原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り
英文法大全10 / 25入試の重要度 ★★★★★

分詞名詞が「する」側なら -ing、「される」側なら p.p.。この一問で分詞の9割が片づく

講義 12レッスン問題 196問瞬間英作文 20基礎〜超難関

この単元で

分詞は「動詞が形容詞のふりをした形」です。the crying baby(泣いている赤ちゃん)、a broken window(割られた窓)のように、名詞にくっついて説明したり、補語として文の中心に座ったりします。入試では「-ing か p.p. か」の二択が毎年のように問われますが、判断の軸はたった1本。この単元でその軸を体にしみこませれば、感情動詞・知覚動詞・have O p.p.・with O 分詞まで、同じ一本の軸で全部さばけるようになります。

知ってた? 目から鱗

Q1I'm boring. と言うと、どういう意味になる?

「私は(人を)退屈させる人間です」という自己紹介になってしまいます。-ing は相手に感情を「与える」側、-ed は感情を「受けた」側。退屈しているなら I'm bored. です。interesting / interested、confusing / confused も同じで、たった数文字の違いで自分の評価が逆転します。

Q2「落ち葉」はなぜ falling leaves ではなく fallen leaves?

fall のような自動詞の過去分詞は「〜された」ではなく「〜してしまった」という完了の意味になります。fallen leaves は落ちてしまった葉=落ち葉、falling leaves は今ひらひら落ちている最中の葉。a retired teacher(退職した先生)、an escaped prisoner(脱走した囚人)も同じ仲間です。

Q3an afraid child と言えないのはなぜ?

afraid、asleep、alive など a- で始まる形容詞の多くは名詞の前に置けない「補語専用」の語です。名詞の前に置きたいときは分詞の力を借りて a frightened child、a sleeping baby、a living thing と言います。分詞は、名詞の前に置ける形容詞が足りないところを埋める助っ人でもあります。

Q4a three-legged race(二人三脚)の -ed は何者?

動詞の過去分詞ではなく、名詞に -ed をつけて「〜を持った」という形容詞を作る仕組みです。3本の足を持った競走で three-legged。blue-eyed(青い目の)、kind-hearted(心の優しい)、left-handed(左利きの)も同じ型。見た目は過去分詞でも、「〜される」の意味はありません。

Q5FAQ(Frequently Asked Questions)は、なぜ asked?

質問は人から「たずねられる」側なので過去分詞 asked。直訳は「頻繁にたずねられる質問」です。副詞+過去分詞のかたまりは1語の形容詞のように名詞の前に置けます。newly built(新しく建てられた)、well-known(よく知られた)も同じ。英語のサイトで FAQ を見るたびに分詞の復習ができます。

01分詞の正体:-ing は「している」、p.p. は「された・してしまった」 基礎

分詞とは、動詞を形容詞として使うための形です。形は2つだけ。現在分詞(動詞の -ing 形)と過去分詞(p.p.:played, broken, written など)。名詞を説明したり、補語(主語や目的語の“正体”を説明する語)になったりします。

生徒現在分詞と過去分詞って、要するに「現在」と「過去」の違い?

先生そこが最大の落とし穴。名前に時間が入ってるけど、時間はほぼ関係ない。

生徒え、じゃあ何が違うの?

先生-ing は「している(能動・進行)」、p.p. は「された(受動)」か「してしまった(完了)」。向きと完了具合の違いなんだ。

生徒名前を付けた人、ちょっと反省してほしい…

形意味の芯例訳
現在分詞 -ing能動(〜する)・進行(〜している)a sleeping baby眠っている赤ちゃん
現在分詞 -ing能動(〜させる)a surprising result驚くべき(人を驚かせる)結果
過去分詞 p.p.(他動詞)受動(〜された)a broken window割られた窓
過去分詞 p.p.(自動詞)完了(〜してしまった)fallen leaves落ちてしまった葉=落ち葉

p.p. は「他動詞(目的語をとる動詞:break など)なら受動、自動詞(目的語をとらない動詞:fall など)なら完了」。ここを分けて覚えると一気に楽になる。

  • Don't wake the sleeping baby.
    眠っている赤ちゃんを起こさないで。(赤ちゃんが「眠っている」=能動・進行)
  • Watch out for the broken glass.
    割れたガラスに気をつけて。(ガラスは「割られた」=受動)
  • The park was covered with fallen leaves.
    公園は落ち葉でおおわれていた。(fall は自動詞。「落とされた」ではなく「落ちてしまった」=完了)
  • Our coach is a retired teacher.
    うちのコーチは退職した先生だ。(retire(退職する)も自動詞 → 完了)
boiling water

今まさに沸騰しているお湯。ボコボコ泡が出ている。-ing=進行中。

Be careful. That's boiling water.

boiled water

沸かされた(一度沸かした)水。今は冷めていてもOK。p.p.=もう済んだ。

Babies need boiled water for their milk.

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分詞の芯はこの2行
-ing=その名詞が自分で「している」
p.p.=その名詞が「された」か「してしまった」
時間(現在・過去)ではなく、向き(する/される)と完了で考える。

ちなみに進行形 be ~ing も受動態 be p.p. も完了形 have p.p. も、中身は全部この分詞です。I am running.(走っている状態だ)、The window was broken.(割られた状態だった)。分詞がわかると、実は動詞の形の半分がわかることになります。

ちょっと脱線:fallen の仲間たち

自動詞の p.p. が名詞の前に来る例はそれほど多くありません。fallen leaves(落ち葉)、a retired teacher(退職した先生)、faded jeans(色あせたジーンズ)、an escaped prisoner(脱走した囚人)、a grown man(大の大人)など。1語では前に置きにくい自動詞の p.p. も、a newly arrived student(新しく来た生徒)のように副詞がつくと前に置けるようになる。「完了」の意味がはっきりしているものだけが名詞の前に立てる、という感覚です。

確認問題 After the storm, the road was covered with ( ) leaves.

02前か後ろか:1語なら前、語句を連れたら後ろ 基礎

置き場所のルール
分詞が1語だけなら名詞の前:a crying baby
分詞が後ろに目的語や前置詞句などを引き連れていたら名詞の後ろ:a baby crying in the next room
※「2語以上なら後ろ」と覚えると、a newly built house / a fast-growing company のような「副詞+分詞」でつまずく。副詞が分詞の前につくだけなら名詞の前に置ける。

  • Look at that smiling girl.
    あのほほえんでいる女の子を見て。
  • The girl smiling at me is Yuki.
    私にほほえみかけている女の子はユキだ。
  • I found a stolen bike in the river.
    川で盗まれた自転車を見つけた。
  • This is the bike stolen from the station last week.
    これが先週駅で盗まれた自転車だ。

The girlS dancing on the stageM isV my sisterC.

ステージで踊っている女の子は私の姉だ。

The languageS spoken in BrazilM isV PortugueseC.

