原田英語の英語大全勉強法ぜんぶ入り
英文法大全8 / 25入試の重要度 ★★★★★

不定詞to は「→」。矢印が見えた瞬間、不定詞は全部ほどける

講義 12レッスン問題 196問瞬間英作文 20基礎〜超難関

この単元で

不定詞は「to + 動詞の原形」というたった2語の形なのに、名詞にも形容詞にも副詞にも化ける、英文法いちばんの変身キャラです。でも正体はシンプルで、to は「→(その方向へ・これから)」の矢印。この単元では、その矢印1本で3用法・意味上の主語・完了不定詞・be to 構文・tough 構文まで一気につなげます。長文でも英作文でも、不定詞が読めないと英文の骨格がつかめないので、ここは入試の土台中の土台です。

知ってた? 目から鱗

Q1不定詞の to は、もともと何を表していた?

前置詞の to と同じ「〜へ」という方向です。だから want to や decide to のように「これから向かう行為」と相性がよく、逆にすでにした行為を振り返る enjoy や finish は to を嫌います。to を見たら矢印を思い浮かべると、動詞の使い分けが説明できます。

Q2「to not go」のような分割不定詞は間違い?

昔は「to と動詞の間に語をはさむな」と教えられましたが、現代の英語では to really understand や to not go も普通に使われ、多くの辞書や語法書も認めています。ただ入試の選択問題では、not to do の語順を選ぶのが基本です。

Q3make や see の受動態で to が復活するのはなぜ?

能動態では O が動詞の前の目印になりますが、受動態では O が主語に移って目印が消えます。そこで to を戻して動詞の始まりを示す、と説明されます。He was made to wait / was seen to enter。なお let は受動態にせず be allowed to を使います。

Q4「easy to read」の後ろに it を置かないのはなぜ?

主語の This book が、read の目的語の席をすでに埋めているからです。to read のあとに it を置くと目的語が二重になります。He is easy to talk to のように前置詞が最後に残るのも、その前置詞の後ろの席が主語に回っているためです。

Q5英字新聞の見出しの「to +動詞」の正体は?

見出しでは be 動詞を省くので、be to do(〜する予定だ)が to do だけで残ります。PM to visit India なら「首相がインドを訪問へ」。be to 構文の「予定」の意味が、今もいちばん身近に生きている場所です。

01to の正体は「→」:不定詞の全体像 基礎

不定詞は to + 動詞の原形 の形。名前の「不定」は、主語が I でも he でも、時制が過去でも未来でも、人称や時制によって形が限定されない(=変化しない)という意味です。He wants to go. の go は、主語が he でも goes にはなりません。

to は「→」の矢印
不定詞の to は、前置詞の to(go to school)と同じルーツで、イメージは 「→(その方向へ向かう)」。だから不定詞は基本的に 「これから〜する」「〜の方へ向かう」 という未来寄りの意味を持ちます。これが単元全体を貫く1本の軸です。

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前置詞の to

後ろに 名詞。場所・相手に向かう矢印。

I went to the station.

不定詞の to

後ろに 動詞の原形。行為に向かう矢印。

I want to go home.

  • I want to eat ramen.
    ラーメンが食べたい。(want(欲しい)→ eat(これから食べる))
  • Yuki decided to join the dance club.
    ユキはダンス部に入ると決めた。(決めた → これから入る)
  • I went to the convenience store to buy a snack.
    お菓子を買いにコンビニへ行った。(行った → その先で買う)

不定詞は文の中で 名詞・形容詞・副詞 の3つの役をこなします。「用法」と呼ばれるのはこの3つ。どの用法かは、不定詞が 文のどこに置かれ、何に説明を加えているか で決まります。

用法役割訳し方の基本例
名詞的用法主語・目的語・補語になる〜することI like to sing.
形容詞的用法直前の名詞を説明〜する(ための)○○、〜すべき○○I have a lot of homework to do.
副詞的用法動詞・形容詞・文に説明を足す〜するために/〜して/〜するなんて などI got up early to catch the first train.

3用法の全体像。「〜すること」「〜するための」「〜するために」の3つの訳がまず基本。

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生徒用法って3つも覚えるの、正直しんどいです…

先生名前はどうでもいいよ。大事なのは「読めるか」。to を見たら「→」って矢印を心の中で描くだけ。

生徒矢印って、want to go なら「欲しい→行く」?

先生そう。欲しい気持ちが「行く」に向かってる。decide to なら「決めた→これから」。to が全部「これから」の方を向いてるのが見えたら勝ち。

生徒じゃあ用法の名前は?

先生問題で「同じ用法を選べ」と聞かれたときだけ使う道具。フロー1本で判定できるから心配なし。

超絶テク:抜いてみるテク

to do の部分を指で隠して、残りが文として成立するかを見る。成立しない(O や C が足りない)→ 名詞的用法。成立する → 形容詞的か副詞的。そのうえで直前が名詞で「どんな○○?」に答えていれば形容詞的、それ以外は副詞的。※ It is important to study. のような形式主語の文は、to do を It の位置に戻してから判定する(主語なので名詞的)。

なぜ効く? 名詞的用法は文の骨格(S・O・C)そのものなので、抜くと骨が折れる。形容詞的・副詞的は飾り(修飾語)なので、抜いても骨は残る。

確認問題 次のうち、to 不定詞が 名詞的用法 のものを選べ。

ちょっと脱線:「原形」と「不定詞」の関係

英語の辞書で見出しになっている形(go, eat, be)が「原形」。1000年以上前の英語(古英語)では、動詞の不定詞は -an などの語尾で表され、それとは別に「to + 動詞」で目的(〜するために)を表す言い方もありました。やがて語尾はすり減って消え、to つきの形が目的以外にも勢力を広げて、今の to 不定詞になったと言われます。だから to の中には、今も前置詞 to の「→」の感覚が残っているのです。

02名詞的用法:「〜すること」と形式主語 it・形式目的語 it 基礎

名詞的用法は 「〜すること」。名詞と同じように、文の 主語(S)・目的語(O)・補語(C) の席に座ります。補語とは「主語や目的語の“正体”を説明する語」のことでしたね。

  • To keep a diary in English is not easy.
    英語で日記をつけることは簡単ではない。(主語(S)。ただし実際はこの形はあまり使わず、次の It 〜 to の形が普通。)
  • I hope to see my favorite idol live someday.
    いつか推しのライブを生で見たい。(目的語(O):hope の中身)
  • My goal is to pass the entrance exam for Waseda.
    私の目標は早稲田の入試に合格することだ。(補語(C):goal の正体)

頭でっかちは嫌われる → It で先送り
英語は 主語が長くて述語が短い文(頭でっかち) を嫌います。そこで主語の席に仮の It(形式主語) を置き、本当の主語(真主語)の to 不定詞を後ろに回します。It は「後ろに正体があるよ」という予約席の札。「それは」と訳してはいけません。

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ItS isV importantC to speak English every day真主語.

毎日英語を話すことは大切だ。

目的語の席でも同じことが起きます。find / think / make / consider / believe などの第5文型(S V O C)で、O の席に to 不定詞をそのまま置くことはできません(✕ I found to wake up at six hard.)。そこで O の席に仮の it(形式目的語) を置き、to 不定詞を C の後ろへ回します。

IS foundV itO hardC to wake up at six真目的語.

6時に起きるのはきついとわかった。
形意味例
find it + 形容詞 + to do〜するのは…だとわかる/感じるI found it difficult to sleep.
think it + 形容詞 + to do〜するのは…だと思うI think it important to read every day.
make it a rule to do〜することにしている(やや硬い)He makes it a rule to jog before school.
make it possible (for 人) to do(人が)〜するのを可能にするSmartphones make it possible to study anywhere.
feel it + 形容詞 + to do〜するのは…だと感じるShe felt it necessary to apologize.
consider it + 名詞/形容詞 + to do〜するのは…だと考えるThey consider it an honor to play here.

