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英文法大全7 / 25入試の重要度 ★★★★★

仮定法過去形は“ウソの距離”。時制を1つ過去にずらした瞬間、そこは妄想ワールド

講義 12レッスン問題 196問瞬間英作文 20基礎〜超難関

この単元で

仮定法は「もし〇〇だったらなあ」という“現実じゃない話”をするための文法です。仮定法過去・過去完了のルールは実はたった1つ、「現実から距離をとるために、時制を1つ過去にずらす」だけ。この1本の軸さえつかめば、仮定法過去も過去完了も、I wish も as if も、倒置も丁寧表現も全部1本の線でつながります。入試では文法問題・正誤・英作文・長文の和訳のすべてで狙われる超重要単元です。

知ってた? 目から鱗

Q1「If I were you, I would have ~」は文法ミス?

ミスではありません。If I were you は「あなたの立場なら」という時間に縛られない仮定なので、過去の出来事でも I would have done とつなげるのがネイティブにはごく自然です。if 節と主節の形は、いつも機械的にそろうとは限りません。

Q2仮定法の were、ネイティブは今でも使っている?

書き言葉や If I were you のような決まり文句では、今も were が標準です。ただ日常会話では If I was rich のように was もよく使われます。試験では were を選び、実際の英語では was も耳にする、と両方知っておくのが正確です。

Q3「Long live the King!」の live に s がない理由は?

「王が長く生きますように」という祈りを表す仮定法現在で、動詞は原形のままだからです。God bless you の bless、Come what may の come、if need be の be も同じ仲間で、昔の仮定法現在が決まり文句の中に化石のように残っています。

Q4「I couldn't agree more.」が「大賛成」になるのはなぜ?

裏に「仮にもっと賛成しようとしても、これ以上はできないだろう」という仮定が隠れているからです。could は仮定法の過去形で、今の賛成が上限だと言っています。I couldn't care less(まったく気にしない)も同じ発想の表現です。

Q5仮定法の「過去形」は、じつは時間を表していない?

仮定法の過去形が表すのは「過去」ではなく「現実からの距離」です。Could you ~? や I was wondering if ~ が丁寧に聞こえるのも同じ理屈で、相手との間に距離を置くことでやわらかくなります。「過去形=距離のマーク」と考えると、仮定法と丁寧表現が一本の線でつながります。

01仮定法の正体:過去形は“距離”のマーク 基礎

英語の動詞には「気分(mood)」があります。代表的なのが、事実をそのまま言う 直説法 と、頭の中の想像を言う 仮定法 です(ほかに命令文の 命令法 もあります)。仮定法=「現実じゃない話をしてますよ」という合図。これが今回の主役です。

直説法(ありうる話)

明日晴れるかどうかは五分五分。本当に起こりうるので、ふつうの時制のまま。

If it is sunny tomorrow, we will go to the beach.

仮定法(ありえない・ありそうにない話)

人間は鳥になれない。現実から離れた話なので、時制を1つ過去にずらす。

If I were a bird, I would fly to you.

過去形のもう1つの顔=「遠い」
過去形の本当の意味は「今から遠い」です。
① 時間が遠い → 昔の話(ふつうの過去形)
② 現実から遠い → ウソ・妄想の話(仮定法)
③ 相手との心の距離が遠い → 丁寧な言い方(Could you ~?)
つまり仮定法は、過去形の“遠さ”を現実との距離に使っているだけなのです。

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過去形の“距離”例文意味
時間の距離I lived in Osaka.(昔)大阪に住んでいた。
現実からの距離If I lived in Osaka, I could eat takoyaki every day.(今)大阪に住んでいたら、毎日たこ焼きが食べられるのに。
心の距離Could you help me?手伝っていただけますか。

同じ lived でも、何から“遠い”のかで意味が変わる

ルールはたった1つ。「ウソの話をするときは、時制を1つ過去にずらす」。今のウソなら過去形、過去のウソなら過去完了形。1段バックするだけです。

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生徒え、今の話なのに過去形? 意味わかんないんですけど。

先生過去形は「遠い」のマーク。今の話を過去形で言うと「これ、現実から遠い話ね」って合図になるんだよ。

生徒じゃあ If I had money って、「お金がない」って白状してるの?

