原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り
英文法大全12 / 25入試の重要度 ★★★★★

関係代名詞関係代名詞は“2文をくっつける接着剤”兼“穴うめ代名詞”。後ろの“穴”を見れば全部解ける

講義 12レッスン問題 196問瞬間英作文 20基礎〜超難関

この単元で

関係代名詞は、2つの文を1つに合体させて「どんな人・物か」を後ろから説明する仕組みです。長文読解で1文が長くなる最大の原因がこれ。逆に言えば、関係代名詞を見抜けるようになると、英文が“ブロックの組み合わせ”に見えてきます。この単元では、who / which / that の選び方から、前置詞+関係代名詞、連鎖関係詞節、疑似関係代名詞まで、「後ろに何が欠けているか」という1本の物差しで全部さばけるようにします。

知ってた? 目から鱗

Q1whom は今の英語でどれくらい使われている?

会話ではほとんど who で代用され、目的格なら関係詞ごと省略するのが一番自然です(the girl I met)。whom がはっきり生きているのは to whom、with whom のような前置詞の直後と、改まった書き言葉。入試の4択は格で判断するので whom を選べるようにしつつ、話すときは無理に whom を使わなくて大丈夫です。

Q2関係詞の that は、なぜ前置詞の後ろに置けない?

関係詞の that は、who や which のような「代名詞らしさ」が弱く、接続詞に近い語だと考えられています。そのため前置詞の後ろにも置けず、カンマのあとの補足説明にも使えません。whose にあたる所有格の形もありません。「that は接着剤寄り」と考えると、使えない場面がまとめて説明できます。

Q3日本語には関係代名詞がないのに、なぜ英語には必要?

日本語は「昨日買った本」のように説明を名詞の前に置くので、目印がなくても困りません。英語は説明を名詞の後ろに置くため、どこから説明が始まるかを示す目印が必要になる、という見方ができます。英文を読むときは、関係詞を見たら「ここから名詞の説明」とカッコでくくるのが近道です。

Q4He is the last person I'd ask. はなぜ「絶対に頼まない」?

直訳は「彼は私が頼む最後の人だ」。ほかの全員に頼み尽くしたあとでやっと頼む人=実際に頼むことはまずない、という意味になります。the last thing I wanted(一番してほしくなかったこと)も同じ発想。the last+名詞+S V を見たら「最も〜しそうにない」と読みかえるのがコツです。

Q5whose は人にしか使えない?

物や動物にも使えます(a house whose roof is red)。ただ書き言葉では、物の whose を少しかたいと感じて the roof of which や with a red roof と言いかえる人もいます。文法的には正しく、入試でも「物の whose」はよく問われるので、先行詞が物でも後ろに名詞が直結していたら whose を疑いましょう。

01関係代名詞の正体:2文を合体させる“接着剤” 基礎

結論から言います。関係代名詞は「接着剤(つなぐ)」+「代名詞(he / it などの代わり)」の二刀流です。2つの文に同じ人・物が出てきたとき、2文目のほうを関係代名詞に変えると、2文が1文に合体します。

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2文合体の3ステップ
  1. 2つの文で“同じ人・物”を指している語を見つける(a friend と He)
  2. 2文目のほうを関係代名詞に変える(He → who)
  3. 関係代名詞を2文目の先頭に置き、説明したい名詞のすぐ後ろにつなぐ

IS haveV a friendO who lives in Paris関係詞節.

私にはパリに住んでいる友だちがいる。

先行詞=説明される名詞
関係代名詞から始まる説明のカタマリ(who lives in Paris)を関係詞節、それが説明している名詞(ここでは a friend)を先行詞と呼びます。「関係詞より“先”に“行”っている名“詞”」だから先行詞。関係詞節は、先行詞にくっつくでっかい形容詞だと思ってください。

日本語:説明が“前”

説明(パリに住んでいる)→ 名詞(友だち)の順。長い説明も全部名詞の前に積む。

パリに住んでいる 友だち

英語:説明が“後ろ”

名詞(a friend)→ 説明(who lives in Paris)の順。まず名詞を言って、あとから中身を足す。

a friend who lives in Paris

英語は「まず“何の話か”を言って、詳しい情報は後ろに足す」言語です。だから長い説明は名詞の後ろにぶら下がる。関係代名詞は、そのぶら下げるためのフックです。

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The girlS who is singing on the stage関係詞節 isV my sisterC.

ステージで歌っている女の子は私の姉だ。

生徒2文のままでよくない?わざわざ合体させる意味ある?

先生合体させると、情報つきの名詞を主語や目的語の位置に丸ごと置けるんよ。The girl who is singing on the stage が1つの主語になる。

生徒あー、“ステージで歌ってる子”で1つのカタマリってことか。

先生そう。長文で主語が長くなる原因のナンバーワンがこれ。見抜ければ英文がブロックに見えてくる。

  • I have a friend who lives in Paris.
    パリに住んでいる友だちがいる。
  • This is the cake which I made yesterday.
    これは私がきのう作ったケーキです。
  • The girl who is singing on the stage is my sister.
    ステージで歌っている女の子は私の姉だ。(関係詞節が主語の中に入り込んでいる。本当の動詞は is。)
関代は“のり”と“名札”の二刀流

のり=2文をくっつける(接続詞の働き)、名札=誰・何のことかを指す(代名詞の働き)。関係代名詞を見たら「のりでくっつけて、名札で先行詞を指している」とイメージする。

確認問題 I know a boy ( ) can speak five languages.

02who / whom / whose / which / that の選び方 基礎

関係代名詞選びの決め手は2つだけ。①先行詞が人か、人以外か と ②関係代名詞が節の中でどんな役(格)をしているか です。この2つを表にすると、全部ここに収まります。

格先行詞=人先行詞=人以外どちらもOK
主格(〜が)whowhichthat
所有格(〜の)whosewhose(of which)—
目的格(〜を)whom(口語は who)whichthat

縦は“節の中での役”、横は“先行詞の種類”。that は所有格以外なら人にも物にも使える万能選手(ただしカンマの後ろ・前置詞の直後は不可)。

格とは「節の中での役割」のこと。主格=節の中で主語(he / it の代わり)、目的格=節の中で目的語(him / it の代わり)、所有格=「〜の」(his / its の代わり)。代名詞の he / his / him とそっくり同じ発想です。

もとの代名詞→ 関係代名詞役割
he / she / they / itwho / which / that主格
his / her / their / itswhose所有格
him / her / them / itwhom / which / that目的格

2文目の代名詞がどれだったかで、関係代名詞が決まる。

  • The man who called you is my uncle.
    あなたに電話してきた男性は私のおじです。(主格:He called you. の He)
  • The singer whom I love most is coming to Osaka.
    私が一番好きな歌手が大阪に来る。(目的格:I love him most. の him)
  • I have a friend whose father is a pilot.
    父親がパイロットの友だちがいる。(所有格:His father is a pilot. の His)
  • Look at the house whose roof is red.
    屋根が赤いあの家を見て。(whose は物にも使える:Its roof is red. の Its)
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IS haveV a friendO whose father is a pilot関係詞節.