形式目的語 it の定番。it を落とすのが入試の最頻ミス。

ひっかけ注意:it 抜けは即アウト

✕ I found hard to wake up at six.
✕ I think important to read every day.
find / think / make の直後にいきなり形容詞が来て、後ろに to do があったら it が抜けていないか を疑うこと。正誤問題の超定番です。

超絶テク:V の直後に形容詞 → it を探せ

find / think / make / consider / believe の直後に 形容詞(または a rule のような名詞) が来ていて、その後ろに to do や that 節があれば、V と形容詞の間に it が必要。※ make sure (that) 〜 / make clear that 〜 のような決まった言い方は例外。

なぜ効く? to do や that 節は第5文型の O の席にそのまま置けないので、必ず it を O に立てて後ろへ回す。だから O の席が空いている= it の書き忘れ、とほぼ機械的に判定できる。

ちょっと脱線:make it a rule to は実はちょっと古風

make it a rule to do は受験では超定番ですが、日常会話ではやや硬く、ネイティブは I always jog before school. や I make a point of jogging.(動名詞の単元で登場)のように言うことが多いです。英作文で使っても間違いではありませんが、「教科書的な言い回し」だと知っておくと表現の幅が広がります。

確認問題 Many students find ( ) hard to concentrate after lunch.

03形容詞的用法:名詞との3つの関係 標準

形容詞的用法は、直前の名詞を後ろから説明します。「〜する(ための)○○」「〜すべき○○」。日本語は説明が前(飲むための水)、英語は後ろ(water to drink)なので、名詞 → to do の順を「どんな? → これから〜する」と読むのがコツ。

名詞と不定詞の関係は3タイプ
形容詞的用法の本質は、名詞と to do の間にどんな関係があるかです。①名詞が to do の 主語、②名詞が to do の 目的語、③名詞の 中身を to do が説明(同格)。この3つを見分けると、訳も正誤問題も一気にクリアになります。

タイプ例元の関係訳
① 主語関係someone to help mesomeone helps me私を手伝ってくれる誰か
① 主語関係the first student to arrivethe student arrives最初に着いた生徒
② 目的語関係something to drinkdrink something何か飲むもの
② 目的語関係a lot of homework to dodo homeworkやるべきたくさんの宿題
③ 同格関係the decision to quit the teamdecide to quitチームを辞めるという決断
③ 同格関係his promise to come backpromise to come戻ってくるという約束

名詞を to do の中に戻してみると関係が見える。

  • Emma was the only one to notice the mistake.
    ミスに気づいたのはエマだけだった。(主語関係:the only one が notice する。the first / the last / the only の後ろでよく使う。)
  • I have nothing to wear to the party.
    パーティーに着ていく服がない。(目的語関係:wear nothing)
  • She has the ability to speak four languages.
    彼女には4か国語を話す能力がある。(同格:be able to speak → ability to speak)

同格タイプをとる名詞は、たいてい to 不定詞をとる動詞・形容詞の名詞形 です。decide → decision、promise → promise、attempt → attempt、able → ability、tend → tendency、plan → plan。「元の動詞が to をとるから、名詞になっても to を連れてくる」と考えれば覚える必要はほぼありません。ただし chance / opportunity / time / way to do のように、動詞とは関係なく to をとる名詞もあります。

a house to live in の in はなぜ残る?
目的語関係の不定詞では、名詞を to do の後ろに戻したときに文になるか がすべて。live a house とは言えず live in a house と言うので、名詞を前に出しても in は置き去りにされて残ります。前置詞の目的語が前に飛び出した形です。

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表現戻した形意味
a chair to sit onsit on a chair座るためのいす
a pen to write withwrite with a pen書くためのペン
paper to write onwrite on paper書くための紙
a friend to talk totalk to a friend話し相手の友だち
nothing to worry aboutworry about nothing心配すべきことは何もない
enough money to live onlive on money暮らしていけるだけのお金

動詞+前置詞のセットで覚えている表現ほど、前置詞が残る。

超絶テク:「戻して読む」テク

名詞 + to do(+ 前置詞?)を見たら、名詞を to do の後ろ(前置詞があればその後ろ)に戻して 声に出す。write with a pen ○、write a pen ✕ → with が必要、と一瞬で判定。

なぜ効く? 目的語関係の形容詞的用法は、関係代名詞の目的格(a house which we live in)と同じ仕組み。前置詞の要・不要は動詞の語法で決まるので、元の文に戻すのが最速で確実。

ひっかけ注意:something to write はどれ?

something to write with=ペン、something to write on=紙、something to write about=話題、something to write=書く内容(手紙など)。前置詞1つで指すモノが変わる。和訳問題・整序問題で狙われます。

○ something cold to drink

-thing の語は形容詞を 後ろ に置く。順番は「-thing → 形容詞 → to do」。

I want something cold to drink.

✕ cold something to drink

-thing / -one / -body はふつう前に形容詞を置かない(a little something のような決まった言い方は例外)。

✕ I want cold something to drink.

生徒a place to stay って in いらないんですか? stay in a place だから in が要りそう。

先生鋭い!理屈どおりなら a place to stay in。でも実際は a place to stay だけで超自然。place は「場所」の意味が強くて、in がなくても意味がはっきりするから落としやすいんだ。

生徒じゃあ house も in なしでいいの?

先生a house to live in は in を残すのが基本。入試でも in ありが正解になる。place / time / way みたいな「場所・時・方法」を表すかなり一般的な名詞だけ、前置詞を省くことが多い、くらいの理解でOK。

確認問題 Tom needs a pen ( ).

04副詞的用法:矢印が指す5つの意味 標準

副詞的用法は、動詞・形容詞・文全体に 説明を足す 使い方です。意味は大きく5つ。でも全部、to の「→」から説明できます。

意味目印例訳
① 目的動作の動詞の後ろI went to the library to study.勉強するために
② 感情の原因glad / sad / surprised などの後ろI was surprised to hear the news.知らせを聞いて
③ 判断の根拠must / can't / 評価の語He must be rich to have such a car.そんな車を持っているなんて
④ 結果only to / never to / grow up to / wake up toHe grew up to be a doctor.成長して医者になった
⑤ 程度・限定easy / hard / difficult などの形容詞の後ろThis book is easy to read.読むのに簡単だ

副詞的用法の5つの意味。①がいちばん多い。

もく・かん・はん・けっ・てい → 木刊版、決定!

副詞的用法の5つの意味、目的(もく)・感情の原因(かん)・判断の根拠(はん)・結果(けっ)・程度(てい)の頭の音をつなげて「もく・かん・はん・けっ・てい」。木曜に出る雑誌の版が決まった、と覚える。5つそろえて言えれば、選択肢の読み違いが激減します。

① 目的 は「〜するために」。行為の先にある目的地へ矢印が伸びるイメージ。② 感情の原因 は、感情の矢印が「何に向いて」生まれたかを示します。glad to hear は「聞いたことに向かって喜んでいる」=聞いて喜ぶ。

  • Ken practiced every day to make the starting lineup.
    ケンはレギュラーになるために毎日練習した。(① 目的)
  • I'm sorry to keep you waiting.
    お待たせしてすみません。(② 感情の原因)
  • You must be crazy to go out in this storm.
    この嵐の中出かけるなんて、どうかしてるよ。(③ 判断の根拠:must be / can't be と相性抜群)

④ 結果は「矢印の先で待っていたもの」
結果用法は、動作をした その先に 何が起きたかを表します。to は前から順に「→ そして〜」と訳すのがコツ。とくに only to do(〜したが、結局…しただけだった) と never to do(そして二度と〜しなかった) は、ふつう 前にカンマ があります。only to は期待はずれの結末を表すのが典型です。

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  • I studied all night, only to fall asleep during the test.
    徹夜で勉強したのに、結局テスト中に寝てしまった。
  • He left his hometown at eighteen, never to return.
    彼は18歳で故郷を出て、二度と戻らなかった。
  • My grandma lived to be ninety-eight.
    祖母は98歳まで生きた。
  • I woke up to find it was already noon.
    目が覚めたらもう昼だった。
ひっかけ注意:only to を「〜するためだけに」と訳さない

カンマの後ろの only to は 結果(結局〜しただけ)。ただし I came here only to see you.(君に会うためだけにここへ来た)のように、カンマがなく目的を強めている only to もある。カンマ+がっかりな結末 なら結果、と見分けます。

⑤ 程度・限定 は、easy / hard などの形容詞に「何をするのが?」を足す使い方。This book is easy to read.=「この本は“読むのが”簡単」。この形は後半の lesson で tough 構文 として深掘りします。

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確認問題 She opened the box, ( ) find it empty.