先生そのとおり。今や過去の話で仮定法を使ったら、裏には逆の現実がある。If I had money の裏は I don't have money。(未来の話なら「まずありえない」という気持ち)

生徒英語って、言い訳のときに時制が下がるのか……。

  • If I had a lot of money, I would buy the newest smartphone.
    お金がたくさんあれば、最新のスマホを買うのに。(裏の現実:お金がない)
  • If I knew his number, I would call him.
    彼の番号を知っていれば、電話するのに。(裏の現実:番号を知らない)
ひっかけ注意:「if があれば仮定法」ではない

If it rains tomorrow, I will stay home. は直説法。明日雨が降るのは十分ありうるからです。仮定法かどうかを決めるのは if ではなく、動詞の時制が1段下がっているか と 主節の would / could / might です。(※If he left at six, he'll be there by now. のように、過去の事実をふつうに言う if 節もあるので、過去形だけで決めず主節とセットで判断)

超絶テク:仮定法センサー:主節の助動詞の過去形

主節に would / could / might(+原形 or have p.p.)があれば、まず仮定法を疑う。if 節の動詞は主節に合わせて「過去形」か「過去完了」を選ぶだけ。

なぜ効く? 仮定法の主節は「現実ならこうなる、でも現実じゃない」という判断なので、原則として助動詞の過去形(=距離をとった推量)が来るから。

確認問題 If I ( ) your address, I would send you a postcard.

02仮定法過去:今の現実に「もしも」 基礎

仮定法過去の形
If S + 過去形 ~, S + would / could / might + 原形 …
意味:「(今)もし〜なら、…するだろうに」。今の事実に反すること、今ありえないことを想像する形です。名前は「過去」でも、話しているのは 今 のこと。

if 節主節ニュアンス
If S + 過去形S would + 原形〜するだろうに
If S + 過去形S could + 原形〜できるだろうに
If S + 過去形S might + 原形〜するかもしれないのに
If S + wereS would / could / might + 原形be 動詞は人称に関係なく were が正式

主節の助動詞で「するだろう・できる・かも」を使い分ける

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If I had wings,if節 IS would flyV to youM right nowM.

もし翼があったら、今すぐ君のところへ飛んでいくのに。
  • If I were you, I wouldn't buy that jacket.
    私があなたなら、そのジャケットは買わないな。(アドバイスの定番フレーズ)
  • If Ken were here, he could help us.
    ケンがここにいたら、手伝ってくれるだろうに。
  • If I lived closer to school, I could sleep ten more minutes.
    学校の近くに住んでいたら、あと10分寝られるのに。
  • If she knew the truth, she might be angry.
    本当のことを知っていたら、彼女は怒るかもしれない。(裏の現実:彼女は知らない)

be 動詞は were(主語が I でも he でも)
仮定法の be 動詞は、主語が何でも were が正式です。If I were / If he were / If it were。入試では were を選ぶのが基本。会話では If I was もよく使いますが、それは超上級のレッスンで扱います。

ひっかけ注意:仮定法の主節に will は置けない

✕ If I had time, I will help you.
○ If I had time, I would help you.
if 節だけ過去形にして主節を will のままにするのは典型的なミス。if 節が1段下がったら、主節も would で1段下げます。

直説法:時間があるかも

空いているかもしれない。本当に手伝う可能性がある。

If I have time, I will help you.

仮定法:時間はない

時間がないのはわかっている。遠回しなお断り。

If I had time, I would help you.

生徒先輩に「部活の後片付け手伝って」って言ったら、If I had time, I would help you. って返されました。

先生それは……やわらかく断られてるね。

生徒え、「時間があれば手伝う」じゃないの?

先生had が過去形だから「時間はない」前提。If I have time なら望みはあったんだけど。

生徒時制1個で振られるの、つらすぎる。

超絶テク:直説法への書き換えは「肯定⇔否定」「時制を1段戻す」

If I had time, I could help you.
⇔ As I don't have time, I can't help you.
仮定法を事実の文に直すときは、①時制を1段戻す(過去形→現在形)、②肯定と否定をひっくり返す、③接続詞は as / because / since にする。

なぜ効く? 仮定法は「現実の逆」を言っているので、現実に戻すには時制も内容も“裏返す”必要があるから。

今のウソは過去形、昔のウソは過去完了。ウソは1歩バックでつけ!

