分詞構文接続詞と主語を消して -ing に。意味に迷ったら「〜して、」でだいたい通じる

分詞構文は、When I opened the door, ... のような副詞節を、Opening the door, ... とギュッと圧縮した形です。英語の書き言葉、つまり長文読解には毎ページのように出てきます。作り方は3ステップ、訳し方は「〜して、」が基本。この単元では、作り方から、否定・完了・受動、主語を残す独立分詞構文、そして難関大の正誤問題で差がつく懸垂分詞まで、動く図で一気に仕上げます。
知ってた? 目から鱗
Q1分詞構文って、会話でもよく使うの?
日常会話では while I was walking のように接続詞を使う方が普通で、文頭の分詞構文は主に書き言葉の表現です。ただし文末の , -ing(He came in, smiling.)や generally speaking、judging from のような決まり文句は話し言葉にもよく出てきます。英作文では「文頭の分詞構文は書き言葉っぽい」と意識するだけで自然さが変わります。
Q2Judging from... は主語がずれているのに、なぜ OK?
Judging from his accent, he must be... で「判断する」のは話し手で、主節の主語 he ではありません。本来なら懸垂分詞ですが、considering、judging from、generally speaking などは使われ続けるうちに前置詞のような決まり文句になり、主語のずれが問題にされなくなりました。辞書によっては considering や given を前置詞として載せています。
Q3分詞構文が「時」か「理由」かは、英文のどこに書いてある?
実はどこにも書いてありません。分詞構文は接続詞を消した形なので、時か理由かは文脈から読み手が決めます。書き手は「時でもあり理由でもある」ような関係をわざとぼかし、文を引きしめるために使うことも多いのです。だから訳に迷ったら「〜して、」とつなぐのが一番安全です。
Q4文末の , -ing はなぜ「その結果〜」と読める?
英語は出来事を起きた順に並べるのが基本なので、主節のあとに置かれた -ing は「それに続いて起きたこと」と自然に読めます。The typhoon hit the city, causing floods. は「台風が来た→洪水が起きた」の順。訳すときも「〜し、その結果…」と前から訳すと誤解しません。leaving O C(O を C のままにする)は結果の定番です。
Q5Gone are the days when... の Gone は分詞構文?
分詞構文ではなく倒置です。The days when ... are gone.(〜の日々は過ぎ去った)の補語 gone を文頭に出し、長い主語を後ろへ回しています。文頭の分詞のあとにカンマがなく、すぐ be 動詞が来たら倒置を疑うのがコツ。Sitting on the bench was an old man. も同じ形です。
01分詞構文とは? 作り方は3ステップ 基礎
分詞構文とは、接続詞のついた副詞節(When 〜, Because 〜 など)を、分詞を使って短くした形です。副詞節=「いつ・なぜ・どんなふうに」を説明する、文のおまけ部分のこと。そのおまけを -ing で圧縮すると、文がキュッと引き締まります。
- ① 接続詞(when / because / as / while など)を消す
- ② 副詞節の主語が主節の主語と同じなら、その主語も消す
- ③ 動詞を -ing にする(be 動詞なら Being。過去分詞・形容詞の前の Being はよく省略される)
- ④ 残りはそのまま。カンマで主節とつなぐ
Walking along the street,分詞構文 IS metV an old friendO.
通りを歩いていて、旧友に会った。分詞構文の主語=主節の主語
分詞構文には主語が書かれていません。だから意味上の主語(分詞の動作を実際にする人・もの)は、原則として主節の主語になります(generally speaking などの慣用表現は例外)。Walking along the street, I met ... なら、歩いていたのは I。これが分詞構文のいちばん大事なルールで、あとで出てくる独立分詞構文・懸垂分詞はすべてここから生まれます。
- Opening the door, I found a cat inside.
ドアを開けると、中に猫がいた。 - Feeling tired, she went to bed early.
疲れていたので、彼女は早く寝た。 - Hearing the news, Yuki started crying.
その知らせを聞いて、ユキは泣き出した。 - Living near the school, he walks to school.
学校の近くに住んでいるので、彼は歩いて通学している。
生徒接続詞を消したら意味がわかりにくくなるだけじゃない?
先生そう、少しあいまいになる。そのかわり文が短く、リズムがよくなる。だから書き言葉、特に小説や新聞、説明文でよく使うんだ。
生徒会話では?
先生会話では When I opened the door, ... みたいに接続詞を使うほうが普通。分詞構文は「読解で出会う形」だと思っておくといいよ。
When I opened the door, the cat ran out. の主語は I と the cat で別人。ここで I を消して ✕ Opening the door, the cat ran out. とすると「猫がドアを開けた」ことになってしまう。主語を消せるのは、原則として主節の主語と同じときだけ。
確認問題 ( ) the letter, she burst into tears.
When she read the letter, ... を分詞構文にした形。主語が同じ she なので消して、read を Reading に。「手紙を読んで、彼女はわっと泣き出した」。To read だと「読むために泣き出した」になって意味が通らない。
02意味の判別:時・理由・条件・譲歩 標準
分詞構文は接続詞を消した形なので、意味は文脈で決まります。消えた接続詞は、主に when(時)、because / as(理由)、if(条件)、though(譲歩=「〜だけれども」)のどれか。このほか、動作を「〜しながら」と添える付帯状況や、「その結果〜」を表す結果もあります(次のレッスンでくわしく)。ただし、どの意味でも日本語の「〜して、」でだいたい通じます。まずはそれで読み、合わないときだけ訳し分けます。
| 意味 | もとの接続詞 | 例 | 訳 |
|---|---|---|---|
| 時 | when / while / after | Arriving at the station, I called Mom. | 駅に着くと、母に電話した |
| 理由 | because / as / since | Having no money, I couldn't buy it. | お金がなかったので、それを買えなかった |
| 条件 | if | Turning left, you'll see the bank. | 左に曲がれば、銀行が見えます |
| 譲歩 | though | Admitting that you are right, I still can't agree. | 君が正しいことは認めるが、それでも賛成できない |
| 付帯状況 | and / while | She sat there, reading a book. | 彼女は本を読みながらそこに座っていた |
| 結果 | and | The typhoon hit the town, causing great damage. | 台風が町を襲い、大きな被害をもたらした |
時・理由・付帯状況がほとんど。条件と譲歩は少数派で、特に譲歩は though を残すことが多い。
動く図解グラフが伸びるアニメーションアプリで見る分詞構文は、とりあえず「〜して、」「〜で、」と訳す。Feeling tired, she went to bed.→「疲れて、寝た」。Hearing the news, she cried.→「知らせを聞いて、泣いた」。日本語の「て」は、時・理由・付帯状況を全部あいまいに含めるので、分詞構文とほぼ同じ働きをする。
なぜ効く? 分詞構文はもともと「2つの出来事をゆるくつなぐ」形。書き手も接続詞を決めずに書いているので、読み手が無理に1つに決める必要はない。日本語の「〜て」も同じくらいゆるい接続なので、相性がいい。
- Arriving at the station, I called my mother.
駅に着くと、母に電話した。(時) - Being sick, Ken stayed home.
具合が悪かったので、ケンは家にいた。(理由。Being は省略されることもある) - Turning to the right, you'll find the post office.
右に曲がれば、郵便局があります。(条件。主節に will) - Living next door, I rarely see him.