父親がパイロットの友だちがいる。

whose は“名詞連れ”
whose の後ろには必ず名詞が来て、その名詞に a / the はつけません(whose father / whose roof。whose younger brother のように形容詞がはさまるのは OK)。whose 自体が his / its と同じ「〜の」なので、the や a をつけると「その私の本」みたいに二重になってしまうからです。

ひっかけ注意:whose the ✕

✕ a friend whose the father is a pilot。所有格と冠詞は同時に使えない(✕ his the father と同じ理屈)。

超絶テク:代名詞に戻して確かめる

迷ったら、関係代名詞のところに he / him / his(物なら it / its)を戻して2文目を作り直す。he が入れば主格、him なら目的格、his なら whose。

なぜ効く? 関係代名詞はもともと代名詞だったもの。元の姿に戻せば、格は自動的に決まる。

フー(who)は主役、フーム(whom)は的、フーズ(whose)は“の”

who=主語(主役)、whom=目的語(的=まと)、whose=「〜の」。whom の m は him / them の m と同じ、と覚えると格がブレない。

生徒that って人にも物にも使えるなら、全部 that でよくない?

先生かなりの場面では使える。でも that が使えない場所(カンマの後ろ・前置詞の直後)と、所有格がない弱点がある。そこは後でがっつりやる。

生徒万能選手にも弱点ありってことね。

確認問題 Emma has a cat ( ) eyes are blue.

03格の判定:関係詞の後ろの“穴”を探せ 標準

関係代名詞は、2文目の名詞(代名詞)が変身して先頭に飛び出したものでした。だから関係代名詞の後ろには、名詞が1つ欠けた“穴あきの文(不完全文)”が続きます(whose だけは「〜の」の部分が欠ける)。どこに穴があるかで格が決まります。

the girl先行詞 whom関係代名詞 IS helpedV (穴)O

私が助けた女の子
穴さがしの手順
  1. 関係詞の直後を見る
  2. 直後がいきなり動詞 → 主語が穴 → 主格(who / which / that)。I think などがはさまる形は後の「連鎖関係詞節」で
  3. 直後に S V があるのに、動詞や前置詞の後ろの目的語が足りない → 目的語が穴 → 目的格(whom / which / that)
  4. 直後が冠詞なしの名詞で、それに「先行詞の」をつけて(his car / its roof)節の中に戻すと文が完成する → 名詞の前の「〜の」が穴 → whose(whose car was stolen も whose car I borrowed も同じ)
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主格 who

helped の主語が欠けている。直後がいきなり動詞。

the girl who helped me(私を助けてくれた女の子)

目的格 whom

helped の目的語が欠けている。直後に I(主語)がいる。

the girl whom I helped(私が助けた女の子)

同じ the girl と helped でも、穴の位置で意味が真逆になります。「助けてくれた」のか「助けた」のか。和訳問題でも、穴の位置を正確につかめるかが勝負です。

ひっかけ注意:前置詞の後ろの穴を見落とすな

穴は動詞の後ろだけでなく前置詞の後ろにもできます。This is the house which I live in. の in の後ろが穴。in を消して This is the house which I live. にすると、元の文は ✕ I live the house. になってしまいます。この live は自動詞(目的語をとらない動詞)なので、in がないと the house とつながれません。

  • This is the house which I live in.
    これが私の住んでいる家です。(穴は in の後ろ(I live in it. の it))
  • The girl who I was talking to is Yuki.
    私が話しかけていた女の子はユキです。(穴は to の後ろ。口語では whom より who が普通)
  • He is the coach whose advice changed my life.
    彼は、そのアドバイスで私の人生を変えてくれたコーチだ。(whose advice がひとかたまりで節の主語)
超絶テク:他動詞の“相方チェック”

節の中の動詞が他動詞(目的語が必要な動詞)なのに、後ろに目的語がなければ、そこが穴。buy / make / love / meet などの後ろがスカスカなら目的格確定。

なぜ効く? 他動詞は目的語とペアでしか文が完成しない。相方がいない=関係代名詞として前に飛び出していった、ということ。

The manS whose car was stolen関係詞節 calledV the policeO.

車を盗まれた男性は警察に電話した。
ひっかけ注意:whose +名詞のあとも“穴”があることがある

whose car I borrowed(私が車を借りた相手)のように、whose +名詞が目的語になるケースもあります。このときは whose car の後ろに S V が続き、borrowed の後ろが穴。whose +名詞を“1つの名詞のカタマリ”として穴に戻せば OK(I borrowed his car)。

確認問題 The man ( ) car was stolen called the police.

確認問題 The girl ( ) I met at the festival turned out to be Ken's cousin.

04目的格の省略:名詞のすぐ後ろに S V が来たらサイン 標準

カンマのない制限用法なら、目的格の関係代名詞(whom / which / that)は省略できます。むしろ会話ではそっちが普通。すると「名詞+S+V」がいきなり並ぶ形になります。これを見た瞬間に「あ、関係詞が隠れてる」と気づけるかどうかが読解の分かれ目です。

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The songS you sent me関係詞節 isV amazingC.

君が送ってくれた曲、最高だね。
超絶テク:“名詞+名詞(代名詞)+動詞”の渋滞を探せ

The girl Ken likes is Yuki. のように、名詞(The girl)のすぐ後ろに別の主語(Ken)と動詞(likes)が来ていたら、たいてい間に目的格の関係代名詞が省略されている。そこに that を補って読む。※the day I was born のような関係副詞の省略や、I told Ken I was busy. のような「動詞+人+that 節」の that の省略もあるので、名詞が“説明されている”かで確かめる。

なぜ効く? 英語では名詞と主語がつなぎなしに並ぶことはふつう無い。並んでいたら“見えない接着剤”があると考えるのが最短ルート。

  • The girl Ken likes is Yuki.
    ケンが好きな女の子はユキだ。(The girl (that) Ken likes)
  • Is this the charger you were looking for?
    これって君が探してた充電器?(the charger (that) you were looking for _)
  • Everything you said was true.
    君が言ったことは全部本当だった。(Everything (that) you said)

The peopleS I met in Kyoto関係詞節 wereV very kindC.

京都で出会った人たちはとても親切だった。
省略できる

目的格(動詞・前置詞の目的語が穴)。前置詞が節の最後に残っている形も OK。

the house (which) I live in

省略できない

主格(直後が動詞)/前置詞の直後/非制限用法(カンマの後ろ)。

the house in which I live(which は消せない)

ひっかけ注意:主格は消せない

✕ I have a friend lives in Paris. 主格を消すと動詞が2つ並んで、どれが本当の動詞かわからなくなる。試験では主格の省略は ✕ と考えてよい。○ I have a friend who lives in Paris.

ひっかけ注意:前置詞の直後の関係代名詞も消せない

✕ the house in I live。前置詞は目的語なしでは立っていられない。前置詞を後ろに回した the house I live in なら省略 OK。

生徒省略されると、どこで切れるか全然わからん……。

先生コツは“動詞を数える”こと。The people I met in Kyoto were very kind. には met と were の2つの動詞がある。

生徒動詞が2つ……じゃあ文も2つ入ってるってこと?