仮定法の時制の作り方の丸暗記フック。「今」の妄想→過去形、「昔」の妄想→過去完了。どちらも“1段下げる”だけ。

確認問題 If I ( ) you, I would apologize to her right away.

03仮定法過去完了:過去の現実に「もしも」 標準

仮定法過去完了の形
If S + had p.p. ~, S + would / could / might + have p.p. …
意味:「(あのとき)もし〜だったら、…しただろうに」。過去の事実に反する想像です。過去の話を、さらに1段下げて過去完了で言います。

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if 節主節意味
If S + had p.p.S would have p.p.〜しただろうに
If S + had p.p.S could have p.p.〜できただろうに
If S + had p.p.S might have p.p.〜したかもしれないのに

If I had left home five minutes earlier,if節 IS would have caughtV the busO.

あと5分早く家を出ていたら、バスに間に合っただろうに。
  • If I had studied harder, I would have passed the test.
    もっと勉強していたら、テストに合格していただろうに。(現実:勉強しなかった→落ちた)
  • If you had told me, I could have helped you.
    言ってくれていたら、手伝えたのに。
  • If it hadn't rained, we might have won the game.
    雨が降っていなかったら、試合に勝っていたかもしれない。
超絶テク:事実の文 ⇔ 仮定法過去完了

As I didn't study hard, I failed.
⇔ If I had studied hard, I wouldn't have failed.
過去形の事実 → 過去完了の仮定。肯定・否定を逆にするのを忘れずに。

なぜ効く? 事実(過去形)から1段下げると had p.p.、主節は would have p.p.。仕組みは仮定法過去とまったく同じだから。

ひっかけ注意:主節を had p.p. や would p.p. にしない

✕ If I had known, I had told you.
✕ If I had known, I would told you.
○ If I had known, I would have told you.
過去の結果を言う主節は「助動詞の過去形 + have + p.p.」の3点セットです(結果が今の話なら混合仮定法 → 後のレッスン)。

生徒would have p.p. って長すぎません? 言いにくい。

先生ネイティブも同じことを思ってて、会話では would've(ウドゥヴ)と縮める。

生徒もっと崩れると?

先生発音は「ウダ」みたいになる。音が of に似てるから、ネイティブでも would of と書き間違える人がいるくらい。もちろん試験では ✕ だよ。

ちょっと脱線:would of はネイティブの“誤字あるある”

would've の ’ve は弱く読むと /əv/ になり、of とほぼ同じ音になります。そのため英語圏のSNSでは should of / could of / would of という書き間違いがよく見られ、英語の先生たちが毎年注意しているミスの1つです。耳で覚えた言葉ほどつづりを間違える、というのは日本語も英語も同じです。

確認問題 If you had asked me, I ( ) you.

04I wish / If only / as if:かなわない願いと“まるで” 標準

I wish は「かなわないとわかっている願い」。現実から遠いので、後ろの節は仮定法になります。時制のルールはおなじみの「1段バック」です。

形いつの話意味
I wish S + 過去形今(今)〜ならいいのに
I wish S + had p.p.過去(あのとき)〜だったらよかったのに
I wish S + could 原形今・これから〜できたらいいのに
I wish S + would 原形これから〜してくれたらいいのに(不満・いらだち)
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  • I wish I were taller.
    もっと背が高ければいいのに。
  • I wish I had gone to the concert.
    あのライブに行っておけばよかった。
  • I wish I could speak Korean.
    韓国語が話せたらいいのに。
  • I wish it would stop raining.
    雨がやんでくれたらいいのに。(変わってほしいのに変わらない、といういらだち)
  • I wish you wouldn't leave your socks on the floor.
    靴下を床に脱ぎっぱなしにしないでほしいんだけど。(相手の行動への不満)
hope:ありうる願い(直説法)

実現の可能性がある。後ろは普通の時制(未来のことも現在形や will でOK)。

I hope you pass the exam.

wish:かなわない願い(仮定法)

現実は逆だとわかっている。後ろは1段下げた時制。

I wish I had passed the exam.

