that のうしろに穴がなければ同格、穴があれば関係代名詞。見るのは前の名詞ではなく、that のうしろの文です
01しくみ:なぜこの意味になるのか
同格の that は「〜という」と、前の名詞の中身を説明します。the fact that water expands when it freezes は「水は凍ると膨らむという事実」。fact の中身がそのまま that 節になっているので、名詞と that 節は「=」の関係です。前に来やすいのは fact・idea・news・belief・possibility・hope・fear・rumor・evidence など、「考え・情報」を表す名詞です。
関係代名詞の that との見分けは、that のうしろが完全な文か、欠けがあるかです。the news that she told me は told の目的語(何を話したか)が欠けているので関係代名詞で「彼女が話してくれた知らせ」。the news that she won the prize は欠けのない文なので同格で「彼女が賞をとったという知らせ」。同じ news でも、うしろの文しだいで決まります。
同格の that 節は、名詞から離れることもあります。The rumor spread that the shop would close.(店が閉まるといううわさが広まった)は、主語が長くなるのをきらって that 節だけを文末に回した形です。また、同格の that は which に置きかえられず、ふつうは省略もできません。
型
名詞 + that + 完全な文
S が V するという〜
言いかえ・変形the fact that S Vthe idea / news / belief that S Vthe possibility that S V名詞 + V + that S V(離れた同格)
02例文3つを構造図で読む
色のカタマリは文の要素、カッコはカタマリの種類です。「飾り(M)を消す」を押すと、文の骨組みだけが残ります。黄色の語が、この構文の目印です。
記号と色の約束
仮S真S は It のような「仮の主語」と、うしろにかくれた本当の主語。接 は接続詞。カタマリの下の小さな S' V' O' は、節や句の中の要素です。
I like the idea that everyone can learn at their own pace.
だれもが自分のペースで学べるという考え方が好きだ。
前から訳私は好きだ / 考え方が / だれもが自分のペースで学べるという
- Othe idea that everyone can learn at their own pace名詞句
- 同格that everyone can learn at their own pace欠けのない文=idea の中身
ここを見るthat のうしろは everyone(S) can learn(V) で、欠けている語がありません。だから関係代名詞ではなく同格。「〜という考え方」と訳します。
The news that our school had won the robot contest spread quickly.
うちの学校がロボットコンテストで優勝したという知らせは、すぐに広まった。
前から訳知らせは / うちの学校がロボットコンテストで優勝したという / 広まった / すぐに
- SThe news that our school had won the robot contest名詞句|ここまでが長い主語
- 同格that our school had won the robot contestwon の O もそろった完全な文
- Vspread過去形(spread は形が変わらない)
ここを見る主語の中に had won があるので、そこを主節の V とまちがえやすい文です。that 節の中で文が完結しているので、そのあとの spread が本当の V です。
The belief that the language we speak shapes the way we think is one that many researchers now take seriously.
話す言語が考え方を形づくるという考えは、今では多くの研究者が真剣に受けとめているものだ。
前から訳考えは / 私たちが話す言語が / 考え方を形づくるという / である / 多くの研究者が今では真剣に受けとめている考え
- SThe belief that the language we speak shapes the way we think名詞句
- 同格that the language we speak shapes the way we thinkS(the language)V(shapes)O がそろう
- Cone that many researchers now take seriously名詞句|one=a belief
- M'that many researchers now take seriouslytake の O が欠け→関係代名詞
ここを見る1つ目の that はうしろが完全な文なので同格、2つ目の that は take の目的語が欠けているので関係代名詞です。同じ that でも、うしろの穴で見分けます。
03誤読のわな
The news that she shared with the class was not true.
✕ やりがち彼女がクラスに伝えたという知らせは、うそだった。
○ 正しく彼女がクラスに伝えた知らせは、本当ではなかった。
she shared with the class は shared の目的語(何を伝えたか)が欠けているので、that は関係代名詞です。「〜という」と同格で訳すと「伝えたこと自体がうそ」という別の話になります。まちがっていたのは、伝えた中身です。
04似ている構文と見分ける
05確認問題(3問)
Q1同格の that を含むのはどれ?
it will snow tonight は欠けのない文で、chance の中身(雪が降るという可能性)です。ほかの2つは that のうしろで主語や目的語が欠けている関係代名詞です。
Q2英文の意味として正しいのは?
The possibility that the bridge might collapse worried the town.
that のうしろ the bridge might collapse は完全な文なので同格で、possibility の中身です。主節の V は worried です。
Q3空所に入るのは? There is no evidence ( ) the plan will work.
うしろが欠けのない文で、evidence の中身を説明しているので同格の that。which は欠けのある文にしか使えず、what は前に名詞があると使えません。
