原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り
英文法大全14 / 25入試の重要度 ★★★★★

接続詞接続詞は文と文の「関係」を決める信号機——後ろが S V か名詞かで、ほぼ全部決まる

講義 12レッスン問題 195問瞬間英作文 20基礎〜超難関

この単元で

because と because of、while と during、though と despite。入試の4択と正誤問題で毎年のように狙われるのが「接続詞と前置詞の区別」です。さらに as long as と as far as、by the time と until、unless と if not のような「似ているのに違う」ペアも超頻出。この単元では、接続詞を「後ろに何が来るか」「文と文をどんな関係でつなぐか」の2つの軸で整理し、長文でも4択でも一瞬で判断できるようにします。

知ってた? 目から鱗

Q1because 節が主語になることはある?

あります。Just because he's quiet doesn't mean he's shy.(おとなしいからといって内気とは限らない)では because 節がまるごと主語の位置にあります。文法書によっては非標準とされますが、会話でも記事でもとてもよく使われる型です。

Q2nice and warm の and は「そして」?

「そして」ではありません。nice and +形容詞は口語で「ほどよく〜・心地よく〜」。It's nice and warm in here.(ここはぽかぽかして気持ちいい)。and は2つを並べるのではなく、後ろの形容詞を強める働きです。

Q3理由の for で文を始めてもいい?

For he was ill, he stayed home. のように主節の前に置くことはできません。for は等位接続詞で、「, for 〜」と後ろから理由を付け足す専用です。書き言葉で文頭の For を見かけたら、前の文への補足として新しい文を始めたものです。

Q4few, if any の if は何を省略している?

few, if (there are) any で「たとえあるにしてもごくわずか」。seldom, if ever(たとえあるにしてもめったに〜ない)も同じ仲間です。if の後ろに省略があると見抜ければ、どちらも一瞬で訳せます。

Q5try and come は try to come と同じ?

口語では同じ意味で使われます。ただし try and が使えるのは try が原形のときだけ。He tried and came. は「やってみて、そして来た」という別の意味になります。Try and be nice.(感じよくしてみて)のような命令文でよく見かけます。

01接続詞の正体:「対等につなぐ」か「主従でつなぐ」か 基礎

生徒接続詞って and とか but とかでしょ? 今さら勉強することある?

先生and と but だけなら中学で終わり。でも入試で狙われるのは because と because of の違いとか、as long as と as far as の違いとか。

生徒あー、それ毎回迷う……。

先生迷うのは「接続詞とは何か」の定義があいまいだから。まずそこをハッキリさせましょう。

接続詞=語・句・節をつなぐ語。2種類しかない
等位接続詞:左右を 対等 につなぐ(and / but / or / nor / so / for / yet)。
従属接続詞:S V のかたまり(節)を作り、それを 主節(文の中心になる節)にくっつける(when / because / if / that / though など)。
従属接続詞が作る節は、文の中で 名詞の働き(名詞節)か 副詞の働き(副詞節)をします。

等位接続詞(対等)

左右は同じ重さ。どちらも主役。

I was tired, but I kept studying.

従属接続詞(主従)

接続詞がついた方が「わき役」(従属節)。

Though I was tired, I kept studying.

Though I was tired副詞節, IS keptV studyingO.

疲れていたけれど、私は勉強を続けた。

従属接続詞の後ろには、原則として S + V(主語と動詞) が来ます。ここが前置詞との決定的な違い。前置詞の後ろには 名詞(句)・動名詞 が来て、S V の文をそのまま置くことはできません。この「後ろの形」が、この単元で一番使う判定基準です。
※ Though (he was) tired, … / while (I was) watching TV のように、接続詞の後ろの「S + be」が省略されることもあります。

品詞後ろに来るもの例
従属接続詞S + V(節)because it was raining
前置詞名詞(句)・動名詞because of the rain
接続副詞文をつなぐ力はない(ただの副詞)It rained. However, we went out.

同じ「理由」「譲歩」でも、品詞が違えば後ろの形が違う。

超絶テク:空所の後ろに動詞があるか、まず数える

4択で接続詞と前置詞が並んでいたら、空所の後ろを見て 動詞(時制のある動詞)があるか を確認します。
ある → 接続詞(because / while / though)
ない(名詞だけ)→ 前置詞(because of / during / despite)
※ while watching TV / though tired のように、S + be が省略されて -ing・過去分詞・形容詞が直接続くなら接続詞(during watching ✕)。

なぜ効く? 接続詞は「文」を、前置詞は「名詞」を後ろに従える、という品詞の性質そのものを使う判定なので、意味で迷う必要がありません。

ファンボーイズ(FANBOYS)は対等なファン

等位接続詞7つの頭文字 For / And / Nor / But / Or / Yet / So を並べた「FANBOYS」は英語圏でも定番の覚え方。「ファン同士はみんな対等」とイメージすれば、等位=対等につなぐ、まで一気に覚えられます。

  • I like dogs and cats.
    私は犬と猫が好きだ。(語と語(名詞と名詞))
  • You can go by bus or on foot.
    バスでも歩いてでも行ける。(句と句)
  • When I got home, my sister was cooking.
    私が家に着いたとき、姉は料理をしていた。(従属節(副詞節)+ 主節)
  • I think that she is right.
    彼女が正しいと思う。(従属節(名詞節)が think の目的語)

確認問題 I stayed home ( ) it was raining.

02等位接続詞:同じ形をつなぐ=並列を見抜く 標準

等位接続詞は「同じ種類・同じ形」しかつながない
and / but / or は、左右に 文法的に同じ形 のものを置きます。名詞と名詞、to 不定詞と to 不定詞、動名詞と動名詞、節と節。これを 並列(パラレル) といいます。
長文では「and の後ろと同じ形を前から探す」だけで、文の構造が一気に見えます。

接続詞意味・働き例
and追加・順序(そして)She opened the box and smiled.
but逆接(しかし)He is rich but unhappy.
or選択(または)/否定文で「〜も…も」Tea or coffee? / I don't eat meat or fish.
nor否定の追加(〜もまた…ない)※後ろは倒置(疑問文と同じ語順)He didn't call, nor did he write.
so結果(だから)It was late, so I took a taxi.
for判断の根拠・補足の理由(というのも)※文語He must be sick, for he looks pale.
yet逆接(それなのに)He studied hard, yet he failed.

SheS likesV reading novelsO, listening to musicO, and接続詞 chatting with friendsO.

彼女は小説を読むこと、音楽を聴くこと、友だちとおしゃべりすることが好きだ。
ひっかけ注意:並列の形をくずした文は正誤問題の定番

✕ She likes reading novels, listening to music, and to chat with friends.
○ …, and chatting with friends.
3つ以上並べるときは A, B(,) and C の形。and の直前のカンマ(オックスフォード・カンマ)は、あってもなくてもよい。

命令文 + and / or は会話でも作文でも大活躍。命令文(〜しなさい)の後ろに and が来れば「そうすれば」、or が来れば「さもないと」。

命令文, and …

〜しなさい、そうすれば…

Turn right, and you'll see the station.

命令文, or …

〜しなさい、さもないと…

Hurry up, or you'll miss the bus.