隣に住んでいるのに、彼とはめったに会わない。(譲歩。文脈がないと理由に読まれやすいので、ふつうは Though living next door, ... とする)
主節は過去や現在の事実。分詞構文がその原因。
Having no money, I couldn't buy the ticket.
主節に will / can / 命令文。まだ起きていない。
Buying two, you'll get one free.
-ing を見るとすぐ「〜しながら」と訳す人がいますが、文頭の分詞構文は理由や時のことがとても多い。Feeling sick, he left early. を「気分が悪くなりながら早退した」とすると不自然。まず「〜して、」で読み、日本語として自然な形に整える。
確認問題 Following this path, you ( ) the lake in about ten minutes.
「この道をたどれば、10分ほどで湖に着きます」という条件の分詞構文。条件の分詞構文の主節は、これから起こることを表す will などになる。過去形や完了形では「もし〜すれば」の意味と合わない。
03付帯状況(同時・連続動作)と結果の , -ing 標準
分詞構文でいちばんよく出会うのが付帯状況です。付帯状況とは「メインの動作に、同時に起きている動作や、すぐ続く動作を添える」こと。同時なら「〜しながら」、連続なら「〜して、それから」と訳します。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る- She walked home, listening to music.
彼女は音楽を聴きながら歩いて帰った。(同時) - Taking out his key, he opened the door.
カギを取り出して、彼はドアを開けた。(連続) - My dog ran up to me, wagging his tail.
犬がしっぽを振りながら駆け寄ってきた。(同時) - Emma picked up her phone, checking her messages.
エマはスマホを手に取り、メッセージを確認した。(連続(手に取ってから確認))
文末の , -ing は「そして〜」と前から訳す
文末に「, -ing」があるときは、後ろから訳し上げず、前から順に「〜して、そして…」「〜し、その結果…」と訳すのが基本(同時の動作なら「〜しながら」)。書かれた順に出来事が起きていることが多いからです。
文末の , -ing には、前の出来事が引き起こした結果を表すものもあります。causing(〜を引き起こす)、leaving(〜を残す)、making(〜にする)、killing、resulting in などが定番。主節全体を受けて「そしてその結果〜」と続けます。
- A huge typhoon hit Kyushu, causing serious damage.
巨大な台風が九州を襲い、深刻な被害をもたらした。 - The bus left early, leaving me alone at the stop.
バスが早く出てしまい、私はバス停に一人取り残された。 - Prices went up by 20%, making life harder for students.
物価が20%上がり、学生の生活はさらに苦しくなった。
A huge typhoonS hitV KyushuO, causing serious damage分詞構文.
巨大な台風が九州を襲い、深刻な被害をもたらした。主節と同じ時間に起きている。「〜しながら」。
He sat on the sofa, watching TV.
主節の出来事がもたらしたこと。「その結果〜」。
The river flooded, destroying many houses.
結果の , causing / , leaving の意味上の主語は、主節の主語というより主節の出来事全体と考えると自然に読める。The typhoon hit Kyushu, causing damage. は「台風が九州を襲ったこと」が被害を引き起こした。
なぜ効く? 結果の分詞構文は and it caused ... に近く、it が前の内容全体を受けている感覚。訳すときも「〜し、そのため…」と主節全体を受ける。
結果を表す形には不定詞の , only to do もあります。He rushed to the station, only to find the last train had gone.(駅に急いだが、結局、終電は出たあとだった)。only to do は「がっかりな結果・予想外の結果」に使うのがふつう。, -ing の結果は中立で、よい結果にも悪い結果にも使えます。
確認問題 The earthquake hit the area early in the morning, ( ) thousands of people homeless.
文末の , -ing で「そしてその結果〜」を表す結果用法。leave O C(O を C のままにする)で「何千人もの人を家のない状態にした」。left だと and がないのに動詞が並ぶ。to leave だと「家のない状態にするために襲った」という目的の意味になってしまう。having left は主節より前を表すので、地震のあとで起きた結果には合わない。
04否定の Not -ing と、完了の Having p.p. 標準
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る否定語は分詞の直前
分詞構文を否定するときは、not / never を分詞の直前に置きます。✕ Knowing not ... ではなく Not knowing ...。「知らない状態で」という、分詞構文全体を否定するイメージです。完了形では Having never [not] p.p. の語順も使われますが、入試では Not [Never] having p.p. が基本。
- Not knowing what to say, I kept silent.
何と言えばいいかわからず、私は黙っていた。 - Not having a car, we took a taxi.
車がなかったので、私たちはタクシーに乗った。 - Never having seen snow, the kids were very excited.
雪を見たことがなかったので、子どもたちは大はしゃぎだった。(Having never seen ... の語順も使われる)
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見るHaving p.p. は「主節より一つ前」
分詞構文の動作が主節の動作より前のことだとはっきり示したいときは、Having + p.p.(完了分詞構文。p.p.=過去分詞で、finished / seen などの形)を使います。単純な -ing は基本的に「主節と同じ時(またはすぐ前)」、Having p.p. は「主節より前の時」。
- Having finished my homework, I went out.
宿題を終えてから、私は出かけた。 - Having lived in London for ten years, he speaks English fluently.
ロンドンに10年住んでいたので、彼は英語を流ちょうに話す。(has lived(現在完了)→ Having lived。主節の現在より前から) - Having lost my wallet, I couldn't buy lunch.
財布をなくしてしまったので、昼ご飯が買えなかった。
主節と同じ時の状態・動作。
Being sick, he is absent today.(今具合が悪いので、今日は休みだ)
主節より前に起きたこと。
Having been sick for a week, he is behind in class.(1週間病気だったので、授業に遅れている)
分詞構文の中身と主節の時間を比べる。同じ時なら -ing、分詞構文のほうが前なら Having p.p.。「10年住んでいた(→今話せる)」「なくしてしまった(→買えなかった)」のように、前の出来事が原因で今の結果という流れは Having p.p. の大好物。
なぜ効く? 完了形は「前に起きたことが基準時に影響している」ことを表す形。分詞構文でもその性質はそのまま。
Taking out his key, he opened the door. のように、2つの動作が続けて起きる(すぐ前)なら単純な -ing で十分。Having p.p. は「前のことだ」とはっきりさせたいとき、特に時間が離れているときや、完了の結果を強調したいときに使う。
確認問題 ( ) the movie before, I knew how it would end.
映画を見たのは「結末がわかっていた」時点より前(before もヒント)。主節より前のことは完了分詞構文の Having seen。Seeing だと主節と同じ時になる。Being seen / Having been seen は「私が見られる」という受動になってしまう。
05受動の分詞構文と、形容詞・名詞で始まる分詞構文 応用
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る受動は (Being) p.p.
副詞節が受動態(be + p.p.)なら、分詞構文は Being + p.p.。そしてこの Being はほとんどの場合省略されます。だから英文では、いきなり p.p. で始まる文として現れます。
- Written in easy English, this book is popular with beginners.
やさしい英語で書かれているので、この本は初心者に人気だ。 - Seen from the plane, the island looks like a heart.
飛行機から見ると、その島はハートの形に見える。(島は「見られる」側) - Surprised at the news, she dropped her cup.
その知らせに驚いて、彼女はカップを落とした。 - Born in Kyoto, she knows a lot about old temples.