05意味上の主語:for 人 と of 人 標準

不定詞は動詞なので、必ず 「その動作をするのは誰か」 があります。ふつうは文の主語と同じか、「一般の人」なので書きません。それ以外の人を示したいときは、to の前に for + 人 を置きます。これを 意味上の主語 と呼びます。

  • It is hard for me to get up before six.
    私にとって6時前に起きるのはつらい。(get up するのは me)
  • This question is too difficult for first-year students to answer.
    この問題は1年生には難しすぎて答えられない。
  • We waited for the rain to stop.
    私たちは雨がやむのを待った。(stop するのは the rain。wait for A to do の形。)
  • There is no need for you to worry.
    あなたが心配する必要はない。

「人の性質」を評価するときだけ of
kind(親切な)、careless(不注意な)、wise(賢明な)、foolish(ばかな)のように、形容詞が“その人の性質・人柄”を評価している ときは、for ではなく of + 人 を使います。It is kind of you to help me.=手伝ってくれるなんて、あなたは親切だ。親切なのは「手伝うこと」ではなく「あなた」なのがポイント。

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超絶テク:「人 is 形容詞」テストで for / of を即決

迷ったら 意味上の主語の人を主語にして「人 is 形容詞」 と言ってみる。You are kind.(○あなたは親切)→ of。You are difficult.(「あなたは難しい」=意味がズレる)→ for。

なぜ効く? of は「人の性質」を表すので、人を主語にしても意味が崩れない。for は「〜にとって」という立場を表すだけで、形容詞は to do の行為を評価しているので、人を主語にすると意味が変わる。

for + 人(行為を評価)

形容詞が評価しているのは to do の行為。easy / hard / difficult / necessary / important / possible / dangerous など。

It is dangerous for you to swim here.

of + 人(人を評価)

形容詞が評価しているのは 人の性質。kind / nice / careless / stupid / wise / clever / rude / brave など。

It was careless of me to lose my key.

of をとる主な形容詞意味褒める?叱る?
kind / nice / good親切な褒める
wise / clever / smart賢い褒める
brave勇敢な褒める
generous気前のよい褒める
polite / considerate礼儀正しい/思いやりのある褒める
careless不注意な叱る
stupid / foolish / sillyばかな叱る
rude失礼な叱る
cruel / selfish残酷な/身勝手な叱る

of の形容詞は「人を褒めるか叱るか」の言葉がほとんど(It's typical of him to be late.「いかにも彼らしい」のような例もある)。

オブで褒めて、オブで叱る

of をとる形容詞は、人を 褒める(kind, wise, brave)か叱る(careless, stupid, rude) 言葉。「その人のこと、今ほめた?しかった?」と聞いて Yes なら of。ほめても叱ってもいない(easy, necessary)なら for。

  • How careless of me to leave my phone on the train!
    電車にスマホを置き忘れるなんて、なんて不注意なんだ私は!(How + 形容詞 + of 人 + to do! の感嘆文も頻出)
  • It was brave of her to speak up in front of everyone.
    みんなの前で意見を言うなんて、彼女は勇敢だった。
ひっかけ注意:good は for でも of でもいける

It was good of you to come.(来てくれてありがとう=あなたは親切だ)と It is good for you to exercise.(運動はあなたのためになる)。good が「人柄」を評価していれば of、「〜にとって有益」なら for。形容詞だけで機械的に決めず、何を評価しているか で決めるのが難関大の視点。

確認問題 It was very thoughtful ( ) you to send me a birthday message.

06to をとる動詞:未来志向の動詞と V + O + to do 標準

to は「→ これから」。だから これから先の行為に心が向かう動詞 は、目的語に to 不定詞をとります。逆に、すでにしていること・実際の行為を目的語にとる動詞は動名詞(~ing)と組みます(動名詞の単元で対比します)。

動詞意味「→」の向き
want / hope / wish〜したい/〜したいと望む望みがこれからの行為に向かう
decide / plan / intend〜しようと決める・計画する・つもりだ決心がこれからに向かう
promise / agree / offer〜すると約束する・同意する・申し出る約束がこれからに向かう
expect〜するつもりだ・〜すると思う予想がこれからに向かう
manageなんとか〜する向かって、到達した
afford(can afford)〜する余裕があるこれからする行為に余裕がある
fail〜しそこなう向かったが届かなかった
refuse〜するのを拒むこれからの行為に No
pretend〜するふりをするその状態へ自分を持っていく演技

どれも「行為そのもの」より「行為に向かう気持ち・動き」を表している。

決めて・願って・約束した → なんとか・余裕で → 断り・しくじり・ふりをした

未来志向の動詞を1本のストーリーに。decide / hope / promise(決めて願って約束)→ manage / afford(なんとか・余裕)→ refuse / fail / pretend(断り・しくじり・ふり)。どの場面も「これからやる行為」に向かっているので全部 to。

  • I managed to finish my report just before the deadline.
    締め切り直前になんとかレポートを終えた。
  • We can't afford to buy a new car right now.
    今は新車を買う余裕がない。
  • He pretended to be asleep when his mom came in.
    母親が入ってきたとき、彼は寝たふりをした。
  • She refused to answer the question.
    彼女はその質問に答えるのを拒んだ。

V + O + to do:O と to do は「主語と述語」
want / tell / ask / allow / expect などは V + 人 + to do の形をとり、「人が〜する」ことを望む・命じる・頼む・許す。ここで O は to do の意味上の主語。I want you to come. では、come するのは you です。

My momS toldV meO to clean my roomto不定詞.

母は私に部屋を掃除するように言った。
V + O + to do意味例
want / would like O to doO に〜してほしいI'd like you to join us.
expect O to doO が〜すると思う・期待するNobody expected him to win.
tell / order O to doO に〜するよう言う・命じるThe coach told us to run.
ask O to doO に〜するよう頼むI asked Ken to help me.
allow / permit O to doO が〜するのを許すMy parents allowed me to go.
advise / encourage O to doO に〜するよう忠告する・励ますShe encouraged me to try.
enable O to doO が〜するのを可能にするThe app enables users to chat.
force / persuade O to doO に無理に〜させる/説得して〜させるThey persuaded him to stay.
ひっかけ注意:V + O + to do にできない動詞

✕ I hope you to pass. → ○ I hope (that) you (will) pass.
✕ He suggested me to see a doctor. → ○ He suggested (that) I (should) see a doctor.
✕ They demanded him to leave. → ○ They demanded that he (should) leave.
✕ I want that you come. → ○ I want you to come.
hope・suggest・demand・propose・insist は that 節派、want は to 派。入れ替えは正誤問題の大定番。

tell O to do

O に 〜するよう命じる・言う(命令・指示)

He told me to wait.

tell O that S V

O に 〜だと伝える(情報)

He told me that he was busy.

不定詞の否定は not を to の直前 に置きます。I told him not to go.(行かないように言った)と I didn't tell him to go.(行けとは言わなかった)は意味がまったく違います。not がどこを否定しているか、位置で決まるのです。

確認問題 My parents wouldn't ( ) me to go to the concert alone.