ひっかけ注意:wish + will は✕、hope + 仮定法も✕

✕ I wish it will be sunny tomorrow. → ○ I hope it will be sunny tomorrow.
✕ I hope I were rich. → ○ I wish I were rich.
また、I wish I would ~ は普通使いません。自分の行動は自分で決められるので、「自分が〜してくれたらいいのに」は変だからです(I wish I could ~ なら自然)。

If only = I wish の“叫び”バージョン
If only S + 過去形 / had p.p.!「〜でさえあれば!」。I wish より感情が強く、後悔や切実な願いを表します。
If only I had listened to you!(君の言うことを聞いてさえいれば!)

as if / as though は「まるで〜であるかのように」。本当はそうではない(と話し手が思っている)ので、これも仮定法です。as though は as if とほぼ同じ意味で、少しかたい響きです。

形時間関係例
as if + 過去形主節と同じ時He talks as if he knew everything.
as if + had p.p.主節より前She looks as if she had seen a ghost.

as if の時制は「主節から見て同時か、前か」だけで決まる

超絶テク:as if / wish の時制は“主節とのズレ”で決める

主節が過去形になっても、as if の後ろは変えない。
He talks as if he knew everything.
He talked as if he knew everything.(話していたその時、知っているかのように)
主節と同時なら過去形、主節より前なら過去完了。I wish / I wished も同じ。

なぜ効く? 仮定法の過去形は“時間”ではなく“現実との距離”を表しているので、主節の時制に引っぱられない(時制の一致=主節が過去になると後ろの節の時制も1つ過去にずらすルール、を受けない)から。

上級注記:as if の後ろに直説法もある
話し手が「本当にそうかも」と思っているときは、as if の後ろに普通の時制も使います。
It looks as if it is going to rain.(今にも雨が降りそうだ)
会話では as if の代わりに like もよく使います:It looks like it's going to rain.
入試の4択では、「事実に反する」なら仮定法を選ぶのが基本です。

  • He talks as if he were the captain.
    彼はまるでキャプテンであるかのような話し方をする。(本当はキャプテンではない)
  • She talked as if she had been to Paris many times.
    彼女は何度もパリに行ったことがあるかのように話した。(話した時より前のこと→過去完了)

確認問題 I wish I ( ) to the party last night. Everyone says it was fun.

確認問題 Mika looked pale, as if she ( ) a ghost.

05未来の仮定:were to と should(万一) 標準

未来のことは、ふつうは直説法で言えます(If it rains tomorrow, ...)。でも「まずありえない」「万一の話だけど」と気持ちの距離をとりたいときは、were to か should を if 節に入れます。

形主節ニュアンス
If S were to 原形would / could / might + 原形仮に〜するとしたら(ありえない話〜ありうる話を“仮に”持ち出す)
If S should 原形will / 命令文 / would など何でも万一〜したら(可能性は低いが、ゼロではない)

were to は“純粋な仮定”、should は“万一の備え”

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  • Even if the sun were to rise in the west, I would never change my mind.
    たとえ太陽が西から昇ろうとも、私は決心を変えない。(ありえないことの仮定。「たとえ〜でも」なので even if)
  • If you were to win the lottery, what would you do?
    仮に宝くじに当たったら、何をする?
  • If you should have any questions, please feel free to ask.
    万一ご質問がありましたら、お気軽にどうぞ。(主節が命令文)
  • If anything should happen to me, take care of my cat.
    万一私に何かあったら、猫の世話を頼む。
  • If it should rain tomorrow, the game will be put off.
    万一明日雨なら、試合は延期になる。(主節が will(直説法)でもOK)

should の主節は“何でもあり”
if 節の should は「万一」。可能性はゼロではないので、主節は will(直説法)・命令文・would(仮定法) のどれでもOK。
一方、were to の主節はふつう would / could / might。命令文と組むなら should を選びます。
※were to は know / belong のような状態動詞とはふつう使いません(✕ If I were to know ~ → ○ If I knew ~)。

ひっかけ注意:if 節の should を「〜すべき」と訳さない

If you should see Tom, ... は「トムに会うべきなら」ではなく「万一トムに会ったら」。if 節の中の should は“義務”ではなく“可能性の低さ”を表します。

超絶テク:主節が命令文・please なら should

4択で were to と should が両方あったら、主節を見る。
・主節が please ~ / 命令文 / will → should
・主節が would / could / might → were to(should も可な場合あり)

なぜ効く? should は「万一」の低い可能性でも現実とつながっているので現実の指示(命令文)と組める。were to は純粋な仮定なので、主節も仮定法(would)になるのが基本だから。

生徒were to って「未来の仮定法」って習ったけど、将来の夢の話にも使えます?

