動名詞~ing は「●(実際にやる・もうやった)」。to の「→」と並べた瞬間、全部見分けられる

動名詞は「動詞 + ing」で「〜すること」を表す、動詞と名詞のハーフです。不定詞の to が「→ これから」の矢印なら、動名詞の ~ing は「●:実際にやっている・すでにやった行為」の点。この1点の違いで、enjoy ~ing と want to do、remember ~ing と remember to do の区別がすべて説明できます。さらに look forward to ~ing のような「to の後ろの ~ing」や、cannot help ~ing などの慣用表現まで、入試の4択・正誤で毎年のように狙われる論点を、ここで一気に片づけます。
知ってた? 目から鱗
Q1like to swim と like swimming は同じ?
ふつうはどちらでも通じます。ただ like to do は「そうするのがよいと思って習慣にしている」、like ~ing は「その行為自体が楽しい」寄りになることがあります。I like to see the dentist twice a year が自然なのは、歯医者が楽しいからではありません。
Q2sleeping bag と sleeping baby、発音で区別できる?
できます。動名詞の a sleeping bag(寝るための袋)は sleeping を強く、現在分詞の a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)は baby を強く読むのがふつう、とされます。a dancing teacher も強勢で「ダンスの先生」か「踊る先生」かが変わります。
Q3「Would you mind ~?」に「Sure.」と答えるとどうなる?
文字どおりなら「はい、気にします」ですが、実際の会話では Sure. や No problem. が「いいですよ」の意味でよく使われます。試験では Not at all. や Of course not. が「どうぞ」の正解。教科書と会話の感覚がずれる代表例です。
Q4look forward to の to が前置詞だと見抜くコツは?
to の後ろに名詞を置いてみて、文が成り立つかを確かめます。look forward to the trip と言えるなら to は前置詞なので、動詞を続けるときは ~ing。be used to the noise、object to the plan も同じテストで判定できます。
Q5動名詞と現在分詞の ~ing、昔は別の形だった?
古英語では、動名詞のもとになった名詞は -ung や -ing、現在分詞は -ende という別の語尾でした。中英語の時代に発音が近づいて -ing に合流したと言われます。見た目が同じなのに役割が違うのは、この歴史の名残りです。
01動名詞の正体は「●」:実際の行為・すでに・一般的な行為 基礎
動名詞は 動詞の ~ing 形を名詞として使う もの。「〜すること」と訳します。swimming=泳ぐこと、playing games=ゲームをすること。形は現在分詞(進行形の ~ing)と同じですが、働きが 名詞 なのがポイントです。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る~ing は「●」の点
不定詞の to が「→(これから向かう)」の矢印なら、動名詞は 「●(実際に行われている・すでに行われた行為)」 の点。頭の中の予定ではなく、現実に存在する行為そのもの をつかんで名詞にしたイメージです。
これから する行為。まだ起きていない。望み・予定・決心と相性がいい。
I want to swim in the sea.
実際の・すでにある 行為。楽しむ・やめる・避けるなど「現実の行為」を相手にする。
I enjoy swimming in the sea.
| ●のタイプ | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| 実際にしている行為 | 今まさにやっていること | Stop talking, please. |
| すでにした行為 | 過去に起きたこと | I remember meeting her. |
| 一般的な行為 | いつでも誰でもする行為そのもの | Swimming is good exercise. |
「●」は、現実にある行為・経験として確かに存在する行為。
- I finished writing my report at midnight.
夜中の12時にレポートを書き終えた。(やっていた行為(●)を終える) - Getting up early is hard for me.
早起きは私にはつらい。(一般的な行為(●)が主語) - Thank you for coming today.
今日は来てくれてありがとう。(すでに来た行為(●)へのお礼)
動名詞は名詞の仕事をしながら、動詞の性質も残しています。だから目的語をとり(playing the guitar)、副詞で修飾され(getting up early)、完了形(having done)や受動態(being done)にもなれる。このハーフっぷりが、後半の lesson で効いてきます。
| 名詞としての顔 | 動詞としての顔 |
|---|---|
| 主語・目的語・補語になる | 目的語をとる(reading comics) |
| 前置詞の後ろに置ける | 副詞で修飾される(running fast) |
| 所有格で「誰の」を表せる(my singing) | 完了形・受動態になる(having done / being done) |
動名詞=動詞と名詞のハーフ。
生徒to do も ~ing も「〜すること」って訳すなら、同じじゃないんですか?
先生訳が同じでも中身が違う。to は「→」で、まだやってない行為を指さしてる。~ing は「●」で、やってる・やった行為を手でつかんでる。
生徒指さす vs つかむ…。
先生enjoy は、実際にやってる行為しか楽しめないでしょ。だから enjoy swimming。want は、まだやってない行為を欲しがる。だから want to swim。
生徒あ、動詞の意味から決まってるんだ。
先生そう。丸暗記の前に「その動詞の相手は、未来の行為?現実の行為?」を考えるクセをつけよう。
動詞の目的語で迷ったら、「その動詞が相手にしているのは、これからの行為? それとも 実際の・すでにある行為?」と自問する。これから → to do、実際・すでに → ~ing。※ consider / suggest / postpone のように、未来のことでも ~ing をとる動詞があるので、最後は動詞ごとに確認する。
なぜ効く? to の前置詞由来の「到達点・方向」の意味と、~ing の「進行中の行為」の意味が、目的語の選び方にそのまま反映されているから。丸暗記より判断が速く、忘れても再構成できる。
確認問題 Emma really enjoyed ( ) with her friends at the festival.
enjoy は実際の行為(●)を楽しむ動詞なので動名詞をとる。enjoy to do とは言わない。
02動名詞の4つの席:主語・目的語・補語・前置詞の目的語 基礎
動名詞は名詞なので、名詞が座れる席ならどこにでも座れます。主語・目的語・補語・前置詞の目的語 の4つ。特に最後の「前置詞の目的語」は、不定詞には座れない 動名詞の専用席 です。
| 席 | 例 | 訳 |
|---|---|---|
| 主語(S) | Watching anime is my way to relax. | アニメを見ることが私のリラックス法だ。 |
| 目的語(O) | Ken gave up eating snacks at night. | ケンは夜にお菓子を食べるのをやめた。 |
| 補語(C) | My hobby is collecting stickers. | 私の趣味はシールを集めることだ。 |
| 前置詞の目的語 | I'm good at cooking. | 私は料理が得意だ。 |
Watching animeS isV my wayC to relaxM.
アニメを見ることが私のリラックス法だ。✕ Playing video games too much are bad for your eyes.
○ Playing video games too much is bad for your eyes.
すぐ前に games という複数形があっても、主語は「ゲームをすること」という1つの行為。動詞は 単数 で受けます。※ Reading and writing are ... のように、別々の動名詞を and で2つつなぐと複数扱いになることもある。
前置詞の後ろは動名詞しか座れない
前置詞(at, in, of, for, about, without, before, after, by など)の後ろには 名詞 が来ます。動詞を置きたいなら、名詞に変身させた 動名詞 にするしかありません。to 不定詞や原形は前置詞の後ろに置けません(but / except だけは例外。下のテク参照)。
YukiS isV goodC at drawing mangaM.
ユキはマンガを描くのが得意だ。- I'm interested in studying abroad.
留学することに興味がある。 - She left without saying goodbye.
彼女はさよならも言わずに去った。 - How about going to karaoke after school?
放課後カラオケに行かない? - You can improve your English by reading a little every day.
毎日少しずつ読むことで英語力は伸ばせる。(by ~ing =〜することによって)
✕ I'm interested in to study abroad.