京都生まれなので、彼女は古い寺にくわしい。
| 形 | いつ | 例 |
|---|---|---|
| (Being) p.p. | 主節と同じ時に「〜されている」 | (Being) Written in easy English, ... |
| (Having been) p.p. | 主節より前に「〜された」 | (Having been) Built in 1900, the house needs repairs. |
| Being p.p.(省略しない) | 「今まさに〜されている最中」を強調 | Being watched by everyone, I got nervous. |
p.p. だけの形は、同時も一つ前も表せる。Being を残すと「〜されている最中」がはっきりする。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る文頭にいきなり p.p. があり、カンマのあとに S + V が来たら受動の分詞構文。頭の中で Being(または Having been)を補い、主節の主語が「〜される」側だと確認して読む。
なぜ効く? Being / Having been は意味をほとんど足さないので省略されやすい。補えばもとの受動態の文が見え、主語との関係がはっきりする。
Being が省略できるということは、形容詞や名詞で始まる分詞構文も生まれるということです。Being unable → Unable、Being tired → Tired、Being a man of few words → A man of few words。文頭にいきなり形容詞や名詞のカタマリがあってカンマ、というときは、Being の省略を疑います。
Unable to answer the question,分詞構文 heS keptV silentC.
その質問に答えられず、彼は黙っていた。- Unable to answer the question, he kept silent.
その質問に答えられず、彼は黙っていた。 - Tired after the long walk, we took a short rest.
長く歩いて疲れたので、私たちは少し休んだ。 - A man of few words, my father rarely praises me.
無口な人なので、父はめったに私をほめない。 - Being a student, I can't afford a new car.
学生なので、新車を買う余裕はない。(名詞のときは Being を残すことが多い)
生徒文頭の Unable to ... って、主語も動詞もないけど何者?
先生Being unable to ... の Being が落ちた分詞構文。「〜できないので」と理由で読むとぴったり。
生徒A man of few words, my father ... も?
先生Being a man of few words の省略。父=無口な人、という説明を先に置いてるんだ。
✕ Seen from the plane, we could see the island like a heart. は「私たちが飛行機から見られる」ことになってしまう。p.p. で始めるなら、主節の主語は「見られる」側の the island にする。これが後で出てくる懸垂分詞の典型パターン。
確認問題 ( ) from the top of the tower, the city looks like a toy town.
主節の主語 the city は「見られる」側なので、受動の分詞構文 (Being) Seen。Seeing / Having seen だと「街が(何かを)見る」ことになる。To see は「見るために」で意味が通らない。
06独立分詞構文:主語が違うなら残す 応用
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る主語が違う → 分詞の前に主語を置く
作り方のステップ②で「主語が主節と違う」ときは、主語を消さずに分詞の前に残します。これを独立分詞構文といいます。主節から「独立」して自分の主語をもっている、という意味です。
The sun having set,分詞構文 weS litV a campfireO.
日が沈んだので、私たちはキャンプファイアをたいた。- It being Sunday, the mall was crowded.
日曜日だったので、モールは混んでいた。 - The sun having set, we lit a campfire.
日が沈んだので、私たちはキャンプファイアをたいた。 - There being no bus, we had to walk home.
バスがなかったので、歩いて帰らなければならなかった。 - Weather permitting, the game will be held tomorrow.
天気がよければ、試合は明日行われる。(If the weather permits の分詞構文。the をつけない形で定着) - School being over, the students rushed out of the gate.
授業が終わると、生徒たちは校門から飛び出した。
| 形 | もとの節 | 例 |
|---|---|---|
| It being ~ | Because it was ~ | It being a holiday, the bank was closed. |
| There being ~ | As there was ~ | There being nothing to do, I went to bed. |
| 名詞 + -ing | If / When 名詞 + 動詞 | Weather permitting, ... |
| 名詞 + having p.p. | After 名詞 + had p.p. | The work having been done, we went home. |
| 名詞 + p.p. | 名詞 + being p.p. の省略 | This done, he left the room.(これがなされると) |
文頭に「名詞 + -ing / p.p.」があって、カンマのあとに別の主語 + 動詞が来たら独立分詞構文。前の名詞が分詞の意味上の主語。その名詞を主語にして be / 動詞を補えばもとの節に戻せる。The sun having set → The sun had set。
なぜ効く? 分詞は述語動詞(主語を受けて文の中心になる、時制をもった動詞)になれないので、「名詞 + 分詞」だけでは文にならない。後ろに本物の S + V があるなら、前半は副詞の働きをする分詞構文だと決まる。
✕ Being fine, we went on a picnic. だと「私たちが(天気が)晴れていた」ことになる。天気・曜日・時間の it は主節の主語とは別物なので、It being fine, ... と残す。同じく There is ~ の there も消せない。
付帯状況の with は独立分詞構文の親戚
His eyes closed, he listened to the music.(目を閉じて、彼は音楽を聴いた)も独立分詞構文(His eyes being closed の Being 省略)。ここに with をつけると、おなじみの With his eyes closed, ... になります。現代英語では with をつけた形のほうがずっと普通で、with なしは小説などの書き言葉らしい響き。
with なしの独立分詞構文。文学的・書き言葉的。
with つき。日常でも使うふつうの形。意味は同じ「腕を組んで」。
確認問題 ( ) no taxi available, we had to walk to the hotel in the rain.
As there was no taxi available の独立分詞構文で There being。Being だけでは主語が we になり「私たちがタクシーではなかった」になる。It being は「それがタクシーなしだった」で不自然。There was だとカンマで2つの文を並べることになり、接続詞が足りない。
07慣用的独立分詞構文:主語なしでOKの決まり文句 応用
独立分詞構文なのに主語が書かれていない、特別な決まり文句があります。Generally speaking(一般的に言えば)の speaking の主語は、主節の主語ではなく「私たち・話し手・一般の人」。誰でもわかる主語なので省略が許され、そのまま熟語として定着しました。
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| generally speaking | 一般的に言えば | Generally speaking, the earlier you start, the better. |
| frankly speaking | 率直に言えば | Frankly speaking, I don't like his idea. |
| strictly speaking | 厳密に言えば | Strictly speaking, a tomato is a fruit. |
| roughly speaking | おおざっぱに言えば | Roughly speaking, it takes an hour. |
| judging from ~ | 〜から判断すると | Judging from the sky, it will rain. |
| considering ~ | 〜を考えると・〜の割には | Considering her age, she runs fast. |
| taking O into account | O を考慮に入れると | Taking the cost into account, the plan is not bad. |
| given ~ / given that ~ | 〜を考えると・〜と仮定すると | Given the time limit, we did well. |
| provided / providing (that) ~ | もし〜ならば(〜という条件で) | I'll go, provided (that) you come too. |
| supposing (that) ~ | もし〜としたら | Supposing you won the lottery, what would you do? |
| granting / granted (that) ~ | 仮に〜だとしても・確かに〜だが | Granted that he's talented, he's lazy. |
| compared with / to ~ | 〜と比べると | Compared with last year, sales are up. |
| speaking of ~ / talking of ~ | 〜と言えば | Speaking of summer, where are you going? |
| all things considered | すべてを考慮すると | All things considered, the trip was a success. |
| seeing (that) ~ | 〜なので・〜だから | Seeing that it's late, let's go home. |
p.p. になっているもの(given, provided, granted, compared, considered)は「〜されると・〜が与えられると」という受動の発想から。
- Judging from his accent, he must be from Osaka.