07原形不定詞:to のない不定詞(知覚・使役・help) 標準

to のつかない不定詞を 原形不定詞 と言います。代表は 知覚動詞(see / watch / hear / feel / notice)と 使役動詞(make / let / have)の後ろ。V + O + 原形 の形で「O が〜する」の意味になります。

なぜ to がない? → 距離ゼロだから
to は「→ これから向かう」矢印。でも知覚動詞は 目の前で起きている動作をそのまま 見聞きし、使役動詞は 主語の力が直接 O に及んで 動作が起こる。矢印を挟む距離がない ので to が消える、と考えると納得できます。

種類動詞形意味
知覚see / watch / hear / feel / noticeV + O + 原形O が〜するのを見る・聞く・感じる
使役(強制)makemake + O + 原形O に(無理にでも)〜させる
使役(許可)letlet + O + 原形O に(望みどおり)〜させてやる
使役(依頼・当然)havehave + O + 原形O に(仕事として当然)〜してもらう
使役(説得)getget + O + to 原形O に(説得・働きかけて)〜させる・してもらう(to が要る!)
手助けhelphelp + O + (to) 原形O が〜するのを手伝う(to は省略可)
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  • I saw Emma cross the street.
    エマが通りを渡るのを見た。(渡る動作をひとまとまりで(ふつう渡り終えるまで))
  • I saw Emma crossing the street.
    エマが通りを渡っているところを見た。(動作の途中の一場面)
  • The teacher made us rewrite the essay.
    先生は私たちに作文を書き直させた。
  • Let me introduce myself.
    自己紹介させてください。
  • I had the mechanic check my bike.
    整備士に自転車を点検してもらった。
  • Could you help me (to) carry these boxes?
    この箱を運ぶのを手伝ってもらえますか。
see O 原形

動作を ひとまとまりで(ふつう最後まで) 見た

I saw him cross the road.

see O ~ing

動作の 途中 を見た(進行中)

I saw him crossing the road.

受動態になると to が復活する
make や知覚動詞を受動態にすると、原形だった部分に to がつきます。They made him wait. → He was made to wait./We saw him enter the room. → He was seen to enter the room. 受動態では主語と動作の間に「→」の距離が生まれる、とイメージすると覚えやすい。※ watch はふつうこの受動態にしない。また He was seen entering the room. のように ~ing の形もよく使う。

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ひっかけ注意:let と have はふつう受動態にしない

✕ I was let to go. → ○ I was allowed to go.
let の受動態は代わりに be allowed to を使います。have O do も受動態にはしません。また get は get O to do で to が必要。「使役=全部原形」と覚えると get でやられます。※ be let go(解雇される)/ be let in(中に入れてもらう)のような決まった言い方は受動態でも使う。

超絶テク:O の後ろ、原形か to か

動詞を見るだけで決まる。make / let / have / 知覚動詞 → 原形。help → どちらも可。get をはじめ、O + 不定詞をとるそれ以外の動詞(want, tell, allow, cause など)→ to。受動態では to が復活(be made to / be seen to)。

なぜ効く? 原形不定詞をとる動詞はごく少数の閉じたグループ。O + 不定詞をとるそれ以外の動詞はほぼすべて to なので、少数派だけ覚えれば残りは自動的に決まる。

生徒make と let、どっちも「させる」で区別つかないです。

先生本人がやりたいかどうか。My mom made me study.は嫌なのにやらされた。My mom let me play games.は、やりたかったゲームを許してくれた。

生徒じゃあ have は?

先生お金を払ったり、立場上当然だったりして「やってもらう」。美容師に髪を切ってもらう、とかね。命令でも許可でもなく「頼めば当然やってくれる」感じ。

確認問題 I finally got my brother ( ) me his old guitar.

08構文セット:too ~ to / enough to / so as to / 疑問詞 + to / 代不定詞 標準

不定詞を使った「決まった形」をまとめて攻略します。どれも入試の4択・整序の常連。形を体に入れておけば、見た瞬間に解ける得点源です。

形意味例
too + 形容詞 + to do…すぎて〜できないThis coffee is too hot to drink.
形容詞 + enough to do〜するのに十分…She is old enough to drive.
so as to do〜するために(目的)I left early so as to avoid the rush.
in order to do〜するために(目的)He saved money in order to travel.
so + 形容詞 + as to do〜するほど…だ/親切にも〜するHe was so kind as to help me.

too ~ to は「否定語のない否定文」
too は「度を越えて」。度を越えた結果、to do に届かない ので「〜できない」という否定の意味になります。英文には not がないのに訳は否定。この「隠れ否定」が too ~ to の本質です。※ only too glad to do(喜んで〜する)や be too ready to do(すぐ〜しがちだ)のように、否定にならない形もある。

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ひっかけ注意:too ~ to の文末に it を置かない

✕ This box is too heavy for me to carry it.
主語の This box が carry の目的語を兼ねているので、文末に it を足すと二重になります(学校文法・入試では ✕)。逆に so ~ that 節の中では it が必要。書き換え問題で it の有無が狙われます。

ひっかけ注意:enough は形容詞・副詞の後ろ

✕ enough old to drive → ○ old enough to drive
enough は形容詞・副詞なら 後ろ、名詞なら 前(enough money to buy it。time enough のように名詞の後ろに置くのは文語的)。語順だけで1問作られる定番。

目的の不定詞の否定は not を to の直前に
「〜しないように」は so as not to do / in order not to do。✕ not so as to、✕ so as to not(口語では to not も見かけるが入試では避ける)。ふつうの to 不定詞の否定も、not to do の語順が基本です。

  • I set two alarms so as not to oversleep.
    寝坊しないように目覚ましを2つかけた。
  • Speak quietly in order not to wake the baby.
    赤ちゃんを起こさないよう静かに話して。
  • She was kind enough to show me the way.
    彼女は親切にも道を教えてくれた。(kind enough to do / so kind as to do =親切にも〜する)

疑問詞 + to do は「〜すべきか」「〜したらよいか」。what to do(何をすべきか)、how to swim(泳ぎ方)、where to go(どこへ行くべきか)、when to start(いつ始めるべきか)、which bag to buy(どのかばんを買うべきか)、whether to go(行くべきかどうか)。名詞のカタマリなので、目的語や主語になれます。

ひっかけ注意:why to do は使わない

疑問詞 + to の中で why だけはふつう使いません。✕ I don't know why to go. → ○ I don't know why I should go. 「理由」はこれから向かう行為ではないので、to の「→」と噛み合わないと考えると納得できます。

代不定詞 は、同じ動詞のくり返しを避けて to だけを残す 形です。"Do you want to come?" "Yes, I'd love to."(= I'd love to come.)。to は残して、後ろだけ省略するのが基本です。ただし if you like / if you want では to ごと省くのもふつう(Come with us if you want.)。

  • "Can you come to the party?" "I'd love to, but I have cram school."
    「パーティー来られる?」「行きたいけど、塾があるんだ。」
  • You don't have to eat it if you don't want to.
    食べたくないなら食べなくていいよ。
  • I was going to call you, but my mom told me not to.
    電話するつもりだったけど、母にやめておくよう言われた。

確認問題 "Would you like to join us for karaoke?" "I'd ( ), but I have to study tonight."