先生使えるよ。If you were to live abroad, where would you go? みたいに「仮に」と話を持ち出すときにぴったり。

生徒じゃあ should は?

先生should は「万一」。お店の案内の Should you have any questions ... みたいに、丁寧な“備え”の決まり文句でよく見るよ。

“すわ”一大事! should は万一

「すわ(さあ大変)」+ should の「シュッ」。万一の一大事= if 節の should。「〜すべき」ではなく「万一」と訳すフック。

確認問題 If you ( ) see Emma, please tell her to call me.

06混合仮定法:if 節と主節で“時間がずれる” 応用

「あのとき〜していたら、今ごろ…なのに」。過去の出来事が今に影響する話では、if 節は過去(had p.p.)、主節は今(would + 原形)になります。これが 混合仮定法。if 節と主節で、それぞれの時間に合わせて1段下げるだけです。

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パターンif 節主節意味
A(よく出る)If S had p.p.(過去)S would + 原形(今)あのとき〜していたら、今は…だろうに
B(難関)If S 過去形(今も続く性質・状態)S would have p.p.(過去)(ふだん)〜なら、あのとき…しただろうに

if 節と主節、それぞれの“時”を別々に判断する

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If I had taken the medicine last night,if節 IS would feelV betterC nowM.

昨夜薬を飲んでいたら、今ごろもっと気分がいいだろうに。
  • If I had taken your advice then, I wouldn't be in trouble now.
    あのとき君の忠告を聞いていたら、今困っていないだろうに。
  • If she hadn't missed the flight, she would be in Paris now.
    飛行機に乗り遅れていなければ、彼女は今ごろパリにいるのに。

パターンBは逆向き。if 節が「今も変わらない性質・状態」、主節が「過去の出来事」です。性格や能力のように時間を超えて続くものが if 節に来るのが特徴です。

If he weren't so shy,if節 heS would have spokenV to herM at the partyM.

彼がそんなに内気でなければ、パーティーで彼女に話しかけていただろうに。
  • If I were a better swimmer, I would have joined the race yesterday.
    もっと泳ぎがうまければ、昨日のレースに出ていたのに。(泳ぎが苦手なのは昨日も今も同じ)
超絶テク:時の副詞で即決:now / today は would +原形

混合仮定法の問題には、たいてい now / today / still などの「今」マーカーか、then / yesterday / last ~ / at that time などの「過去」マーカーが入っています。
if 節と主節それぞれのマーカーに線を引き、「今なら1段下げて過去形・would 原形」「過去なら had p.p.・would have p.p.」と別々に決める。

なぜ効く? 仮定法の時制は“その節が指す時”で決まる。if 節と主節の時がずれれば形もずれる、という理屈どおりに処理できるから。

ひっかけ注意:now があるのに would have p.p. を選ばせる罠

If I had taken the medicine last night, I ( ) better now.
✕ would have felt(now があるのに過去の形)
○ would feel(今ごろ気分がいいだろうに)
if 節の had p.p. につられて主節まで過去完了にしないこと。
※by now(今ごろまでには)なら「もう〜し終えているだろう」の意味で would have p.p. も使えます:If he had left at noon, he would have arrived by now.

生徒混合って、if 節と主節がバラバラでいいんですか?

先生むしろ中身どおりにバラバラにするのが正解。昨日の失敗が今に響く話なら、昨日は had p.p.、今は would 原形。

生徒じゃあ時間が同じなら普通の仮定法、違えば混合、ってだけ?

先生そう。“混合”って名前がいかついだけで、ルールは1段バックのまま。

確認問題 If Tom had caught the first train, he ( ) here now.

07「〜がなければ」「〜がなかったら」の決まり文句 応用

「水がなければ」「君の助けがなかったら」。この言い方は入試の超定番です。形がいくつもありますが、全部「今か過去か」で整理できます。

今(仮定法過去)過去(仮定法過去完了)
if を使うIf it were not for ~If it had not been for ~
倒置Were it not for ~Had it not been for ~
前置詞1語But for ~ / Without ~But for ~ / Without ~
主節would + 原形would have p.p.