先生そう。接着剤が見えなくても、動詞が2つあれば節が2つ。I met in Kyoto が関係詞節で、本体は The people were very kind。

ちょっと脱線:“接触節”という名前

関係代名詞を省略して名詞と S V が直接くっついた形は、文法用語で“接触節(contact clause)”と呼ばれることがあります。名詞と節が“接触”しているから。日常会話や歌のタイトルでもよく見かける、ごく自然な英語です。

確認問題 次のうち、関係代名詞が省略されている文はどれか。

05that が好まれる場面・that が使えない場面 標準

that は主格・目的格なら人にも物にも使える万能選手。そのうえで、学校文法には「that が好まれる先行詞」と「that が使えない位置」のルールがあります。入試ではどちらもよく狙われます。

先行詞の特徴例理由のイメージ
最上級がつくthe best movie that …“ただ1つ”に絞り込む
序数がつくthe first song that …“1番目”に絞り込む
the only / the very / the samethe only thing that …“それしかない”に絞り込む
all / every / any / no 系all that … / everything that … / nothing that …“全部・ゼロ”をきっちり限定
人+物(人以外)the boy and his dog that …who も which も片方に合わない
疑問詞 who の直後Who that …?(かたい言い方)who who … の重なりを避ける

「that が好まれる」の中身。あくまで“好まれる”で、which / who もふつうに使われる(先行詞が人なら the only person who … もごく自然)。入試で“that 一択”と考えてよいのは“人+物”。

なぜ that?
that はもともと「あれ・その」と指さして限定する語です。最上級・序数・only・all のように「これしかない」「全部」と範囲がガチッと決まる名詞と相性がいい、と説明されます。“人+物”の場合は、who だと物に合わず、which だと人に合わないので、両方OKの that を使う(入試では that 一択)、という単純な理由です。

  • This is the best movie that I have ever seen.
    これは今まで見た中で最高の映画だ。
  • It was the first song that made me cry.
    それは私を泣かせた最初の曲だった。
  • All that you need is a little courage.
    君に必要なのは、ほんの少しの勇気だけだ。(直訳「君が必要とするすべてのもの」→「必要なのは〜だけ」)
  • Look at the boy and his dog that are running along the river.
    川沿いを走っている少年と犬を見て。(先行詞が人+動物なので that)
サイジョー・ジョスー・オンリー・オール、人と物なら that をコール

最上級・序数・only・all(every / no など)がついた先行詞、そして人+物の先行詞には that。リズムで一気に唱える。※“好まれる”だけで which / who も使える。that 一択なのは人+物。

that ○

制限用法(カンマなし)の主格・目的格。先行詞が人でも物でも OK。

the only person that knows the password

that ✕

①カンマの後ろ(非制限用法) ②前置詞の直後。この2か所では that は使えない。

✕ my sister, that lives in Kobe / ✕ the room in that I slept

ひっかけ注意:カンマ+that は ✕

✕ My sister, that lives in Kobe, is a nurse. → ○ My sister, who lives in Kobe, is a nurse. that は“絞り込み”専門で、補足説明(非制限用法)には使えない。※古い英語やくだけた英語でまれに見かけるが、標準的な英語・入試では ✕。

ひっかけ注意:前置詞+that は ✕(ただし in that は別物)

✕ the room in that I slept → ○ the room in which I slept / the room (that) I slept in。ちなみに in that S V は接続詞で「S V という点で」という別の表現。He is lucky in that he has good friends.(良い友人がいるという点で彼は幸運だ)

生徒ネイティブって本当に the only person that って言うの? who のほうが自然な気がする。

先生鋭い。人が先行詞なら、実際の英語では the only person who … も普通に使われる。“that が好まれる”の効き目が強いのは、物が先行詞のとき(all that / everything that / the best … that)。

生徒じゃあ試験では?

先生実際の英語ではどちらも言えるから、who と that(物なら which と that)の片方だけを正解にする問題は良問とは言えない。出るのは“that しか入らない”問題(人+物、カンマなしの all など)か、“that が入らない”問題(カンマ・前置詞)のどっちか。

超絶テク:that を見たら“前にカンマ・前置詞”をチェック

選択肢に that があるとき、空所の直前がカンマ or 前置詞なら that は即消去。逆に先行詞が“人+物”なら that が即正解。

なぜ効く? that の使用制限はこの2か所に集中している。位置だけで判断できるので、意味を考えるより速い。

確認問題 Tom talked about the people and the places ( ) he had visited in Italy.

確認問題 This is the room in ( ) the famous writer was born.

06前置詞+関係代名詞:前置詞はどこへ行く? 応用

関係詞節の“穴”が前置詞の後ろにあるとき、その前置詞には2つの置き場所があります。節の最後に残すか、関係代名詞といっしょに前へ連れて行くか。どちらも正しい英語ですが、雰囲気が違います。

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形可否メモ
the house which I live in○前置詞は後ろに残す
the house that I live in○that でも OK
the house I live in○目的格なので省略も OK(会話ではこれが最多)
the house in which I live○かたい書き言葉。= where I live
the house in that I live✕前置詞の直後に that は置けない
the house in I live✕前置詞の直後の関係代名詞は省略不可

同じ内容の6通り。○4つ、✕2つを即答できれば合格。

超絶テク:先行詞を節に戻して前置詞を決める

空所が「前置詞+which / whom」のとき、どの前置詞かは先行詞を節の穴に戻して決める。the pen ( ) I wrote the letter → I wrote the letter with the pen → with which。

なぜ効く? 前置詞は節の中の動詞や名詞との組み合わせで決まる。先行詞を元の位置に戻せば、組み合わせが目に見える。

  • This is the pen with which I wrote the letter.
    これが、私がその手紙を書いたペンです。(I wrote the letter with the pen.)
  • Emma is the friend with whom I went to the concert.
    エマは私がいっしょにコンサートに行った友だちだ。(I went to the concert with the friend.)
  • The topic about which we argued was not important.
    私たちが言い争った話題は重要ではなかった。(we argued about the topic)
  • Is this the key you were looking for?
    これが君の探していたカギ?(会話ならこれが最も自然。for which you were looking はかなりかたい)
ひっかけ注意:前置詞の直後は whom / which(whose+名詞)

✕ the girl with who I danced(学校文法では前置詞の直後は whom) ✕ the girl with that I danced。前置詞の後ろは目的格が来る場所なので whom。who は口語で目的格の代わりをするが、前置詞の直後に置くのは誤りとされる(入試では ✕)。なお whose は with whose help のように“whose+名詞”ごと前置詞の後ろに置ける。

ひっかけ注意:句動詞の前置詞は前に出せない

look after(世話をする)、put up with(我慢する)のような2語以上で1つの動詞になっているものは、前置詞だけを引きはがせない。✕ the child after whom she looks → ○ the child (whom) she looks after。

もう1つの超重要パターンが 数量表現+of+whom / which です。all of which(そのすべて)、some of whom(そのうち何人か)、most of which(その大部分)、none of whom(誰も〜ない)、both of whom(その両方)、two of which(そのうちの2つ)など。ふつう非制限用法(カンマの後ろ)で使われます。

SheS hasV three brothersO, all of whom live in Tokyo関係詞節.

彼女には兄弟が3人いて、全員東京に住んでいる。
  • I bought ten eggs, two of which were broken.
    卵を10個買ったが、そのうち2個が割れていた。
  • He wrote many novels, most of which were made into movies.
    彼は多くの小説を書き、その大部分が映画化された。
  • There were forty students, none of whom knew the answer.
    生徒が40人いたが、誰ひとり答えを知らなかった。
ひっかけ注意:all of them ✕(接着剤がない)

✕ She has three brothers, all of them live in Tokyo. them はただの代名詞で“のり”の働きがないので、カンマだけで2文をつないだことになる(英語ではNG)。○ all of whom、または … brothers, and all of them live in Tokyo.(and を入れる)。

whose の代わりの the 名詞 of which
a house whose roof is red は、かたい書き言葉で a house the roof of which is red とも言えます。「その屋根」= the roof of it → the roof of which。今は whose を使うのがふつうですが、長文で見かけたら同じ意味だとわかればOK。

確認問題 I have two sisters, both of ( ) are nurses.

確認問題 The knife ( ) she cut the cake was very sharp.