ブラジルで話されている言語はポルトガル語だ。

なぜ長いと後ろなのか。英語は名詞の前に長い説明を積むのを嫌う言語だからです。the dancing-on-the-stage girl のように前に積むと、聞き手は「で、何の話?」と待たされます。英語は「まず名詞、説明はあとから」が基本。関係代名詞節が名詞の後ろに来るのと同じ発想です。

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超絶テク:「who is / which was」を補って読む

名詞の直後に -ing や p.p. のカタマリがあったら、頭の中で who is / which was などを補ってみる。the man (who is) standing there、a car (which was) made in Italy。これで意味も「する/される」も同時にわかる。※ contain / belong / live など進行形にしにくい動詞は、a box (which contains) ... / people (who live) here のように be なしで補う。

なぜ効く? 後置修飾の分詞は、意味の上では関係詞節の短縮形。補えば見慣れた文に戻るので、構造が見えやすくなる。

1語(前)2語以上(後ろ)
a barking doga dog barking at the mailman
a used cara car used by my father
excited fansfans excited about the concert
a written testa letter written in French

同じ分詞でも、語が増えたら後ろへ移動。

ひっかけ注意:1語でも後ろ/前に置けない例外

① a- で始まる形容詞(asleep, awake, alive, alone, afraid)は名詞の前に置けない:✕ an asleep baby → ○ a sleeping baby / a baby asleep in the car。
② -thing / -one / -body は後ろから修飾:something missing、anyone interested。
③ 慣用的に後ろに置く1語:the people concerned(関係者)、those present(出席者)、the money left(残ったお金)。

  • He is the greatest guitarist alive.
    彼は現存する最高のギタリストだ。(alive は前に置けない。最上級+名詞+alive は定番の形)
  • There's something missing from this picture.
    この絵には何かが欠けている。
  • Anyone interested can join the club.
    興味がある人は誰でも部に入れる。

確認問題 The man ( ) a red cap over there is my uncle.

03最強の判定法:名詞は「する」側か「される」側か 標準

名詞を主語にして文を作れ
修飾される名詞を主語にして、その動詞で文を作ってみる。
名詞が〜する → -ing
名詞が〜される → p.p.
迷ったらこの一文テストに戻る。※ contain / belong など進行形にしない動詞は、The box contains books. のようにふつうの文で「する」側かを考える(a box containing books)。

-ing か p.p. かを決める3ステップ
  1. 分詞が説明している名詞を探す(すぐ前か、すぐ後ろ)
  2. 「名詞 + be + 分詞」の文を頭の中で作る(The letter is writing? / The letter is written?)
  3. 名詞が動作をするなら -ing、されるなら p.p.(自動詞で「もう済んだ」なら p.p.)
  • I got a letter written in English.
    英語で書かれた手紙を受け取った。(手紙は「書かれる」側)
  • The students taking the exam look nervous.
    試験を受けている生徒たちは緊張しているようだ。(生徒は「受ける」側)
  • She lives in a house built 100 years ago.
    彼女は100年前に建てられた家に住んでいる。
  • Most people living in this town are farmers.
    この町に住む人の多くは農家だ。
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the man interviewing ~

男がインタビューしている側。後ろに目的語(the actor)が残る。

The man interviewing the actor is my cousin.

the man interviewed ~

男がインタビューされた側。目的語は残らない。

The man interviewed on TV is my cousin.

超絶テク:目的語チェック:他動詞の直後に名詞があるか

他動詞の分詞のすぐ後ろに目的語(名詞)があれば -ing、なければ p.p. の可能性が高い。the boy reading a comic / the comic read by millions。

なぜ効く? 受動態では、もともとの目的語が主語(=修飾される名詞)に回ってしまうので、後ろに目的語が残らない。例外は、目的語を2つとる give や、目的語+補語をとる call などの動詞(a student given a prize、a boy called Ken)。

The pictureS painted by EmmaM wonV first prizeO.

エマが描いた絵が1等賞をとった。
ひっかけ注意:「人だから -ing」の思い込み

修飾される名詞が人でも、動作をされるなら p.p.。the people injured in the accident(事故でけがをした人たち)。injure は「けがをさせる」なので、人は「けがをさせられた」側。逆に物でも「する」なら -ing:a moving train(動いている電車)。

  • The people injured in the accident were taken to hospital.
    事故でけがをした人たちは病院に運ばれた。(英では to hospital、米では to the hospital が普通)
  • Don't get off a moving train.
    動いている電車から降りてはいけない。

生徒a boy named Ken の named って、何で p.p. なの?ケンはケンでしょ。

先生name は「名づける」。男の子は親に Ken と「名づけられた」側だよね。

生徒あ、The boy is named Ken. って受け身の文が作れる!

先生それ。一文テストをやれば、日本語訳の「ケンという」に惑わされない。

確認問題 The bridge ( ) over the river last year has already become a tourist spot.

04感情動詞の分詞:surprising と surprised 標準

日本語の「驚く」は自分が主役ですが、英語の surprise は「(人を)驚かせる」という他動詞です。英語では、感情は外からやって来て人に刺さるもの。だから「驚いた」は「驚かされた」= surprised と受け身の形になります。

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感情の矢印テク
感情の矢印が出ていく側(与える側)= -ing
感情の矢印が刺さる側(受ける側)= p.p.
The news was surprising.(ニュースが驚きを与える)
I was surprised at the news.(私が驚きを受ける)
※ a surprised look / a worried face / a bored voice のように、表情・声・態度を表す名詞には -ed を使う(その表情の持ち主が驚いている)。

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生徒昨日の数学、I was boring. って日記に書いちゃった。

先生それだと「私は(周りを)退屈させる人間でした」って意味になるよ。

生徒え、自虐日記になってる…

先生退屈した側だから I was bored. が正解。bore は「退屈させる」だから、退屈した=退屈させられた、だね。

生徒じゃあ He is boring. は?

先生「彼は人を退屈させる人」=つまらない人。人が主語でも、感情を与える側なら -ing でいいんだ。

動詞(〜させる)-ing(与える側)p.p.(受ける側)+前置詞
surprise 驚かせるsurprising 驚くべきsurprised at / by 〜に驚いた
interest 興味を持たせるinteresting 面白いinterested in 〜に興味がある
excite わくわくさせるexciting わくわくするexcited about 〜にわくわくした
bore 退屈させるboring 退屈なbored with 〜に退屈した
tire 疲れさせるtiring 疲れる(仕事など)tired from 〜で疲れた/tired of 〜に飽きた
disappoint がっかりさせるdisappointing がっかりなdisappointed with / in / at 〜にがっかりした
satisfy 満足させるsatisfying 満足のいくsatisfied with 〜に満足した
confuse 混乱させるconfusing ややこしいconfused about / by 〜に混乱した
embarrass 恥ずかしい思いをさせるembarrassing 恥ずかしい(状況)embarrassed about 〜が恥ずかしい
shock ショックを与えるshocking 衝撃的なshocked at / by 〜にショックを受けた
please 喜ばせるpleasing 心地よいpleased with / about 〜に喜んだ
frighten こわがらせるfrightening 恐ろしいfrightened of 〜をこわがる
move / touch 感動させるmoving / touching 感動的なmoved / touched by 〜に感動した

前置詞は by も広く使える(ただし interested は in がふつう)。tired の of(飽きた)と from(疲れた)は意味が違うので要注意。

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  • The last scene was really moving.
    ラストシーンは本当に感動的だった。
  • Everyone in the theater was moved to tears.
    劇場の全員が感動して泣いた。
  • Math is confusing, and I'm confused.
    数学はややこしいし、私は混乱している。
  • My brother is so annoying.
    弟は本当にうっとうしい。(annoy(いらいらさせる)。人主語でも「与える側」なら -ing)
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a tiring job

人を疲れさせる仕事=きつい仕事。仕事が疲れを与える。

Nursing is a tiring job.

a tired worker

疲れさせられた作業員=疲れた作業員。人が疲れを受ける。

The tired workers went home early.