09完了不定詞 to have p.p. と seem to の書き換え 応用

to have p.p. を 完了不定詞 と言います。基本の役割は、本動詞(文の中心になる動詞。He seems to ... なら seems)の時点より「前」のことだと示す こと。入試の書き換えは「一つ前」と覚えればほぼ解けます。ただし、今まで続いていること(He seems to have lived here for years.= has lived)も表せるほか、hope / expect など未来を向く動詞の後ろでは「未来のある時点までの完了」を表します(I hope to have finished it by Friday.=金曜までに終えていたい)。

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  • He seems to be ill.
    彼は(今)具合が悪いようだ。(= It seems that he is ill.)
  • He seems to have been ill.
    彼は(以前)具合が悪かったようだ。(= It seems that he was ill. / It seems that he has been ill.)
  • She seems to have lost her wallet.
    彼女は財布をなくしたようだ。
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不定詞の文that 節の文時の関係
He seems to be busy.It seems that he is busy.同じ時(今・今)
He seems to have been busy.It seems that he was / has been busy.一つ前(今・過去)
He seemed to be busy.It seemed that he was busy.同じ時(過去・過去)
He seemed to have been busy.It seemed that he had been busy.一つ前(過去・大過去=過去よりさらに前)

書き換え4パターン。本動詞の時制と不定詞の形の2つで決まる。

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超絶テク:書き換えは「時の差」チェック

① 本動詞(seem / seemed)の時制を確認。② 不定詞が to do なら同じ時、to have p.p. なら一つ前。③ that 節の時制を決める(今→今なら is、今→前なら was / has been、過去→前なら had been)。

なぜ効く? 完了不定詞の役目は「時の差がある」ことを示すだけ。だから that 節との書き換えは、時制を1段ずらすかどうかの判断だけで機械的に決まる。

同じように 主語を格上げできる 表現に、appear to(〜のようだ)、happen to(たまたま〜する)、turn out / prove to(〜だと判明する)、be likely to(〜しそうだ)、be sure / certain to(きっと〜する)があります。※ sure は It is sure that 〜 とは言わない(certain / likely は It is certain / likely that 〜 が可)。

  • It is likely to rain this afternoon.
    午後は雨が降りそうだ。
  • Our team is likely to win. = It is likely that our team will win.
    私たちのチームは勝ちそうだ。(be likely to の to do は「これから」なので、that 節では will)
  • I happened to see my teacher at the arcade.
    たまたまゲーセンで先生を見かけた。(= It happened that I saw my teacher at the arcade.)
He is sure to pass.

「きっと合格する」と確信しているのは 話し手。= I'm sure (that) he will pass.

He is sure to pass the exam.

He is sure of passing.

「合格できる」と確信しているのは 彼自身。= He is sure that he will pass.

He is sure of passing the exam.

ひっかけ注意:It is likely の ✕ パターン

✕ It is likely for him to win. → ○ He is likely to win. / ○ It is likely that he will win.
likely は「It is likely + to do」の形では人の意味上の主語をとりにくい。人を主語にするか that 節 のどちらかで書くのが安全。

確認問題 It seems that the shop closed last month. = The shop seems ( ) last month.

10独立不定詞と be to 構文 応用

独立不定詞 は、文の他の部分から独立して、文全体に「話し手のひと言」を添える決まり文句です。文頭・文中にカンマで挟んで置かれます。意味上の主語は話し手(一般の人)なので for 人 はつきません。

独立不定詞意味
to tell (you) the truth本当のことを言うと
to be frank (with you) / to be honest率直に言うと
needless to say言うまでもなく
strange to say奇妙なことに
so to speakいわば
to make matters worseさらに悪いことに
not to mention ~ / to say nothing of ~ / not to speak of ~〜は言うまでもなく
to begin withまず第一に
to be sure確かに(後ろに but が来やすい)
to say the least控えめに言っても

not to mention / to say nothing of / not to speak of の3つは同じ意味で、後ろに名詞をとる。

  • To tell the truth, I overslept. To make matters worse, it started raining. Needless to say, I missed the bus.
    実を言うと寝坊した。さらに悪いことに雨が降り出した。言うまでもなく、バスに乗り遅れた。(遅刻の言い訳トークで独立不定詞3連発)
  • She speaks Korean and Chinese, not to mention English.
    彼女は英語は言うまでもなく、韓国語と中国語も話す。
  • Our cat is, so to speak, the boss of the house.
    うちの猫は、いわば家のボスだ。
ひっかけ注意:not to mention の後ろは「当然の方」

A, not to mention B は「B は言うまでもなく A も」。B に来るのは 言うまでもない=当然の方。「英語は当然、韓国語も中国語も」のように、B が A より「普通・基本」になる。和訳で順番を逆にしないこと。

次は be to 構文。be + to do で「〜することになっている」の意味の助動詞のように働きます。to の「→」が be(状態)と合わさって、「〜に向かう状態にある」 というのが核心。そこから文脈で5つの意味に分かれます。

意味訳判別の手がかり例
予定〜することになっている未来の時を表す語、公式の予定・ニュースThe Prime Minister is to visit India next month.
義務〜すべきだ主語が you、指示・規則の口調You are to hand in the report by Friday.
可能〜できる否定文 + to be p.p.(受動)Not a soul was to be seen on the street.
運命〜する運命だった過去形、never、後の時点から振り返るShe was never to see her hometown again.
意図〜するつもりならif 節の中If you are to win, you must practice harder.
よ・ぎ・か・うん・い → 夜着(よぎ)買う? うん、いいよ

be to の5つの意味「予定・義務・可能・運命・意図」の頭文字。「夜着(寝間着)買う?」「うん、いいよ」の会話で、よぎ=予定・義務、か=可能、うん=運命、い=意図。順番どおり言えれば、選択肢の和訳で迷わない。

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超絶テク:be to は「will / should / can / 運命 / want」に置き換える

予定 → will(be going to)、義務 → should / must、可能 → can、運命 → was destined to、意図 → want / intend。訳に迷ったら、この5語を順に当てはめて、いちばん自然なものを選ぶ。

なぜ効く? be to 自体は「向かう状態」という抽象的な意味しか持たず、具体的な意味は文脈で決まる。置き換えテストは文脈に合う意味を実際に試す作業なので、ほぼ確実に正解にたどり着く。

生徒be to って、ニュースで見るって本当ですか?

先生見出しでよく見る。新聞の見出しは be 動詞を省くから、PM to visit India みたいに to だけ残る。これで「首相、インド訪問へ」の予定の意味。

生徒to だけで未来なんだ…まさに「→」ですね。

先生そういうこと。be about to do(まさに〜しようとしている)も仲間。about は「周辺」だから、行為のすぐそばまで来てる感じ。

確認問題 If we ( ) catch the last train, we have to leave now.

11難関大の差がつくポイント:tough 構文 難関

This problem is hard to solve.(この問題は解くのが難しい)。見慣れた文ですが、実は構造がかなり特殊です。主語の This problem は、solve の目的語 なのです。これを言語学では tough 構文(tough = 難しい)と呼びます。

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主語は「不定詞の目的語」=後ろは空席
tough 構文では、主語が to do の目的語(または前置詞の目的語) を兼ねています。だから不定詞の後ろに 目的語を書いてはいけない。✕ This problem is hard to solve it. は、problem を2回言ってしまうので誤りです。

This riverS isV dangerousC to swim into不定詞.

この川は泳ぐには危険だ。
  • My grandpa is hard to please.
    祖父は気難しい(喜ばせるのが難しい)。(please my grandpa → 主語は please の目的語)
  • Ms. Sato is easy to talk to.
    佐藤先生は話しかけやすい。(talk to Ms. Sato → to が残る)
  • This app is simple to use.
    このアプリは使い方が簡単だ。
形容詞人を主語にできる?
tough 構文OKeasy / hard / difficult / tough / impossible / dangerous / pleasant / comfortable / simple○(人が「目的語」なら)He is hard to please.
tough 構文NGpossible / necessary✕ You are necessary to come. → ○ It is necessary for you to come.

possible と impossible で扱いが違うのが入試のワナ(※実際の英語では This is possible to fix. のような例も見かけるが、入試では It is possible to 〜 で書く)。convenient は This bag is convenient to carry. のように物が主語なら可、「する人」を主語にはできない。

ひっかけ注意:「私は〜するのが難しい」を I am difficult で書かない

✕ I am difficult to solve this problem. → ○ It is difficult for me to solve this problem.
tough 構文で主語にできるのは 不定詞の目的語だけ。「する側(意味上の主語)」の人を主語にすると、「私は(扱うのが)難しい人だ」という別の意味になってしまう。同じく ✕ When are you convenient? → ○ When is it convenient for you?

Tom is easy to please.