  • One more step, and you'll fall into the river.
    あと一歩進めば、川に落ちるよ。(名詞句 + and も同じ「そうすれば」。)
  • Study hard, or you'll regret it later.
    一生懸命勉強しなさい、さもないと後で後悔するよ。
  • If you study hard, you'll pass. = Study hard, and you'll pass.
    一生懸命勉強すれば合格するよ。
超絶テク:命令文 + and / or は if で書きかえ確認

Study hard, and you'll pass. = If you study hard, you'll pass.
Hurry up, or you'll be late. = If you don't hurry up, you'll be late. = Unless you hurry up, …
書きかえ問題はこの2本で決まり。

なぜ効く? 命令文 + and / or は、条件文を会話的に言いかえたもの。if に戻せれば意味を取り違えません。

ひっかけ注意:for 節は主節の前に置かない

等位接続詞の for(というのも)は、前の文に カンマ + for で補足の理由を足す書き言葉。
✕ For he looked pale, he must be sick.
because と違って for 節を主節の前に出せず、Why? への答えにも使えません。

アンドで天国、オアで地獄

命令文の後ろ、and なら「そうすれば(いいことが起きる)」、or なら「さもないと(悪いことが起きる)」。命令に従えば天国、逆らえば地獄。

確認問題 Hurry up, ( ) you'll miss the bus.

03相関接続詞:2語でペアを作る 標準

相関接続詞=離れた2語がセットで働く接続詞
both A and B / either A or B / neither A nor B / not only A but (also) B / B as well as A / not A but B / whether A or B。
どれも A と B は 同じ形(並列)。主語になるときの動詞の形は「主語と動詞の一致」の単元で詳しく扱うので、ここでは基本だけ確認します。

形意味主語になったときの動詞
both A and BA も B も両方複数扱い
either A or BA か B のどちらかB に合わせる
neither A nor BA も B も〜ないB に合わせる
not only A but (also) BA だけでなく B もB に合わせる
B as well as AA だけでなく B もB に合わせる
not A but BA ではなく BB に合わせる
whether A or BA であろうと B であろうと/A か B か(節を作る)

「言いたいほう= B」に動詞を合わせる、が基本。both だけは2人分で複数。※口語では neither A nor B を複数扱いすることもある(入試では B に合わせる)。

  • Both Ken and Yuki are on the soccer team.
    ケンもユキもサッカー部だ。
  • You can either call me or send me a message.
    電話でもメッセージでもいいよ。
  • Neither my brother nor I am good at math.
    兄も私も数学が得意ではない。(近いほうの I に合わせて am。)
  • She is famous not only in Japan but also in China.
    彼女は日本だけでなく中国でも有名だ。(in Japan と in China が並列。)
  • He speaks French as well as English.
    彼は英語だけでなくフランス語も話す。(言いたいのは前の French。)
  • The problem is not money but time.
    問題はお金ではなく時間だ。
ひっかけ注意:B as well as A は「順番が逆」

not only A but also B の「言いたいほう」は 後ろの B。
B as well as A の「言いたいほう」は 前の B。
He speaks French as well as English. で強調されているのは French。「英語だけでなくフランス語も」と訳します。

超絶テク:A と B の形をそろえる(パラレル・チェック)

相関接続詞の A と B は、品詞・形をそろえるのが原則。
△ He not only speaks English but also French.(動詞句と名詞のずれ)
○ He speaks not only English but also French.
正誤問題で下線が not only の位置にあったら、並列の形を確認します。

なぜ効く? 相関接続詞も等位接続詞の仲間なので、並列の原則がそのまま効きます。会話ではずれた形も耳にしますが、書き言葉ではそろえるのが基本です。

動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
ネイノア(neither-nor)、エイオア(either-or)

neither は nor と、either は or とペア。「ネイ」には「ノア」、「エイ」には「オア」。頭の音がそろっているほうがペア、と覚えれば either A nor B のような混ぜた形に引っかかりません。

確認問題 She is famous not only in Japan ( ) in China.

04名詞節の that / whether / if:「〜ということ」「〜かどうか」 標準

名詞節=文の中で名詞の役(S・O・C)をする S V のかたまり
that S V =「S が V するということ」
whether S V (or not) =「S が V するかどうか」
if S V =「S が V するかどうか」(使える場所が限られる)
これらは文の中で主語・目的語・補語になります。

  • I think (that) she is right.
    彼女は正しいと思う。(目的語の that は省略されることが多い。)
  • That he lied is clear. → It is clear that he lied.
    彼がうそをついたことは明らかだ。(that 節が主語のときは、ふつう形式主語 It(長い主語の代わりに文頭に置く仮の主語)を使い、that 節は後ろに回す。)
  • The problem is that we don't have enough time.
    問題は、時間が足りないということだ。(補語の that 節。)
  • I don't know whether [if] he will come.
    彼が来るかどうかわからない。

IS don't knowV whether he will come or notO.

彼が来るかどうかわからない。

whether と if はどちらも「〜かどうか」ですが、if は基本的に「動詞の目的語」の位置で使う と考えるのが安全です(I'm not sure if … のように sure などの形容詞の後ろも可)。それ以外の場所では whether を使います。

if が使えない場面✕ if○ whether
① 主語の位置✕ If he comes is uncertain.Whether he comes is uncertain.
② 前置詞の後ろ✕ We talked about if we should go.We talked about whether we should go.
③ or not の直前(whether or not)✕ I don't know if or not he'll come.I don't know whether or not he'll come.
④ to 不定詞の直前✕ I can't decide if to go.I can't decide whether to go.
⑤ 補語・同格(前の名詞の中身を説明する)✕ The question is if it's true.The question is whether it's true.

if … or not のように or not を文末に離して置くのはOK(I don't know if he'll come or not.)。※②⑤は口語では if も耳にするが、入試・書き言葉では whether。

動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
ひっかけ注意:if 節の「かどうか」と「もし」を取り違えない

Let me know if you are coming. は2通りに読めます。
①「来るかどうか教えて」(名詞節)②「来るなら教えて」(副詞節)
あいまいさを避けたいとき、ネイティブは whether を使ったり文を組みかえたりします。入試では know / ask / wonder の目的語なら名詞節 と考えます。

ひっかけ注意:名詞節の if の中は未来のことなら will を使う

時・条件の 副詞節 では未来のことも原則として現在形(If it rains tomorrow, …)。
でも「かどうか」の 名詞節 は未来なら will を使います。
I don't know if it will rain tomorrow.(明日雨が降るかどうかわからない)
正誤問題の超定番です。

超絶テク:前置詞の後ろに that 節は置けない

前置詞の後ろに「〜ということ」を置きたいときは、the fact that を使うか、形を変えます。
✕ I was surprised at that he won.
○ I was surprised that he won.(at を消す)
○ I was surprised at the fact that he won.
代表的な例外は in that(〜という点で)と except that(〜ということを除いて)。

なぜ効く? that 節は前置詞の目的語になれない、という英語のクセがあるからです。whether 節は前置詞の後ろに置けるので、ここも if との違いとして問われます。

確認問題 ( ) he will accept our offer is still uncertain.

05時の接続詞:until と by the time は「線」と「締め切り」 標準

時の副詞節の中は、未来のことでも原則として現在形
when / while / before / after / until / as soon as / by the time などが作る 時の副詞節 では、未来のことも原則として 現在形 で表します。
I'll call you when I get to the station.(✕ will get)
「〜したとき」の時点を示すだけの節なので、未来の will は主節に任せます。
※ I don't know when he will come. のような名詞節の when(いつ〜か)は副詞節ではないので will を使います。

接続詞意味例
when〜するときWhen I was a child, I lived in Kobe.
while〜するあいだ(進行中)While I was cooking, the phone rang.
as〜するとき・〜しながら(同時)As I was leaving, it began to rain.
since〜して以来(主節はふつう完了形)It has been 3 years since we met.
until [till]〜するまで(ずっと)Wait here until I come back.
by the time〜するまでには(締め切り)By the time you arrive, I'll have left.
before / after〜する前に・後にWash your hands before you eat.
as soon as〜するとすぐにAs soon as I got home, I fell asleep.
onceいったん〜するとOnce you start, you can't stop.
every [each] time〜するたびにEvery time I hear this song, I cry.