ひっかけ注意:「私はわくわくしている」を I'm exciting. にしない

I'm exciting. は「私は人をわくわくさせる存在だ」。自己紹介ならアリかもしれないけれど、「楽しみ!」と言いたいなら I'm excited. 日本語の「〜している」につられて -ing を選ぶのが最多のミス。

確認問題 The ending of the movie was so ( ) that nobody in the theater said a word.

05補語になる分詞①:SVC「S が〜しながら/〜された状態で V する」 標準

分詞は名詞を飾るだけでなく、補語(C)にもなります。SVC の C に分詞が来ると「S が〜している状態で V する」「S が〜された状態で V する」という意味。ここでも判断の軸は同じで、主語との関係が「する」なら -ing、「される」なら p.p. です。

SheS satV surrounded by her fansC.

彼女はファンに囲まれて座っていた。

The boyS cameV runningC toward meM.

その男の子は私の方へ走ってきた。
  • She sat surrounded by her fans.
    彼女はファンに囲まれて座っていた。(彼女は「囲まれる」側 → p.p.)
  • My dog came running when I called him.
    呼ぶと犬が走ってきた。
  • Ken stood looking at the sea for a long time.
    ケンは長いあいだ海を見ながら立っていた。
  • The mystery remains unsolved.
    その謎は解かれないままだ。(謎は「解かれない」側 → p.p.)
  • She lay reading in bed all afternoon.
    彼女は午後ずっとベッドで寝ころんで本を読んでいた。
  • The kids kept talking during the movie.
    子どもたちは映画の間ずっとしゃべり続けた。
動詞型例
sit / stand / lie+ -ing / p.p.stood waiting / sat surrounded
come / go+ -ingcame running / went shopping
keep+ -ingkept crying(〜し続けた)
remain / stay+ p.p. / -ingremain unchanged / stay seated
seem / look / appear+ p.p. / -inglooked worried / seemed confusing
get / become+ p.p.got tired / became known

どの動詞でも、分詞の形は「主語が する?される?」で決まる。

超絶テク:SVC の分詞は「S + be + 分詞」テスト

V をいったん be に置きかえる。She sat surrounded → She was surrounded(○ 意味が通る)。The mystery remains unsolved → The mystery is unsolved(○)。be に置きかえて自然なほうが正解。

なぜ効く? SVC の C は主語の状態を説明する語なので、S と C の間には必ず「S = C(S は C の状態)」の関係がある。be 動詞はその関係をいちばん素直に表す動詞。

keep -ing(SVC)

主語が〜し続ける。keep の後ろにすぐ分詞。

He kept talking about his favorite idol.

keep O -ing(SVOC)

O に〜させ続ける。keep の後ろに O が入る。

He kept me waiting for an hour.

ひっかけ注意:go -ing の後ろの前置詞

go shopping to Shibuya は✕。「渋谷で買い物する」のだから go shopping in Shibuya。同様に go swimming in the river、go skiing in Nagano。go に引っぱられて to にしない。

  • We went shopping in Harajuku.
    原宿に買い物に行った。
  • Let's go fishing in the lake.
    湖へ釣りに行こう。

生徒came running って「走って来た」でしょ? run and come じゃダメなの?

先生came running は「走りながらやって来た」で、動作が1つにまとまってる。映像で言うと1カット。

生徒SVC の C って、形容詞のイメージだったけど。

先生分詞は形容詞のふりをした動詞だから、C に座れるんだよ。She sat silent.(黙って座っていた)みたいに本物の形容詞も来られる。

確認問題 Twenty years have passed, but the case still remains ( ).

06補語になる分詞②:SVOC の keep / leave / find 応用

O と C は「主語と述語」の関係
SVOC の O と C の間には、隠れた「O が C する/される」という関係があります。
O が〜する → C は -ing
O が〜される → C は p.p.
つまり「O + be + C」の文が作れるかでチェックできます。

EmmaS keptV the engineO runningC.

エマはエンジンをかけたままにしておいた。

SomeoneS leftV the doorO unlockedC.

誰かがドアのカギをかけないままにしていた。
動詞O + -ing(O がする)O + p.p.(O がされる)
keepkeep me waiting(私を待たせておく)keep your seatbelt fastened(シートベルトを締めたままにする)
leaveleave the water running(水を出しっぱなしにする)leave the door unlocked(カギをかけないままにする)
findfind my cat sleeping(猫が寝ているのに気づく)find the window broken(窓が割られているのに気づく)

keep は意図的に「保つ」、leave は「放っておく」、find は「〜だとわかる・気づく」。

  • Sorry to have kept you waiting.
    お待たせしてすみません。(あなたが「待つ」側 → -ing)
  • Please keep your seatbelt fastened.
    シートベルトはお締めのままにしてください。(シートベルトは「締められる」側 → p.p.)
  • Don't leave the water running.
    水を出しっぱなしにしないで。
  • I found my cat sleeping on my bed.
    (見ると)猫が私のベッドで寝ていた。
  • When I got home, I found the window broken.
    家に帰ると窓が割られていた。
  • She found herself surrounded by reporters.
    (気がつくと)彼女は記者たちに囲まれていた。(find oneself + p.p./-ing は「気づくと〜していた」の定番)
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超絶テク:O と C の間に be を差しこむ

keep the engine running → the engine is running(○)。leave the door unlocked → the door is unlocked(○)。be を入れた文が自然になる方を選ぶ。

なぜ効く? SVOC の O と C はネクサス(意味上の主語・述語の関係)。be を入れると隠れていた小さな文が表に出る。

I found the book interesting.

本が(私に)興味を持たせる側 → -ing。「その本は面白いとわかった」。

I found the book torn.

本が破られた側 → p.p.。「本が破れているのに気づいた」。

ひっかけ注意:受動になっても C はそのまま

They kept me waiting. を受け身にすると I was kept waiting. C の waiting は変わらない。「待たされた」の日本語につられて ✕ I was kept waited としないこと。「待つ」のは私なので -ing のまま。

確認問題 Don't leave the water ( ) while you are brushing your teeth.

07補語になる分詞③:have / get / make の SVOC 応用

have O p.p. は3つの顔
have O p.p. は O が「〜される」状態をもつこと。そこから3つの訳が出ます。
① 使役「O を〜してもらう」:I had my hair cut.
② 被害「O を〜される」:I had my bike stolen.
③ 完了「O を〜してしまう」:I'll have the work finished by noon.
どれになるかは文脈(得か損か)で決まる。形は同じ。

IS hadV my hairO cutC yesterdayM.

昨日髪を切ってもらった。
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  • I had my hair cut yesterday.
    昨日髪を切ってもらった。(cut は原形・過去形・p.p. が同形。ここは p.p.)
  • I had my bike stolen at the station.
    駅で自転車を盗まれた。
  • Where did you get your picture taken?
    どこで写真を撮ってもらったの?
  • I need to get this report done by Friday.
    金曜までにこのレポートを仕上げないといけない。(get O p.p. の完了用法。口語で非常によく使う)
ひっかけ注意:✕ I was stolen my bike.

steal の目的語は「盗む物」。人は盗まれない(誘拐なら kidnap)。「自転車を盗まれた」は I had my bike stolen. か My bike was stolen. のどちらか。入試の正誤問題の超定番。

have O 原形

O がする側。「O に〜してもらう/させる」。O は人が多い。

I had the mechanic fix my car.

have O p.p.

O がされる側。「O を〜してもらう」。O は物が多い。

I had my car fixed.