✕ Thank you for help me.
○ Thank you for helping me.
前置詞 + 動詞を見たら、その動詞は必ず ~ing になっているかチェック。
at / in / on / of / for / about / with / without / before / after / by / instead of / besides などの直後に動詞が来ていたら、その動詞は必ず ~ing(ここに挙げた前置詞なら例外なし。but / except だけは特殊で、下のコラム参照)。
なぜ効く? 前置詞は後ろに名詞をとる語。動詞のままでは名詞の席に座れず、to 不定詞は to 自体が前置詞由来なので前置詞を重ねられない。動名詞だけが「動詞の意味を持った名詞」として座れる。
to 不定詞の to はもともと前置詞でした。前置詞の後ろにさらに前置詞 to を重ねると「in to study」のように前置詞が2つ並んでしまう。英語はこの形を嫌うので、前置詞の後ろで「〜すること」を言いたいときは、自然と動名詞が選ばれるようになった、と説明されます。例外的に but / except の後ろでは不定詞や原形が来ることがありますが(do nothing but cry)、これは but / except が前置詞として特殊な振る舞いをするためです。
確認問題 Thank you very much for ( ) me with my homework.
for は前置詞なので、後ろの動詞は動名詞 helping。to help / help は前置詞の後ろに置けない。
03動名詞だけを目的語にとる動詞 標準
動詞の中には、目的語に 動名詞だけ をとり、to 不定詞をとらないものがあります。入試の4択・正誤の超定番。ただ、丸暗記の前に「なぜ ~ing なのか」をつかむと、忘れにくくなります。
共通点は「現実の行為(●)を相手にしている」
これらの動詞はどれも、実際にしている・した行為、または目の前にリアルに思い浮かべた行為 を相手にします。やっていることを止める(finish, stop, quit, give up)、現実の行為から逃げる(avoid, escape, put off)、した行為を認める・否定する(admit, deny)、場面を頭の中で実演する(imagine, consider)…。どれも「→ これから」ではなく「● その行為そのもの」です。
| グループ | 動詞 | 「●」とのつながり |
|---|---|---|
| 止める・終える | stop / quit / give up / finish | やっている行為をストップ |
| 避ける・延ばす | avoid / escape / put off / postpone / delay | 現実に迫る行為から逃げる・先送り |
| 嫌がる・逆らう | mind / resist(can't resist) | 実際にそうすることを嫌がる・我慢できない |
| 楽しむ・練習・続ける | enjoy / practice / keep | 実際にやっている行為 |
| 認める・否定する | admit / deny | すでにした行為について |
| 思い描く・検討・提案 | imagine / consider / suggest | 場面をリアルに頭の中で再生 |
| 危険を冒す・恋しく思う | risk / miss | 実際にそうなること/実際の行為が抜け落ちること |
グループの意味ごとに覚えると、初見の動詞でも予想がつく。
昔から広く使われてきた定番の語呂。M=mind、E=enjoy、G=give up、A=avoid、F=finish、E=escape、P=practice・put off・postpone、S=stop・suggest と、頭文字 M・E・G・A・F・E・P・S をつないだもの。まずはこの8文字で主力をカバーする。
オリジナル新語呂。コンビニのレジバイトで失敗した高校生の物語。resist(我慢できない)・risk(危険を冒す)・miss(逃す)・deny(否定する)→ admit(認める)・imagine(想像する)→ consider(考える)・suggest(提案する)→ postpone・put off(延期する)→ quit(辞める)。全部「実際に起きた・起きそうな行為」の話なので ~ing。
- Would you mind opening the window?
窓を開けていただけませんか。(mind =「嫌だと思う」。直訳は「開けることを嫌だと思いますか」) - He denied taking my charger.
彼は私の充電器を持っていったことを否定した。 - I can't imagine living without my phone.
スマホなしで暮らすなんて想像できない。 - We considered moving to Osaka.
私たちは大阪への引っ越しを検討した。 - I miss hanging out with my old classmates.
前のクラスの友だちと遊んでいたころが恋しい。 - Don't risk losing your data. Back it up.
データを失うような危険を冒すな。バックアップしよう。
✕ He suggested to go to the beach.
○ He suggested going to the beach.
○ He suggested that we (should) go to the beach.
「提案する」の日本語につられて to を選ぶミスが多発。suggest は ~ing か that 節。
生徒consider って「これからのこと」を考えるんだから、to じゃないんですか?
先生いい疑問。consider は「実際にそうする場面を頭の中で転がして検討する」動詞。行為を目の前に置いて、あっちこっちから眺めてる感じ。
生徒だから「●」なんだ。
先生imagine も同じ。頭の中のスクリーンで、行為を実際に再生してる。未来の話でも、「行為そのもの」をリアルに扱うなら ~ing。
確認問題 The boy finally admitted ( ) the window.
admit(認める)はすでにした行為(●)について言う動詞なので動名詞。admit の後ろに原形や過去形を直接置くことはできない。
04to 派 vs ing 派:目的語の形を見分ける 標準
不定詞の単元で学んだ「未来志向の動詞は to」と、この単元の「現実の行為の動詞は ~ing」。両方を並べると、目的語の形の選び方がはっきりします。
| to 派(→ これから) | ing 派(● 実際・すでに) |
|---|---|
| want / hope / wish(望む) | enjoy / practice(楽しむ・練習する) |
| decide / plan / intend(決める)※ intend は ~ing も可 | finish / stop / quit / give up(やめる) |
| promise / agree / offer(約束・同意) | avoid / escape / put off / postpone(避ける・延ばす) |
| expect(予期する) | mind(嫌がる) |
| manage / fail(なんとか〜する/しそこなう) | admit / deny(認める・否定する) |
| afford / refuse / pretend | imagine / consider / suggest / risk / miss |
左はまだ起きていない行為、右は現実の行為。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る 動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見るlike / love / hate / begin / start / continue / prefer などは、to do も ~ing もとれて、意味の差はほとんどありません。I like to swim. = I like swimming. ただし細かい違いや、どちらかしか使えない場面があります。
① would like は to do だけ:✕ I'd like going. → ○ I'd like to go.
② begin / start が 進行形 のときは ~ing を重ねない:✕ It's starting raining. → ○ It's starting to rain.
③ understand / realize などの 状態・認識の動詞 が続くときは to が自然:△ I began understanding → ○ I began to understand the problem.
泳ぐこと(行為そのもの)が好き。楽しんでいる感じ。
I like swimming in the sea.