07制限用法と非制限用法、前の文を受ける which 応用

関係詞節の前にカンマがあるかないかで、意味が変わります。カンマなしは制限用法(どの〜かを絞り込む)、カンマありは非制限用法(いったん文を切って、補足説明を足す)。

制限用法(カンマなし)

医者になった息子が2人いる。ほかにも息子がいるかもしれない。

He has two sons who are doctors.

非制限用法(カンマあり)

息子は2人いて、その2人は医者だ。息子は2人だけ。

He has two sons, who are doctors.

非制限用法=「, and +代名詞」
非制限用法は、カンマで文がいったん完結していて、関係詞は「, and he(そして彼は)」「, but it(しかしそれは)」のような役目です。He has two sons, who are doctors. = He has two sons, and they are doctors. 前から順に訳していくのが基本です。

  • My brother who lives in Osaka is a firefighter.
    (何人かいる兄のうち)大阪に住んでいる兄は消防士だ。(制限用法。兄が複数いることをにおわせる)
  • My brother, who lives in Osaka, is a firefighter.
    兄は、大阪に住んでいるのだが、消防士だ。(非制限用法。兄は1人で、大阪の話は補足)
  • We visited Kyoto, where we saw many temples.
    私たちは京都を訪れ、そこでたくさんの寺を見た。(関係副詞でも同じ(→関係副詞の単元))
制限用法非制限用法
カンマなしあり
働きどの〜かを絞り込む補足説明を追加
that○✕
目的格の省略○✕
固有名詞・唯一のものふつう使わない○(Mt. Fuji, which …)
訳し方後ろから名詞にかける前から「〜で、それは…」

非制限用法は“できないこと”が多い。that ✕・省略 ✕ はセットで覚える。

ひっかけ注意:固有名詞には非制限

Mt. Fuji は世界に1つなので、絞り込む必要がない。✕ Mt. Fuji which is the highest mountain in Japan → ○ Mt. Fuji, which is the highest mountain in Japan, … 「どの富士山?」と聞き返したくなる形はおかしい、と考えればすぐわかる。

非制限用法の which には、もう1つ大技があります。前の文全体(または一部)を先行詞にする用法です。「〜で、そのことは…」と訳します。

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Ken passed the exam主節, which surprised everyone関係詞節.

ケンは試験に合格し、そのことはみんなを驚かせた。
  • He said he was a doctor, which was not true.
    彼は医者だと言ったが、それは本当ではなかった。(which = he was a doctor(文の一部))
  • She said nothing, which made him even angrier.
    彼女は何も言わず、そのことが彼をいっそう怒らせた。
  • Yuki is very shy, which her sister is not.
    ユキはとても内気だが、妹はそうではない。(which = shy(形容詞)。節の中で補語(主語の“状態・正体”を説明する語)になっている上級パターン:her sister is not shy)
超絶テク:動詞の“数”で先行詞を見抜く

He has two cats, which makes him happy. → makes が単数形なので、先行詞は two cats ではなく「猫を2匹飼っていること」。He has two cats, which make him happy. なら先行詞は two cats。

なぜ効く? 文の内容を受ける which は“1つのこと”なので単数扱い。動詞の -s が先行詞の正体を教えてくれる。

ひっかけ注意:前の文を受ける関係代名詞は which

✕ Ken passed the exam, that surprised everyone.(カンマ+that は不可) ✕ Ken passed the exam, it surprised everyone.(it では2文をつなげない) ○ … , which surprised everyone.

確認問題 Tom said he had finished his homework, ( ) was not true.

08what:先行詞を“飲み込んだ”関係代名詞 応用

what は先行詞を中に含んだ関係代名詞です。what = the thing(s) which(〜すること・〜するもの)。先行詞をすでに飲み込んでいるので、what の前には先行詞を置きません。

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What I want nowS isV a new phoneC.

今ほしいのは新しいスマホだ。

what 節は“名詞のカタマリ”
who / which の節は先行詞にかかる形容詞節(名詞を説明する節)でした。what は先行詞を含むので、what 節は丸ごと名詞節(文の中で名詞の働きをする節)になり、主語・目的語・補語・前置詞の目的語になれます。そして what の後ろも、関係代名詞なのでやっぱり穴あき(不完全文)です。

  • What surprised me was his calm voice.
    私を驚かせたのは彼の落ち着いた声だった。(what 節が主語(surprised の主語が穴))
  • Tell me what you want for your birthday.
    誕生日に何がほしいか教えて。(want の目的語が穴)
  • This is exactly what I've been looking for.
    これこそまさに私がずっと探していたものだ。(for の目的語が穴)
ひっかけ注意:先行詞+what は ✕

✕ This is the thing what I wanted. → what がすでに the thing を含んでいるので、先行詞が二重になる。○ the thing which / that I wanted、または what I wanted。

語前に先行詞後ろの文節の働き
関係代名詞 who / which / thatある不完全(穴あり)形容詞節(名詞を説明)
関係代名詞 whatない不完全(穴あり)名詞節(〜こと・もの)
接続詞 thatない(※同格は例外)完全(穴なし)名詞節(〜ということ)
疑問詞 whatない不完全(穴あり)名詞節(何を〜か)

that と what の見分けは「後ろが完全か不完全か」。what の関係詞/疑問詞は意味で見分ける。

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What + 不完全文

said の目的語が欠けている→what。「彼が言ったこと」。

What he said was true.

That + 完全文

he said so で完全→that。「彼がそう言ったということ」。

That he said so was surprising.

関係代名詞 what と疑問詞 what
I don't know what he said. は「彼が何を言ったのか」(疑問詞)とも「彼が言ったこと」(関係詞)とも訳せ、実際の意味はほぼ同じ。ask / wonder / know / tell のような“情報を求める・伝える”動詞のあとは疑問詞寄り、like / buy / do / believe のあとは関係詞寄り。訳は文脈で自然なほうを選べばOKです。

超絶テク:what の後ろは穴あき、that の後ろは穴なし

空所の後ろに名詞の穴があれば what、なければ that。先行詞がないことが前提。I can't believe ( ) he said. → said の目的語が穴 → what。

なぜ効く? what は関係代名詞(名詞を1つ抱えている)、接続詞 that は文をそのまま包むだけ。抱えている名詞の分だけ、後ろに穴ができる。

確認問題 ( ) I need now is a good night's sleep.

09連鎖関係詞節:the man who I thought was honest 難関

ここからが難関大の定番ゾーン。関係代名詞の直後に I think / you say / everyone believes のような「S+思う・言う系の動詞」がはさまった形を連鎖関係詞節と呼びます。見た目にだまされて whom を選ぶと即アウトの、超頻出ひっかけです。

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the man先行詞 who関係代名詞 I thought挿入 wasV honestC

正直だと私が思っていた男

ポイントは、who が節の中でwas の主語だということ。I thought は「〜と私は思っていた」という飾りにすぎません。だから主格の who が正解で、目的格の whom は ✕ です。

連鎖関係詞節の攻略手順
  1. 関係詞の直後に「S+think / believe / say / know / suppose / feel / be sure など」があるか見る
  2. その「S+動詞」を ( ) でくくって消す
  3. 残りの形で穴を探す。直後が動詞(was / is / can など)なら主格 who / which / that
  4. 和訳は「(Sが)〜だと思う…」と、( ) の部分を最後に戻して訳す
超絶テク:「S think」カッコ消し

the man ( ) I thought was honest → the man ( )(I thought) was honest → 直後が was なので主格 who。空所の直後が「代名詞+think系動詞+動詞」なら、ほぼ確実に主格。