But for / Without は時制を持たないので、今にも過去にも使える

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  • Without water, nothing could live on the earth.
    水がなければ、地球上の何も生きられないだろう。
  • But for your help, I would have failed.
    君の助けがなかったら、失敗していただろう。
  • If it were not for smartphones, our lives would be very different.
    スマホがなければ、私たちの生活はずいぶん違うだろう。
  • Had it not been for the seat belt, he would have been badly injured.
    シートベルトがなかったら、彼は大けがをしていただろう。
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超絶テク:But for / Without は“主節の時制”で判断

But for や Without 自体には時制がない。4択で空所が主節にあるときは、文中の yesterday / then / now などを手がかりに would 原形か would have p.p. かを決める。

なぜ効く? 前置詞には動詞がないので、時の情報は主節と副詞にしか残っていないから。

逆の意味は With(〜があれば)
With a little more time, I could have finished the report.
(もう少し時間があれば、レポートを終えられたのに)
With も仮定の条件になれます。主節の could have p.p. から「過去の話」だとわかります。

ひっかけ注意:Hadn't it been for は✕、Unless も✕

倒置では not を前に出しません。✕ Hadn't it been for → ○ Had it not been for。
また「〜がなければ」を ✕ Unless your help のように unless + 名詞で言うことはできません(unless は接続詞なので後ろは S V)。

確認問題 ( ) your advice, I would have made a big mistake.

08if の省略と倒置:Were I / Had I / Should you 応用

if を消すと、疑問文の語順になる
かたい文や書き言葉では、if を省略して were / had / should を文頭に出す ことがあります。語順は疑問文と同じ(V + S)なのに、文末は「?」ではなく普通の文が続くのが目印です。

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もとの形倒置の形意味
If I were youWere I you私があなたなら
If he were to failWere he to fail仮に彼が失敗したら
If I had knownHad I known知っていたら
If it had not been forHad it not been for〜がなかったら
If you should need helpShould you need help万一助けが必要なら
ひっかけ注意:倒置できるのは were / had / should だけ

✕ Knew I his address, ... ✕ Did I know his address, ...
現代英語で if 省略の倒置ができるのは were / had / should の3つだけです(古い文語にはわずかな例外あり)。一般動詞の過去形は倒置できません(If I knew his address のまま)。また否定は not を後ろに:○ Had I not known / ✕ Hadn't I known。

  • Had I known about the test, I would have studied harder.
    テストのことを知っていたら、もっと勉強したのに。
  • Were I in your position, I would accept the offer.
    あなたの立場なら、その申し出を受けるでしょう。
  • Should you need any help, just call me.
    万一助けが必要なら、電話して。
  • Were he to fail again, he would lose his place on the team.
    仮に彼がまた失敗したら、チームでの居場所を失うだろう。

Had I left a little earlier,if節 IS would have caughtV the busO.

もう少し早く出ていたら、バスに間に合っていただろう。
超絶テク:文頭の Had / Were / Should + S、文末に「?」がない → if 省略

長文で Had the government acted sooner, ... のような文に出会ったら、疑問文ではなく「もし政府がもっと早く動いていたら」。主節の would have p.p. を確認すれば確定。

なぜ効く? 疑問文なら文末は「?」、倒置の仮定なら後ろにカンマ+主節が続く。形の違いで機械的に区別できるから。

生徒Had I known って、疑問文かと思って「私は知っていたか?」って訳しちゃいました。

先生あるある。後ろにカンマと would have が見えたら、if が隠れてるサイン。

生徒会話でも使うんですか?

先生Had I known ... は会話でもたまに聞くけど、Should you ... は案内文やメールの決まり文句。かたい響きがあるよ。

確認問題 ( ) I known about the party, I would have gone.

