは、前にさかのぼって A man を見つけます。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1that が説明している名詞(先行詞)はどれ?
A letter arrived this morning that was written in perfect Japanese.
「今朝が完璧な日本語で書かれた」では意味が通りません。書かれたのは手紙なので、さかのぼって A letter が先行詞です。
Q2英文の意味として正しいのは?
The time will come when you thank yourself for studying today.
when 節は The time を説明しています。説明を前に戻すと The time when you thank yourself ... will come で、「〜する時が来る」です。
Q3関係詞が先行詞から離れている文はどれ?
who の直前は stood up で、名詞ではありません。さかのぼって A girl が先行詞です。「言いたいことのある少女が立ち上がった」と訳します。