なぜ効く? think / believe などは、もともと that 節を目的語にとる動詞。関係詞が抜け出したのはその that 節の主語なので、主格になる。

ひっかけ注意:whom は ✕(動詞が2つ並ぶのがサイン)

✕ the man whom I thought was honest。I thought のすぐ後ろに was が来ている=was の主語がいない=穴は主語。「I の後ろに thought と was の2つの動詞がある」と気づけば whom の誘惑に勝てる。※実際の英語でも“直しすぎ”として見かけることはあるが、文法的には誤りとされ、入試では ✕。

who + S think + V

think の後ろは that 節。関係詞は that 節の主語 → 主格。

the man who I thought was honest

whom + S think + to be

think O to be C の O が穴 → 目的格 whom でも正しい。

the man whom I thought to be honest

右の形がわかると“神”レベル。think him to be honest(彼を正直だと思う)の him が関係詞になると whom。動詞が was なのか to be なのかで、who と whom が入れかわるわけです。

  • She is the singer who everyone says is the best.
    彼女は、最高だとみんなが言う歌手だ。
  • Do what you think is right.
    正しいと思うことをしなさい。(what でも同じ:what (you think) is right)
  • I met a boy who I believed was Emma's brother.
    私はエマの弟だと思った少年に会った。(実は違った、という含みが出やすい)
ひっかけ注意:主語が抜けたら that を残すと ✕

✕ the man who I thought that was honest。抜けたのが that 節の主語のときは、接続詞 that を残せない(that の直後に主語の穴が来る形は英語では許されない)。I thought の後ろは何もはさまず、すぐ動詞。※目的語が抜けた the book (which) I think (that) you'll like なら that があっても誤りではないが、ふつうは省く。

生徒who I thought って、“私が思った人”だから I thought の目的語……whom じゃないの?

先生まさにそのワナ。thought の目的語は“人”じゃなくて「彼が正直だということ」っていう文なんよ。

生徒あ、そっか。思った中身は“文”か。

先生その文の主語が抜けて前に出たから主格。“思った対象は人じゃなくて文”って覚えとき。

確認問題 He is the man ( ) I believe is responsible for the accident.

確認問題 Mr. Sato is the teacher ( ) all the students consider to be the kindest in the school.

10疑似関係代名詞 as / than / but 難関

もともと接続詞の as / than / but が、関係代名詞のように「先行詞+穴あきの文」を作ることがあります。これを疑似関係代名詞と呼びます。見分けのカギは“前にいる相棒”。as は such / the same / as、than は比較級、but は否定語とセットで出てきます。

形前の相棒意味ポイント
such +名詞+as _such〜するような…かたい書き言葉
the same +名詞+as _the same〜と同じ(種類の)…as の後ろに穴
as is often the case with A主節全体Aにはよくあることだがas が主節の内容を受ける
比較級+名詞+than _比較級〜より多くの…than の後ろが主語や目的語の穴
否定語+名詞+but _no / not など〜しない…はない古風。but = that … not

疑似関係代名詞の5パターン。後ろに“穴”がある点は本物の関係代名詞と同じ。

as から。as is often the case with A(Aにはよくあることだが)は超頻出。as が主節の内容全体を先行詞にして、is の主語になっています。非制限用法の which が前の文を受けるのと同じ発想ですが、as は文の前にも置けるのが特徴です。

As is often the case with him関係詞節, he was late for the meeting主節.

彼にはよくあることだが、会議に遅刻した。
  • As is often the case with teenagers, Ken sleeps until noon on Sundays.
    10代にはよくあることだが、ケンは日曜は昼まで寝ている。
  • I've never seen such a beautiful sunset as we saw that evening.
    あの夕方に見たような美しい夕日は、見たことがない。(saw の目的語が穴)
  • He made the same mistake as he made last time.
    彼は前回と同じ間違いをした。(made の目的語が穴)
ちょっと脱線:the same 〜 as と the same 〜 that

昔の学校文法では「the same 〜 as =同じ種類のもの」「the same 〜 that =まさに同一のもの」と区別されてきました(This is the same watch as I lost. =なくしたのと同じ型の時計/the same watch that I lost =なくしたその時計)。ただし現代英語ではこの区別はかなりゆるく、文脈で判断されます。試験で意味の差を問われたら伝統的な区別で答える、くらいの距離感で。

than は、比較級の後ろで「〜より多くの…」を作ります。There is more money than is needed.(必要とされる以上のお金がある)では、than が is needed の主語。than の後ろにいきなり動詞が来る“ヘンな形”が目印です。

  • There is more money than is needed.
    必要以上のお金がある。(than が is needed の主語)
  • Don't take more medicine than is necessary.
    必要以上に薬を飲んではいけない。
  • She bought more books than she could read.
    彼女は読みきれないほどの本を買った。(than が read の目的語)

but は、否定語のついた先行詞のあとで「〜しない…はない」を表します。but = that … not(否定を内蔵した関係代名詞)。現代英語ではかなり古風で、ことわざや格言くらいでしか見ません。読めれば十分です。

  • There is no rule but has exceptions.
    例外のない規則はない。(= There is no rule that does not have exceptions. 古風。現代なら Every rule has exceptions.)
  • There is no one but makes mistakes.
    間違いをしない人はいない。(古風。現代なら Everyone makes mistakes.)
ひっかけ注意:but の後ろに not を入れない

✕ There is no rule but doesn't have exceptions. but の中にすでに not が入っているので、not を足すと否定が1つ多くなり意味が壊れる。「but = that not」と式で覚える。

相棒で決まる:“such・same は as、比較は than、否定は but”

疑似関係代名詞は“前にいる相棒”で決まる。such / the same / as が見えたら as、比較級が見えたら than、no / not が見えたら but。

確認問題 Don't eat more food ( ) is good for your health.

11難関大の差がつくポイント:二重限定・離れた先行詞・補語の関係代名詞 難関

ここでは、読解でも文法問題でも「わかっている人だけが取れる」ネタをまとめます。①二重限定、②先行詞と関係詞が離れる形、③関係代名詞が補語になる形、④先行詞の見極めの4つです。

①二重限定:1つの先行詞に、関係詞節が2つ続けてかかる形です。and でつながず、1つ目の節で絞り込んだものを、2つ目の節でさらに絞り込みます。

the only person先行詞 I know関係詞節1 who can fix this bike関係詞節2

私の知っている人の中で、この自転車を直せる唯一の人
  • Is there anyone you know who can speak Korean?
    あなたの知り合いで韓国語を話せる人はいますか。(anyone (that) you know + who can speak Korean)
  • He is the only man I know who can solve this puzzle.
    彼は、私の知っている中でこのパズルを解ける唯一の男だ。

二重限定と並列の違い
二重限定は「(知っている人)の中で(韓国語を話せる人)」と段階的に絞る。これに対し a man who is rich and who is kind のように and でつなぐと、2つの説明を並べるだけ。和訳の組み立て方が変わります。

②離れた先行詞:主語が長くなりすぎるのを嫌って、関係詞節だけを文の後ろに回すことがあります。関係詞の直前の名詞が先行詞とは限りません。

SomethingS happenedV last yearM that changed my life関係詞節.