(習慣として)泳ぐようにしている、泳ぐのがいいと思う、という含みも出せる(主に英。米では I like to swim. も「泳ぐのが好き」のふつうの言い方)。
I like to swim before breakfast.
is starting / was beginning / are continuing のように動詞がすでに ~ing のときは、目的語を to do にする。starting raining のような ing の連続は避けられる。
なぜ効く? 英語には同じ語尾の連続(-ing -ing)を避ける傾向がある。意味は変わらないので、響きのよい to do が選ばれる。
確認問題 We decided ( ) the trip because of the typhoon.
decide は未来志向の動詞(決めた → これから延期する)なので to do。putting off や原形 put off は decide の後ろに置けず、to putting off は不定詞の to の後ろが原形になっていない。「put off の後ろは ~ing」という知識とは別の話で、ここで形を決めるのは前の decide。
05動名詞の慣用表現①:基本の10パターン 標準
動名詞には、決まった形でまとめて覚えるべき 慣用表現 がたくさんあります。まずは入試で最もよく出る基本の10パターン。どれも「なぜその意味になるのか」を理由とセットで押さえます。
| 表現 | 意味 | 書き換え |
|---|---|---|
| There is no ~ing | 〜することはできない | It is impossible to do |
| It is no use [good] ~ing | 〜しても無駄だ | It is useless to do |
| cannot help ~ing | 〜せずにはいられない | cannot but do(硬い)/ cannot help but do(口語・主に米) |
| feel like ~ing | 〜したい気がする | want to do(控えめ) |
| on ~ing | 〜するとすぐに | as soon as S V |
| in ~ing | 〜するときに・〜する際に | when S V |
| be worth ~ing | 〜する価値がある | It is worth ~ing ... / It is worthwhile to do |
| be busy ~ing | 〜するのに忙しい | ― |
| spend 時間・お金 ~ing | 〜して時間・お金を使う | ― |
| have difficulty [trouble] ~ing | 〜するのに苦労する | have a hard time ~ing |
busy / spend / have difficulty の後ろには、もともと in が入る形があった。今は in を省くのがふつう(硬い文では have difficulty in ~ing も使う)。
cannot help ~ing の help は「避ける」
cannot help ~ing の help は「助ける」ではなく、「避ける・抑える」 という古い意味。「〜することを避けられない」→ 「〜せずにはいられない」。I can't help it.(どうしようもない)の help も同じ意味です。
- I couldn't help laughing at his joke.
彼の冗談に笑わずにはいられなかった。 - It's no use crying about it now.
今さら泣いても無駄だよ。 - There is no knowing what will happen tomorrow.
明日何が起こるかはわからない。 - I don't feel like studying tonight.
今夜は勉強する気分じゃない。 - On hearing the news, she burst into tears.
その知らせを聞くとすぐ、彼女はわっと泣き出した。 - I spent the whole weekend playing games.
週末をまるまるゲームをして過ごした。 - I had trouble finding the station exit.
駅の出口を見つけるのに苦労した。
on は「接触」。行為とくっついて すぐに。
On arriving home, I took a shower.
in は「中」。行為の 最中に・〜する際に。
You should be careful in choosing your friends.
✕ This movie is worth watching it.
○ This movie is worth watching.
主語の This movie が watch の目的語を兼ねているので、後ろは空席。tough 構文(hard to solve)と同じ仕組みです。なお It is worth watching this movie. のように It を主語にする形もあります。
✕ go shopping to the mall → ○ go shopping at the mall
✕ go swimming to the river → ○ go swimming in the river
✕ go skiing to Nagano → ○ go skiing in Nagano
前置詞は go ではなく、shopping / swimming にくっつく。「モールで買い物する」「川で泳ぐ」だから at / in。
go shopping / go swimming / go skiing の後ろの前置詞は、~ing の行為を「どこでするか」で決める。泳ぐのは川の中(in)、買い物はお店という地点(at)。to は go の行き先用なので出番なし。
There is no ~ing = It is impossible to do/It is no use ~ing = It is useless to do/on ~ing = as soon as/cannot help ~ing = cannot but do。書き換え問題では左右どちらからでも出るので、必ずペアで唱える。
なぜ効く? 同じ意味を2つの形で結びつけて覚えると、記憶の手がかりが増える(精緻化)。片方を忘れても、もう片方から復元できる。
生徒There is no ~ing で「できない」って、なんか飛躍してません?
先生直訳してみて。「〜することは存在しない」。つまり、その行為は“ありえない”。だから「〜できない」。
生徒あ、There is no telling は「言うことがありえない」→「わからない」か。
先生そのとおり。There is no accounting for tastes.(人の好みは説明できない=たで食う虫も好き好き)ってことわざもこの形。
確認問題 Last Sunday we went shopping ( ) the new mall near the station.
go ~ing の前置詞は ~ing の行為に合わせる。「モールで買い物する」なので at。go の行き先の to は使わない。
06両方とれて意味が変わる動詞:→ と ● の真剣勝負 応用
remember / forget / regret / stop / try / mean / go on / need は、to do も ~ing もとれますが、意味が大きく変わります。ここで「→(これから)」と「●(実際・すでに)」のイメージが最大の威力を発揮します。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る| 動詞 | + to do(→) | + ~ing(●) |
|---|---|---|
| remember | (これから)忘れずに〜する | (過去に)〜したことを覚えている |
| forget | (これから)〜するのを忘れる | (過去に)〜したことを忘れる |
| regret | 残念ながら〜する(言う・伝える) | (過去に)〜したことを後悔する |
| stop | 〜するために(手を)止める・立ち止まる(to は目的語ではなく目的の副詞的用法) | 〜するのをやめる |
| try | 〜しようと努力する | 試しに〜してみる |
| mean | 〜するつもりだ | 〜することを意味する |
| go on | (続けて)次に〜する | 〜し続ける |
| need | (自分が)〜する必要がある | 〜される必要がある(= need to be p.p.。やや英寄り) |
to は「まだやっていない」、~ing は「やっている・やった・実際の行為」がおおむねの目安(try ~ing・need ~ing は未来のことにも使う)。
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見る- Remember to turn off the lights when you leave.
出るときは忘れずに電気を消してね。 - I remember turning off the lights.
電気を消した覚えがある。 - I'll never forget seeing the ocean for the first time.
初めて海を見たときのことは決して忘れない。 - I regret to tell you that the event has been canceled.
残念ながら、イベントは中止になったことをお知らせします。 - I regret not studying harder in my first year.
1年生のときにもっと勉強しなかったことを後悔している。
stop to do の to は「目的語」ではない
stop ~ing の ~ing は stop の 目的語(〜することをやめる)。一方 stop to do の stop は 自動詞(目的語をとらない動詞。ここでは「していることを止める・立ち止まる」)で、to do は「〜するために」の 副詞的用法(目的)。He stopped to smoke.=タバコを吸うために(手を止めて・立ち止まって)一服した。正反対の意味になります。
吸っている行為(●)を やめる
He stopped smoking last year.
吸う ために(→)立ち止まる
He stopped to smoke a cigarette.
〜しようと がんばる(できるかは不明)
I tried to open the jar, but I couldn't.
(実際に)試しに やってみる
Try adding a little salt. It'll taste better.
- Missing the bus means waiting another hour.
バスを逃すと、もう1時間待つことになる。(mean ~ing =〜ということを意味する) - I didn't mean to hurt you.
君を傷つけるつもりはなかった。 - She went on talking for an hour.
彼女は1時間しゃべり続けた。 - After high school, she went on to study law.
高校卒業後、彼女は次に法律を学んだ(法学に進んだ)。 - My bike needs fixing.
私の自転車は修理が必要だ。(= My bike needs to be fixed.)
remember / forget / regret は、to なら「これからする約束(予定)」、~ing なら「すでにある思い出(過去の出来事)」。to を見たら手帳、ing を見たらアルバムを思い浮かべる。
I'll never forget ~ing(〜したことを決して忘れない)のように、forget ~ing は never / will と一緒に使うのがふつう。I forgot ~ing(〜したことを忘れた)は意味としてはありえますが、会話では I forgot that I had ~ のように言う方が自然です。
remember / forget / regret で迷ったら、その行為が 動詞の時点から見て未来か過去か を文脈で確かめる。When you leave(これから)→ to、last night(すでに)→ ~ing。
なぜ効く? to の「→ 到達点」と ~ing の「● すでに存在する行為」の違いが、時間の前後関係として表れているため。時の副詞が最強のヒントになる。
確認問題 Don't forget ( ) this letter on your way to school.