形O との関係意味例
have O 原形O がするO に〜させる/してもらうhave him carry the bag
have O -ingO がしているO に〜させておく/(否定で)〜させておかないI won't have you talking like that.
have O p.p.O がされるO を〜してもらう/されるhave my watch repaired
get O to doO がするO に(説得・働きかけて)〜させるget him to carry the bag
get O -ingO がしているO を〜する状態にするget the engine running
get O p.p.O がされるO を〜してもらう/〜してしまう/(口語で)〜されるget my homework done

get だけ「O to do」になる(have は原形)。ここは超頻出。

  • The comedian had everyone laughing.
    その芸人はみんなを笑わせ続けた。(have O -ing は「O が〜している状態を生む」)
  • I won't have you talking to your mother like that.
    お母さんにそんな口のきき方をするのは許さないよ。(won't / can't have O -ing で「〜させておくわけにはいかない」)
  • We finally got the old heater working.
    やっと古いヒーターを動くようにした。

make oneself understood / heard
入試に出る make O p.p. は、ほとんどが make oneself understood(自分の言うことを理解してもらう)と make oneself heard(自分の声を聞いてもらう)。ほかに make one's voice heard / make one's presence felt(存在感を示す)など、oneself 以外が O の形もある。O が「理解される」「聞かれる」側だから p.p.。

  • Can you make yourself understood in English?
    英語で話が通じますか。
  • She couldn't make herself heard above the noise.
    騒音で彼女の声は届かなかった。

生徒美容院の話で I cut my hair. って言ったら、自分で切ったことになる?

先生実際の会話では I cut my hair. でも美容院の意味で通じることは多い。でも誤解を避けたいなら I got my hair cut. か I got a haircut.

生徒入試なら?

先生入試なら「切ってもらった」は had / got my hair cut 一択。形で問われるからね。

確認問題 The room was so noisy that I couldn't make myself ( ).

08知覚動詞 + O + 原形 / -ing / p.p. 応用

知覚動詞の3択
see / hear / feel / watch / notice などの知覚動詞は SVOC をとり、C には3つの形が来ます。
原形:O が〜するのを(動作をひとまとまりで。ふつうは終わりまで)
-ing:O が〜しているところを(進行中の一場面。knock などは「何度も〜している」)
p.p.:O が〜されるのを
※ 原形と -ing の差は文脈によっては小さく、どちらでも言えることも多い。

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  • I saw him cross the street.
    彼が通りを渡るのを見た。(渡る動作をひとまとまりで見た(ふつう渡り切るまで))
  • I saw him crossing the street.
    彼が通りを渡っているところを見た。(渡っている最中を目撃)
  • I heard my name called.
    自分の名前が呼ばれるのが聞こえた。(名前は「呼ばれる」側 → p.p.)
  • I felt the ground shaking.
    地面が揺れているのを感じた。
  • Did you notice anyone standing at the gate?
    門のところに誰か立っているのに気づいた?
C の形O との関係イメージ例
原形O がする全部(完結)watched the sun set
-ingO がしている途中(進行)watched the sun setting
p.p.O がされる受け身saw the car towed away
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超絶テク:O と C の間に be を入れて「する/される」

hear my name ( ) → my name is called(○)だから called。see the boy ( ) the street → the boy is crossing(○)だから cross / crossing。p.p. かそれ以外かをまず決め、次に「全部か途中か」で原形と -ing を選ぶ。

なぜ効く? 知覚動詞の O と C も SVOC のネクサス関係。2段階で考えれば迷わない。

ひっかけ注意:「名前を呼ぶのが聞こえた」の罠

日本語で「名前を呼ぶのが聞こえた」と言っても、英語の O は my name。名前は呼ばれる側なので ✕ heard my name call / calling → ○ heard my name called。人を O にすれば I heard someone call my name. で原形になる。

I heard her sing.

彼女が歌う(1曲まるごと)のを聞いた。コンサートに行った感じ。

I heard her singing.

彼女が歌っているのが(通りすがりに)聞こえた。途中の一部分。

確認問題 I heard my name ( ) from behind, so I turned around.

09with O 分詞:「O が〜した状態で」の付帯状況 応用

with + O + 分詞
with + O + 分詞で「O が〜している/されている状態で」。メインの動作に「そのときの様子」を添える形で、付帯状況と呼ばれます。分詞の形は、ここでも O が する → -ing、される → p.p.

SheS listenedV to the musicM with her eyes closedM.

彼女は目を閉じて音楽を聴いた。
  • She listened to the music with her eyes closed.
    彼女は目を閉じて音楽を聴いた。(目は「閉じられる」側 → p.p.)
  • He was sitting with his legs crossed.
    彼は脚を組んで座っていた。
  • He left the car with the engine running.
    彼はエンジンをかけたまま車を離れた。(エンジンは「動いている」側 → -ing)
  • With so many people watching, I got really nervous.
    こんなに大勢の人が見ていたので、すごく緊張した。(理由っぽく訳すと自然なことも多い)
with + O + ○○例訳
-ing(O がしている)with the engine runningエンジンをかけたまま
p.p.(O がされている)with his arms folded腕を組んで
形容詞with your mouth full口に食べ物を入れたまま
前置詞句with a smartphone in her handスマホを手に持って
副詞with the lights on明かりをつけたまま

with の後ろは「O + be + ○○」に戻せる。His arms were folded. / Your mouth is full. / The lights are on.

超絶テク:with の後ろに be を補う

with his arms ( ) → His arms were ( )。腕は自分で組むわけではなく「組まれる」→ folded。with the engine ( ) → The engine was ( ) → running。

なぜ効く? with O C の O と C も主語・述語の関係。be を補えば「する/される」が一瞬で見える。

ひっかけ注意:✕ with his arms folding

「腕を組んで」は日本語だと人が主語っぽく聞こえるので folding にしがち。でも with の後ろの主役は arms。腕は「組まれる」側だから folded。eyes closed、legs crossed も同じ。
なお with her eyes closing と -ing にすると「まぶたが閉じかけて(眠くて)」という別の意味になる。

  • Don't talk with your mouth full.
    口に物を入れたまましゃべらないの。
  • I can't sleep with the lights on.
    明かりがついたままだと眠れない。
  • She came in with a coffee in her hand.
    彼女はコーヒーを手に入ってきた。
  • He was nodding off with his eyes closing.
    彼はまぶたが閉じかけて、うとうとしていた。

生徒with your mouth full って、うちの親の口ぐせそのまま。

先生英語圏の親も同じこと言ってる。Don't talk with your mouth full. は食卓の定番フレーズ。

生徒full は形容詞だけど、with の後ろに来れるんだ。

先生Your mouth is full. が作れれば何でも来られる。with の後ろは「ミニ文」だと思えばいいよ。

ちょっと脱線:with は分詞構文の親戚

with his eyes closed から with を消すと his eyes closed、さらに being を補えば His eyes being closed。これは「分詞構文」の単元で扱う独立分詞構文(主語つきの分詞構文)の形です。with は、その独立分詞構文に「〜の状態で」という目印をつけたものと考えるとつながりが見えます。

確認問題 He was listening to the teacher with his arms ( ).