去年、私の人生を変える出来事が起きた。
  • A girl came in who was wearing a red dress.
    赤いドレスを着た女の子が入ってきた。(A girl who was wearing a red dress came in. の節が後ろへ)
  • The day will come when you understand this.
    君がこれを理解する日が来るだろう。(関係副詞でも同じことが起こる)
超絶テク:動詞の“数”で先行詞を確定

the mother of the twins who is a doctor → is が単数なので先行詞は the mother(双子の母親で、医者である人)。who are なら the twins。先行詞の候補が2つあったら、節の中の動詞の単数・複数を見る。

なぜ効く? 関係代名詞は先行詞の数を受け継ぐ。動詞の形が先行詞を指名してくれる。

③補語の関係代名詞:He is not the man he used to be.(彼は昔の彼ではない)の man の後ろには、関係代名詞が隠れています。he used to be _ の補語が穴。補語の関係代名詞は that(または which)を使うか、ふつうは省略します。人柄・地位を表すときでも who は使わないのがふつうです。

  • He is not the man he used to be.
    彼は昔の彼ではない。(the man (that) he used to be _)
  • Emma is no longer the shy girl she was in junior high.
    エマはもう中学のころの内気な女の子ではない。
ひっかけ注意:what S is との関係

He is not what he used to be. もほぼ同じ意味(what S used to be =かつてのSの姿・人柄)。what S is / what S used to be は関係副詞・what の単元でくわしくやる超頻出表現。

whose の物への使用
whose は物にも使えます(a car whose engine is quiet)。ただ、物に whose を使うのを少しぎこちなく感じる人もいて、書き言葉では the engine of which、会話では a car with a quiet engine のように言い換えることも多いです。試験では物の whose は ○。

確認問題 There is something about her ( ) makes people trust her.

12超上級:ネイティブの感覚と“学校文法との差” 超難関

最後は、試験の正解とネイティブの実際のズレを知っておく lesson です。これを知っていると、会話・長文・自由英作文での“迷い”が消え、正誤問題で「どこまでが ✕ なのか」の線引きもブレなくなります。

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whom は“書き言葉と前置詞の直後”に生き残る
会話では目的格でも who か that、または省略がふつう。whom が今もしっかり使われるのは、かたい書き言葉と、前置詞の直後(to whom / with whom)です。前置詞の直後に who を置くのは誤りとされるので、ここだけは whom が必須。

アメリカ英語の傾向

制限用法の物には that、カンマつきには which、と使い分ける傾向が強い(書き方の指南書でもそう勧められることが多い)。

The book that I bought is great.

イギリス英語の傾向

制限用法でも which をふつうに使う。that と which の差はアメリカほど意識されない。

The book which I bought is great.

人が先行詞のときの who と that も同じです。書き言葉では who が好まれ、会話では that もよく使われます。試験で「どちらか片方しか正解にならない」形で問われることはまずない、と考えて大丈夫です。

ひっかけ注意:口語の“主格の省略”は試験では ✕

くだけた会話では There's a man at the door wants to see you. のように主格が落ちることがありますが、これは標準的な書き言葉では誤りとされます。試験・英作文では必ず who / that を入れる。

ちょっと脱線:文を前置詞で終えるのはダメ?

Who are you talking to? のように前置詞で文を終える形は、今ではごく普通の英語です。「前置詞で文を終えるな」という古いルールは、ラテン語をお手本にした昔の文法家が言い出したものだと言われます。ラテン語では前置詞を名詞から切り離せないからです。実際の会話では、To whom are you talking? のほうがよほど堅苦しく不自然に聞こえます。

超絶テク:英作文は“省略 or that”が最強

自由英作文で関係代名詞に迷ったら、目的格は省略、主格は that(人なら who)。whom や前置詞+関係代名詞はミスのもとなので、自信があるときだけ使う。

なぜ効く? 減点されるのは“使い方の誤り”。いちばん誤りにくい形を選ぶのが、採点される文章のセオリー。

もう1つの上級ポイントが、関係代名詞・疑問詞・接続詞 that の見分け。見た目が同じ which / what / that でも、前に先行詞があるか・後ろに穴があるか・意味が「何を」か、で正体が変わります。

文正体見分けポイント
I know the boy who broke it.関係代名詞先行詞 the boy がある
I know who broke it.疑問詞先行詞がない。「誰が壊したか」
The news that he told me was false.関係代名詞told me の後ろ(直接目的語)が穴
The news that he had died was false.同格の接続詞後ろが完全文。news の中身を説明
Tell me which you like better.疑問詞「どちらが好きか」。先行詞なし

特に the news that … は、穴の有無で関係代名詞か同格かが決まる。

生徒the news that he told me と the news that he had died、パッと見そっくりじゃん。

先生told は「tell 人 物(人に物を話す)」の形なのに、me(人)しかない。話した“物”が欠けてるから穴あり=関係代名詞。died は自動詞で完結してるから穴なし=同格。

生徒動詞の“欲しがる数”を見るのか。

先生そう。関係詞の問題は、最後は全部“動詞が何を欲しがってるか”に帰ってくる。

確認問題 次のうち、文法的に誤っているものを選べ。

瞬間英作文チャレンジ

日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。

超絶テク

直後の1語で格を即決 基礎

関係詞の直後が①動詞 → 主格、②冠詞のない名詞で、「先行詞の+その名詞」を戻すと節が完成する → whose、③主語+動詞で、動詞か前置詞の後ろの目的語が欠けている → 目的格。空所の直後を見るだけで、たいていの問題は決まる。※③でも I think+動詞 の形なら主格(連鎖関係詞節)。

なぜ効く? 関係代名詞は節の中の名詞1つが前に飛び出したもの。飛び出した跡(穴)が主語の位置なら直後に動詞が来るし、目的語の位置なら直後に主語が残る。位置関係から論理的に決まる。

the boy ( ) lives next door → 直後が lives → 主格 who

代名詞に戻して格チェック 基礎

関係代名詞のところに he / him / his(物なら it / its)を入れ、2文目を元に戻して読む。he が入れば主格、him なら目的格、his なら whose。

なぜ効く? 2文合体の逆再生。元の文に戻せば、どの格の代名詞だったかが見える。

the girl ( ) I met → I met her → 目的格 whom

that を見たら“カンマ・前置詞”チェック 標準

選択肢に that があるとき、空所の直前がカンマか前置詞なら that は即消去。先行詞が“人+物”なら that が即正解。

なぜ効く? that の使用制限はこの2か所に集中している。意味を考えなくても位置で判断できる。

I have two sisters, both of ( ) … → that ✕ → whom

名詞+S+V の渋滞=省略のサイン 標準

名詞のすぐ後ろに別の主語と動詞が来ていたら、たいてい間に目的格の関係代名詞が省略されている(the day I was born のような関係副詞の省略や、told Ken I was busy のような that 節の that の省略もあるので注意)。そこに that を補って読む。動詞が2つある文は、節も2つある。

なぜ効く? 英語では名詞と主語が“つなぎなし”で並ぶことはふつう無い。並んでいれば、見えない接着剤があると考えるのが最短。

The people I met in Kyoto were kind. → The people (that) I met …

前置詞は“先行詞を穴に戻して”決める 応用

前置詞+which / whom の前置詞を選ぶ問題は、先行詞を節の中の穴に戻して、自然な前置詞を探す。

なぜ効く? 前置詞は節の中の動詞・名詞との組み合わせで決まる。戻すと組み合わせが見える。

the friend ( ) whom I went to the concert → I went with the friend → with

先行詞×穴の 2×2 で that / what を判定 応用

先行詞あり+穴あり=関係代名詞 that/先行詞あり+穴なし=同格の that(先行詞が the day / the reason などなら関係副詞の代わりの that)/先行詞なし+穴あり=what/先行詞なし+穴なし=接続詞 that。