Tom は please される側(目的語)。「トムは喜ばせやすい」

Tom is easy to please.

Tom is eager to please.

Tom は please する側(主語)。「トムは人を喜ばせたがる」

Tom is eager to please.

上の2文は、形はそっくりなのに主語の役割が正反対。言語学でとても有名なペアで、「文の見た目の構造と、中身の構造は別物だ」ということを示す例として知られています。easy 型(主語=目的語)か eager 型(主語=する人)かは、形容詞の種類 で決まります。eager / anxious / willing / reluctant などは eager 型です(ready は The kids are ready to eat. と The pizza is ready to eat. の両方の型になれる)。

超絶テク:tough 構文の空席チェック

① 主語 + be + easy/hard など + to do を見たら、② to do の後ろ(前置詞の後ろ)に 目的語が欠けているか を確認。③ 欠けていれば正しい tough 構文。後ろに it / them があれば ✕。④ 前置詞が必要な動詞(talk to, deal with, live in)なのに前置詞がなければ ✕。

なぜ効く? tough 構文は主語が不定詞の目的語の位置から移動してできた形なので、元の位置は必ず空いている。空席の有無を見るだけで、正誤問題の答えが機械的に出る。

ひっかけ注意:He is impossible と It is impossible for him は別物

He is impossible to please.(彼を喜ばせるのは不可能だ=ひどく気難しい)は tough 構文。It is impossible for him to please everyone.(彼が全員を喜ばせるのは不可能だ)は he が「する側」。主語の人が「する側」か「される側」かで文の形が決まる。

確認問題 次の英文のうち、正しいものを選べ。

12超上級:to が消える・残る・時を超える 超難関

最後は、早慶・東大京大レベルで差がつく細部とネイティブの感覚です。どれも「to=→」の軸で説明できるので、丸暗記ではなく理屈で押さえます。

do nothing but do:but の後ろは原形
He did nothing but complain.(彼は文句ばかり言っていた)。do nothing but の but は「〜以外」。前に do があるので、but の後ろも同じ 原形 でそろえます。cannot but do(〜せずにはいられない、やや硬い)も同じ仕組み。

All you have to do is (to) do:補語の to は省略できる
All you have to do is (to) click this button.(このボタンを押しさえすればいい)。主語の中に do があり、be 動詞の後ろの補語で「何をするか」を言うとき、to は 省略できる(口語では省略がふつう)。What I did was (to) call the police. も同様。

  • All you have to do is fill out this form.
    この用紙に記入しさえすればいい。(= You have only to fill out this form. / You only have to fill out this form.)
  • The baby did nothing but cry all night.
    赤ちゃんは一晩じゅう泣いてばかりいた。

have yet to do:まだ〜していない(否定語なしの否定)
I have yet to decide.=まだ決めていない。「決めることが、まだこれから(to)に残っている」という発想。not がないのに否定の意味になる、too ~ to と並ぶ「隠れ否定」です。be yet to do も同じ。never fail to do(必ず〜する)も否定×否定で肯定になる形として要注意。

to have p.p. で「実現しなかった」過去
I meant to have called you.(電話するつもりだったのに、しなかった)。intended / meant / hoped / was to のような「予定・意図」の動詞の過去形 + 完了不定詞で、予定が実現しなかった ことを表します。やや硬い・古風な書き言葉で、口語では I meant to call you, but I forgot. のように言うのが普通。would like to have p.p.(〜したかったのに)は今も使われます。

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be to blame:能動の形で受け身の意味
Who is to blame for this?(これは誰の責任だ?=誰が責められるべきか)。意味は受け身(be to be blamed)なのに、決まった言い方として能動の形を使う珍しい表現です。Who is to be blamed? も誤りではありませんが、慣用としては is to blame がふつうです。

ちょっと脱線:分割不定詞:to と動詞の間に割り込む副詞

to really understand、to fully recover のように、to と原形の間に副詞が入る形を 分割不定詞 と言います。19世紀ごろ、「ラテン語の不定詞は1語なので分けられない」という理屈から一部の文法家が避けるよう説いた、と言われます。しかし現代では広く使われ、to more than double(2倍以上に増える)のように 分割しないと意味がぼやける 場合もあります。入試で分割不定詞そのものを ✕ にする問題はまず出ませんが、否定の not は not to do が標準、と区別しておけば十分です。

I'd like to have seen it.

(実際には見られなかったけど)見たかった。would like の後ろの完了不定詞で「実現しなかった願望」。

I'd like to have seen the fireworks.

I'd have liked to see it.

こちらも同じ意味で、口語ではむしろ自然。助動詞の側を完了にしている。

I'd have liked to see the fireworks.

生徒try to do と try and do ってどう違うんですか? 洋画で聞いた気がします。

先生try and do は口語。Try and relax. / I'll try and call you. のように、try が原形のときだけ使う(tries and / tried and の形では使わない)。意味はほぼ try to do と同じ。

生徒テストで書いたら?

先生英作文では try to do が無難。tried and 〜 のように過去形にすると「やってみて、実際にした」の意味にずれるから注意ね。

確認問題 The results of the experiment have ( ) be published.

瞬間英作文チャレンジ

日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。

超絶テク

指で隠すテク(用法判定) 基礎

to do を隠して残りが文として成り立つか見る。成り立たない(S・O・C が欠ける)→ 名詞的用法。成り立つ → 直前の名詞を説明していれば形容詞的、それ以外は副詞的。

なぜ効く? 名詞的用法は文の骨格そのもの、形容詞的・副詞的は飾り。骨格は抜くと文が壊れ、飾りは抜いても壊れないという構造上の違いを使っている。

I want to rest.(隠すと I want. で不完全 → 名詞的)

V の直後に形容詞 → it 抜けを疑え 標準

find / think / make / consider / believe / feel の直後に形容詞や a rule が来て、後ろに to do / that 節があれば、V と形容詞の間に形式目的語 it が必要(make sure that 〜 などの決まった言い方は例外)。

なぜ効く? to do や that 節は第5文型の O の席にそのまま置けないので、必ず it を O に立てて後ろへ回す。O の席が空いていれば it の脱落と判定できる。

✕ I found hard to sleep. → ○ I found it hard to sleep.

戻して読むテク(前置詞の残り判定) 標準

名詞 + to do を見たら、名詞を to do の後ろに戻して音読。write a pen ✕ → write with a pen ○ なので a pen to write with。

なぜ効く? 目的語関係の形容詞的用法は、関係代名詞の目的格と同じく名詞が前に移動した形。前置詞の要否は元の動詞の語法で決まるので、戻せば必ずわかる。

a friend to talk to/a chair to sit on

「人 is 形容詞」テスト(for / of 判定) 標準

意味上の主語の人を主語にして「人 is 形容詞」と言ってみる。意味が変わらず成り立てば of、ズレれば for。

なぜ効く? of は人の性質を評価するので人を主語にしても同じ意味。for は行為を評価しているので、人を主語にすると別の意味になる。

You are careless. ○ → careless of you

原形をとる少数派だけ覚える 標準

O の後ろに不定詞が来るとき、原形になるのは make / let / have / 知覚動詞(see, hear, feel, watch, notice)と help(to は任意)だけ。O + 不定詞をとるほかの動詞は to do。受動態では to が復活する(be made to / be seen to)。

なぜ効く? 原形不定詞をとる動詞は閉じた小グループ。少数派を覚えれば多数派は自動的に決まるので、記憶の量が最小になる。

get him to help(get は to)/He was made to wait.

カンマ + only to / never to = 結果 応用

カンマの後ろの only to は「結局〜しただけ」、never to は「二度と〜しなかった」。前から順に「そして…」と訳す。

なぜ効く? 結果用法は時間の流れどおりに出来事を並べる用法。カンマは「ここで一度区切って、その先を言う」合図になっている。

She hurried home, only to find the door locked.