なまりから判断すると、彼は大阪出身に違いない。 - Considering that he only started last year, his English is amazing.
去年始めたばかりだと考えると、彼の英語はすごい。 - Speaking of idols, did you see the new music video?
アイドルと言えば、新しいMV見た? - All things considered, I think we made the right choice.
すべてを考え合わせると、私たちは正しい選択をしたと思う。
generally(一般的に)、frankly(率直に)、strictly(厳密に)、roughly(ざっくり)の4兄弟。「ジェネフラ・ストラフ」と唱える。どれも「〜に言えば」で、主語を気にせず文頭に置ける。
provided / providing / supposing / assuming / on condition that は、どれも「もし〜なら・〜という条件で」と訳せば大きく外れない。provided that ~ はとくに「〜という条件つきで」。given は「〜を考えると」が中心なので、条件と決めつけない。
なぜ効く? on condition that 以外は、どれも「〜が与えられる(provided)」「〜と仮定する(supposing / assuming)」という動詞から来ていて、条件を示す if に近い意味に固まったため。
「〜と比べると」は Compared with / to(比べられると)。主節の主語は「比べられる」側なので ✕ Comparing with とはしない(Comparing A with B, we … のように主節の主語が「比べる人」なら -ing も可)。一方「〜から判断すると」は Judging from(判断すると)で、✕ Judged from は不可。形が決まっているので丸ごと覚える。
「〜を考えると」。-ing。前置詞のように直後に名詞や that 節。
Considering his age, he did well.
「すべてが考慮されると」。p.p.。主語 all things つきの独立分詞構文。
All things considered, he did well.
生徒Frankly speaking, I'm hungry. って、speaking の主語は I だよね?
先生この文ならたまたま I と同じ。でも Frankly speaking, the plan is bad. でも使えるでしょ。plan が話すわけじゃない。
生徒あ、主語がずれてるのに OK なんだ。
先生話し手が主語だってみんなわかってるから許される。熟語として固まってるんだ。
確認問題 ( ) from the look on her face, she must have passed the exam.
Judging from ~ で「〜から判断すると」という慣用的独立分詞構文。話し手が判断しているので主語が she とずれていても使える。Judged は「判断される」で不可、Judge(原形)では文頭で命令文になりカンマ後の文とつながらない。Having judged は慣用表現としては使わず、ふつうの分詞構文として読むと「彼女が判断し終えた」ことになって意味が通らない。
08接続詞 + 分詞:意味をはっきりさせる形 応用
分詞構文は意味があいまいになりがちなので、意味をはっきりさせたいときは接続詞を残すことができます。While walking ... / When asked ... / Though living ... のような形です。「接続詞 + (S + be) + 分詞」から S + be が省略された形と考えることもできます。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る- While walking to school, I found a wallet.
学校へ歩いている途中で、財布を見つけた。 - When asked about the accident, he said nothing.
事故について聞かれると、彼は何も言わなかった。 - Though living nearby, she rarely visits us.
近くに住んでいるのに、彼女はめったに訪ねてこない。 - Once opened, this juice should be kept in the fridge.
一度開けたら、このジュースは冷蔵庫で保存してください。 - When young, my father was a fast runner.
若いころ、父は足が速かった。 - I'll come early if necessary.
必要なら早めに来ます。(if (it is) necessary。主節の主語と違う it が消える例外的な定番)
| 形 | 例 | 補うと |
|---|---|---|
| 接続詞 + -ing | while studying / when leaving | while I was studying |
| 接続詞 + p.p. | when asked / once opened / unless otherwise stated | when he was asked |
| 接続詞 + 形容詞 | when young / if necessary / if possible | when he was young / if it is necessary |
| 接続詞 + 前置詞句 | while in Tokyo / when at home | while I was in Tokyo |
接続詞のすぐ後ろに分詞・形容詞・前置詞句が来ていたら、主節の主語 + be を補う。When asked → When he was asked。Once opened → Once it is opened。これで能動・受動もはっきりする。
なぜ効く? 時・条件・譲歩の副詞節では、主節と同じ主語 + be 動詞は省略できる、という省略のルールと同じもの。
during は前置詞なので、後ろは名詞(during the summer)。-ing は続けられない。「〜している間」を -ing で言うなら while -ing。✕ during walking to school → ○ while walking to school / ○ during my walk to school。
while は接続詞。後ろに I was が省略されている。
While waiting for the bus, I read a book.
after は前置詞としても使えるので、-ing は動名詞とも考えられる。見た目は同じでも中身は別。
After finishing lunch, we went out.
When young, ... の省略された主語は、主節の主語。✕ When young, my father's dream was to be a pilot. だと「父の夢が若かった」ことになる。○ When young, my father wanted to be a pilot. ただし if necessary / if possible / when possible は it の省略なので、主節の主語に関係なく使える。
確認問題 ( ) in the fridge, this cake will stay fresh for three days.
If (it is) kept in the fridge の省略。ケーキは冷蔵庫に「保存される」側なので kept。If keeping だと「ケーキが何かを保存するなら」になる。If keep は形として不可。If it kept は過去形で、主節の will と時制が合わない(仮定法にもならない)。
09懸垂分詞:主語のずれを見抜け(正誤問題の最頻出) 難関
分詞構文の意味上の主語は、原則として主節の主語になる。このルールを破って、分詞構文の主語と主節の主語がずれてしまった文を懸垂分詞(dangling participle:ぶら下がり分詞)と呼びます。分詞が、つかまるべき主語を見失ってぶら下がっている状態です。難関大の正誤問題では超定番の誤りです。
生徒Looking out of the window, Mt. Fuji came into view. って、どこがダメなの? 意味はわかるけど。
先生主節の主語は Mt. Fuji。だから窓の外を見ていたのは…
生徒富士山!? 富士山が窓から外をのぞいてる!
先生そう、文法的にはそう読めてしまう。正しくは Looking out of the window, I saw Mt. Fuji. 見ている人を主節の主語にするんだ。
部屋に歩いて入ったのが「電気」になっている。
Walking into the room, the lights came on automatically.
接続詞節に戻して主語を明示する。
When I walked into the room, the lights came on automatically.
- ✕ Having finished lunch, the bus left for the museum.
(バスが昼食を終えたことになる)(○ Having finished lunch, we got on the bus to the museum.) - ✕ Seen from the sky, we could see the island's heart shape.
(私たちが空から見られたことになる)(○ Seen from the sky, the island looks like a heart.) - ✕ Being a rainy day, we stayed home.
(私たちが雨の日だったことになる)(○ It being a rainy day, we stayed home. / As it was a rainy day, ...) - ✕ When young, my father's dream was to be a pilot.
(父の夢が若かったことになる)(○ When young, my father wanted to be a pilot.)
- ① 分詞構文(文頭・文末の -ing / p.p. / 形容詞のカタマリ)を見つける
- ② 主節の主語をつかまえる(文頭の It / There にも注意)
- ③「主節の主語 + 分詞の動詞」で文を作ってみる(the lights walked into the room?)