「学校へ行く途中で(これから)出すのを忘れないで」なので to do。forget ~ing は「すでにしたことを忘れる」。having posted も「出したこと」で過去の話になり、原形 post は forget の後ろに置けない。
確認問題 The runner stopped ( ) some water, then kept running.
「水を飲むために立ち止まり、また走り続けた」なので目的の不定詞 to drink。stopped drinking だと「飲むのをやめた」になり文意に合わない。原形 drink は stopped の後ろに置けず、to drinking は to の後ろが原形でないので✕。
07前置詞の to + ~ing:「to の後ろが ing」になる表現 応用
to の後ろは原形、と思い込んでいると引っかかるのが look forward to ~ing のグループ。この to は不定詞の to ではなく 前置詞の to なので、後ろには名詞か動名詞が来ます。入試の正誤・4択でトップクラスに狙われる論点です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| look forward to ~ing | 〜するのを楽しみに待つ |
| be used [accustomed] to ~ing | 〜するのに慣れている |
| get used to ~ing | 〜するのに慣れる |
| object to ~ing / be opposed to ~ing | 〜することに反対する |
| when it comes to ~ing | 〜することに関して言えば |
| with a view to ~ing | 〜する目的で |
| devote oneself to ~ing / be devoted to ~ing | 〜することに専念する・身をささげる |
| be committed to ~ing | 〜することに全力で取り組む |
| contribute to ~ing | 〜することに貢献する |
| What do you say to ~ing? | 〜するのはどうですか |
| in addition to ~ing | 〜することに加えて |
| be close to ~ing / come close to ~ing | もう少しで〜するところだ |
| the key to ~ing | 〜することのカギ |
to の後ろに名詞を置ける=前置詞の to。
to の直後に it / this / the game などの名詞 を置いて意味が通るか試す。I'm looking forward to it.(○ それを楽しみにしている)→ 前置詞 → ~ing。I want to it.(✕)→ 不定詞 → 原形。
なぜ効く? 前置詞の to は後ろに名詞をとり、不定詞の to は後ろに動詞の原形しかとれない。名詞が置けるかどうかで、to の正体をほぼ判定できる。※ agree to it / agree to do、consent to のように、名詞も to do もとれる表現は例外なので、表現ごとに確認。
IS am looking forward toV seeing you againO.
また会えるのを楽しみにしています。(今は違うが)以前は〜したものだ。to は不定詞、後ろは原形。
I used to live in Kobe.
〜するのに慣れている。to は前置詞、後ろは ~ing。
I'm used to living alone.
- I look forward to hearing from you.
お返事をお待ちしています。(メールの結びの定番) - Most parents objected to changing the school uniform.
ほとんどの親が制服の変更に反対した。 - When it comes to singing, nobody in our class beats Yuki.
歌うことに関しては、クラスでユキにかなう人はいない。 - What do you say to going to the beach this weekend?
今週末、海に行くのはどう? - She devoted herself to helping children in need.
彼女は困っている子どもたちを助けることに身をささげた。
新キャプテンのあいさつで覚える:「試合を楽しみにしてる?(look forward to)朝練には慣れた?(get used to)練習に反対の人は?(object to)勝つことに関して言えば(when it comes to)、優勝を目指して(with a view to)練習に身をささげ(devote oneself to)、チームに貢献しよう(contribute to)。合宿なんてどう?(What do you say to)」。どのセリフも to の後ろは ~ing。
✕ I'm looking forward to see you.
○ I'm looking forward to seeing you.
会話の決まり文句なので、うろ覚えで原形を書く人が多い。to の後ろに it が置けるか、のテクで一発判定。
確認問題 Ken is getting used to ( ) up at five for morning practice.
get used to ~ing(〜するのに慣れる)。to は前置詞なので後ろは動名詞。get used to it と言えることから前置詞だとわかる。
08動名詞の慣用表現②:差がつく上級パターン 応用
基本の10パターンの次は、GMARCH〜早慶で差がつく上級パターン。「二重否定」「of の所有」など、構造を理解していないと意味を取り違えるものが多いのが特徴です。
| 表現 | 意味 | 言い換え |
|---|---|---|
| It goes without saying that ~ | 〜は言うまでもない | Needless to say, ~ |
| come near [close to] ~ing | もう少しで〜するところだった | almost + 過去形 |
| make a point of ~ing | 〜することにしている・必ず〜する | make it a rule to do |
| never ... without ~ing | …すると必ず〜する | Whenever ..., S V |
| 名詞 of one's own ~ing | 自分で〜した名詞 | 名詞 + that S + 過去形 + oneself |
| prevent [keep / stop] O from ~ing | O が〜するのを妨げる | ― |
| be on the point of ~ing | まさに〜しようとしている | be about to do |
| There is no telling [knowing] | 〜はわからない | It is impossible to tell [know] |
動く図解時間軸・変形・イメージ図がアニメーションで動きますアプリで見るnever ... without ~ing は二重否定 → 強い肯定
They never meet without arguing.=「言い争わずに会うことは決してない」→ 「会えば必ず言い争う」。never(ない)と without(なしで)の否定×否定で、「必ず」という強い肯定になります。直訳してから、日本語として自然な「〜すると必ず」に直すのがコツ。
- It goes without saying that health is more important than money.
健康がお金より大切なのは言うまでもない。 - I came close to missing the last train.
もう少しで終電を逃すところだった。(実際には逃していない) - My dad makes a point of walking the dog every morning.
父は毎朝、必ず犬を散歩させることにしている。 - This is a cake of my own making.
これは私が自分で作ったケーキだ。 - The heavy snow prevented us from going out.
大雪のせいで私たちは外出できなかった。
O に 〜させ続ける(ずっとその状態)
Sorry to keep you waiting.
O が 〜するのを妨げる(from = 行為から離す)
The noise kept me from sleeping.
He came near being hit by a car. は「もう少しで車にひかれるところだった」。実際にはひかれていない。和訳の選択肢で「車にひかれた」を選ばせるワナが定番です。
from は「〜から離れて」。prevent / keep / stop / prohibit / discourage + O + from ~ing は、どれも「O を行為(●)から引き離す」=「O に〜させない」というイメージです。無生物主語と組むことが多く、The rain prevented us from playing. を「雨が私たちを〜から妨げた」ではなく「雨のせいで私たちはプレーできなかった」と訳すと自然な日本語になります。※ keep O from ~ing の from は省けない(keep O ~ing は「〜させ続ける」で別の意味)。一方イギリス英語では stop / prevent O ~ing と from を省くこともある。
確認問題 My brother and I never play video games ( ) fighting over the controller.
never ... without ~ing =「…すると必ず〜する」。兄と私はゲームをすると必ずコントローラーの取り合いになる。
09意味上の主語と否定 not ~ing 応用
動名詞も動詞の一種なので、「その行為をするのは誰か」があります。ふつうは文の主語と同じか、一般の人。違う人を示したいときは、~ing の直前に 所有格(my / his / Tom's) か 目的格(me / him / Tom) を置きます。これが動名詞の 意味上の主語 です。
勝つのは 私(文の主語と同じなので書かない)
I'm sure of winning the game.
勝つのは 彼(意味上の主語 his)
I'm sure of his winning the game.
IS amV sureC of his winning the gameM.