09It is time / would rather / 丁寧表現としての仮定法 応用

It is time S + 過去形 =「もう〜していい頃なのに(まだしていない)」
It is time you went to bed.(もう寝る時間だよ)
今の話なのに went。その理由は「本当はもう寝ているべきなのに、現実はまだ起きている」という 現実とのズレ があるからです。high を入れると「とっくに」、about を入れると「そろそろ・いい加減」。
※学校文法ではこれも仮定法過去として扱います。厳密には「事実に反する」というより「まだ実現していないこと」を過去形で遠ざけて言う用法です(be 動詞は It's time I was going. のように was もふつう)。

形意味例
It's time for 人 to 原形〜する時間だ(中立)It's time for you to go to bed.
It's time S + 過去形もう〜する頃だ(まだなのが不満)It's time you went to bed.
It's high time S + 過去形とっくに〜していい頃だIt's high time we started studying.
It's about time S + 過去形そろそろ〜してもいい頃だ(いい加減にしろ感)It's about time you cleaned your room.
ひっかけ注意:It's time の後ろの現在形は入試では✕

✕ It's high time you go home. → ○ It's high time you went home.(※口語では現在形も耳にするが、入試では過去形)
空所の前に It is (high / about) time があれば、迷わず 過去形 を選ぶ。

would rather S + 過去形 =「(他の人に)〜してほしい」
I'd rather you didn't tell anyone.(誰にも言わないでほしいんだけど)
自分の行動なら I'd rather + 原形。他の人にしてほしいことなら、実現していない願いなので仮定法(過去形)。過去のことなら had p.p.:I'd rather you hadn't told her.(彼女に言わないでほしかった)

自分:would rather + 原形

自分の好み・選択。「むしろ〜したい」

I'd rather stay home tonight.

他人:would rather S + 過去形

相手への遠回しなお願い。「〜してくれるといいんだけど」

I'd rather you stayed home tonight.

過去形の“距離”は、人との距離にも使えます。お願いを過去形にすると「無理にとは言いませんが」という一歩引いた感じが出て、丁寧 になります。ビジネスメールでも超頻出です。

表現意味ポイント
Could you ~? / Would you ~?〜していただけますかCan / Will より一歩引いた言い方
I was wondering if you could ~〜していただけないかと思いまして過去進行形+could で二重に距離をとる
Would you mind ~ing?〜していただけませんか直訳は「〜するのは嫌ですか」
Would you mind if I opened ~?〜を開けてもかまいませんかif 節は過去形がより丁寧(現在形 open も使う)
I'd appreciate it if you could ~〜していただけるとありがたいですit を忘れない(appreciate は目的語が必要な他動詞)
If you would ~, ...〜していただけるならif 節の would は“意志”。丁寧な依頼

過去形・would・could は“やわらかさ”の装置

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ひっかけ注意:Would you mind ~? の答え方

mind は「嫌がる」。「どうぞ」と言いたいときは No, not at all. / Of course not. / Sure.(嫌じゃないよ)。Yes, I do. と答えると「嫌です」になってしまいます。

生徒バイト先の店長に I was wondering if I could leave early today. って言ったら、すごく丁寧だって褒められました。

先生was wondering は、過去形+進行形でダブルに距離をとってるからね。「もしよければ〜かなと思っていたところでして」くらいの低姿勢。

生徒今お願いしてるのに過去形なの、日本語の「〜だったんですけど」と似てる。

先生いい気づき。コンビニの「こちら温めでよろしかったですか」も、過去形で距離をとってる感じがするね。

確認問題 It's high time you ( ) your homework. It's already ten o'clock.

確認問題 I'd rather you ( ) smoke in this room.

10if のない仮定法:仮定の“隠れ家”を探せ 難関

主節に would / could / might があるのに if 節が見当たらない。そんなときは、文のどこかに if の代わりをしている語句 が隠れています。長文の和訳で差がつくポイントです。

隠れ家例文if 節に戻すと
otherwiseI took a taxi; otherwise I would have been late.if I hadn't taken a taxi
with / withoutWith a little more effort, you could have won.if you had made a little more effort
to 不定詞To hear her speak English, you would take her for a native speaker.if you heard her speak English
主語A true friend would not say such a thing.if he were a true friend
副詞句In your place, I would say no.if I were in your place
分詞構文Born in another age, he might have become a great painter.if he had been born in another age

if の代わりになる6つの隠れ家

IS tookV a taxiO; otherwiseM IS would have beenV lateC.

私はタクシーに乗った。さもなければ遅刻していただろう。

A true friendS would not sayV such a thingO.