10分詞形容詞と「動名詞か現在分詞か」問題 応用

interesting、surprised のように、分詞が完全に形容詞として定着したものを分詞形容詞と呼びます。見分けるサインは3つ。very で修飾できる、比較級(more)にできる、seem の後ろに置ける。形容詞になりきっているかどうかのテストです。

  • This is the most interesting book I've ever read.
    これは今まで読んだ中でいちばん面白い本だ。
  • She seemed very surprised.
    彼女はとても驚いたようだった。
  • He is a promising young player.
    彼は有望な若手選手だ。(promise(見込みがある)→ promising(有望な))
分詞形容詞意味もとの動詞とのズレ
promising有望なpromise=約束する…だけでなく「見込みがある」
missing行方不明の・欠けているmiss=見失う・欠く
experienced経験豊かなexperience=経験する
advanced上級の・進歩したadvance=進める
complicated複雑なcomplicate=複雑にする
learned(発音 /ˈlɜːrnɪd/)学識のあるlearn=学ぶ(発音も変わる)
qualified資格のある・適任のqualify=資格を与える

訳語が動詞とズレるものは単語として覚える。

名詞の前の -ing:分詞か、動名詞か
a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)の sleeping は現在分詞。赤ちゃんが「眠っている」。
a sleeping bag(寝袋)の sleeping は動名詞。袋が眠るわけではなく「眠るための袋」。
名詞が「〜している」と言えれば分詞、「〜するための」なら動名詞。

a smoking chimney(分詞)

煙を出している煙突。煙突が smoke している。発音は smoking CHIMney と後ろの名詞にも強勢。

a smoking room(動名詞)

喫煙するための部屋。部屋は smoke しない。発音は SMOKing room と前に強勢。

動名詞(〜するための)現在分詞(〜している)
a sleeping bag 寝袋a sleeping cat 眠っている猫
a waiting room 待合室the waiting crowd 待っている群衆
a swimming pool プールa swimming duck 泳いでいるアヒル
a dancing lesson ダンスのレッスンa dancing couple 踊っているカップル
running shoes ランニングシューズrunning water 流水・水道水(水が流れている=分詞)

running water は水が「流れている」ので分詞。drinking water(飲むための水)は動名詞。

動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
My job is teaching English.(動名詞)

仕事=英語を教えること。is の後ろが名詞の働き(補語)。主語と -ing がイコール。

He is teaching English.(現在分詞)

彼は英語を教えているところ。be + -ing の進行形。彼=教えることではない。

超絶テク:be + -ing は「主語=-ing」テスト

be の後ろの -ing は、主語 = -ing(〜すること) が成り立てば動名詞、成り立たなければ分詞(進行形、または The movie is boring. のような分詞形容詞)。My hobby = collecting coins(○ 動名詞)/ Ken ≠ collecting coins(進行形)。

なぜ効く? 動名詞は名詞なので補語に来ると主語とイコールになる。分詞は形容詞的に主語の状態を表すだけ。

確認問題 -ing が動名詞であるものを選べ。

11難関大の差がつくポイント:位置で意味が変わる分詞・being p.p. 難関

難関大では「1語なら前」のルールを知っているだけでは解けない問題が出ます。同じ語でも前に置くか後ろに置くかで意味が変わるものがあるからです。前に置くと「性質・特徴(ずっとそう)」、後ろに置くと「その場の関わり・一時的な状態」になりやすい、というのが大きな傾向です。

語名詞の前(性質)名詞の後ろ(その場の関係)
concerneda concerned mother 心配している母親the people concerned 関係者
involvedan involved story 込み入った話the people involved 関わっている人たち
present(形容詞)the present members 現在の会員the members present 出席している会員
responsible(形容詞)a responsible person 責任感のある人the person responsible 責任者・張本人

present と responsible は分詞ではなく形容詞だが、同じ理屈で意味が変わるのでセットで覚える。

  • The police questioned all the people involved.
    警察は関係者全員に事情を聴いた。
  • She gave me a concerned look.
    彼女は心配そうな顔で私を見た。
  • All the members present agreed.
    出席していた会員は全員賛成した。

being p.p. =「今まさに〜されている最中」
the bridge built last year(去年建てられた橋:完成済み)
the bridge being built now(今建設中の橋:工事中)
being + p.p. は受動の進行形(is being built)の分詞版。「される」+「している最中」を同時に表します。

動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る
  • The house being painted over there is mine.
    あそこで塗装されている家がうちです。
  • The issue being discussed now is very important.
    今話し合われている問題はとても重要だ。
ひっかけ注意:seat は「座らせる」:✕ remain seating

seat は他動詞で「(人を)座らせる」。だから「座っている」は be seated、「座ったままでいる」は remain seated。✕ Please remain seating. / ✕ Please seat. が典型的な誤り。同じタイプに be lost(迷っている)、be gone(いなくなった)、Are you finished?(終わった?)がある。

  • Please remain seated until the plane stops.
    飛行機が止まるまで座ったままでいてください。
  • The little boy seemed lost.
    その小さな男の子は迷子のようだった。
  • Summer is gone.
    夏は過ぎ去った。(自動詞 go の p.p. が「完了した状態」を表す古くからの形)
He looked worried.

彼は心配そうに見えた。彼が心配「させられている」側 → p.p.。

The situation looked worrying.

状況は気がかりに見えた。状況が人を心配「させる」側 → -ing。

超絶テク:concerned / involved などで迷ったら「性質」か「その場」か

名詞の前は「その名詞の性質(いつもそう)」、後ろは「その場・その件での状態」。the people concerned=「その件に関係している人」なので後ろ。a concerned look=「心配そうな顔」という性質なので前。

なぜ効く? 英語では、名詞の前は分類・性質のラベルを貼る席、後ろは具体的な状況を足す席、という傾向がある(a sleeping baby のように前でも一時的な状態を表す分詞は多いので、この区別が効くのは concerned / involved / present / responsible などの語)。

確認問題 The police want to talk to everyone ( ) in the accident.

12超上級:複合分詞とネイティブの感覚 超難関

ネイティブは分詞に単語をハイフンでくっつけて、新しい形容詞をどんどん作ります。English-speaking countries、man-made lakes、a well-known singer。これが読めるかどうかで、長文の読解スピードが大きく変わります。ルールは「ハイフンの左を、もとの文に戻す」だけ。

型例もとの文に戻すと意味
名詞-ingtime-consumingconsume time(目的語)時間のかかる
名詞-ingEnglish-speakingspeak English英語を話す
名詞-ingrecord-breakingbreak the record記録破りの
名詞-p.p.man-mademade by man(行為者)人工の
名詞-p.p.snow-coveredcovered with snow雪におおわれた
副詞-p.p.well-knownwell knownよく知られた
副詞-p.p.much-lovedmuch lovedとても愛されている
形容詞-inggood-lookinglook good(補語)見た目のいい
形容詞-名詞edblue-eyedhave blue eyes青い目の

-ing は「左が目的語・補語」、p.p. は「左が行為者・道具・場所・副詞」になることが多い(hard-working / fast-growing のような「副詞-ing」もある)。

超絶テク:ハイフンの左を目的語か by に戻す

名詞-ing なら「名詞を〜する」、名詞-p.p. なら「名詞によって〜された」。heart-warming=心(heart)を温める → 心温まる。hand-made=手(hand)で作られた → 手作りの。※ home-made(家で作られた)、snow-covered(雪で覆われた)のように、左が場所や with の相手のこともある。

なぜ効く? 複合分詞は、動詞句をぎゅっと圧縮したもの。能動の圧縮なら目的語が前に出て -ing、受動の圧縮なら by 句(行為者・道具)などが前に出て p.p. になることが多い。