最大の山場は until と by the time の区別。どちらも「〜まで」と訳せてしまうので、日本語で考えると必ず迷います。違いは、主節の動作が ずっと続く(線) か、その時点までに終わる(点・締め切り) か です。

動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る
until(〜までずっと)

主節は 継続 の動詞(wait / stay / keep / be)。

I'll wait here until he comes.

by the time(〜するまでには)

主節は 完了・1回の動作(finish / leave / arrive)。未来完了とも相性がよい。

I'll have finished it by the time he comes.

超絶テク:「ずっと」を入れて変なら by the time

日本語訳に「ずっと」を足してみます。
「彼が来るまで ずっと 待つ」→ 自然 → until。
「彼が来るまで ずっと 宿題を終える」→ 変 → by the time(〜までには)。

なぜ効く? until は「継続の終点」を示す語なので、主節が継続の意味でないと成り立ちません。「ずっと」テストは、動詞が継続か完了かを日本語で判定する手段です。
※ ただし否定文の not … until は「〜するまで…しない」(しない状態が続く)なので、leave なども使えます:I won't leave until he comes.(彼が来るまで帰らない)

「〜するとすぐに」は言い方が特に多いグループ。as soon as のほか、名詞 + that の形から生まれた the moment / the minute / the instant、副詞から生まれた immediately / directly(主にイギリス英語)も接続詞として使えます。

  • The moment she saw me, she ran away.
    私を見た瞬間、彼女は走り去った。
  • The minute I got into bed, I fell asleep.
    ベッドに入ったとたん、眠ってしまった。
  • Immediately he arrived, the meeting started.
    彼が着くとすぐに会議が始まった。(接続詞の immediately / directly は主にイギリス英語。)
  • I had hardly left home when it began to rain.
    家を出るか出ないかのうちに雨が降り出した。(倒置形 Hardly had I left… は「倒置」の単元で。)
  • It will not be long before summer vacation starts.
    まもなく夏休みが始まる。(It will not be long before ~「まもなく〜」。before 節は現在形。)
アンティルは線、バイザタイムは締め切り

until は「その時まで線を引き続ける」、by the time は「その時がデッドライン」。レポートの提出は by the time(までには)、待ち合わせで待つのは until(までずっと)。

ひっかけ注意:since の主節はふつう完了形

✕ I live here since I was ten. ○ I have lived here since I was ten.
since は「〜して以来ずっと」なので、主節はふつう現在までの継続を表す完了形。It is [has been] + 期間 + since … も定番(It is は主にイギリス英語)。

確認問題 I have to finish this report ( ) the teacher comes back.

06理由の接続詞:because は新情報、since / as は既知 標準

理由の接続詞は「どれだけ理由を目立たせたいか」で使い分ける
because:相手が知らない理由を はっきり示す(新情報)のが得意。Why? の答えになる。
since / as:相手もわかっている理由を 軽く添える(既知の情報)ことが多い。文頭に置くことが多い。
for:前の発言の根拠を 補足する(書き言葉、カンマ + for)。
※ これは「使われやすい傾向」で、because 節が既知の理由を表すこともあります。

動く図解グラフが伸びるアニメーションアプリで見る
  • “Why were you late?” “Because the train stopped.”
    「なんで遅れたの?」「電車が止まったから」(Why? に答えられる理由の接続詞は because だけ。)
  • Since you're here, why don't you help me?
    せっかく来たんだから、手伝ってよ。(来ていることは相手も承知。)
  • As it was getting dark, we went home.
    暗くなってきたので、私たちは家に帰った。
  • He must be tired, for he has been working all day.
    彼は疲れているに違いない。というのも一日中働いているのだから。(「疲れているに違いない」と判断した根拠。)
超絶テク:強調構文にできるのは because だけ

強調構文(It is 〜 that … の「〜」に目立たせたい部分を入れる形)で理由の節を強調できる接続詞は because だけ。
It is because he is kind that everyone likes him.(みんなが彼を好きなのは、彼が親切だからだ)
since / as / for の節は It is と that のあいだに入れられません。It is ~ that の間に理由の節があれば because 一択。

なぜ効く? 強調構文は「焦点=新情報」を It is と that ではさむ形。理由の接続詞で新情報を担えるのは because だけなので、既知の理由を表す since / as は焦点になれないのです。

理由を表す接続詞はほかにもあります。now that(今や〜なので)、in that(〜という点で)、seeing that / given that(〜ということを考えると)。どれも後ろは S V です。

形意味例
now that S V今や〜なので(状況の変化)Now that you are 18, you can vote.
in that S V〜という点でHumans differ from animals in that they use language.
seeing (that) S V〜ということを考えるとSeeing that it's raining, let's stay in.
given (that) S V〜ということを考慮するとGiven that he's new, he did well.
ひっかけ注意:not … because は否定の範囲に注意

I didn't choose this school because it was close.
①「近かったので、この学校を選ばなかった」
②「近いからこの学校を選んだわけではない(別の理由で選んだ)」
②の読みでは not が because 以下まで否定しています。後ろに but because … と続いていれば②で確定です。

生徒since って「〜以来」じゃなかったっけ?

先生両方あります。主節が完了形で「〜して以来」なら時、そうでなければ理由のことが多い。

生徒as も時とか理由とか、いろいろあった気がする。

先生as は意味が多すぎるので、ネイティブも理由をはっきり言いたいときは because を選びがち。as の見分け方は後のレッスンでフローにします。

確認問題 It was ( ) he was sick that he missed the game.

07条件の接続詞:as long as と as far as は別物 応用

条件の副詞節も、未来のことは原則として現在形
if / unless / as long as / in case / provided などの 条件の副詞節 では、未来のことも原則として現在形。
If it rains tomorrow, we'll stay home.
※ 例外:if 節の will が「意志・依頼」(If you will wait here, I'll call him.=待っていただけるなら)や、if 節の内容が主節より後に起こる場合(If it will help you, I'll lend you the money.=貸すことが後で役に立つなら)は will を使う。
条件の接続詞は種類が多いので、それぞれの 「条件の強さ・種類」 で整理します。

接続詞意味ニュアンス
ifもし〜なら条件の基本形
unless〜しない限り・〜する場合を除いて「唯一の例外」を示す
as long as / so long as〜しさえすれば・〜する限り最低限の条件(時間の長さのイメージ)
provided (that) / providing (that)〜という条件でかための表現。as long as に近い
on condition that〜という条件で契約っぽいかたさ
in case〜するといけないので・〜の場合に備えて「備え」。米語では if の意味でも
suppose / supposing (that)もし〜としたら仮の話を持ちかける
onceいったん〜すると条件が満たされた後

入試の超頻出ペアが as long as と as far as。どちらも「〜する限り」と訳せてしまうのがやっかいです。違いは「何の限り」か。

as long as(時間・条件の限り)

「〜しさえすれば」「〜するあいだは」。条件を満たしている あいだはOK。

You can stay here as long as you keep quiet.

as far as(範囲・程度の限り)

「〜する範囲では」。知識・関係・距離の 範囲 を区切る。

As far as I know, he is honest.