なぜ効く? that と what の違いは“名詞を抱えているかどうか”。抱えている what の後ろには必ず穴があく。

I can't believe ( ) he said. → 先行詞なし+said の目的語が穴 → what

「S think」カッコ消し 難関

関係詞の直後の I think / you say / everyone believes などを ( ) でくくって消し、残りで穴を探す。直後が動詞になれば主格。to be が続くなら目的格。

なぜ効く? think などの目的語は that 節(文)。関係詞が抜け出したのはその文の主語なので主格になる。think O to be C の形なら O が抜けているので目的格。

the man ( )(I thought) was honest → who

動詞の“数”で先行詞を指名 難関

先行詞の候補が2つある、または前の文全体が先行詞かもしれないとき、節の中の動詞が単数か複数かを見る。単数なら単数名詞か“前の文の内容”、複数なら複数名詞。

なぜ効く? 関係代名詞は先行詞の数を引き継ぐ。文の内容を受ける which は“1つのこと”なので単数扱い。

He has two cats, which makes him happy. → makes が単数 → 先行詞は前の文全体

カンマの後ろの“のり”チェック 難関

カンマの後ろに all of them / some of it などが来て、そのあとに動詞が続いていたら、接続詞がない ✕ の文。all of whom / some of which に直すか and を足す。

なぜ効く? 英語は接続詞(または関係詞)なしにカンマだけで2つの文をつなげない。them や it には“のり”の働きがない。

✕ She has three brothers, all of them live in Tokyo.

相棒で疑似関係代名詞を見抜く 超難関

such / the same / as が前にあれば as、比較級があれば than、否定語があれば but。そのうえで as / than / but の後ろに主語や目的語の穴があるか確かめる。

なぜ効く? 疑似関係代名詞は、もともとの接続詞の“相棒”とセットでしか出てこない。相棒が見えた時点で候補が1つに絞れる。

There is more money ( ) is needed. → more がある → than

語呂・暗記フック

関代は“のり”と“名札”の二刀流関係代名詞の2つの働き

のり=2文をくっつける接続詞の働き、名札=誰・何のことかを指す代名詞の働き。関係代名詞を見たら、この2役を同時にこなしていると思い出す。

フー(who)は主役、フーム(whom)は的、フーズ(whose)は“の”who / whom / whose の格

who=主語(主役)、whom=目的語(的=まと)、whose=「〜の」。whom の m は him / them の m と同じ“目的格マーク”。

サイジョー・ジョスー・オンリー・オール、人と物なら that をコールthat が好まれる先行詞

最上級・序数・only・all(every / no など)がつく先行詞、人+物の先行詞には that。リズムで唱えて丸ごと入れる。※“好まれる”だけで which / who も使える。入試で that 一択なのは人+物。

カンマと前置詞、that は立入禁止that が使えない2か所

非制限用法(カンマの後ろ)と前置詞の直後には that を置けない。「, that」「in that(関係詞)」を見たら ✕ を疑う。

ワットは食いしん坊、先行詞をペロリwhat = the thing(s) which

what はすでに先行詞を食べてお腹の中に入れている。だから前に先行詞を置くと“二重”になる(✕ the thing what)。

思った中身は“人”じゃなく“文”連鎖関係詞節の who

the man who I thought was honest で、I thought の目的語は“人”ではなく「彼が正直だ」という文。その文の主語が抜けたから主格 who。

バットはノットを内蔵(but = that … not)疑似関係代名詞 but

There is no rule but has exceptions. の but には否定が入っている。だから後ろに not を足さない。

such・same は as、比較は than、否定は but疑似関係代名詞の見分け

前にいる“相棒”で as / than / but のどれかが決まる。相棒を見つけてから、後ろの穴を確認する。

ひっかけ図鑑

連鎖関係詞節の whom

I thought の直後に was が来ているのに、「私が思った人」という日本語につられて whom を選ばせる。(I thought) をカッコに入れて消せば主格だとわかる。

✕ He is the man whom I thought was honest.

○ He is the man who I thought was honest.

関係詞節の中の“余計な代名詞”

関係代名詞が目的語の役をしているのに、もとの目的語を残してしまう。穴があるはずの場所が埋まっていたら ✕。

✕ This is the book which I bought it yesterday.

○ This is the book which I bought yesterday.

カンマ+that

非制限用法に that は使えない。固有名詞や“1人しかいない家族”が先行詞のときは特に狙われる。

✕ My father, that works at a bank, is very strict.

○ My father, who works at a bank, is very strict.

前置詞+that / 前置詞+who

前置詞の直後に置ける関係代名詞は whom と which(と whose+名詞)。that・who は ✕。

✕ the girl with who I danced

○ the girl with whom I danced

先行詞+what

what は先行詞を含むので、前に名詞があれば which / that を使う。

✕ This is the thing what I wanted.

○ This is the thing that I wanted. / This is what I wanted.

カンマ+all of them(接着剤なし)

数量表現+of のあとを them / it にすると、カンマだけで2文をつないだことになって ✕。

✕ I have two brothers, both of them are tall.

○ I have two brothers, both of whom are tall.

whose の後ろに冠詞

whose 自体が「〜の」なので、the / a を重ねられない。

✕ a girl whose the hair is long

○ a girl whose hair is long

主格の省略

目的格は省略できるが主格は不可。動詞が2つ並んで文が壊れる。

✕ I know a man lives in Kyoto.

○ I know a man who lives in Kyoto.

句動詞の前置詞だけを前に出す

look after / put up with などは2語以上で1つの動詞。前置詞だけを which / whom の前に移せない。

✕ the child after whom she looks

○ the child (whom) she looks after

前の文を受ける it

前の文の内容を受けて2文をつなぐのは非制限用法の which。it や that ではつなげない。

✕ Ken passed the exam, it surprised everyone.

○ Ken passed the exam, which surprised everyone.

生徒のギモン

whom って会話ではあまり使わないのに、なんで試験に出るの?

whom は“格”という英語の骨組みを一番はっきり見せてくれる語だからです。who と whom を正しく選べる人は、節の中で何が主語で何が目的語かを分析できている。試験が問いたいのは whom という単語そのものより、その“分析力”です。それに、かたい書き言葉と前置詞の直後(to whom / with whom)では今も whom が現役です。

which と that、結局どっちを使えばいいの?

制限用法(カンマなし)の物なら、どちらも正しい英語です。アメリカ英語では that が好まれる傾向、イギリス英語では which もふつう。ただし、カンマの後ろと前置詞の直後は which しか使えず、人+物の先行詞や all / everything が先行詞のときは that が好まれます。迷ったら“使えない場所”から先に消すのが確実です。

“関係”代名詞の「関係」って、何と何の関係?

先行詞と、後ろの節の関係です。英語の relative は「関係づける」という意味で、関係代名詞は“前の名詞”と“後ろの文”を関係づける代名詞、というネーミング。日本語なら「パリに住んでいる友だち」と説明を名詞の前に置くだけで済みますが、英語では説明を名詞の後ろに置くので、両者をつなぐ関係代名詞が必要になる、と考えると実感がわきます。

制限用法と非制限用法、和訳ではどう訳し分けるの?

制限用法は後ろから名詞にかけて「〜する…」と訳します。非制限用法は前から順に「…で、その人(それ)は〜」と訳すのが基本。和訳問題でカンマつきを後ろからかけて訳すと、「息子は2人だけ」という情報が消えて減点されることがあるので注意です。

前置詞は前に出すのと後ろに残すの、どっちが正しいの?

どちらも正しい英語です。違いは“かたさ”。in which I live は書き言葉・フォーマル、(that) I live in は会話的。ただし look after のような句動詞は前置詞だけ前に出せないので、後ろに残す形しか使えません。

whose を物に使っていいの?「人の」って意味じゃないの?