ひっかけ注意:✕ an English-spoken country

「英語が話されている国」だから spoken…と考えたくなるが、決まった形は English-speaking country(英語を話す〔人々の〕国)。逆に「話し言葉」は spoken language、「書き言葉」は written language。どちらも慣用で固まった形なので、見たら丸ごと覚える。

名詞に -ed をつけた形にも注意。blue-eyed、kind-hearted、left-handed の -ed は動詞の p.p. ではなく「〜を持った」という意味の語尾です。eye という動詞を過去分詞にしたわけではありません。kind-hearted は「親切な心(kind heart)を持った」。

a developing country

発展しつつある国=発展途上国。-ing の「進行中」。

a developed country

発展を遂げた国=先進国。p.p. の「完了」。

  • Learning a language is a time-consuming process.
    言語の習得は時間のかかる過程だ。
  • It was a heart-warming story.
    それは心温まる話だった。
  • Her new song was a record-breaking hit.
    彼女の新曲は記録破りのヒットだった。
  • This is the long-awaited sequel.
    これが待ちに待った続編だ。(long awaited(長く待たれた)の圧縮)
  • It became the most talked-about movie of the year.
    それはその年いちばん話題になった映画になった。(句動詞 talk about の p.p. も前に置ける)

生徒man-eating shark って「男が食べてるサメ」?

先生ハイフンの左は目的語。eat man(人を食べる)だから「人食いザメ」。

生徒こわっ。じゃあ man-made は?

先生made by man(人によって作られた)で「人工の」。-ing と p.p. で左側の役割が逆になるんだ。

ちょっと脱線:a much-needed break

much-needed(ずっと必要とされていた)、well-deserved(受けるに値する)、hard-earned(苦労して得た)のような「副詞-p.p.」は、英字新聞やレビューで頻出です。a well-deserved win(勝つべくして勝った勝利)、hard-earned money(汗水たらして稼いだお金)。形を見た瞬間に「副詞 + 受け身」とほどけるようにしておくと、長文の速度が上がります。

確認問題 Kyoto is famous for its ( ) temples, some of which are more than 1,000 years old.

瞬間英作文チャレンジ

日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。

超絶テク

一文テスト:名詞 + be + 分詞 基礎

分詞が説明する名詞(主語・O)を主語にして「名詞 + be + 分詞」の文を作る。The letter is written(○)/ The letter is writing(✕)。自然に言えるほうが正解。※ contain / belong など進行形にしない動詞は The box contains books. のようにふつうの文で考える(a box containing books)。

なぜ効く? 分詞の -ing / p.p. は、進行形 be -ing と受動態 be p.p. の「be を抜いたもの」。be を戻せばもとの能動・受動の関係がはっきり見える。

a car (made / making) in Japan → The car is made in Japan. → made

目的語チェック 標準

他動詞の分詞の直後に名詞(目的語)があれば -ing、なければ p.p. を疑う。the boy reading a comic / a comic read by millions。

なぜ効く? 受動にすると目的語は主語側に移ってしまうので、p.p. の後ろには目的語が残らない。例外は give(O が2つ)や call / name(O + C)などで、a boy named Ken のように p.p. の後ろに語が残る。

the man (interviewing / interviewed) the actor → 後ろに the actor → interviewing

感情の矢印テク 標準

感情の矢印が出ていく側(原因・与える側)は -ing、刺さる側(感じる人)は p.p.。人が主語でも、周りに感情を与えるなら -ing(He is boring.=つまらない人)。逆に a surprised look / a worried face のように、表情・声を表す名詞には -ed。

なぜ効く? 英語の感情動詞は surprise(驚かせる)、bore(退屈させる)のように「〜させる」という他動詞。させる側が能動の -ing、させられる側が受動の p.p. になるのは理屈どおり。

The game was (exciting / excited). → 試合が興奮を与える → exciting

who is / which was を補って読む 基礎

名詞の直後に分詞のカタマリがあれば、頭の中で who is / which was を補う。the man (who is) standing there、a car (which was) made in Italy。

なぜ効く? 後置修飾の分詞は「関係代名詞 + be」が消えた形と同じ意味になることが多い(contain / live など進行形にしない動詞は which contains / who live と補う)。長文で名詞の後ろの p.p. を述語動詞(過去形)と勘違いするミスも防げる。

The students (who were) chosen for the team practiced hard.

SVOC は O と C の間に be を差しこむ 応用

keep / leave / find / have / get / see / hear の後ろの「O + 分詞」は、O と分詞の間に be を差しこんで確認。my name is called → heard my name called。

なぜ効く? SVOC の O と C には「主語と述語」の関係(ネクサス)がある。be を入れると隠れた文が表に出てくる。

I had my watch (repair / repaired). → my watch is repaired → repaired

知覚動詞は2段階判定 応用

① O が「される」側なら p.p. で決まり。② O が「する」側なら、動作をひとまとまりで(ふつう終わりまで)見たなら原形、途中を目撃したなら -ing。

なぜ効く? 1段目で能動・受動、2段目で完結・進行を分けると、3択が2回の二択になる。

I heard the door (lock / locking / locked). → ドアは閉められる側 → locked。We watched the sun (set / setting). → 沈み切るまでなら set、沈んでいく途中なら setting

with の後ろはミニ文 応用

with + O + ○○ は、O を主語、○○を述語にした小さな文。with his eyes closed → His eyes were closed。○○には分詞・形容詞・前置詞句・副詞が入る。

なぜ効く? 付帯状況の with は「O が〜の状態で」を表すので、O と○○の関係は be でつながる。動詞の原形は入らない(ただし with nothing to do「することがなくて」のように to 不定詞が入る形はある)。

with your mouth (full / filling) → Your mouth is full. → full

「〜するための」テストで動名詞を見抜く 応用

名詞の前の -ing は「名詞が〜している」と言えれば現在分詞、「〜するための名詞」と言えれば動名詞。a sleeping bag=眠るための袋 → 動名詞。

なぜ効く? 動名詞は名詞なので、名詞の前に来ると「用途・種類」を表す複合名詞の前半になる。分詞は形容詞なので名詞の「動作・状態」を表す。

a swimming pool(泳ぐためのプール=動名詞)/ a swimming duck(泳いでいるアヒル=分詞)

前は「性質」、後ろは「その場の関わり」 難関

concerned / involved / present / responsible は、名詞の前なら「心配そうな・込み入った・現在の・責任感のある」、後ろなら「関係している・関わっている・出席している・責任がある」。

なぜ効く? この種の語では、名詞の前は分類ラベルを貼る席(いつもそう)、後ろは具体的な状況を補う席(その件で・その場で)という役割分担の傾向があるため。

the people concerned(関係者)/ a concerned mother(心配している母親)

複合分詞はハイフンの左を戻す 超難関

名詞-ing なら左は目的語(time-consuming=consume time)、名詞-p.p. なら左は by / with の相手や場所(man-made=made by man、home-made=家で作られた)、副詞-p.p. ならそのまま副詞(well-known)。

なぜ効く? 複合分詞は動詞句を圧縮したもの。能動の圧縮では目的語、受動の圧縮では行為者・道具・場所などが前に出ることが多い。

a man-eating shark(人を食うサメ)/ a sun-dried tomato(日光で干したトマト)

語呂・暗記フック

する側はイング、された側はピーピー泣く現在分詞=能動、過去分詞=受動

名詞が動作を「する」側なら -ing。「される」側は、やられて p.p.(ピーピー)泣いている、と覚える。a broken window(割られてピーピー)、a crying baby(泣いてるけど自分で泣いてるので -ing)。