私は彼が試合に勝つと確信している。| 形 | 例 | 響き |
|---|---|---|
| 所有格 + ~ing | Do you mind my opening the window? | 文法的に正式・書き言葉寄り |
| 目的格 + ~ing | Do you mind me opening the window? | 口語でふつう |
| 名詞そのまま + ~ing | I can't imagine the train being late. | 無生物・長い名詞はふつう所有格にしない |
入試では所有格が「正解」扱いのことが多いが、目的格も実際にはよく使われる。
mind は「嫌だと思う」。Do you mind my sitting here?(ここに座ったら嫌ですか)に Yes と答えると「嫌です」 になります。OKなら No, not at all. / Of course not. / No, go ahead.(全然嫌じゃない、どうぞ)。会話問題の超定番。
生徒Would you mind opening the window? に「いいよ」って言いたいとき、Sure. って言っちゃダメなんですか?
先生理屈だけなら Sure は「もちろん嫌です」になっちゃう。でも実際の会話では、Sure. や No problem. で「いいよ」と答える人も多いんだ。
生徒え、じゃあテストでは?
先生入試の会話問題では Not at all. / Of course not. が正解になるように作られる。理屈どおりの答えを選ぶのが安全。
動名詞の否定は not を ~ing の直前に
「〜しないこと」は not ~ing(never ~ing)。not の位置は ~ing の 直前。I'm sorry for not replying sooner.(もっと早く返信しなかったことをすみません)。全体を否定する I'm not sorry for replying.(返信したことを申し訳なく思っていない)とは意味がまったく違います。
- I'm sorry for not replying sooner.
返信が遅くなってごめんなさい。 - My mom is angry about my not cleaning my room.
母は私が部屋を掃除しないことに怒っている。(意味上の主語 my → not → ~ing の順) - He is proud of never being late for school.
彼は一度も学校に遅刻しないことを誇りにしている。
① ~ing の直前に所有格・目的格・名詞があれば、それが意味上の主語。② なければ文の主語(または一般の人)。③ not は意味上の主語と ~ing の間(my not cleaning)。
なぜ効く? 動名詞の意味上の主語は、~ing の直前(not があればその前)に置かれる。位置が決まっているので、直前を見るだけで「誰がするか」が確定する。
確認問題 My parents don't like ( ) home late at night.
like の目的語の動名詞 coming に、意味上の主語 my をつけた形。「両親は私が夜遅く帰るのを嫌がる」。I come は like の直後に S V の形では置けない。me to coming は to の後ろが原形でなく、my come は所有格の後ろに動詞の原形を置いていて✕。
10完了動名詞・受動動名詞と need ~ing 応用
動名詞も、不定詞と同じく 完了形 と 受動態 になれます。完了動名詞 having p.p. は「本動詞(文の中心の動詞)より一つ前」、受動動名詞 being p.p. は「〜されること」。
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| ~ing | (本動詞と同じ時・一般に)〜すること | He is proud of being a captain. |
| having p.p. | (本動詞より前に)〜したこと | He is proud of having been a captain. |
| being p.p. | 〜されること | I hate being told what to do. |
| having been p.p. | (前に)〜されたこと | She is proud of having been chosen as captain. |
過去が明らかなら having p.p. はなくてもOK
remember / regret / admit / deny / after / on などは、それ自体に「すでにしたこと」の意味があるので、ふつうの ~ing で過去を表せます。I remember meeting her.(会ったことを覚えている)がふつうで、I remember having met her. は少し硬い言い方。He denied stealing / having stolen the money. はどちらも正しい。
- I don't like being treated like a child.
子ども扱いされるのは好きじゃない。 - She was afraid of being laughed at.
彼女は笑われるのを恐れていた。(laugh at の at が残る) - He regrets having wasted his high school days.
彼は高校時代をむだに過ごしたことを後悔している。
need ~ing = need to be p.p.
My phone needs charging.(スマホは充電が必要だ)。need(want は主にイギリス英語)の後ろの ~ing は、形は能動なのに 受け身の意味(〜される必要がある)になります。= My phone needs to be charged. 主語(スマホ)は charge する側ではなく、される側です。
主語が 自分で 〜する必要がある
I need to charge my phone.
主語が 〜される 必要がある
My phone needs charging.
✕ The car needs being repaired.(受動を二重にしない)
✕ The car needs repairing it.(主語が目的語を兼ねる)
○ The car needs repairing. = The car needs to be repaired.
worth ~ing・tough 構文と同じく、後ろは空席。
need / want の主語が モノ(car, room, shirt, phone)で後ろが ~ing なら、自動的に「〜される必要がある」と受け身で訳す。人が主語で need to do なら能動。
なぜ効く? need ~ing の ~ing は、主語を目的語とする行為を名詞化したもの。主語は行為を受ける側になるので、意味は必ず受け身になる。
確認問題 These shirts are dirty. They need ( ).
主語がモノ(シャツ)なので「洗われる必要がある」。need ~ing(= need to be washed)。to wash だとシャツが自分で洗う意味、being washed は受動を二重にしていて ✕。原形 wash は need の後ろに直接置けない。
11難関大の差がつくポイント:動名詞 vs 現在分詞・to ~ing の細部 難関
~ing 形には、動名詞(名詞の働き) と 現在分詞(形容詞・進行形の働き) の2つがあります。形は同じなので、文の中での役割 で見分けるしかありません。難関大は、ここを長文の精読や意味選択で問います。
寝るための袋=寝袋。用途(for sleeping)。バッグは寝ていない。
I bought a sleeping bag for camping.
眠っている赤ちゃん。状態(the baby is sleeping)。
Don't wake the sleeping baby.
| 表現 | 種類 | テスト |
|---|---|---|
| a swimming pool | 動名詞(泳ぐためのプール) | a pool for swimming ○/the pool is swimming ✕ |
| a waiting room | 動名詞(待合室) | a room for waiting ○ |
| drinking water | 動名詞(飲料水) | water for drinking ○ |
| a smoking area | 動名詞(喫煙所) | an area for smoking ○ |
| a barking dog | 現在分詞(ほえている犬) | the dog is barking ○ |
| the rising sun | 現在分詞(昇る太陽) | the sun is rising ○ |
| a developing country | 現在分詞(発展途上国) | the country is developing ○ |
「for ~ing」で言い換えられれば動名詞、「名詞 is ~ing」が言えれば現在分詞。
~ing + 名詞 を見たら、① 名詞 for ~ing(〜するための名詞)と言えるか、② 名詞 is ~ing(名詞が〜している)と言えるかを試す。① なら動名詞、② なら現在分詞。
なぜ効く? 動名詞は名詞の「用途・目的」を表す複合語をつくり、現在分詞は名詞の「今の動作・状態」を表す。言い換えの成立で、どちらの関係かが確定する。
英語では、動名詞 + 名詞の複合語は 前の ~ing を強く 発音し(SLEEPing bag, SWIMming pool)、現在分詞 + 名詞は 後ろの名詞を強く 発音する傾向があります(sleeping BAby)。複合語は1つの単語のように扱われるので、アクセントが前に寄るのです。リスニングでも意外と役立ちます。
My hobbyS isV collecting old coinsC.
私の趣味は古いコインを集めることだ。My brotherS is collectingV old coinsO.
兄は古いコインを集めている。上の2文、見た目は「is collecting」で同じです。でも1つ目は My hobby = collecting old coins(趣味=集めること)で、動名詞が補語。2つ目は兄が集めている最中で、進行形(現在分詞)。「主語=~ing(〜すること)」とイコールで結べれば動名詞、と覚えましょう。ただし The game was exciting. の exciting は「わくわくさせる」という形容詞(分詞形容詞)で、動名詞ではありません。
✕ Many people oppose to building the dam.
○ Many people oppose building the dam.(oppose は目的語を直接とる他動詞)
○ Many people are opposed to building the dam.
○ Many people object to building the dam.