使えます。whose は「その〜の」という所有格で、人・物どちらにも使えます(a house whose roof is red)。ただ、物に whose を使うのを少しぎこちなく感じる人もいて、書き言葉では the roof of which、会話では a house with a red roof のように言い換えることもあります。試験では物の whose は正解です。

関係代名詞と、疑問詞の who / which / what はどう見分けるの?

一番の目印は先行詞です。前に説明される名詞があれば関係代名詞、なければ疑問詞(what は例外で、先行詞がなくても関係代名詞になれる)。意味でも確かめられて、疑問詞なら「誰が・どれが・何を〜か」、関係代名詞なら「〜する人・もの」と訳せます。

超絶おもしろコラム

whom は“格変化の生き残り”he / his / him は変身するのに、なぜ名詞の girl は変身しないのか。答えは千年前の英語にあります。

英語の代名詞は、he(主格)・his(所有格)・him(目的格)と形を変えます。ところが名詞の girl は、主語でも目的語でも girl のまま。なぜ代名詞だけ“着替える”のでしょうか。

実は、千年ほど前の英語(古英語)では、名詞も形容詞も冠詞も、文の中での役割に合わせて語尾をこまめに変えていました。ドイツ語やラテン語に近い仕組みで、語尾を見れば主語か目的語かがわかったので、語順は今よりずっと自由だったとされます。

その後、語尾の区別はだんだんすり減っていき、英語は“語順”で主語と目的語を見分ける言語に変わっていきました。I love Emma と Emma loves me の違いを語順が担うのは、この変化の結果です。名詞の格変化はほとんど消え、今も形が変わるのは代名詞くらい。who / whom / whose の区別は、その数少ない“生き残り”の一つです。

そして生き残りの中でも、whom はいま最も弱っている存在です。会話では the girl who I met のように who が目的格の役までこなすのがふつうで、whom はかたい書き言葉か、to whom のように前置詞の直後で出てくる程度。一方で「whom を使うのが正しい」という意識も根強く、本来 who でよい場所にまで whom を使ってしまう“直しすぎ”も見られます。the man whom I thought was honest がまさにそれ。正しく使おうとして、かえって誤りになる典型です。

入試で whom が問われ続けるのは、この1語に“格”という英語の骨組みが凝縮されているから。whom を正しく選べる人は、節の中の主語と目的語を見分けられている人です。千年の歴史をくぐり抜けてきた小さな語には、それだけの意味があるわけです。

関係詞の“入れ子”で脳がバグる文法的には正しいのに、誰も読めない英文がある。関係詞を重ねすぎると何が起きるのか。

イギリスには、関係詞がどこまでも続く積み上げ歌として知られるマザーグース『ジャックが建てた家(The House That Jack Built)』があります。ネズミ、ネコ、イヌ……と登場人物が増えるたびに、that で説明がどんどん後ろにつながっていく歌です。後ろにつなげていく限り、どれだけ長くなっても意外とスラスラ読めます。

ところが、同じ内容を“真ん中に埋め込む”形にすると話が一変します。言語学でよく例に出されるのが The rat the cat the dog chased killed ate the malt. という文。文法的には、「イヌが追いかけたネコが殺したネズミが麦芽を食べた」という正しい文です。でも、ほとんどの人は一読では意味がとれません。

なぜでしょうか。この文では、主語が3つ(the rat / the cat / the dog)先に並び、そのあとに動詞が3つ(chased / killed / ate)逆順でやってきます。読み手は「どの主語がまだ動詞を待っているか」を頭の中にためておかなければなりません。人間の作業記憶(一時的に情報をためておく力)には限りがあるので、入れ子が2段、3段と深くなると処理が追いつかなくなる、と説明されます。

日本語でも同じことが起こります。「イヌが追いかけたネコが殺したネズミが食べた麦芽」は、日本語としては正しくても読みづらい。言語の違いを超えて、人間の脳には“ためておける段数”があるわけです。

この話は長文読解にそのまま役立ちます。関係詞節が主語の中に入り込んでいる文に出会ったら、“本当の動詞”がどこかを探す。The people I met in Kyoto were kind. のように、動詞を数えて「どの主語の動詞か」を対応させれば、入れ子はほどけます。英文が読めないとき、単語力ではなく“入れ子の段数”が原因になっていることは、実はとても多いのです。

which と such は親戚だったwhich は「どんな形の」、such は「そんな形の」。疑似関係代名詞 such … as にはちゃんと理由がある。

which の語源をたどると、古英語の hwilc(フウィルチ)という語に行き着きます。これは「誰・何」を表す要素と、「形・姿」を表す -lic が合体したもので、もとの意味は「どんな形の・どのような」。現代英語の like(〜のような)や、形容詞を作る -ly とも同じ根っこを持つとされます。

仲間はほかにもいます。such は、古英語の swylc(「そのように」+「形」)から来ていて、もとの意味は「そんな形の」。each も、「いつも」+「形」にあたる要素からできた語だと説明されます。つまり which と such は、「どんな形の?」と「そんな形の」という、問いと答えのペアのような親戚なのです。

この目で疑似関係代名詞を見直すと、such … as の組み合わせが自然に見えてきます。such a sunset as we saw that evening は、「あの夕方に見た、そんな形の夕日」。such が「そんな形の」と指さし、as が「〜のような」と中身をつなぐ。どちらも“形・様子”を比べる語なので、相性がいいわけです。

who と what も、同じく「誰・何」を表す古い要素から出た兄弟です。英語の wh- で始まる語(who, what, which, when, where, why)は、もともと“たずねる”ための語でした。それが「たずねる」から「つなぐ」へと役割を広げ、関係詞として使われるようになったのが今の姿。疑問詞と関係詞が同じ形をしているのは偶然ではなく、同じ家族が2つの仕事を兼業しているからなのです。

最終まとめ(暗記カード)

  1. 関係代名詞=接着剤(接続詞)+代名詞。2文目の代名詞が変身して先頭へ出る
  2. 選び方の物差しは2つ:先行詞(人/人以外)× 格(主格/所有格/目的格)
  3. 関係代名詞の後ろは“穴あき(不完全文)”(whose は「〜の」が穴)。穴の位置で格が決まる
  4. 直後が動詞→主格、直後の名詞に「先行詞の」をつけて戻すと完成→whose、直後が S V で目的語が欠ける→目的格(S think+動詞なら主格)
  5. 制限用法の目的格は省略できる(名詞+S+V の渋滞がサイン)。主格・前置詞の直後・カンマの後ろは省略不可
  6. that が好まれる:最上級・序数・only・all 系・人+物(which / who も可。入試で that 一択は人+物)
  7. that が使えない:カンマの後ろ(非制限)・前置詞の直後
  8. 前置詞+関係代名詞:前置詞は先行詞を穴に戻して決める。句動詞は前に出せない
  9. カンマ+all of whom / most of which。all of them では2文をつなげない
  10. 制限用法は絞り込み、非制限用法は補足(, and he / , but it)。固有名詞は非制限
  11. カンマ+which は前の文(の一部)も受けられる。動詞は単数扱い
  12. what = the thing(s) which。前に先行詞を置かない。後ろは穴あき
  13. the man who (I thought) was honest:whom ✕。to be が続くなら whom ○
  14. 疑似関係代名詞:such / same → as、比較級 → than、否定語 → but(=that … not、古風)
  15. 二重限定・離れた先行詞・補語の関係代名詞(the man he used to be)は難関大の差がつく所
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