イングは犯人、イーディーは被害者感情動詞の -ing と -ed

感情を引き起こす「犯人」側が -ing(boring な授業、shocking なニュース)、感情をくらった「被害者」側が -ed、つまり p.p.(bored な生徒、shocked な私)。人でも犯人になれる:He is boring.=彼が退屈の犯人。

ソロは前列、グループは後列前置修飾と後置修飾

分詞が1語(ソロ)なら名詞の前の列に並ぶ:a smiling girl。仲間(目的語・前置詞句)を連れたグループなら名詞の後ろの列へ:the girl smiling at me。

原形はフルコース、イングはつまみ食い知覚動詞 + O + 原形 / -ing

see him cross は渡る動作をひとまとまりで(ふつう渡り終えるまで)フルコースで見た。see him crossing は途中の一口だけつまみ食いで見た。

得なら「してもらう」、損なら「やられた」have O p.p. の使役と被害

have O p.p. は形が1つで訳が主に2つ(ほかに「〜してしまう」の完了も)。髪を切った(得)→してもらった、自転車を盗まれた(損)→やられた。損得勘定で訳を決める。

get は説得(to)、have は顔パス(原形)get O to do / have O 原形

get は「働きかけて(説得して)」やらせる語で to が要る。have は美容師や店員など「やってもらって当然」の相手に使うことが多く、顔パスで to なし。get him to carry / have him carry。

ウィズの後ろに be を差せwith O 分詞・形容詞・前置詞句

with his arms ( ) → His arms are ( )。be を差して自然になる形を入れる。腕は組まれる → folded。口はいっぱい → full。

seat は着席させる係be seated / remain seated

seat は「座らせる」係の他動詞。係に座らされた人は seated。だから Please be seated.(ご着席ください)、remain seated(座ったまま)。✕ remain seating。

イングは左を食べ、ピーピーは左にやられる複合分詞 名詞-ing / 名詞-p.p.

man-eating は左の man を食べる(目的語)。man-made は左の man に作られる(by man)。-ing は左に手を出す側、p.p. は左から手を出される側。

ひっかけ図鑑

「わくわくしている」を -ing にする

日本語の「〜している」につられて I'm exciting. と書くと「私は人をわくわくさせる存在だ」。感情を受ける側は p.p.。

✕ ✕ I'm so exciting about the trip.

○ ○ I'm so excited about the trip.

人を主語にした「盗まれた」

steal の目的語は「物」。人は盗まれない。have O p.p. か、物を主語にした受動態にする。

✕ ✕ I was stolen my wallet.

○ ○ I had my wallet stolen. / My wallet was stolen.

「名前を呼ぶのが聞こえた」の -ing

O は my name。名前は呼ばれる側なので p.p.。「呼ぶ」の日本語に引っぱられない。

✕ ✕ I heard my name calling.

○ ○ I heard my name called.

with his arms folding

with の後ろの主役は arms。腕は組まれる側 → p.p.。eyes closed、legs crossed も同じ。

✕ ✕ He sat with his arms folding.

○ ○ He sat with his arms folded.

受動にしたら C を変える

They kept me waiting. の受動は I was kept waiting.。「待たされた」の訳につられて C を p.p. や to不定詞にしない。

✕ ✕ I was kept waited for an hour.

○ ○ I was kept waiting for an hour.

remain seating / Please seat.

seat は他動詞「座らせる」。自分が座っている状態は be seated。

✕ ✕ Please remain seating.

○ ○ Please remain seated.

go shopping to ~

go shopping は「買い物をしに行く」。場所は shopping の場所なので in / at。

✕ ✕ We went shopping to Shibuya.

○ ○ We went shopping in Shibuya.

have と get の to

have O の後ろは原形、get O の後ろは to do。入れ替え問題で狙われる。

✕ ✕ I got my brother carry my bag.

○ ○ I got my brother to carry my bag. / I had my brother carry my bag.

the man breaking the window(過去の1回の出来事)

後置の -ing は「その時していた(している)」という進行・状態の意味が基本。過去に1回起きて完結した出来事を言うなら、ふつうは関係詞節を使う(入試では -ing は✕)。

✕ ✕ The man breaking the window yesterday was arrested.

○ ○ The man who broke the window yesterday was arrested.

生徒のギモン

「過去分詞」なのに、なんで過去の意味じゃないんですか?

名前が誤解のもとです。過去分詞は多くの動詞で過去形と同じ形(played など)なので「過去」と呼ばれていますが、意味の芯は「受動(された)」と「完了(してしまった)」。The book is read by many people. は現在の文です。時間を決めるのは be や have の方で、分詞そのものは時間をもちません。

現在分詞と動名詞は同じ -ing なのに、なぜ別物扱いなんですか?

働きが違うからです。動名詞は名詞(〜すること)、現在分詞は形容詞(〜している)。実は英語の古い時代にはこの2つは別の語尾で、現在分詞は -ende のような形、動名詞のもとになった名詞は -ung / -ing の形でした。中世に発音が崩れて -ing に合流したため、今は見た目が同じになっています。

I'm surprised. の surprised は形容詞ですか、受動態ですか?

両方の性格があります。very surprised と very で修飾できる点は形容詞的、by ~ をつけられる点は受動態的。感情動詞の p.p. は形容詞化が進んでいて、at / with / in / about など感情ごとの前置詞をとるのもそのためです。入試では「感情を受ける人は -ed(p.p.)、原因は -ing」がわかっていれば十分です。

名詞の後ろの分詞と関係代名詞は、いつでも言いかえられますか?

いつでもではありません。分詞は時制を表せないので、「過去に1回起きて完結した出来事」は -ing ではふつう言いません。the man who broke the window(窓を割った男)を ✕ the man breaking the window yesterday とはしないのがふつうです(入試では✕)。-ing の後置修飾は「その時している・ふだんしている」という進行・状態のときに使います。

have my hair cut と get my hair cut は同じですか?

意味はほぼ同じで、get のほうが口語的です。get には「(手間をかけて)なんとか〜してもらう・してしまう」という動きのニュアンスが少し加わります。get this work done(この仕事を片づける)のような完了の意味では get がよく使われます。

very tired と much tired、どっちが正しい?

very tired が正解です。形容詞化した p.p.(tired, surprised, interested など)は very で強めます。一方、動詞としての性格が強い p.p. は much / very much / greatly で強めます:He is much loved by his fans. / It is greatly appreciated. 見分けは「その p.p. が seem の後ろに置けて、形容詞として自然か」。

a man asleep って言っていいんですか? 1語なのに後ろに来てますよね。

asleep、awake、alive、alone、afraid のような a- で始まる形容詞は、名詞の前に置けない(叙述用法のみ)という性質があります。そのため 1語でも後ろに置くか、別の語にかえます:a sleeping baby / a baby asleep in the car。ただし a man asleep だけをぽつんと言うことはまれで、in the car などの語句を続けたり、最上級+名詞+alive(the greatest guitarist alive)のような形で使うのがふつうです。

超絶おもしろコラム

看板とラベルは分詞だらけコンビニの棚にも空港の電光掲示板にも、分詞はこっそり並んでいる。

海外の街を歩くと、看板や商品ラベルが分詞であふれていることに気づきます。短く、しかも「状態」を一瞬で伝えられるので、掲示にぴったりなのです。

まず p.p. 組。レストランの入口の Closed(閉められている=休業中)、テーブルの上の Reserved(予約されている=予約席)、店先の Sold out(売り切られた=完売)。スーパーには Frozen food(冷凍された食品)、中古車屋には Used cars(使われた車=中古車)。どれも「その物が〜された状態」を表す、まさに受動の p.p. です。昔の西部劇のポスターに出てくる WANTED も、「(この人物が)求められている=指名手配」という p.p. です。