- ④ おかしければ誤り。直し方は3つ:主節の主語を変える/分詞の前に主語を置く(独立分詞構文)/接続詞節に戻す
分詞構文を見たら、すぐに主節の主語を左に引っぱってきて「主語 + 分詞」を1本の文にする。Mt. Fuji + looking out of the window → 富士山がのぞく?→ ✕。3秒でできて、正誤問題の見落としがなくなる。
なぜ効く? 懸垂分詞は、日本語に訳すと主語が省略されるせいで違和感が消えてしまう。英語のまま主語をつけて確認すれば、ずれが一目でわかる。
慣用表現はずれてもOK
Generally speaking、Judging from ~、Considering ~、Given ~、Talking of ~ などの慣用的独立分詞構文は、主語が話し手・一般の人と決まっているので、主節の主語とずれても誤りではありません。Judging from the sky, it will rain. は正しい文です。正誤問題では、この「ずれていても正しい」ものを誤りと判断させるひっかけもあります。
Seeing from the sky, the island looks like a heart. は、島が「見る」側になっていて誤り(○ Seen)。このように「-ing か p.p. か」の問題は、実は「主節の主語は、する側か、される側か」という主語チェックの問題でもある。
懸垂分詞は、英語圏の作文の授業や文章の書き方の本でも「よくある誤り」としてよく取り上げられます。つまりネイティブも書き間違えるほど自然に出てしまう誤りだということ。一方で、based on ~(〜に基づくと)、having said that(そうは言っても)のように、主語がずれていても広く使われ、半ば慣用化しつつある表現もあります。入試では「主節の主語と一致させる」が正解の基準です。
確認問題 次の英文のうち、文法的に正しいものを選べ。
空港に着いたのは I なので、主節の主語を I にした2番目が正しい。1番目・4番目は「飛行機が空港に着いた」ことになる懸垂分詞。3番目は arrive が自動詞(目的語をとらない動詞)で受動にならないので、ふつう p.p. の分詞構文にはしない(入試では✕。前のことを表すなら Having arrived)。
10分詞構文の位置:文頭・文中・文末 難関
置ける場所は3つ
分詞構文は、文頭(Feeling tired, she ...)、文中(主語の直後に挿入:She, feeling tired, ...)、文末(She went home, feeling tired.)のどこにでも置けます。置く場所によって、意味の出やすさが少し変わります。
| 位置 | よく出る意味 | 例 |
|---|---|---|
| 文頭 | 時・理由・条件(背景を先に言う) | Feeling tired, she went to bed early. |
| 文中(主語の直後) | 理由・補足説明(主語についての情報) | My grandfather, born in 1940, still plays tennis. |
| 文末 | 付帯状況・連続動作・結果(あとから添える) | The typhoon hit the town, causing great damage. |
あくまで傾向。どの位置でも「〜して、」で読めることが多い。
My grandfatherS, born in 1940分詞構文, still playsV tennisO.
祖父は1940年生まれだが、今もテニスをしている。- My grandfather, born in 1940, still plays tennis.
祖父は1940年生まれだが、今もテニスをしている。(文中。譲歩っぽく訳すと自然) - The students, tired after the long trip, went straight to bed.
生徒たちは長旅で疲れていたので、すぐに寝た。(文中。Being が省略された形容詞の分詞構文) - She left the room, slamming the door.
彼女は部屋を出て、ドアをバタンと閉めた。(文末。付帯状況・連続。前から順に訳す) - The company introduced a four-day week, thereby reducing overtime.
その会社は週4日勤務を導入し、それによって残業を減らした。(文末。thereby / thus + -ing は結果を強調)
名詞を「限定」する。どの生徒か?→遠くに住む生徒(だけ)。
Students living far from school can take the bus.
主語に「情報を追加」する。ケンは遠くに住んでいるので。
Ken, living far from school, takes the bus.
名詞の直後の分詞のカタマリがカンマで囲まれていないなら名詞を限定する後置修飾(どの〜かを特定)。カンマで区切られているなら分詞構文(または非制限的な補足)で、主語についての追加情報。
なぜ効く? 関係代名詞の制限用法(カンマなし)と非制限用法(カンマあり)の区別と同じ理屈。カンマは「ここで一息、情報を足します」の合図。
文末の分詞構文を読むときは、後ろから訳し上げないのがコツです。She left the room, slamming the door. を「ドアをバタンと閉めながら部屋を出た」と訳しても誤りではありませんが、長い文になるほど後ろから訳すと混乱します。「部屋を出て、ドアをバタンと閉めた」と前から順に訳すほうが、書かれた順序=出来事の順序に近く、速く正確に読めます。
The bus was late, which made me angry.(バスが遅れ、そのことが私を怒らせた)の which は前の文全体を受ける関係代名詞。The bus was late, making me angry. もほぼ同じ意味になる。ただし , which は「前の内容についてコメントする」感じ、, -ing は「出来事の流れの続き」という感じ。どちらも前から訳す。
確認問題 The new station opened last spring, ( ) it much easier for people in the town to get to the city.
文末の , -ing で「そしてその結果〜」を表す結果用法。make it easier for 人 to do(人が〜するのをより簡単にする)。made だと接続詞なしで動詞が並ぶ。to make だと「楽にするために開業した」という目的の意味になる。having made は主節より前になり、駅が開いた結果として合わない。
11長文で分詞構文を見抜くコツ 難関
文頭の -ing:動名詞主語か、分詞構文か
文頭の -ing のカタマリのあとに、
すぐ動詞が来る → 動名詞が主語(〜することは)
カンマ + 主語 + 動詞が来る → 分詞構文(〜して、)
この見分けが、長文で最初につまずくポイントです。
※ カンマなしで -ing の後ろに be 動詞+名詞が続く Sitting next to me was a famous actor. は倒置(超上級レッスン)。
-ing のカタマリのすぐ後ろに動詞 is。-ing が主語。
Walking in the rain is fun.
カンマのあとに I caught という S + V。-ing は副詞のおまけ。
Walking in the rain, I caught a cold.
Walking in the rainS isV funC.
雨の中を歩くのは楽しい。Walking in the rain,分詞構文 IS caughtV a coldO.
雨の中を歩いていて、かぜをひいた。長い文では、まず「時制をもった動詞(述語動詞)」を探して丸で囲む。-ing や p.p. は述語動詞になれないので、それ以外が分詞のカタマリ。述語動詞の主語を見つければ、分詞構文の意味上の主語も決まる。
なぜ効く? 英文の骨組みは S + V。分詞は飾りなので、骨組みを先に見つけてから飾りを付け足すほうが速く正確に読める。
- ① 述語動詞を探す(時制のある動詞)
- ② 分詞・形容詞で始まるカタマリを( )でくくる
- ③ そのカタマリの意味上の主語を確認する(主節の主語か、前にある名詞か)
- ④ まず「〜して、」で訳し、主節との関係から時・理由・付帯状況などに整える
- Surrounded by mountains, the village gets a lot of snow every winter.
山に囲まれているので、その村は毎冬たくさん雪が降る。(文頭 p.p. = 受動の分詞構文) - Building a house takes a lot of time and money.
家を建てるには多くの時間とお金がかかる。(すぐ後ろに takes → 動名詞主語) - Building a house, my uncle learned a lot about wood.
家を建てていて、おじは木材について多くを学んだ。(カンマ + S + V → 分詞構文) - The scientist, having spent twenty years on the project, finally announced the results.