書き換えは時の差チェック 応用

seem(s) / seemed の時制と、to do(同時)か to have p.p.(一つ前)かを確認し、that 節の時制を決める。seems + to have p.p. → was / has been、seemed + to have p.p. → had been。

なぜ効く? seem 型の書き換えでは、完了不定詞は「本動詞より前」を示す記号として働く。時制の差さえ読めば、書き換えは表を引くだけの作業になる。

He seemed to have been rich. = It seemed that he had been rich.

be to は5語に置き換える 応用

be to を will / should / can / was destined to / want の順に当てはめ、いちばん自然なものを選ぶ。if 節なら意図、否定+受動なら可能をまず疑う。

なぜ効く? be to は「〜に向かう状態」という抽象的な意味しかなく、具体的な意味は文脈が決める。置き換えは文脈との相性を実際に試す作業なので確実。

You are to be here by eight.(should → 義務)

tough 構文の空席チェック 難関

主語 + be + easy / hard / difficult / impossible など + to do では、to do(または前置詞)の後ろが空席でなければならない。it が入っていたら ✕。前置詞が必要な動詞なのに前置詞がなくても ✕。

なぜ効く? tough 構文は主語が不定詞の目的語の位置から移動した形なので、元の位置は必ず空いている。空席の有無という形だけで正誤が決まる。

✕ This song is easy to sing it. → ○ This song is easy to sing.

hope・suggest・demand は that 派 応用

V + 人 + to do の形がとれない動詞を即座に見抜く。hope / suggest / propose / demand / insist / say / explain は that 節で書く。逆に want は that 節をとらず want 人 to do。

なぜ効く? hope や suggest は that 節と組む語法が定着していて、「人 + to do」の形はとらない(※ The doctor said to rest.「休むように言った」のような say to do は口語で可だが、say 人 to do は ✕)。

✕ I suggested him to rest. → ○ I suggested (that) he (should) rest.

疑問詞 + to で why は選ばない 応用

what / how / where / when / which / whether + to do は可能。why to do は選択肢にあっても基本的に ✕。

なぜ効く? 疑問詞 + to は「これから何を・どう・どこで行うべきか」という行為の選択を表す形。理由は行為の選択ではないので to の「→」と合わない。

✕ I don't know why to go. → ○ I don't know why I should go.

語呂・暗記フック

木刊版、決定!(もく・かん・はん・けっ・てい)副詞的用法の5つの意味

目的・感情の原因・判断の根拠・結果・程度(形容詞の限定)の頭文字。「木曜刊行の版が決定!」とニュース風に唱える。5つ言えれば、意味を選ぶ問題で見落としがなくなる。

オブで褒めて、オブで叱る意味上の主語 of をとる形容詞

kind / wise / brave(褒め)、careless / stupid / rude(叱り)のように、その人を褒めるか叱る形容詞なら of。easy や necessary のように人を評価していなければ for。

夜着(よぎ)買う? うん、いいよbe to 構文の5つの意味

予定・義務・可能・運命・意図の頭文字「よ・ぎ・か・うん・い」。「夜着(寝間着)買う?」「うん、いいよ」の会話で、よぎ=予定・義務、か=可能、うん=運命、い=意図。順番ごと覚える。

メイク・レット・ハブは裸、ゲットは to を着る原形不定詞をとる使役動詞と get の違い

原形不定詞は英語で bare infinitive(裸の不定詞)と呼ばれる。make / let / have の後ろは to を脱いだ裸の原形、get だけは to を着て出かける(get him to do)。

決めて願って約束し、なんとか余裕、断りしくじりふりをするto 不定詞を目的語にとる未来志向の動詞

decide / hope / promise → manage / afford → refuse / fail / pretend を1本の物語で。どれも「これからの行為」に心が向かっているから to。

ワイ(why)は to とは組まへん疑問詞 + to 不定詞

what to / how to / where to / when to / which to / whether to はOK。関西弁の「ワイ」= why だけは to と組まない、と覚える。

タフな文は、お尻がカラっぽtough 構文(This problem is hard to solve.)

easy / hard / difficult の後ろの to do は、目的語の席が空っぽ。主語がその席の持ち主だから、it を入れると二重になって ✕。

too(トゥー)マッチで届かないtoo ~ to(…すぎて〜できない)

too は「度を越えて」。やりすぎた結果 to do まで届かない、だから not がないのに否定の意味。

正直寝坊、さらに雨、言うまでもなく遅刻独立不定詞

To tell the truth(正直言うと)→ to make matters worse(さらに悪いことに)→ needless to say(言うまでもなく)。遅刻の言い訳の流れで3つセットにする。

ひっかけ図鑑

形式目的語 it の脱落

find / think / make の直後に形容詞がある文は、it が消されていないかを確認する。

✕ ✕ I found difficult to talk with her.

○ ○ I found it difficult to talk with her.

hope 人 to do

hope は V + 人 + to do の形をとらない。want との混同を狙った選択肢が定番。

✕ ✕ I hope you to get well soon.

○ ○ I hope (that) you (will) get well soon.

suggest 人 to do

suggest / propose / demand は that 節(中は原形か should + 原形)で書く。

✕ ✕ The doctor suggested me to rest.

○ ○ The doctor suggested (that) I (should) rest.

too ~ to の文末の it

主語が不定詞の目的語を兼ねているので、文末に it を置かない。so ~ that 節との書き換えでだけ it が必要。

✕ ✕ The bag was too heavy for her to lift it.

○ ○ The bag was too heavy for her to lift.

enough の位置

形容詞・副詞には後ろから、名詞には前から。

✕ ✕ He is enough tall to reach the shelf.

○ ○ He is tall enough to reach the shelf.

使役動詞・知覚動詞の to

能動態では make / let / have / 知覚動詞 + O + 原形。受動態では to が復活。get は能動でも to。

✕ ✕ She made me to apologize. / ✕ He was made apologize.

○ ○ She made me apologize. / ○ He was made to apologize.

tough 構文の目的語の重複

主語が不定詞の目的語なので、後ろに it / them を置かない。

✕ ✕ These questions are hard to answer them.

○ ○ These questions are hard to answer.

「する人」を tough 構文の主語にする

easy / difficult / possible / necessary / convenient の文で、不定詞の動作をする人を主語にすることはできない。

✕ ✕ I am difficult to finish this by Monday.

○ ○ It is difficult for me to finish this by Monday.

of と for の取り違え

人柄を評価する形容詞は of。careless / kind / stupid などを見たら for を疑う。

✕ ✕ It was careless for you to leave the door open.

○ ○ It was careless of you to leave the door open.

目的の不定詞の否定の位置

not は to の直前。so as / in order の前に置かない。

✕ ✕ I ran not so as to be late.

○ ○ I ran so as not to be late.

生徒のギモン

To learn English is fun. と Learning English is fun. はどっちが自然?

どちらも文法的に正しいですが、日常の英語では Learning English is fun. か It is fun to learn English. の方が自然です。to 不定詞をそのまま主語にすると硬く、ことわざや書き言葉っぽく響きます。長い to 不定詞の主語は It で後ろに回すのが基本です。

something to eat と something that I can eat は同じ?

ほぼ同じ意味です。形容詞的用法の to do は、関係代名詞節(that I can eat / that I should eat)を短くした形と考えられます。ただし to do は「誰が」がぼやけて一般的・予定的な響きになり、関係代名詞は「誰が・どうする」をはっきり言えるという違いがあります。

He doesn't seem to know. と He seems not to know. はどう違う?

意味はほぼ同じ「彼は知らないようだ」です。日常会話では doesn't seem to の方がずっと普通。seems not to は少し硬い書き言葉寄り。英語は否定をなるべく前に出したがる傾向があるため、前者が好まれます。

want to と would like to の違いは?

would like to は want to の丁寧版です。お店で注文するときや目上の人に頼むときは I'd like to ~ / I'd like you to ~ が安全。want to は友だち同士ならOKですが、ストレートすぎて子どもっぽく聞こえる場面もあります。

It's time to go. と It's time you went. は同じ?