次に -ing 組。空港の Now boarding(ただいま搭乗中)、映画館の Now showing(上映中)、予告の Coming soon(近日公開)。こちらは「今まさに進行中」を表す -ing です。

いちばん文法的に面白いのが食品ラベルの Keep refrigerated(要冷蔵)と Keep frozen(要冷凍)。これは Keep (this product) refrigerated. の目的語が省略された形、つまり keep O p.p. の SVOC なのです。商品は「冷蔵される」側だから p.p.。この単元でやった形が、牛乳パックに印刷されているわけです。

おもちゃの箱の Batteries not included(電池は含まれていません)は、Batteries are not included. の be が消えた形。英字新聞の見出しでも、be 動詞を省いて Five injured in crash(衝突事故で5人けが)のように書くのが定番です。見出しの p.p. を過去形と読み違えると「5人がけがをさせた」になってしまうので、注意が必要です。

次に旅行や英語のサイトで看板を見かけたら、「これは -ing か p.p. か、なぜそうなのか」を一瞬考えてみてください。街が丸ごと分詞の問題集に変わります。

寝袋は眠らない ― 分詞と動名詞、2人の -ing を見分けるa sleeping baby は「眠っている赤ちゃん」なのに、a sleeping bag は「眠っている袋」ではありません。

a sleeping baby は「眠っている赤ちゃん」。では a sleeping bag は「眠っている袋」? もちろん違います。これは「眠るための袋」、つまり寝袋です。同じ sleeping なのに、前者は現在分詞、後者は動名詞。そっくりな -ing には、出身の違う2人がいるのです。

■ もともとは語尾が違った
古英語(1000年ほど前の英語)では、現在分詞は -ende で終わっていました。一方、動詞から「~すること」という名詞を作る語尾は -ung や -ing(leornung=学ぶこと)。まったく別の語尾です。ところが中英語の時代(おおよそ13~15世紀)に、分詞の語尾がしだいに -ing に置き換わっていったと考えられています。親戚のドイツ語では今も別人で、分詞は schlafend(眠っている)の -end、名詞は Wohnung(住まい ← wohnen 住む)の -ung です。

■ 見分け方:「名詞が~している」と言えるか
a sleeping baby → The baby is sleeping. と言えるので分詞。
a sleeping bag → The bag is sleeping. とは言えません。「眠るための袋」なので動名詞です。
a swimming pool(泳ぐためのプール)、a waiting room(待合室)、drinking water(飲み水)は動名詞。a barking dog(ほえている犬)は分詞です。

■ 耳でも区別できる
話し言葉では、アクセントで区別されることが多いとされます。動名詞は -ing の語を強く読んで SLEEPing bag、分詞は後ろの名詞のほうを強く読んで sleeping BAby。有名なのが a moving van で、MOVing van なら「引っ越し用のトラック」(主に米)、moving VAN なら「動いているバン」です。

■ Flying planes can be dangerous.
言語学者チョムスキーが挙げた有名な文です。「飛行機を操縦することは危険になりうる」(動名詞)とも、「飛んでいる飛行機は危険になりうる」(分詞)とも読めます。can は主語の数で形が変わらないので決まりません。ところが be 動詞にすると、
・Flying planes is dangerous.(動名詞の主語は単数扱い →「操縦すること」)
・Flying planes are dangerous.(主語の中心は planes →「飛んでいる飛行機」)
と、動詞1つで意味が決まります。

■ 入試では
「-ing+名詞」を見たら、「その名詞が~しているのか、~するための名詞なのか」を確かめる。和訳でも、動名詞主語の一致の問題でも効きます。寝袋は眠らない。これさえ思い出せれば、2人の -ing を取り違えません。

英語では感情は「外から飛んでくる」I'm boring. と I'm bored. の違いは、英語話者の世界の見方の違いでもある。

日本語の「驚く」「退屈する」「がっかりする」は、どれも自分が主語の自動詞です。「私が驚く」。感情は自分の内側からわき出るもの、という見方です。

ところが英語の surprise、bore、disappoint は「驚かせる」「退屈させる」「がっかりさせる」という他動詞。感情にはいつも原因があって、その原因が人に感情を「ぶつけてくる」という発想です。だから「私が驚いた」は I was surprised(驚かされた)と受け身の形になり、ぶつけてきた側は surprising(驚かせる)になります。

この見方がわかると、ネイティブのちょっとした会話の意味も見えてきます。先生が生徒に Are you bored? と聞くのは「授業に退屈してる?」。でも Are you boring? と聞いたら「君はつまらない人間なの?」という失礼な質問になります。I'm confused.(混乱してます)は授業中にどんどん使ってよい表現ですが、I'm confusing. と言ったら「私はややこしい人です」という謎の告白になってしまいます。

面倒なことに、英語にも自動詞型の感情表現はあります。worry は「心配させる」(Don't let it worry you.)と「心配する」(Don't worry.)の両方。I'm worried.(心配している)と Don't worry. が同居しているのはそのためです。また enjoy のように「楽しむ」側に立つ他動詞もあり、enjoy は目的語が必要なので ✕ I enjoyed. とは言えず、I enjoyed myself. になります。

日本語話者がつまずくのは、日本語で「わくわくしている」と進行形っぽく言うせいで -ing を選んでしまうこと。ここは「感情の矢印」を描いて、出発点か到着点かを見るのがいちばん確実です。英語の感情は、いつもどこかから飛んでくる矢。自分が的なら -ed(p.p.)、自分が射手なら -ing です。

最終まとめ(暗記カード)

  1. 分詞=動詞が形容詞のふりをした形。-ing(現在分詞)と p.p.(過去分詞)の2つだけ
  2. -ing=能動・進行(〜する・している・させる)/p.p.=受動(〜された)・完了(〜してしまった)
  3. 自動詞の p.p. は完了:fallen leaves、a retired teacher、an escaped prisoner
  4. 判定は「名詞 + be + 分詞」の一文テスト。する → -ing、される → p.p.
  5. 1語なら名詞の前、語句を後ろに連れたら後ろ(who is / which was が消えた形)。a newly built house の「副詞+分詞」は前
  6. a- 形容詞(asleep, alive など)と -thing は後ろから修飾
  7. 感情動詞:与える側 -ing、受ける側 p.p.。He is boring.=つまらない人
  8. SVC:sat surrounded / came running / stood looking / remain unsolved
  9. SVOC:keep O -ing / leave O p.p. / find O -ing・p.p.。O と C の間に be を入れて判定
  10. have O p.p.=してもらう(使役)・される(被害)・してしまう(完了)。✕ I was stolen my bike
  11. have O 原形 / get O to do / make oneself understood・heard
  12. 知覚動詞 + O + 原形(ひとまとまり)/ -ing(途中)/ p.p.(される)。受動では to が復活
  13. with O 分詞:with his eyes closed / with the engine running / with your mouth full
  14. 名詞の前の -ing:「〜している」なら分詞、「〜するための」なら動名詞(sleeping bag)
  15. 前は性質・後ろはその場:a concerned look / the people concerned、being p.p.=されている最中
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