動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
ロングは「条件」、ファーは「知ってる範囲」

as long as は時間の長さ → 「その状態が続くあいだ(条件)」。as far as は距離 → 「その範囲まで(知識・関与)」。「長く続けば OK、遠くまでは知らない」とセットで。

unless は「〜しない限り」。if not とほぼ同じ意味ですが、「それ以外の場合は全部こう」という唯一の例外 を示す語なので、if not を unless で置きかえられない場面があります。

unless が使える

唯一の例外(来ない限り=来る場合を除けば)

We'll start unless he comes soon.

unless が使えない

「〜しないこと」が感情の原因になる場合や、「もし〜でなかったら(実際は〜だ)」という事実と逆の仮定は、ふつう if not。

I'll be surprised if he doesn't come.(✕ unless he comes)

ひっかけ注意:in case は「もし〜なら」とは限らない

Take an umbrella in case it rains.
→「雨が降るといけないから、傘を持って行きなさい」(今、持って行く=備え)
If it rains, take an umbrella. →「雨が降ったら、傘を持って行きなさい」(降ってから持つ)
イギリス英語では in case =「備え」がはっきりしています。米語では if に近い意味でも使われます(入試ではまず「備え」)。in case の節にはふつう will を使いません(in case it should rain の should は可)。

  • I'll lend you my notes provided (that) you return them tomorrow.
    明日返してくれるなら、ノートを貸してあげるよ。
  • Suppose you won the lottery, what would you do?
    もし宝くじに当たったらどうする?(suppose の後ろは仮定法も直説法もOK。)
  • Once you learn to ride a bike, you never forget.
    いったん自転車に乗れるようになれば、決して忘れない。
  • I'll tell you the secret on condition that you keep it to yourself.
    人に言わないという条件で、秘密を教えてあげる。

確認問題 ( ) I know, he has never been late for school.

確認問題 You can borrow my bike ( ) you bring it back by six.

08譲歩の接続詞:even though は事実、even if は仮定 応用

譲歩=「〜だけれども」「たとえ〜でも」
though / although / even though / even if / while / whereas / whether A or B / no matter + 疑問詞 / 形容詞 + as S V。
前半で相手の言い分や事実を いったん認めて から、後半で本当に言いたいことを言う形です。

even though(事実)

実際にそうである事実を認めて「〜なのに」。

Even though it was raining, we played soccer.(実際に降っていた)

even if(仮定)

そうなるかどうかわからないことを仮定して「たとえ〜でも」。

Even if it rains tomorrow, we'll play soccer.(降るかは不明)

超絶テク:「実際にそう?」と聞いて Yes なら even though

節の内容が 事実 なら even though(〜なのに)、仮定・未確定 なら even if(たとえ〜でも)。
未来の話・仮定法の文はほぼ even if。

なぜ効く? though はもともと「事実を認める」語、if は「仮定する」語。even はどちらにも強調として付くだけなので、元の though / if の性質がそのまま残ります。

  • Although he is rich, he isn't happy.
    彼は金持ちだが、幸せではない。(although は though よりややかたい。)
  • While I understand your point, I can't agree.
    おっしゃることはわかりますが、賛成はできません。(文頭の while は「〜だけれども」の譲歩。)
  • Some people like summer, whereas others prefer winter.
    夏が好きな人もいれば、冬のほうが好きな人もいる。(whereas / while = 対比「〜する一方で」。)
  • Whether you like it or not, you have to go.
    好きであろうとなかろうと、行かなければならない。(譲歩の副詞節では if は使えない。)
  • No matter how hard you try, you can't finish it in a day.
    どんなにがんばっても、1日では終わらない。(= However hard you try。)

上級者向けの譲歩が 形容詞(副詞・無冠詞名詞)+ as S V。「〜だけれども」の意味で、形容詞が文頭に飛び出します。

動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る
  • Young as he is, he is very wise.
    彼は若いけれど、とても賢い。
  • Strange as it may seem, the story is true.
    奇妙に思えるかもしれないが、その話は本当だ。
  • Child as he was, he understood the situation.
    子どもだったが、彼は状況を理解していた。(名詞のときは冠詞をつけない(✕ A child as he was)。)
  • Much as I like him, I can't forgive him.
    彼のことは大好きだけれど、許すことはできない。
ひっかけ注意:形容詞 + as S V は理由の意味になることもある

Tired as she was, she went to bed early.(とても疲れていたので早く寝た)のように、文脈によっては 理由 で読むほうが自然な場合もあります。主節の内容と「逆」か「順当」かで判断します。アメリカ英語では As young as he is, … と as を前にもつける形も見られます。

Strange as it may seem副詞節, the storyS isV trueC.

奇妙に思えるかもしれないが、その話は本当だ。

確認問題 ( ) it rains tomorrow, we'll still go on the picnic.

確認問題 Young ( ) he is, he has a lot of experience.

09目的・結果・程度・様態:so that / so ~ that / as if 応用

目的の so that / 結果の so ~ that
so that S can [will / may] V =「S が V できるように(目的)」
so + 形容詞・副詞 + that S V =「とても〜なので…(結果・程度)」
such + (a) + 形容詞 + 名詞 + that S V =「とても〜な名詞なので…」
目的の so that の節には、ふつう can / will / may などの助動詞が入ります(so that it doesn't … のように現在形のこともある)。口語では that が省略されることもあります(so I can …)。

  • Speak slowly so that everyone can understand you.
    みんなが理解できるように、ゆっくり話しなさい。
  • I got up early so that I wouldn't miss the first train.
    始発に乗り遅れないように早起きした。
  • He studied hard in order that he might pass the exam.
    彼は試験に合格するために一生懸命勉強した。(in order that はかたい表現。)
  • The box was so heavy that I couldn't lift it.
    その箱はとても重くて持ち上げられなかった。
  • It was such a hot day that we went to the beach.
    とても暑い日だったので、私たちは海に行った。
so that(目的)

ふつうカンマなし+助動詞 can / will / may。「〜するように」。

He left early so that he could catch the bus.

, so that(結果)

カンマあり+助動詞なしが多い。「その結果〜」。

He left early, so that he caught the bus.

「〜しないように」という否定の目的は、so that S won't [wouldn't] のほか、かたい表現の lest S (should) 原形 と for fear (that) S might [should / would] があります。lest はそれ自体に否定の意味があるので、後ろに not は置きません。should を省いた原形は主にアメリカ英語、should を使う形は主にイギリス英語です。

  • He left early lest he (should) miss the train.
    彼は電車に乗り遅れないように早めに出た。(lest の後ろは原形(主に米)か should + 原形(主に英)。not は不要。)
  • She spoke quietly for fear (that) she might wake the baby.
    赤ちゃんを起こさないように、彼女は小声で話した。

so と such の語順 は4択の大定番。so は形容詞・副詞に、such は名詞のかたまりにつきます。so の後ろに名詞まで続けたいときは so + 形容詞 + a + 名詞 という独特の語順になります。

動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る
語語順例
suchsuch + a + 形容詞 + 名詞such a kind man
soso + 形容詞 + a + 名詞so kind a man
tootoo + 形容詞 + a + 名詞too heavy a box
asas + 形容詞 + a + 名詞as good a player as Ken
howhow + 形容詞 + a + 名詞how kind a man

so / too / as / how は「形容詞くっつき屋」。形容詞を先に呼び寄せる。

ソー・トゥー・アズ・ハウは形容詞が先、サッチはアが先

so / too / as / how の後ろは「形容詞 → a → 名詞」、such の後ろは「a → 形容詞 → 名詞」。「ソトアハ(外ハ)形容詞、サッチはア」と唱えて語順を固定します。

様態(〜するように・〜のように)は as、口語では like も使います。as if [as though] は「まるで〜のように」。事実と違うことを想像するときは仮定法、実際にそうらしいときは直説法も使います。

  • Do as I tell you.
    私の言うとおりにしなさい。
  • When in Rome, do as the Romans do.
    郷に入っては郷に従え。(When (you are) in Rome の省略も入ったことわざ。)
  • Nobody sings like she does.
    彼女のように歌える人はいない。(接続詞の like は口語的。試験の書き言葉では as が無難。)
  • He talks as if he knew everything.
    彼はまるで何でも知っているかのように話す。(仮定法過去(実際は知らない)。)
  • It looks as if it's going to rain.
    雨が降りそうだ。(本当に降りそうなので直説法。)

確認問題 He is ( ) that everyone likes him.