It's time to go. は「もう行く時間だ」と事実を言うだけ。It's time you went.(仮定法過去)は「もうとっくに行っているべき時間だよ(なのにまだいる)」という、軽い非難・催促の響きが加わります。仮定法の単元とつながる上級ポイントです。

to not do は間違いですか?

学校文法・入試では not to do が正解です。ただし実際の英語では、I decided to not go. のような分割不定詞(to と動詞の間に別の語をはさむ形)も口語で見かけます。「間違いとは言い切れないが、入試と英作文では not to do」と覚えておけば安全です。

なぜ let は受動態にしないの?

はっきりした理由を1つに決めるのは難しく、慣用の問題です。let O do はそのまま受動態にせず(✕ I was let to go.)、代わりに意味の近い be allowed to(許される)を使います。I was allowed to go home early. のように書けばOK。ただし be let in(入れてもらう)/ be let go(解雇される)のような決まった言い方の受動態はあります。have O do も受動態では使いません。

超絶おもしろコラム

easy と eager:そっくりなのに中身が逆の2文Tom is easy to please. と Tom is eager to please. 違うのは形容詞1語だけなのに、トムの立場は正反対。

Tom is easy to please. は「トムは喜ばせやすい」。トムは please される側です。一方 Tom is eager to please. は「トムは(人を)喜ばせたがっている」。こちらのトムは please する側。単語の並びはまったく同じ「主語 + is + 形容詞 + to please」なのに、主語の役割がひっくり返っています。

このペアは言語学ではとても有名で、「文の見た目の形(表面の構造)と、誰が何をしたかという中身の関係(深いところの構造)は、別々に考えなければならない」ということを示す例として、昔から教科書に登場してきました。人間は2文を読み比べれば一瞬で違いがわかりますが、なぜわかるのかを説明しようとすると、途端に難しくなるのです。

入試的に言えば、この違いは「tough 構文」かどうかの差です。easy / hard / difficult / impossible / pleasant などは、主語が to do の 目的語 になるタイプ。だから This problem is hard to solve. の後ろに it を足すと、problem を2回言うことになってアウトになります。

一方、eager / anxious / willing / reluctant などは、主語が to do の 動作をする人 になるタイプ。こちらは後ろに目的語を置いてかまいません。Tom is eager to please his parents.(トムは両親を喜ばせたがっている)は完全に自然です。

では Tom is easy to please his parents. はどうでしょう。これはアウト。easy 型は主語が目的語の席をすでに使っているので、his parents が座る席がないのです。「形容詞の種類によって、後ろに空席があるかどうかが決まる」。これがわかると、tough 構文の正誤問題は形だけで解けるようになります。

ちなみに ready は両方の顔を持っています。The kids are ready to eat.(子どもたちは食べる準備ができた)と The pizza is ready to eat.(ピザは食べられる状態だ)。主語が人なら「する側」、食べ物なら「される側」。形は同じでも、意味は常識が決めているわけです。英語を読むとき、私たちは文法と常識を同時にフル回転させているのです。

分割不定詞をめぐる100年以上の論争to と動詞の間に副詞を入れていいのか。英語圏では、この小さな問題が長く大まじめに議論されてきた。

to really understand、to fully recover。to と動詞の原形の間に副詞が割り込んだ形を「分割不定詞」と呼びます。今でこそ普通に使われますが、19世紀ごろから「分割不定詞は誤り」と主張する文法家が現れ、長いあいだ「やってはいけない英語」の代表のように扱われてきた、と言われます。

反対派の理屈としてよく紹介されるのは、「お手本であるラテン語では、不定詞は1語(たとえば amare=愛すること)なので分割のしようがない。だから英語でも to と動詞は分けるべきではない」というものです。しかし英語はラテン語とは別の言語で、to と動詞はもともと2語。分けられて当然だ、という反論も根強くありました。

実際のところ、中世から有名な書き手たちも分割不定詞を使ってきたとされ、現在の主要な辞書や語法書の多くは「分割してもかまわない。むしろ分割した方が自然な場合もある」という立場です。たとえば The company expects to more than double its sales. は「売上を2倍以上に増やす見込みだ」。more than を to の前に出すと意味がぼやけたり、別の意味に読めたりします。

有名な例として、アメリカのSFドラマ『スタートレック』のオープニングのナレーションに分割不定詞が使われていて、「文法的に正しいのか」と話題になったことがよく挙げられます。今ではむしろ、分割不定詞が英語として自然なことを示す代表例として語られることが多いようです。

受験生としての結論はシンプル。分割不定詞そのものを誤りと考える必要はありません。ただし否定の not だけは別で、学校文法では not to do が標準。英作文では I decided not to go. と書くのが安全です。「ルールはいつの時代にも誰かが作り、そして時代とともに変わる」。分割不定詞の歴史は、文法が生き物だということを教えてくれます。

ニュースの見出しでは to だけで未来になる英字新聞の見出しは、be 動詞も冠詞も消える省エネ英語。そこで大活躍するのが、未来を表す to。

英語のニュースの見出しには、普通の文とは違う独特のルールがあります。代表的なものは、①冠詞(a / the)や be 動詞を省く、②すでに起きたことでも現在形で書く、③これから起きることは to 不定詞で書く、の3つ。見出しは短いほど目立つので、意味がわかる範囲でどんどん言葉を削るのです。

たとえば President to visit Japan は「大統領、来日へ」。元の文は The President is to visit Japan. で、be to 構文の「予定」から is を省いた形です。Company to cut 500 jobs なら「企業、500人削減へ」。to の後ろの動作は、まだ起きていない「これから」のこと。to=「→」の感覚が、見出しではむき出しの形で使われています。

これに対して、Earthquake hits city は「地震が町を襲った」。hits と現在形ですが、ニュースとしては過去の出来事です。見出しの現在形は「今伝えるべき、生々しい事実」という感覚で使われます。そして受け身は be 動詞を落として過去分詞だけにするので、Man arrested は「男が逮捕された」。arrested が過去形ではなく過去分詞だと気づけるかが勝負です。

入試の長文でも、ニュース記事の見出しがそのまま出てくることがあります。見出しの to を見たら「〜する予定」「〜へ」と未来で読む、それだけで記事の内容が一気につかめます。

このように be to 構文は、教科書では硬い書き言葉として紹介されがちですが、見出しという形で毎日大量に使われている、実はとても身近な表現です。to は「その方向へ、これから」。見出しの to は、ニュースが指し示す未来の方向を、たった2文字で伝えているわけです。

最終まとめ(暗記カード)

  1. to は「→」:これから・その方向へ(未来志向)
  2. 名詞的=〜すること/形容詞的=〜する(ための)○○/副詞的=〜するために 他
  3. 長い主語・目的語は It / it で先送り:find it hard to do(it 抜けは ✕)
  4. 形容詞的用法は名詞との関係3つ:主語・目的語・同格。a house to live in の前置詞は残る
  5. 副詞的用法は5つ:目的・感情の原因・判断の根拠・結果(only to / never to)・程度
  6. 意味上の主語は for 人。人柄を褒める・叱る形容詞なら of 人(kind of you)
  7. 未来志向の動詞は to:decide, hope, plan, promise, refuse, manage, afford, pretend
  8. V + O + to do:want, tell, ask, allow, expect(✕ hope / suggest 人 to)
  9. 原形不定詞:知覚動詞・make / let / have。get は to。受動態では to が復活
  10. to have p.p. は基本「本動詞より前」:seems to have been = It seems that ... was
  11. too ~ to は隠れ否定・文末に it を置かない/形容詞 + enough to/so as not to
  12. 疑問詞 + to(why はふつう ✕)/代不定詞 I'd love to.
  13. be to =予定・義務・可能・運命・意図(if 節→意図、否定+受動→たいてい可能)
  14. tough 構文:This problem is hard to solve.(✕ solve it/✕ I am difficult to)
  15. 独立不定詞:to tell the truth, needless to say, not to mention, so to speak
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