その科学者は、その研究に20年を費やしたのち、ついに結果を発表した。(文中の完了分詞構文)
短い分詞構文や文学的な文では、カンマが省かれることもある:Hearing the news she burst into tears. このときは「-ing のカタマリ → 名詞(she)→ 動詞(burst)」と、主語 + 動詞がもう1セットあるかで判断する。-ing のあとに名詞 + 動詞が続けば分詞構文。
確認問題 次の英文の -ing が分詞構文であるものを選べ。
2番目は Reading comics before bed のあとにカンマ + I forget(S + V)があるので分詞構文(寝る前にマンガを読んでいて、よく時間を忘れる)。1番目は直後に is があるので動名詞主語。3番目は補語、4番目は enjoy の目的語で、どちらも動名詞。
12超上級:倒置との区別・時のずれ・ネイティブの感覚 超難関
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見るカンマなし -ing + be 動詞 + 名詞=倒置
Sitting next to me was a famous actor. これは分詞構文ではありません。A famous actor was sitting next to me. の「sitting next to me」を前に出し、主語と be 動詞を入れかえた倒置です。見分けは「カンマがない」「-ing のすぐ後ろが be 動詞」「主語が最後」の3点。
カンマなし。-ing の直後が was。主語は文末の a famous actor。
Sitting next to me was a famous actor.
カンマあり。カンマのあとに S + V。
Sitting next to me, a famous actor smiled at me.
- Standing on the hill is an old castle.
丘の上には古い城が建っている。(倒置。主語は an old castle) - Hidden in the box were three old letters.
箱の中には古い手紙が3通隠されていた。(p.p. の倒置。主語が複数なので were)
Being p.p. と p.p. の時のずれ
Written in 1900, the novel is still popular.(1900年に書かれたが、その小説は今も人気だ)は正しい。p.p. だけなら「前に〜された」も表せるから。ところが ✕ Being written in 1900, ... とすると、Being p.p. は「〜されている最中」なので「1900年に執筆中である」ことになり、主節の現在と合わない。前のことをはっきり言うなら Having been written。
| 形 | 時 | 例 |
|---|---|---|
| Written ~ | 同時 または 前(文脈で判断) | Written in 1900, the novel is still popular. |
| Having been written ~ | はっきり前 | Having been written in haste, the report had many errors. |
| Being repaired ~ | 「〜されている最中」 | Being repaired, the elevator can't be used now. |
| 決まり文句 | 意味 | もとの形・発想 |
|---|---|---|
| Such being the case | そういう事情なので | Such is the case(事情はそのようだ) |
| That being said / That said | そうは言っても | that(今言ったこと)が言われたうえで |
| Other things being equal | ほかの条件が同じならば | If other things are equal |
| Having said that | そうは言ったものの | that を言ってしまったうえで。主語は話し手(主節とずれても広く使われる) |
| Everything considered | すべてを考慮すると | everything が考慮されると(all things considered と同じ) |
硬い文章から会話まで、つなぎの言葉として頻出。
- Such being the case, the meeting was put off.
そういう事情なので、会議は延期された。 - The hotel was expensive. That said, the view was amazing.
ホテルは高かった。そうは言っても、眺めは最高だった。 - She stood at the door, her face pale.
彼女は青ざめた顔でドアのところに立っていた。(文末の独立分詞構文(her face being pale)。小説でよく見る形)
分詞構文は、ネイティブの日常会話ではあまり使われません。会話では When I got home, ... のように接続詞で話すのが普通で、分詞構文は小説・新聞・論文などの書き言葉で多用されます。情報を短くまとめられるうえ、主節との関係をあえて言い切らない「ゆるさ」が、文章に流れを生むからです。一方で、Having said that / That said / Speaking of ~ のような決まり文句は、会話でもごく普通に使われます。
確認問題 ( ) was a note that said, “See you tomorrow.”
カンマがなく、直後に was が来て、主語 a note が文末にある倒置の文。もとは A note ... was attached to the gift. なので p.p. の Attached to the gift が前に出た形。Attaching だと「メモが贈り物にくっつける」になる。Having attached も能動なので同じく「メモが(何かを)くっつけた」になってしまう。Being attached ..., とカンマをつけると、カンマのあとに主語が必要になり文が成り立たない。
瞬間英作文チャレンジ
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超絶テク
分詞構文を見たら、頭の中で接続詞と主語を戻して副詞節に復元する。Feeling tired, she ... → Because she felt tired, she ...。戻した文が自然なら、意味も形も合っている。
なぜ効く? 分詞構文は「接続詞を消す→主語を消す→-ing」という機械的な変形で作られるので、逆にたどればもとに戻せる(どの接続詞を補うかは文脈で選ぶ)。戻せないときは、主語のずれや -ing / p.p. の取り違えがある。
Having lost my key, I ... → Because I had lost my key, I ...
分詞構文は、まず「〜して、」「〜で、」で訳してみる。それで意味が通れば十分。不自然なときだけ「〜なので」「〜すると」「〜しながら」に整える。
なぜ効く? 分詞構文は接続詞を消して関係をあいまいにした形。日本語の「て」も時・理由・付帯状況をあいまいに含むので、両者は相性がいい。
Hearing the news, she cried.→「知らせを聞いて、泣いた」
主節に will / can / 命令文など「これから」の形があれば、分詞構文は条件(もし〜すれば)の可能性が高い(Feeling tired, I'll go to bed early. のような理由もあるので、最後は文脈で)。Turning left, you'll see ... →「左に曲がれば」。
なぜ効く? 条件の if 節は未来のことを述べる主節とセットになる。分詞構文でもその組み合わせがそのまま残る。
Taking this medicine, you will feel better.(この薬を飲めば、よくなりますよ)
分詞構文の中身が主節より前なら Having p.p.、同じ時なら -ing。「前にしたこと → そのせいで今こう」という因果の流れがあれば Having p.p. を疑う。
なぜ効く? 完了形は「基準時より前に起きて、その影響が残っている」ことを表す。分詞構文でも基準時は主節の時。
Having lived in Canada, he speaks English well.
文頭に p.p.(Written)、形容詞(Unable)、名詞のカタマリ(A man of few words)があってカンマ、その後ろに S + V が来たら Being の省略。Being を補えば分詞構文だとわかる。
なぜ効く? Being はほとんど意味を足さないので落ちやすい。落ちたあとに残るのが p.p.・形容詞・名詞。
(Being) Tired after the trip, we went to bed early.
文頭に「名詞(It / There を含む)+ -ing / p.p.」があり、カンマのあとに別の S + V があれば独立分詞構文。前の名詞が分詞の意味上の主語。
なぜ効く? 分詞は述語動詞になれないので「名詞 + 分詞」だけでは文にならない。後ろに本物の S + V があるなら、前半は副詞として主節にかかる。
The work done, we went home.(仕事が済んだので、帰宅した)
分詞構文の左に、主節の主語をくっつけて1本の文にする。「the lights + walking into the room」→ 電気が歩く? → 誤り。慣用的独立分詞構文は例外(文末の結果の , causing なども主節全体が意味上の主語)。
なぜ効く? 日本語に訳すと主語が消えて違和感がなくなるが、英語のまま主語をつけると、ずれが一目でわかる。
Seen from the sky, the island ... → the island is seen ○
文頭の -ing のカタマリのすぐ後ろに動詞 → 動名詞主語(〜することは)。カンマ + S + V → 分詞構文(〜して、)。カンマなしで be + 名詞が続く倒置は別(次のテク)。
なぜ効く? 文の述語動詞は1つの主語をもつ。-ing のカタマリが主語の席に座っているのか、主語の外にいるのかを、動詞との距離で判断できる。
Swimming in the sea is fun. / Swimming in the sea, I saw a turtle.