「反対する」の3つは、to の有無が全部違う。正誤問題で最も狙われる組み合わせの1つ。
確認問題 次の下線部 ~ing のうち、動名詞であるものを選べ。
washing machine = a machine for washing(洗うための機械)で用途を表す動名詞。flying bird(飛んでいる鳥)、sitting(座っている)、burning house(燃えている家)はすべて「名詞 is ~ing」が言える現在分詞。
12超上級:~ing のネイティブ感覚と細部 超難関
最後は、早慶・東大京大レベルで差がつく「知っていたら神」の細部です。どれも「●=実際の行為」と「→=これから」の軸で説明できます。
〜することに なりはしないかと心配(そうなる事態を恐れる)
I'm afraid of falling on the ice.
怖くて〜できない(その行為に踏み出せない)
I'm afraid to jump into the pool.
(今まさに)これを言うのは嫌なんだけど(実際の行為)
I hate saying this, but you're wrong.
(これから)言いたくはないんだけど
I hate to say this, but you're wrong.
上の hate の2文は、実際にはほぼ同じ意味で使われます。ただ、to は「これから言う」、~ing は「言うという行為そのもの」を見ている、という視点の差があります。like / love / hate の to と ~ing は 意味の差がほぼない のが原則で、無理に訳し分けなくて大丈夫です。
the ~ing of:冠詞がついたら of が必要
動名詞に the がつくと、名詞としての性格が強くなり、目的語を直接とれなくなります。✕ the reading books → ○ the reading of books / ○ reading books。the をつけたら of、つけないなら目的語を直接、のどちらかにそろえます。
- The saving of energy is everyone's job.
エネルギーの節約はみんなの仕事だ。(= Saving energy is everyone's job.) - His being late again annoyed the coach.
彼がまた遅刻したことがコーチをいらだたせた。(主語の位置の意味上の主語は所有格が基本(口語では Him being ... も聞かれる))
| 上級表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| cannot help but do | 〜せずにはいられない(米・口語) | I couldn't help but smile. |
| be on the verge of ~ing | 今にも〜しそうだ | She was on the verge of crying. |
| take to ~ing | 〜するのが習慣になる・〜し始める | He has taken to jogging at night. |
| want ~ing(主に英) | 〜される必要がある(= need ~ing) | The garden wants watering. |
| be far from ~ing | 決して〜ではない | The problem is far from being solved. |
| It is no good ~ing | 〜しても無駄だ(= It is no use ~ing) | It's no good complaining. |
It is no use to do の形も古くから見られますが、現代英語・入試では It is no use ~ing が標準です。4択で to do と ~ing が並んだら ~ing を選びましょう。同様に There is no ~ing の ~ing を to do にすることはできません。
It is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ=覆水盆に返らず)ということわざは、動名詞の慣用表現 It is no use ~ing と、過去分詞 spilt(こぼれた)の両方が入った、文法的にとてもおいしい1文です。spilt はイギリス式の過去分詞で、アメリカでは spilled が一般的。ことわざの中に英米の違いまで入っていて、1文で3つの文法事項を復習できます。
生徒動名詞って結局、to 不定詞の反対ってことでいいんですか?
先生反対というより役割分担。to は「→ まだ届いていない行為」、~ing は「● 手の中にある行為」。
生徒だから remember to と remember ~ing で時間が逆になるんだ。
先生そう。そして前置詞の後ろは ~ing 専用席。この2つの軸があれば、動名詞の問題はほぼ全部説明できる。
確認問題 The mystery of the missing painting is far from ( ).
be far from ~ing(決して〜ではない)。from は前置詞なので動名詞、しかも謎は「解かれる」側なので受動動名詞 being solved。to be solved は前置詞の後ろに置けない。solving だと謎が「解く」側になり、原形 solve は前置詞の後ろに置けない。
瞬間英作文チャレンジ
日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。
超絶テク
目的語が to do か ~ing かで迷ったら、動詞が相手にしているのが「これからの行為(→)」か「実際の・すでにある行為(●)」かを考える。これから → to、実際・すでに → ~ing。※ consider / suggest / postpone のように未来のことでも ~ing をとる動詞もあるので、最後は動詞ごとに確認。
なぜ効く? to の前置詞由来の「方向・到達点」と、~ing の「進行中・実在の行為」という意味の違いが、目的語の選択にそのまま表れている。理屈で再構成できるので、暗記が抜けても解ける。
want to go(まだ行っていない)/enjoy going(実際に行って楽しむ)
at / in / on / of / for / about / without / before / after / by / instead of / besides の直後の動詞は、例外なく ~ing(特殊な but / except は除く)。
なぜ効く? 前置詞の後ろは名詞の席。動詞は名詞化した動名詞にするしかなく、to 不定詞は to 自体が前置詞由来で重ねられない。
✕ without say → ○ without saying
to の直後に it / this を置いて意味が通れば前置詞の to → 後ろは ~ing。通らなければ不定詞の to → 後ろは原形。
なぜ効く? 前置詞の to は名詞を目的語にとれるが、不定詞の to は動詞の原形しかとれない。名詞が置けるかどうかで to の正体がほぼ判定できる(agree to it / agree to do のように両方とれる表現は例外)。
look forward to it ○ → look forward to seeing/want to it ✕ → want to see
文脈の時の表現を探す。これからの行為(when you leave, tomorrow, don't forget)→ to do。すでにした行為(last night, never forget, when I was a child)→ ~ing。
なぜ効く? to は動詞の時点から見た未来、~ing は動詞の時点ですでに存在する行為を指す。時の副詞が最強のヒントになる。
Remember to call her tomorrow./I remember calling her last night.
stop + to do を見たら、stop は自動詞(立ち止まる・手を止める)で、to do は目的(〜するために)。stop + ~ing は「〜するのをやめる」。
なぜ効く? stop が動詞を目的語にとるときは動名詞だけ。stop to do の to do は目的語ではなく副詞的用法(目的)なので、意味が正反対になる。
She stopped to check her phone.(スマホを見るために立ち止まった)
There is no ~ing = It is impossible to do/It is no use ~ing = It is useless to do/on ~ing = as soon as/cannot help ~ing = cannot but do/It goes without saying = Needless to say/make a point of ~ing = make it a rule to do。
なぜ効く? 2つの形を結びつけて覚えると記憶の手がかりが増え(精緻化)、書き換え問題にどちら側から出ても対応できる。
On seeing me, the dog wagged its tail. = As soon as the dog saw me, ...
need / want の主語がモノで、後ろが ~ing なら「〜される必要がある」。= need to be p.p.。後ろに it を置いたり being p.p. にしたりしたら ✕。
なぜ効く? need ~ing の ~ing は主語を目的語とする行為を名詞化したもの。主語は行為を受ける側になり、目的語の位置は空席になる。
The room needs cleaning. = The room needs to be cleaned.
be worth ~ing と need ~ing は、~ing の目的語が主語と同じなので後ろが空席。it / them があれば ✕。前置詞が必要な動詞なら前置詞は残す(worth looking at)。
なぜ効く? tough 構文と同じく、主語が ~ing の目的語の位置から移動してできた形。元の位置は必ず空いている。
✕ This museum is worth visiting it. → ○ This museum is worth visiting.