10as の多義:6つの顔を見分ける 難関

接続詞の as は「同時・イコール」が根っこ
as の意味は、時・理由・様態・比例・譲歩・限定と6つもあります。でも根っこは1つで、「2つのことが同時に並んでいる/イコールになっている」イメージ。そこから文脈によって意味が枝分かれします。

意味訳例
時〜するとき・〜しながらAs I was leaving, the phone rang.
理由〜なのでAs it was late, we took a taxi.
様態〜するように・〜のとおりにDo as you are told.
比例〜するにつれてAs we grow older, we become wiser.
譲歩〜だけれども(形容詞 + as S V)Poor as he was, he was happy.
限定〜するような(名詞 + as S V)Japan as we know it today
動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
超絶テク:変化の語を見たら「〜につれて」

as 節と主節の 両方 に 比較級(older / more / better)や 変化の動詞(grow / become / get / increase / change / rise)があれば、比例の as「〜するにつれて」が第一候補です。
片方だけなら要注意:As it was getting dark, we went home. は「暗くなってきたので帰った」(理由)。

なぜ効く? 比例の as は「2つの変化が同時に進む」ことを表すので、両方の節に変化を表す語が入るのがふつうです。形から意味を絞れる数少ないパターンです。

  • As the sun rose, the air became warmer.
    太陽がのぼるにつれて、空気が暖かくなった。(比例:became warmer が目印。)
  • Leave the room as it is.
    部屋はそのままにしておいて。(様態:「今あるように」。)
  • Life as we know it would be impossible without water.
    私たちが知っているような生命は、水がなければありえないだろう。(限定:Life を「私たちの知る形の」と限定。)
  • As she grew up, she became more like her mother.
    成長するにつれて、彼女はますます母親に似てきた。

LifeS as we know it限定 would beV impossibleC without waterM.

私たちが知っているような生命は、水がなければありえないだろう。
ひっかけ注意:限定の as の中の it を消さない

Japan as we know it の it は Japan を指す代名詞。関係代名詞と違って as 節は完全な文 なので、it が必要です。
✕ Japan as we know(関係代名詞と混同)
この it があることが、限定の as を見抜く目印になります。

生徒as って意味が多すぎ。ネイティブは混乱しないの?

先生文脈でほぼ決まるから、そこまで困らない。でも「理由」のつもりの as が「時」とも読める文はあるから、理由をはっきり言いたいときは because を選ぶ人が多い。

生徒じゃあ私たちも作文では because にしとけばいい?

先生正解。読むときは6つの顔を知っておく、書くときは誤解のない語を選ぶ。これが一番安全です。

確認問題 As we grew older, our interests changed. の As と同じ意味の as を含む文を選べ。

11難関大の差がつくポイント:接続詞・前置詞・接続副詞の三つどもえ 難関

同じ意味でも品詞が違えば、後ろの形が違う
「理由」「期間」「譲歩」などの意味は、接続詞・前置詞・接続副詞の3つの品詞で表せます。
接続詞 → 後ろに S V(節)
前置詞 → 後ろに名詞(句)・動名詞
接続副詞 → 文と文をつなぐ力はない(ピリオドかセミコロンで区切る)

意味接続詞(+ S V)前置詞(+ 名詞)接続副詞(文と文の間)
理由because / since / asbecause of / due to / owing to / on account oftherefore / so(so は等位接続詞)
期間・同時whileduringmeanwhile
譲歩though / although / even thoughdespite / in spite ofhowever / nevertheless / still
期限by the timeby—
条件if / in case / unlessin case of / without / but forotherwise(さもなければ)
時until / before / after / sinceuntil / before / after / since(同じ形)then / afterward

until / before / after / since は接続詞と前置詞の両方になる。

while(接続詞)

後ろは S V。S + be を省略して while + -ing も可。

I fell asleep while (I was) watching the movie.

during(前置詞)

後ろは名詞。「〜のあいだ」の期間を名詞で。

I fell asleep during the movie.

though / although(接続詞)

後ろは S V。

Though it was raining, we went out.

despite / in spite of(前置詞)

後ろは名詞。despite of ✕、in spite ✕ に注意。

Despite the rain, we went out.

超絶テク:the fact that で前置詞と節をつなぐ

前置詞の後ろに S V を置きたいときは the fact that をはさみます。
Despite the fact that it was raining, we went out.
Because of the fact that … は冗長なので because で十分。

なぜ効く? 前置詞は that 節を直接受けられない(in that / except that などを除く)ので、the fact(名詞)+ 同格の that 節の形で S V を名詞のかたまりに包むのです。

もう1つの落とし穴が 接続副詞(however / therefore / otherwise / nevertheless / moreover)。意味は接続詞っぽいのに品詞は副詞なので、カンマだけで2つの文をつなぐことはできません。これを英語では comma splice(コンマスプライス=カンマでの無理なつなぎ)と呼び、書き言葉の典型的な誤りとされます。

文の形
✕It was raining, however we went out.
○It was raining. However, we went out.
○It was raining; however, we went out.
○It was raining, but we went out.
○Although it was raining, we went out.

接続副詞はピリオドかセミコロンで区切る。カンマでつなぎたいなら接続詞(but / although)に変える。

ひっかけ注意:however は文中に挿入もできる

This book, however, is not for beginners.
このように文の途中にカンマではさんで挿入するのはOK(1つの文の中だから)。ダメなのは、2つの独立した文を however だけでつなぐこと。

最後に that の省略。接続詞 that は、目的語の that 節(think / say / know / hope など多くの動詞の後ろ)、so ~ that の that(口語)、now that の that などで省略できます。一方、主語の that 節 は省略できず、同格の that もふつう省略しません。

  • I hope (that) you'll like it.
    気に入ってもらえるといいな。
  • I was so tired (that) I fell asleep on the train.
    とても疲れていたので、電車で寝てしまった。(口語では that を省略することが多い。)
  • Now (that) summer is here, let's go to the beach.
    夏が来たことだし、海に行こう。
  • That he is honest is clear.
    彼が正直なのは明らかだ。(主語の that は省略不可。)

確認問題 文法的に正しい英文を1つ選べ。

12超上級:ネイティブの感覚——接続詞は「話の道しるべ」 超難関

接続詞は、読み手に「次に何が来るか」を予告する
ネイティブは接続詞を、文をつなぐ部品というより 「この先の話の方向を示す道しるべ」 として使います。but が来たら話が反転、so が来たら結論、while が来たら対比。長文読解で接続詞に印をつける人が得点を伸ばすのは、書き手の論理の道しるべを拾っているからです。