文頭の -ing / p.p. のカタマリのあとに、カンマなしで be 動詞、その後ろに名詞が来たら倒置。主語は文末の名詞。
なぜ効く? be 動詞の後ろの分詞のカタマリが前に出て、主語と be 動詞がひっくり返った形。新しい情報を文末に置いて目立たせるための語順。
Sitting on the bench was an old man.(ベンチに座っていたのは老人だった)
while / when / though / once / if などの直後に分詞・形容詞・前置詞句が来ていたら、主節の主語 + be を補う。When asked → When he was asked。
なぜ効く? 副詞節の中の「主節と同じ主語 + be」は省略できる、という省略のルール。補えば能動・受動もはっきりする。
Once opened, the bottle should be kept cold.→ Once it is opened
語呂・暗記フック
接続詞(セツ)を消す → 主語(シュ)を消す → 動詞にイングをつける。料理のレシピのように、この順番で唱える。主語を消すのは「同じ主語のときだけ」がレシピの注意書き。
時か理由か付帯状況か迷ったら、とりあえず「〜して、」。日本語の「て」は意味を決めずにつなげる万能接着剤。分詞構文の「あいまいさ」をそのまま受けとめてくれる。
Not / Never は分詞の前に立って、分詞構文全体を否定する門番。✕ Knowing not ではなく ○ Not knowing。門番は門の外(前)に立つ。
Having p.p. を見たら「主節より先に済ませたこと」。Having finished my homework, I went out.=宿題は先に済ませておいた。
副詞節の主語が主節の主語と別人なら、消さずに名札(主語)を分詞の前に残す。It being fine / There being no bus / The sun having set。
「〜から判断すると」は Judging from(-ing)、「〜と比べると」は Compared with(p.p.)。比べられてピーピー泣いている、と覚えると p.p. が定着する。
Looking out of the window, Mt. Fuji came into view. では富士山が窓をのぞいてしまう。分詞構文の主語は主節の主語。主語がずれていたら「富士山がのぞいてる!」とツッコむ。
文頭の -ing のすぐ後ろに動詞 → -ing が主役(動名詞主語)。カンマが来て別の主語が出てくる → -ing は脇役(分詞構文)。
ひっかけ図鑑
分詞構文の意味上の主語は主節の主語。主節の主語が動作をしていなければ誤り。正誤問題では主節の主語を最初に確認する。
✕ ✕ Looking out of the window, Mt. Fuji came into view.
○ ○ Looking out of the window, I saw Mt. Fuji.
天気・曜日・時間の it は主節の主語と別物。消すと主節の主語が晴れていたことになる。
✕ ✕ Being fine, we went on a picnic.
○ ○ It being fine, we went on a picnic.
There was no bus, we had to walk home. は接続詞のない2文をカンマでつないだ誤り。分詞構文にするなら There being。
✕ ✕ There was no bus, we had to walk home.
○ ○ There being no bus, we had to walk home.
否定語は分詞の前。英語の否定は「否定したいものの前」に置くのが原則。
✕ ✕ Knowing not what to say, I kept silent.
○ ○ Not knowing what to say, I kept silent.
主節の主語との関係で -ing / p.p. が決まる。島は「見られる」側。
✕ ✕ Seeing from the plane, the island looks like a heart.
○ ○ Seen from the plane, the island looks like a heart.
arrive や happen などの自動詞(目的語をとらない動詞)は受動にならないので、ふつう p.p. の分詞構文は作らない(入試では✕。newly arrived のような形容詞的な用法は別)。
✕ ✕ Arrived at the station, I called my mother.
○ ○ Arriving at the station, I called my mother.
慣用表現は形が固定(主節の主語は「比べられる」側)。「〜と比べると」は p.p.、「〜から判断すると」は -ing。
✕ ✕ Comparing with last year, sales are up.
○ ○ Compared with last year, sales are up.
during は前置詞で、後ろは名詞だけ。「〜している間」を -ing で言うなら while。
✕ ✕ During walking to school, I found a wallet.
○ ○ While walking to school, I found a wallet.
Being p.p. は「〜されている最中」。すでに済んだ受動は p.p. だけか Having been p.p.。
✕ ✕ Being built in 1900, the house needs repairs.
○ ○ Built in 1900, the house needs repairs.
生徒のギモン
分詞構文って、ネイティブは会話で使うんですか?
日常会話ではあまり使いません。会話では When I got home, ... / Because I was tired, ... のように接続詞で話すのが普通です。分詞構文は小説・新聞・論文・説明書などの書き言葉で多く、だから入試の長文には頻繁に出ます。ただし Speaking of ~ / Having said that / Judging from ~ などの決まり文句は会話でもよく使われます。
分詞構文の意味が、時か理由か決められないときは?
決めなくて大丈夫なことが多いです。Seeing the police, the man ran away. は「警察を見ると逃げた(時)」とも「警察を見たので逃げた(理由)」とも読めますが、どちらでも内容は同じ。書き手自身が接続詞を決めずに書いているのが分詞構文なので、「警察を見て、逃げた」と「て」でつなげば両方の意味を含められます。
Being はいつでも省略していいんですか?
Being + p.p. や Being + 形容詞 の Being は、省略されることがよくあります(過去分詞や、Unable to … のような長めの形容詞句の前で特に多い)。ただし、① It being / There being のように前に主語があるとき(独立分詞構文)、② Being + 名詞(Being a student, ...)のように省略すると読みにくくなるとき、③ Being p.p. で「〜されている最中」を強調したいときは、残すのが普通です。
After finishing my homework と Having finished my homework はどう違いますか?
意味はほぼ同じです。After finishing の after は前置詞で、finishing は動名詞。after がすでに「あと」を示しているので、完了形にしなくても時間の前後がはっきりします。Having finished は分詞構文で、完了形が「前」を示しています。After having finished のように両方使う形も見かけますが、after があれば単純な -ing で十分です。
Weather permitting の weather には、なぜ the がつかないんですか?
If the weather permits(天気が許せば)という文なら the がつくのが普通ですが、Weather permitting は古くからある決まり文句として、冠詞のない形で固まっています。案内文や予定表で「天候が許せば」という意味の定型句として使われるので、1つの熟語として覚えてしまうのが早道です。
独立分詞構文と with O 分詞は、どう使い分けるんですか?
意味はほぼ同じで、with をつけるほうが口語的で一般的です。His eyes closed, he listened. は書き言葉、特に小説らしい響き。With his eyes closed, he listened. は日常でも使えます。ただし It being fine / There being no bus のような独立分詞構文には with をつけません(with it being fine は口語で見かけることもありますが、入試では避けます)。
懸垂分詞はネイティブも使ってしまうって本当ですか?