~ing + 名詞 で、「名詞 for ~ing」と言えれば動名詞(用途)、「名詞 is ~ing」と言えれば現在分詞(状態)。
なぜ効く? 動名詞は名詞の用途を表す複合語をつくり、現在分詞は名詞の動作・状態を表す。言い換えが成立するかで関係が確定する。
a sleeping bag = a bag for sleeping/a sleeping baby = the baby is sleeping
~ing の直前の所有格・目的格・名詞が意味上の主語。なければ文の主語か一般の人。not は意味上の主語と ~ing の間。
なぜ効く? 意味上の主語の位置は ~ing の直前に固定されているので、直前だけ見れば確定する。
I'm sure of his winning.(勝つのは彼)/I'm sure of winning.(勝つのは私)
go shopping / swimming / skiing / fishing の後ろの前置詞は、「どこでその行為をするか」で決める。at the mall / in the river / on the lake。to は使わない。
なぜ効く? 前置詞句は go ではなく ~ing(買い物する・泳ぐ)を修飾している。go の行き先ではなく行為の場所なので、到達の to は合わない。
go fishing in the lake/go shopping in Shibuya
oppose ~ing(to なし)、object to ~ing、be opposed to ~ing。「反対する」が出たら、どの動詞かを見て to の有無を即決する。
なぜ効く? oppose は他動詞で目的語を直接とる。object は自動詞で前置詞 to が必要。be opposed は受動形の形容詞的表現で to が必要。語法の違いが原因なので理屈では統一できず、3つセットで押さえるのが最速。
✕ oppose to changing → ○ oppose changing
語呂・暗記フック
昔から広く使われている定番の語呂。M=mind、E=enjoy、G=give up、A=avoid、F=finish、E=escape、P=practice・put off・postpone、S=stop・suggest の頭文字。まずはこれで主力8グループを押さえる。
オリジナル新語呂。コンビニのレジバイト物語。我慢できずに(resist)危険を冒し(risk)、ミス連発(miss)、「やってない」と否定(deny)、でも結局認め(admit)、店長の顔を想像し(imagine)、辞めるか検討(consider)、店長が提案(suggest)、話し合いは延期(postpone / put off)、そして辞めた(quit)。全部「実際の行為」なので ~ing。
to なら手帳に書いた「これからの予定」、~ing なら写真アルバムの「すでにあった出来事」。Remember to ~(忘れずに〜して)と remember ~ing(〜したのを覚えている)の区別に。
look forward to(楽しみ)→ be used to(慣れ)→ object to(反対)→ when it comes to(〜と言えば)→ with a view to(目指して)→ devote oneself to(身をささげ)→ contribute to(貢献)→ What do you say to(どう?)。部活の新キャプテンのあいさつとして一気に唱える。
help を「助ける」ではなく「避ける」と読み替える。「笑うのをよけられない」→「笑わずにはいられない」。I can't help it.(どうしようもない)も同じ help。
on は接触なので行為とくっついて「〜するとすぐに」、in は中なので「〜している最中に・〜する際に」。前置詞のイメージそのままで訳が決まる。
主語がモノ(自転車・部屋・シャツ)で need ~ing なら、自転車が直す側ではなく直される側。後ろに it を置かず、being p.p. にもしない。
never(ない)× without(なしで)の否定2つで強い肯定。「〜せずに…しない」→「…すると必ず〜する」と、直訳してから言い直す。
go shopping at / go swimming in / go skiing in。行き先の to ではなく、~ing の行為を「どこでするか」で at / in / on を選ぶ。
ひっかけ図鑑
enjoy / finish / mind / avoid / give up / practice などは to 不定詞をとらない。日本語の「〜したい」「〜し終える」に引きずられない。
✕ ✕ I finished to write my essay.
○ ○ I finished writing my essay.
suggest は ~ing か that 節。「提案する」の日本語につられて to を選ぶミスが多発。
✕ ✕ Emma suggested to eat out.
○ ○ Emma suggested eating out. / ○ Emma suggested that we (should) eat out.
look forward to / be used to / object to / when it comes to の to は前置詞。後ろは ~ing。
✕ ✕ I'm looking forward to meet you.
○ ○ I'm looking forward to meeting you.
used to do は「以前は〜したものだ」(to は不定詞)、be used to ~ing は「〜に慣れている」(to は前置詞)。be の有無で見分ける。
✕ ✕ I'm used to get up early.
○ ○ I'm used to getting up early. / ○ I used to get up early.
go ~ing の後ろは行為の場所を表す at / in / on。
✕ ✕ We went skating to the lake.
○ ○ We went skating on the lake.
主語が ~ing の目的語を兼ねるので、後ろに it を置かない。
✕ ✕ This book is worth reading it.
○ ○ This book is worth reading.
need ~ing はそれだけで受け身の意味。being p.p. にしない。
✕ ✕ My bike needs being repaired.
○ ○ My bike needs repairing. / ○ My bike needs to be repaired.
「〜するのをやめる」は stop ~ing。stop to do は「〜するために(手を)止める・立ち止まる」。
✕ ✕ You should stop to eat so much junk food.
○ ○ You should stop eating so much junk food.
oppose は他動詞なので to は不要。to が必要なのは object to / be opposed to。
✕ ✕ They opposed to building a new road.
○ ○ They opposed building a new road. / ○ They were opposed to building a new road.
mind は「嫌がる」。承諾するなら No / Not at all / Of course not。Yes, I do. は「嫌です」。※ 実際の会話では Sure. で承諾する人も多いが、入試では理屈どおり No 系が正解。
✕ (承諾のつもりで)✕ Yes, of course.
○ ○ No, not at all. Go ahead.
生徒のギモン
主語にするなら、動名詞と to 不定詞どっちがいい?
日常の英語では 動名詞の主語 か It ~ to do が自然です。Reading comics is fun. / It is fun to read comics. To read comics is fun. も正しいですが、硬く改まった響きになります。動名詞は「●=実際の行為・一般的な行為」なので、「〜することは(一般に)…だ」という主語にぴったりなのです。
be used to ~ing と get used to ~ing の違いは?
be used to ~ing は「すでに慣れている」という 状態、get used to ~ing は「慣れていく」という 変化 です。I'm used to living alone.(一人暮らしには慣れている)/ I'm getting used to living alone.(一人暮らしに慣れてきた)。be と get の違いは受動態の be p.p. / get p.p. と同じです。
Do you mind my opening ... と me opening ... はどっちが正しい?
どちらも使われます。所有格 my は文法的に正式で書き言葉寄り、目的格 me は会話でふつう。入試では所有格が正解になるように作られることが多いですが、目的格が ✕ になることはほぼありません。ただし文の主語の位置(His being late ...)では所有格が基本です。
How about ~ing? と Why don't we ~? は同じ?
どちらも「〜しない?」という提案です。How about の about は前置詞なので後ろは ~ing(How about going?)。Why don't we の後ろは原形(Why don't we go?)。What do you say to ~ing? も同じ提案の意味で、to は前置詞。形が違うので、後ろの動詞の形で正誤が問われます。
start to do と start ~ing は完全に同じ?
意味はほぼ同じです。ただし、① start / begin 自体が進行形のときは to do(It's starting to rain.)、② understand / realize などの認識を表す動詞は to do が自然、という傾向があります。それ以外の場面では、どちらを使っても大きな差はありません。
need ~ing の ~ing はなぜ「される」の意味になるの?
need の目的語の ~ing は「その行為そのもの(●)」を名詞にしたもので、誰がするかは言っていません。My car needs washing. は「私の車は“洗うこと”を必要としている」。車が洗うわけはないので、車は洗われる側、つまり受け身の意味になるのです。be worth ~ing も同じ仕組みです。
動名詞と現在分詞は、なぜ同じ ~ing の形なの?