道しるべ代表的な語次に来る内容
反転but / however / yet / although / while筆者の本音・主張が来やすい
結論so / therefore / thus / as a resultまとめ・結果
⇆ 対比while / whereas / on the other hand前と反対の特徴
+ 追加and / moreover / in addition / besides同じ方向の情報
? 理由because / since / for根拠・説明
超絶テク:譲歩 → 逆接 のあとに筆者の主張

論説文で It is true that … / Of course … / Although … と相手の言い分を認めたら、すぐ後の but / however の後ろに筆者の主張が来ます。設問の「筆者の考え」はここを探すのが最短ルート。

なぜ効く? 譲歩は「反論を先に片づける」ための型なので、そのあとに本当に言いたいことが来るのが英語の論証のお約束です。

会話の英語では、接続詞の使い方がもっと自由です。Because だけで文を始めて答えを終える、So を話の切り出しに使う、like を接続詞として使う、など。学校文法では「不完全」とされる形も、ネイティブの口からは毎日出てきます。

  • “Why do I have to clean my room?” “Because I said so.”
    「なんで部屋を片づけなきゃいけないの?」「言ったからでしょ」(Why? への答えは because 節だけで完結できる。)
  • So, how was your trip?
    で、旅行はどうだった?(文頭の So は「さて・で」の話題転換。)
  • It looks like it's going to rain.
    雨が降りそうだ。(like = as if。口語で非常に多い。)

もうひとつの上級テーマは、接続詞の あいまいさ。since(時/理由)、as(6つの顔)、while(時/対比/譲歩)は、どちらにも読める文が生まれます。書き手はそれを避けるために語を選び、読み手は主節の時制や内容から意味を決めます。

since = 時(〜以来)

主節が完了形・It has been + 期間。

I've lived here since I was ten.

since = 理由(〜なので)

主節が完了形でないことが多い。既知の理由。

Since it's late, let's go home.

while = 時(〜するあいだ)

while 節が進行形・動作の継続。

While I was studying, my phone rang.

while = 対比・譲歩(〜の一方で・〜だけれど)

2つの事実を比べる・認める。

While Ken likes math, his sister likes art.

生徒while って「〜のあいだ」だけだと思ってた……。

先生論説文だと、むしろ「〜する一方で」の while のほうが多いくらい。While A, B. の B に筆者の主張が来ることも多い。

生徒譲歩のあとに主張、ってさっきのテクと同じだ。

先生そう。接続詞がわかると、文法問題だけじゃなく、長文の「筆者の言いたいこと」まで見えるようになります。

確認問題 I didn't choose this school ( ) it was close to my house; I chose it because I liked its atmosphere.

瞬間英作文チャレンジ

日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。

超絶テク

空所の後ろに「時制のある動詞」があるかで接続詞か前置詞か即決 基礎

選択肢に because / because of、while / during、though / despite などが並んでいたら、空所の後ろを見ます。時制のある動詞(was / rains / had など)があれば接続詞、名詞だけなら前置詞。
※ while watching / though tired のように S + be が省略され、-ing・過去分詞・形容詞が直接続くなら接続詞。

なぜ効く? 接続詞は節(S V)を、前置詞は名詞を従えるという品詞の定義そのものを使う判定なので、意味で悩む必要がなく、ほとんどの問題で決まります。

( ) the heavy rain → 名詞だけ → despite / because of / during

and / but / or の後ろと同じ形を前から探す(並列チェック) 標準

等位接続詞を見たら直後の形(-ing / to 不定詞 / 過去形 / 前置詞句 / 節)を確認し、前に同じ形を探します。正誤問題では、並列の片方だけ形がずれている箇所が誤り。

なぜ効く? 等位接続詞は文法的に同じ種類のものしかつなげない(並列の原則)。片方の形がわかれば、もう片方も機械的に決まります。

She likes swimming, reading, and to cook. → to cook が並列を壊している → cooking

「ずっと」テストで until と by the time を分ける 標準

訳に「ずっと」を入れて自然なら until(〜までずっと)、不自然なら by the time(〜までには)。主節の動詞が wait / stay / keep なら until、finish / leave / arrive なら by the time。
※ 否定の not … until(〜するまで…しない)は別:I won't leave until he comes. は正しい。

なぜ効く? until は継続の終点、by the time は完了の期限を表します。「ずっと」は継続かどうかを日本語で確かめる道具です。

I'll have finished it ( ) you come. → 「ずっと終える」は変 → by the time

if が使えない5か所を暗記、動詞の目的語なら if / whether 両方OK 応用

「〜かどうか」で if が使えないのは ①主語 ②前置詞の後ろ ③ or not の直前(✕ if or not) ④to 不定詞の直前 ⑤補語・同格。動詞の目的語(と not sure if などの形容詞の後ろ)なら if も whether も使えます。※②⑤は口語では if も耳にするが、入試・書き言葉では whether。

なぜ効く? if はもともと条件の接続詞なので、名詞節として使えるのは動詞の目的語(と一部の形容詞の後ろ)の位置にほぼ限られます。それ以外の位置は whether の専用席です。

It depends on ( ) he agrees. → 前置詞の後ろ → whether

as long as は「〜しさえすれば」、as far as は「〜の範囲では」と言いかえる 応用

空所に「〜しさえすれば」を入れて通れば as long as。「私の知る範囲では」「〜に関する限り」なら as far as。as far as の後ろは I know / I'm concerned / I can see / I remember などの決まった形が多い。

なぜ効く? long は時間の長さ(その条件が続くあいだ)、far は距離・範囲(ここまで)という原義がそのまま意味の違いになっています。

As far as I'm concerned, it's fine.(私としては構わない)

事実なら even though、仮定なら even if 応用

節の中身が実際に起きた・起きている事実なら even though、未来のことや仮定なら even if。will のある主節、仮定法の主節とは even if が組みやすい。

なぜ効く? though は「事実を認める」、if は「仮定する」語。even は強調を足すだけなので、元の語の性質がそのまま残ります。

Even if you apologize now, she won't forgive you.

so that の後ろに can / will / may があれば目的 応用

so that 節の中に can / will / may(過去なら could / would / might)があり、カンマがなければ、ふつう「〜するように(目的)」。カンマがあって助動詞がなければ、多くは「その結果〜(結果)」。※目的でも so that it doesn't … のように現在形のこともある。

なぜ効く? 目的は「これから実現させたいこと」なので、可能・意志を表す助動詞が入るのが自然。結果は「実際に起きたこと」なので助動詞がいりません。

He saved money so that he could buy a guitar.(ギターを買えるように)

as は「形」で意味を絞る 難関

形容詞・無冠詞名詞 + as S V → 譲歩。名詞 + as S V(it が残る)→ 限定。as 節と主節の両方に比較級・変化の動詞 → 比例。do as ~ / as ~ is → 様態。残りは時か理由を文脈で。

なぜ効く? as の意味は多いですが、譲歩・限定・比例には形の目印があります。目印のある3つを先に消せば、残りは時・理由・様態の3択に絞れます。

Poor as he was, he never complained. → 形容詞 + as → 譲歩

接続副詞の前がカンマだけなら誤り(コンマスプライス) 難関

however / therefore / otherwise / nevertheless / moreover の前後に独立した文があるのに、区切りがカンマだけなら誤り。ピリオドかセミコロン、または but / so / although などの接続詞に直します。

なぜ効く? これらは意味が接続詞っぽいだけの副詞で、節どうしを文法的につなぐ力がありません。力のない語でつないだ文は、2つの文が裸でくっついた状態になります。

✕ I was sick, therefore I stayed home. → ○ I was sick, so I stayed home.

because だけが強調構文と Why の答えになれる 難関

強調構文 It is ~ that … の「~」の位置に理由の節があれば because 一択。Why …? の答えも Because …。since / as / for はどちらにも使えない。

なぜ効く? 強調構文の焦点や質問の答えは「新情報」の席。新情報を担える理由の接続詞は because だけで、since / as は既知の理由、for は補足なので席に座れません。

It was because I was sick that I was absent.