本当です。話し言葉や急いで書いた文章では、Walking home, it started to rain. のような懸垂分詞が見られます。意味は文脈で通じるので気づかれないことも多いのですが、文章の書き方の指導では誤りとして直されます。入試や英作文では、必ず主節の主語と一致させましょう。
超絶おもしろコラム
ぶら下がり分詞 珍文ファイル主語が1つずれるだけで、英文はコントに変わる。
懸垂分詞(dangling participle)は、英語圏の文章指導でよく取り上げられる「笑える誤り」の代表です。ここでは、この単元のために作った珍文を見ていきましょう。どれも「分詞構文の主語=主節の主語」というルールどおりに読むと、とんでもない場面が浮かびます。
■ 珍文1:Running for the bus, my phone fell out of my pocket.
バスに向かって走っていたのは…スマホ。ポケットから飛び出したスマホが、バスを追いかけて全力疾走しているシーンになります。正しくは Running for the bus, I dropped my phone. か、While I was running for the bus, my phone fell out of my pocket.
■ 珍文2:Having eaten lunch, the bus took us to the museum.
昼ご飯を食べ終えたのはバス。燃料ではなくカレーを食べたのかもしれません。Having eaten lunch, we took the bus to the museum. と直します。
■ 珍文3:Covered in chocolate, my little brother loved the cake.
チョコまみれなのは弟。いや、実際に弟もチョコまみれだったのかもしれませんが、書き手が言いたかったのはケーキのはず。My little brother loved the cake, which was covered in chocolate. のように、修飾したい名詞のすぐそばに置くのが鉄則です。
■ なぜ気づきにくいのか
日本語は主語を省略しても平気な言語なので、「バスに向かって走っていて、スマホがポケットから落ちた」と訳すと、何の違和感もありません。つまり、日本語に訳してから考えると懸垂分詞は見えなくなるのです。正誤問題では、英語のまま「主節の主語 + 分詞」をくっつけて読む。それだけで、珍文は必ず正体を現します。
懸垂分詞を見つけたら、頭の中で映像を再生してみてください。スマホが走り、バスが昼食をとり、この単元の語呂のとおり富士山が窓をのぞく。笑えたら、それが誤りのサインです。
分詞構文は英語のカメラワーク小説家は分詞構文で「カット割り」をしている。
英語の小説を読むと、分詞構文が驚くほど多いことに気づきます。それは、分詞構文が映画のカメラワークのような働きをするからです。
たとえば She opened the door. She stepped into the dark room. She held her breath. と3文で書くと、カクカクした紙芝居のようになります。これを Opening the door, she stepped into the dark room, holding her breath. とすると、1つの流れるようなショットになります。主節の stepped into the dark room がメインのカメラ、Opening the door が直前のカット、holding her breath が同時に映るアップ。読者の頭の中で、映像が途切れずに流れていきます。
■ 主節が主役、分詞は脇役
分詞構文を使うと、「どの動作が主役か」を書き手が決められます。主節に置いた動作が主役で、分詞に回した動作は背景や付け足し。同じ出来事でも、Hearing the scream, he ran outside. なら「外に走り出た」が主役、He heard the scream, running outside. とはふつう書きません(叫びを聞いたことより走り出たことのほうが重要なので)。どちらを主節にするかで、物語のピントが変わるのです。
■ 日本語の「て」との共通点
日本語にも同じ働きをする形があります。「ドアを開けて、暗い部屋に足を踏み入れ、息をひそめた」。この「〜て」「〜し」は、英語の分詞構文とほぼ同じように、動作を1本の流れにまとめます。分詞構文に迷ったら「〜して、」で訳せ、というテクが効くのは、日本語もまた「カメラワークの言語」だからです。
長文読解で分詞構文が続く段落に出会ったら、頭の中で映像を再生しながら読んでみてください。主節がメインのカット、分詞がその前後の短いカット。そう読めると、英文がただの文字の列ではなく、1本の短い映画に見えてきます。
独立分詞構文のルーツはラテン語Weather permitting の「主語つき分詞」には、2000年以上前の親戚がいる。
The sun having set, ... や Weather permitting, ... のような「主語つきの分詞のカタマリ」を、英語では absolute construction(独立構文)と呼びます。「文の残りから独立している」という意味です。実はこの形、英語が独自に生み出したというより、ラテン語の影響を強く受けて広まったと考えられています。
■ ラテン語の「奪格独立語句」
ラテン語は、名詞の語尾を変えて文の中での役割を示す言語です(この語尾の形を「格」と呼びます)。そのラテン語には、名詞と分詞を「奪格」という格にそろえて、文の残りから独立させて「〜が…したので/…すると」を表す形がありました。文法用語で ablative absolute(奪格独立語句)と呼ばれ、ラテン語の歴史書や演説によく出てきます。古い英語の時代、ラテン語の文章を英語に訳す人たちは、この形を英語でもまねて表そうとしました。古英語(1000年ほど前の英語)にも格があり、「与格」(主に「〜に」を表す格)を使った独立構文がありました。これがラテン語をなぞったものだと考えられています。
■ 英語の中に残るラテン語そのもの
ラテン語の奪格独立語句は、今でも英語の中にそのまま使われています。ceteris paribus は「ほかの条件が同じならば」という意味で、英語の other things being equal にあたる経済学の用語。mutatis mutandis は「必要な変更を加えて」という意味で、法律や学術の文章で使われます。mutatis mutandis は「変えられるべきものが変えられて」という名詞と分詞のペア、ceteris paribus は「ほかのものが等しい状態で」という名詞と形容詞のペア(英語なら being を補う形)。どちらも「〜が…の状態で」を主語つきで表す、まさに独立分詞構文と同じ発想です。
■ だから堅い響きがある
独立分詞構文が会話よりも書き言葉で好まれ、どこか堅く改まった響きをもつのは、こうした学問的・文語的な出自と無関係ではないと言われます。Such being the case(そういう事情なので)、Other things being equal(ほかの条件が同じならば)といった表現に「論文っぽさ」を感じたら、その奥にラテン語の影が見えている、と思ってみてください。
最終まとめ(暗記カード)
- 分詞構文=接続詞つきの副詞節を分詞で圧縮した形(主に書き言葉)
- 作り方:接続詞を消す → 同じ主語を消す → 動詞を -ing に(be は Being、よく省略)
- 意味上の主語=原則として主節の主語。これがすべての出発点(慣用表現は例外)
- 意味は時・理由・条件・譲歩・付帯状況・結果。迷ったら「〜して、」
- 主節に will・命令文 → 条件のことが多い。譲歩は though -ing の形が普通
- 文末の , -ing は前から訳す:付帯状況(〜しながら)・結果(, causing / , leaving)
- 否定は Not / Never を分詞の前に:Not knowing what to say, ...
- 主節より前だとはっきり示すなら Having p.p.:Having finished my homework, ...
- 受動は (Being) p.p. / (Having been) p.p.。文頭の p.p.・形容詞・名詞は Being の省略
- 主語が違えば残す(独立分詞構文):It being fine / There being no bus / The sun having set
- 慣用:generally / frankly / strictly speaking、judging from、considering、given、provided、compared with、all things considered
- 接続詞 + 分詞:while -ing / when asked / once opened / if necessary(✕ during -ing)
- 懸垂分詞(主語のずれ)は誤り(慣用表現は除く):✕ Looking out of the window, Mt. Fuji came into view.
- 文頭 -ing:直後が動詞なら動名詞主語、カンマ + S + V なら分詞構文
- カンマなし -ing / p.p. + be + 名詞 は倒置:Sitting next to me was a famous actor.
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