もともとは別の形でした。昔の英語では、動作を表す名詞は -ung / -ing、現在分詞は -ende / -inde のような語尾で、はっきり区別されていたとされます。中世に発音が変化する中で2つが -ing に合流し、形は同じ、働きは別、という今の状態になったと言われています。
超絶おもしろコラム
go fishing の正体は「釣りの最中へ行く」go shopping に to がつかない理由は、数百年前の英語に隠れていた。
go shopping、go fishing、go camping。「〜しに行く」の決まり文句ですが、よく考えると不思議な形です。「行く」の後ろにいきなり ~ing。しかも「モールへ買い物に行く」は go shopping to the mall ではなく go shopping at the mall。なぜ to ではないのでしょうか。
ヒントは、昔の英語にあります。古い英語や方言には、go a-fishing、go a-hunting のように、~ing の前に a- がつく言い方がありました。この a- は、前置詞 on(〜の最中に・〜に従事して)が弱く発音されて縮んだもの、という説が有力です。つまり go a-fishing は、もともと「釣りという活動の最中へ行く」。~ing は、前置詞の後ろに置かれた動名詞だったわけです。
やがて a- も消えて、今の go fishing になりました。こう考えると、go shopping at the mall の at がすっきり説明できます。at the mall は go の行き先ではなく、shopping という活動を「どこでするか」を表しているのです。「モールでの買い物、という活動に出かける」。だから到達点を表す to は出番がありません。
同じように、go swimming in the river(川で泳ぎに行く)、go skating on the lake(湖でスケートに行く)、go skiing in Hokkaido(北海道にスキーに行く)。前置詞は全部、~ing の行為に合わせて選ばれています。泳ぐのは川の「中」なので in、スケートは湖の「表面」なので on。
ちなみに、この「活動に出かける」型で使えるのは、主に レジャーや気晴らしの活動 です。go shopping、go fishing、go jogging は自然ですが、go studying や go working とはふつう言いません。勉強や仕事は「出かけて楽しむ活動」ではないからです。入試の4択では go shopping to が定番のワナ。「前置詞は ~ing の行為についている」と知っていれば、もう引っかかりません。
文法のルールの多くは、今の英語だけを見ると「そういうものだから」としか言えません。でも少し歴史をさかのぼると、ちゃんと理由が見えてくる。go fishing は、その小さな証拠の1つなのです。
Do you mind? に Yes と答えたら「窓を開けてもいいですか」に笑顔で Yes。実はそれ、「嫌です」と言っている。
Do you mind if I open the window? や Would you mind opening the window? は、英語の丁寧な頼み方の代表です。ここで問題になるのが答え方。mind は「嫌だと思う・気にする」なので、質問の直訳は「私が窓を開けたら、あなたは嫌ですか?」。これに Yes と答えると「はい、嫌です」になってしまいます。OK なら No, not at all.(いいえ、全然)や Of course not.(もちろん嫌じゃない)、No, go ahead.(どうぞ)です。
では、ネイティブは全員この理屈どおりに答えているのでしょうか。実際の会話では、Sure. や No problem. と答える人もたくさんいます。質問の形よりも、「お願いされている」という場面全体に反応して「いいよ」と言っているわけです。とはいえ、Yes. とだけ答えると、やはり誤解のもとになりやすい。入試の会話問題では Not at all. や Of course not. が正解になるように作られるので、理屈どおりに答えるのが安全です。
mind はもともと「心・記憶」という名詞で、動詞になって「心にかける・気にする・注意する」という意味を持ちました。この「注意する」の意味は、イギリス英語で今も元気です。駅のホームで電車とホームのすき間に注意をうながす Mind the gap. や、天井の低い場所の Mind your head.(頭上注意)がその例。アメリカ英語なら Watch your step. / Watch your head. のように watch を使うことが多いです。
もう1つ、Never mind. は「気にしないで」。相手が謝ったときや、自分が言いかけたことを取り下げるときに使います。I don't mind. は「私は構わないよ」。どちらも mind の「気にする」がそのまま生きています。
そして mind の後ろに「行為」を続けるなら、動名詞か if 節。✕ Would you mind to open ~ は典型的な誤りです。mind が相手にしているのは「実際に窓を開けるという行為(●)を、相手が気にするかどうか」。まさに動名詞の「●」のイメージどおりの動詞なのです。
語呂はなぜ効くのか:メガフェップスの学習科学「メガフェップス」を覚えている人は多い。では、なぜ語呂を使うと忘れにくいのか。
動名詞だけを目的語にとる動詞を、頭文字でつないだ定番の語呂「メガフェップス」。ばかばかしいようで、長年使われ続けてきたのには理由があります。学習の研究で知られているいくつかの効果で説明してみましょう。
1つ目は チャンク化。mind, enjoy, give up, avoid, finish, escape, practice, stop…とバラバラに並べると、人の短期記憶ではすぐに手に負えなくなります。でも「メガフェップス」という1つのカタマリにすれば、頭の中では「1つの単語」として扱える。情報をまとまりにして記憶の負担を減らすのがチャンク化です。
2つ目は 精緻化。ただ並べるより、意味や理由を結びつけて覚えた方が記憶は強くなります。この単元で「なぜ ~ing なのか(●=実際の行為)」を説明したのはそのため。語呂という「入口」と、理由という「中身」の両方があると、思い出すルートが増えるのです。
3つ目は 生成効果。与えられた情報を読むより、自分で作ったり答えを生み出したりした情報の方が覚えやすい、という現象です。この単元のオリジナル語呂「レジでリスク、ミスってデナイ」も、気に入らなければ自分で作り変えてかまいません。自分でひねり出した語呂は、他人の語呂よりずっと長持ちします。
そして最も強力なのが テスト効果。心理学者の Roediger と Karpicke が2006年に発表した研究では、同じ時間を使っても、教材を読み直すより「思い出すテスト」をした方が、時間がたったあとの記憶がよく残ることが示されました。語呂を覚えたら、白紙に動詞を書き出してみる。4択を解いてみる。この「思い出す作業」こそが、記憶を定着させる本番なのです。
最後に注意点を1つ。語呂は「覚える」ための道具で、「使える」ための道具ではありません。enjoy の後ろが ~ing だと覚えていても、I enjoyed myself.(楽しんだ)のように enjoy が目的語に oneself をとる形を知らなければ、英作文でつまずきます。語呂で入口を作り、例文で使い方を体に入れる。この2段構えが、いちばん効率のいい覚え方です。
最終まとめ(暗記カード)
- ~ing は「●」:実際にしている・すでにした・一般的な行為
- 4つの席:主語・目的語・補語・前置詞の目的語(前置詞の後ろは ~ing 専用)
- 動名詞主語は原則単数扱い:Playing games is fun.
- ing 派:mind, enjoy, give up, avoid, finish, escape, practice, put off, postpone, stop, suggest
- ing 派(追加):consider, deny, admit, imagine, resist, risk, miss, quit
- to 派は「これから」:want, hope, decide, promise, plan, refuse, manage
- remember / forget / regret:to=これから、~ing=すでに
- stop ~ing=やめる/stop to do=〜するために止まる(to は目的)/try ~ing=試しにやる
- to + ~ing:look forward to, be used to, object to, when it comes to, What do you say to
- to の後ろに it が置けたら原則として前置詞 → ~ing
- cannot help ~ing=せずにはいられない/It is no use ~ing=無駄だ/There is no ~ing=できない
- on ~ing=するとすぐ/be worth ~ing(後ろは空席)/go shopping at(✕ to)
- never ... without ~ing=…すると必ず〜する
- 意味上の主語は所有格・目的格/not ~ing/having p.p.=一つ前/being p.p.=される
- モノ + need ~ing=need to be p.p./a sleeping bag(動名詞)vs a sleeping baby(分詞)
ACTION
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