語呂・暗記フック

ファンボーイズ(FANBOYS)は対等なファン等位接続詞 for / and / nor / but / or / yet / so

英語圏でも定番の頭文字。「ファン同士はみんな対等」と覚えれば、等位接続詞=左右を対等につなぐ、まで一度に入ります。

アンドで天国、オアで地獄命令文 + and / or

命令に従えば(and)いいことがある=そうすれば。逆らえば(or)悪いことが起きる=さもないと。

アンティルは線、バイザタイムは締め切りuntil と by the time

until はその時まで線を引き続ける(ずっと)。by the time はその時がデッドライン(までには)。待つのは until、提出は by the time。

ロングは「条件」、ファーは「知ってる範囲」as long as と as far as

long は時間の長さ → 条件が続くあいだは OK。far は距離・範囲 → 私の知る範囲では。As far as I know はセットで丸ごと。

イフの席は目的語だけ名詞節の if の制限

「〜かどうか」の if が座れるのは、基本的に動詞の目的語の席だけ(I'm not sure if … のような形容詞の後ろは例外的にOK)。主語・前置詞の後ろ・補語・or not の前・to 不定詞の前は whether の指定席。

ソトアハ(外は)形容詞、サッチはアso / too / as / how + 形容詞 + a + 名詞

so / too / as / how は形容詞が先(so kind a man)。such は a が先(such a kind man)。「外は形容詞」と唱えて語順を固定。

レストはノットいらずlest S (should) 原形

lest(〜しないように)はそれ自体が否定の意味を持つので、後ろに not を置かない(should は付けても付けなくてもよい)。「休む(rest)ときに not はいらない」と音で覚える。

ビコーズ・オブは名詞オンリーbecause / because of などの接続詞と前置詞

of がつくと前置詞に変身して後ろは名詞(動名詞を含む)だけ。during / despite / in spite of も同じ名詞オンリー族。

ひっかけ図鑑

前置詞の後ろに S V

because of / during / despite / in spite of の後ろに S V を置いた形。後ろに動詞があれば接続詞 because / while / though に。

✕ Despite it was raining, we went out.

○ Although it was raining, we went out.

until と by the time の取り違え

完了・1回の動作(finish / leave)なのに until を使う誤り。「ずっと」が入らなければ by the time。

✕ I'll have finished the work until you come back.

○ I'll have finished the work by the time you come back.

時・条件の副詞節で will

when / if / until / as soon as / by the time の副詞節は、未来のことでも原則として現在形。ただし「〜かどうか」の名詞節 if は will を使う。※ if 節の will が意志・依頼(If you will wait here, I'll call him.)や、if 節の内容が主節より後に起こる場合(If it will help you, I'll lend you the money.)は副詞節でも will を使う。

✕ I'll call you when I will arrive at the station.

○ I'll call you when I arrive at the station.

if を主語・前置詞の後ろに置く

「〜かどうか」が主語や前置詞の目的語なら whether(入試では if は✕)。

✕ If he will come is not clear.

○ Whether he will come is not clear.

as far as を条件に使う

「〜しさえすれば」は as long as。as far as は範囲・程度・距離。

✕ You can use my car as far as you drive carefully.

○ You can use my car as long as you drive carefully.

接続副詞をカンマだけでつなぐ

however / therefore は副詞なので、2つの文をカンマだけでつなげない。

✕ He is rich, however he is not happy.

○ He is rich; however, he is not happy.

unless + not の二重否定

unless はそれ自体が「〜しない限り」なので、not を入れると意味が逆になる。

✕ You can't go out unless you don't finish your homework.

○ You can't go out unless you finish your homework.

so と such の語順

so の後ろは形容詞 → a → 名詞、such の後ろは a → 形容詞 → 名詞。

✕ It was so a boring movie that I fell asleep.

○ It was such a boring movie that I fell asleep.

相関接続詞の組み合わせミス

either は or、neither は nor、both は and、not only は but (also)。混ぜた形が正誤問題に出る。

✕ Neither Ken or Yuki came to the party.

○ Neither Ken nor Yuki came to the party.

生徒のギモン

because と since と as、作文ではどれを使えばいい?

迷ったら because が一番安全です。because は理由をはっきり示すので誤解されません。since は「〜以来」と、as は「〜するとき」「〜のように」などと読まれる可能性があります。since / as は、読み手も知っている理由を文頭で軽く添えるときに使うと自然です。

時や条件の副詞節で、どうして未来のことなのに現在形を使うの?

時・条件の副詞節は「〜したら」「〜するとき」という 前提となる場面 を設定するだけで、それが起こると予測しているわけではないからです。予測(will)は主節の仕事。だから副詞節の中は、現在形で「その場面」を示すだけにとどめます。一方、「〜かどうか」の名詞節は、それ自体が話題の中身なので未来なら will を使います。
※ ただし If you will wait here, I'll call him.(will=意志・依頼)や If it will help you, I'll lend you the money.(助けになるのは貸した後)のように、条件節でも will を使う例外があります。

unless と if not は、いつも同じ意味?

ほとんどの場合は置きかえられますが、完全に同じではありません。unless は「〜する場合を除いて(それ以外はすべて)」という 唯一の例外 を示します。だから I'll be glad if he doesn't come.(来なかったらうれしい)のように、感情の原因を表す if not は unless にできません。また、事実に反する仮定(仮定法)では if not を使うのがふつうです。

in case は「もし〜なら」じゃないの?

イギリス英語を中心に、in case は「〜するといけないから(備えて)」の意味で使うのが基本です。Take an umbrella in case it rains. は「雨が降るかもしれないから今のうちに傘を持って行って」。アメリカ英語では「もし〜なら(if)」に近い意味でも使われますが、入試では「備え」の意味をまず考えましょう。前置詞の in case of ~(〜の場合には)は「もし〜なら」の意味で使われます。

for と because はどう違うの?

for は等位接続詞で、前の文の内容について「なぜそう言えるのか」の根拠を、あとから補足する書き言葉です。for 節を主節の前に置けない、Why? の答えにならない、強調構文にできない、という点で because と違います。会話ではほとんど使われず、少しかたい文章や物語で見かけます。

while は「〜のあいだ」なのに、なぜ「〜だけれども」の意味もあるの?

while はもともと「時間(a while)」を表す名詞から来ています。「〜しているあいだ」→「〜している一方で(同時に別のことがある)」→「〜だけれども」と、同時に並ぶ2つのことを比べる意味に広がりました。論説文では対比・譲歩の while がとても多いので、主節との関係を見て判断します。

超絶おもしろコラム

接続詞は「出世」した言葉たちbecause も unless も while も、もともとは接続詞ではありませんでした。

英語の接続詞の多くは、最初から接続詞として生まれたわけではありません。名詞や前置詞や副詞が、長い時間をかけて「文と文をつなぐ係」に出世したものです。言語学ではこうした変化を 文法化 と呼びます。

■ because =「原因によって」

because は、中英語の bi cause(by cause =「原因によって」)が1語になったものだと説明されます。つまり because の中には、名詞の cause(原因)がまるごと入っているのです。because of ~ の形で後ろに名詞をとるのも、「〜という原因によって」と考えればとても自然です。

■ while =「時間」

while は古英語の名詞 hwīl(時間・しばらく)に由来します。今でも for a while(しばらくのあいだ)や worth your while(時間をかける価値がある)という形で、名詞の while が生き残っています。「時間」から「〜しているあいだ」へ、さらに「〜する一方で」「〜だけれども」へ。意味がどんどん抽象的になっていく様子は、文法化の教科書的な例です。

■ 名詞・副詞・分詞からの新入り

もっと新しい出世組もいます。the moment(瞬間)、the minute(分)、the instant(瞬間)は、名詞なのに The moment she saw me, … のように接続詞として働きます。once(一度)、now(今)、immediately(すぐに)のような副詞も、後ろに S V をとって接続詞になります。さらに provided(与えられて)、supposing(仮定して)、given(与えられて)、seeing(見て)のような分詞も、「〜という条件で」「〜を考えると」という接続詞として使われています。

■ だから意味に「元の顔」が残る

文法化した語は、元の意味の名残をどこかに残しています。as long as が「時間の長さ」から条件に、as far as が「距離」から範囲に広がったのも同じ流れです。接続詞の意味を覚えるときに「この語はもともと何だった?」と考えると、ただの暗記がストーリーに変わります。because の中に cause が見えたら、もう because と because of を取り違えることはないはずです。

文頭の And・But は反則?——接続詞の「べからず」の真実「And や But で文を始めてはいけない」と習ったことはありませんか?

学校の作文指導で「And や But で文を始めるのは幼稚だから避けなさい」と言われた経験がある人は、英語圏にも日本にもたくさんいます。では、これは英語の文法ルールなのでしょうか。

■ 実は昔から使われている

結論から言うと、文頭の And / But は文法的な誤りではありません。英語の古い文献から現代の新聞・小説・論文まで、And や But で始まる文は数えきれないほど見つかります。英語の用法を解説する定評ある辞典や文体の手引きの多くも、「文頭の and / but は問題ない」という立場をとっています。

■ ではなぜ「べからず」が生まれたのか

よく言われる理由は、子どもの作文が「そして〜。そして〜。そして〜。」と And だらけになりがちだからです。それを直すための指導が、いつの間にか「文法のルール」のように広まった、という説明です。つまり、文法ではなく 文体のアドバイス だったわけです。

■ 入試の英作文ではどうする?

とはいえ、入試の自由英作文では、文頭の And / So は少しくだけた印象を与えることがあります。より安全なのは、In addition / Moreover / Therefore / However のような接続副詞を使う形です。ただし、この単元で学んだとおり、接続副詞はカンマだけで文をつなげません。「文頭で使う」「ピリオドかセミコロンの後に置く」を守りましょう。

■ 言葉は動いている

接続詞の使い方は、今も変わり続けています。アメリカ方言学会(American Dialect Society)が選ぶ「2013年の言葉」には、because が選ばれました(発表は2014年1月)。理由は、because science(科学だから)や because reasons(いろいろ理由があって)のように、because の後ろに名詞や形容詞を直接置くネット上の新しい使い方が広まったからです。試験では今のところ誤りとされる形ですが、「文法のルール」がどのように生まれ、どのように変わっていくのかを考えるには、面白い材料です。

試験のルールと、実際の英語の広がり。その両方を知っておくと、英語がぐっと立体的に見えてきます。

カンマ1つで500万ドル?——オックスフォード・カンマの話A, B, and C の and の前のカンマ。あってもなくてもいい、はずでした。

3つ以上のものを並べるとき、英語では A, B, and C のように書きます。このとき and の直前に打つカンマを オックスフォード・カンマ(シリアル・カンマ)と呼びます。イギリスのオックスフォード大学出版局が伝統的に使ってきたことからついた名前です。

このカンマは「あってもなくてもよい」とされ、使うかどうかは出版社や新聞社の方針によって違います。ところが、この小さなカンマが、裁判の行方を左右したことがあります。

■ 配達ドライバーの残業代

アメリカ・メイン州で、乳製品会社の配達ドライバーたちが残業代を求めて会社を訴えた裁判です。州の法律には、残業代の対象外となる仕事がいくつか並べて書かれていました。その並びの最後の部分にオックスフォード・カンマがなかったため、「配達」という仕事が対象外の仕事に含まれるのかどうか、読み方が2通りに分かれてしまったのです。

控訴裁判所は、法律の文言があいまいだとしてドライバー側に有利な判断を示し、その後、会社は約500万ドルを支払って和解したと報じられました。カンマ1つがこれほどの金額を動かした例として、英語圏ではよく話題にのぼります。

■ 並列を見抜く力は、読みの力

この話は、等位接続詞 and がつなぐ「並列」を正しく見抜くことが、いかに大事かを教えてくれます。and の左右に何と何が並んでいるのか。どこまでが1つのかたまりなのか。長文読解で文の構造を見失う原因の多くは、並列の範囲の読み違いです。

英語の文を読むとき、and や or を見たら「何と何をつないでいる?」と立ち止まってみてください。その一瞬のチェックが、読解の精度を大きく変えます。裁判官ほどの責任はなくても、入試の1問はあなたにとって十分に大きな価値があるはずです。

最終まとめ(暗記カード)

  1. 接続詞の後ろは S V、前置詞の後ろは名詞。because / because of、while / during、though / despite
  2. 等位接続詞(FANBOYS)は同じ形をつなぐ。and の後ろと同じ形を前から探す
  3. 命令文, and =そうすれば/命令文, or =さもないと
  4. both A and B(複数)/ either A or B / neither A nor B / not only A but also B / B as well as A(言いたいのは B)
  5. 「〜かどうか」の if は原則として動詞の目的語(+ not sure if など)だけ。主語・前置詞の後ろ・or not の前・to 不定詞の前・補語は whether
  6. 時・条件の副詞節は未来でも原則として現在形(例外:If you will wait…=意志、If it will help you…=主節より後のこと)。名詞節の if(かどうか)は will を使う
  7. until = 〜までずっと(継続)/ by the time = 〜までには(締め切り)
  8. the moment / the minute / the instant / immediately = 〜するとすぐに。It will not be long before ~
  9. because = 新情報(Why の答え・強調構文)/ since・as = 既知の理由を添える(傾向)/ for = 補足。now that / in that
  10. as long as = 〜しさえすれば(条件)/ as far as = 〜の範囲では(As far as I know)
  11. unless = 唯一の例外。in case = 〜するといけないから(備え。米では if の意味も)。provided (that) / on condition that
  12. even though = 事実/ even if = 仮定。形容詞 + as S V = 〜だけれども
  13. so that S can = 目的、, so that = 結果。lest S (should) 原形(should なしは主に米)。so + 形容詞 + a + 名詞
  14. as の6つの顔:時・理由・様態・比例(両方の節に変化)・譲歩(形容詞 + as)・限定(名詞 + as S V)
  15. however / therefore は副詞。カンマだけで2文をつなげない(ピリオドかセミコロン)
NEXT
ACTION

この単元の問題 195問に挑戦。まずは20問ドリルから。
ドリルをはじめる