本当の友だちなら、そんなことは言わないだろう。
  • I left home early; otherwise I would have missed the first train.
    家を早く出た。そうでなければ始発に乗り遅れていただろう。
  • To hear him talk, you would think he was a famous chef.
    彼の話しぶりを聞いたら、有名なシェフだと思うだろう。(実際はシェフではない)
  • A wise person would never make such a promise.
    賢い人ならそんな約束はしないだろう。
  • I would have called you, but my phone battery was dead.
    電話したかったんだけど、スマホの電池が切れていたんだ。(but の後ろは“事実”(直説法))
超絶テク:would を見たら if を探せ。なければ隠れ家を探せ

主節の would / could / might → if 節を探す → なければ ①otherwise ②with/without ③to 不定詞 ④主語 ⑤副詞句・分詞構文 の順に探す。見つけたら「もし〜なら」と訳に反映させる。※過去の習慣の would(よく〜したものだ)、時制の一致の would、I would like などは仮定ではないので除外。

なぜ効く? 仮定法の主節は“条件”とセットでしか意味が完結しない。if がないなら、別の語句が条件を背負っているはずだから。

ひっかけ注意:otherwise の3つの意味

① さもなければ(仮定の条件):Hurry up; otherwise you'll be late.
② それ以外の点では:The room is small, but otherwise it's perfect.
③ 違ったふうに:I think otherwise.(私は違う考えだ)
条件を表すのは①だけ。①の後ろが would なら仮定法、will なら直説法です。

「〜したかったけど」の would have p.p., but ...
I would have gone to the party, but I was busy.
前半は仮定法(行っていただろうに)、but の後ろは現実(忙しかった)。「〜するつもりだったんだけど」という言い訳の定番パターンです。

ちょっと脱線:主語に仮定が潜むのは日本語も同じ

「プロならこんなミスはしない」の「プロなら」は、英語の A professional would not make such a mistake. の主語とそっくりです。日本語では「なら」が付くので気づけますが、英語では主語の形がそのまま。would に気づけるかどうかが勝負です。

確認問題 I was very busy yesterday; ( ), I would have gone with you.

11仮定法現在:suggest / insist / demand + that S (should) 原形 難関

提案・要求・命令・主張の that 節は“原形”
S + suggest / demand / insist など + that S'(that 節の中の主語)+ (should) + 原形
The coach suggested that we start practice earlier.
主語が he でも3単現の s は付かず、主節が過去でも過去形になりません。これを 仮定法現在 と呼びます。

なぜ原形なのか。「〜すべきだ」「〜しなさい」という中身は、まだ実現していない、頭の中の話 だからです。時間の中に置かれていない話なので、時制を持たない“原形”を使います。イギリス英語では should を入れる言い方も多く、どちらも正解です。

グループ語例
提案suggest / propose / recommend / adviseHe suggested that she take a break.
要求・命令demand / require / request / order / ask / urgeThey demanded that he leave at once.
主張insistShe insisted that we be on time.
形容詞necessary / essential / important / vital / imperativeIt is essential that every student submit the form.
名詞suggestion / proposal / demand / requirementMy suggestion is that we meet at noon.

これらの後ろの that 節は(should +)原形

  • The doctor recommended that my father stop smoking.
    医者は父に禁煙を勧めた。(stops にも stopped にもならない)
  • Emma insisted that he apologize to everyone.
    エマは彼がみんなに謝るべきだと言い張った。
  • It is important that she be told the truth.
    彼女に真実が伝えられることが大切だ。(受動態でも be + p.p. の原形)
  • The teacher suggested that we not use our phones during the test.
    先生はテスト中にスマホを使わないようにと提案した。(否定は not + 原形(don't は使わない))
アメリカ英語:原形

should を使わず原形だけが主流。

I suggest that he go alone.

イギリス英語:should + 原形も多い

should を入れる形がよく使われる(近年は原形も増えているとされる)。会話では直説法(goes)も見られる。

I suggest that he should go alone.

動く図解Yes/No で進む判定チャートアプリで見る
  • He insisted that he had never seen the woman.
    彼はその女性に会ったことはないと言い張った。(事実の主張→直説法)
  • Her smile suggested that she was happy.
    彼女の笑顔は、彼女が幸せであることを示していた。(「示唆する」→直説法)
超絶テク:“要求の辞書”を引いたら、that 節から s と過去形が消える

空所が that 節の動詞で、前に suggest / demand / insist / necessary などがあったら、選択肢の中の 原形(be / go / take) を最優先で探す。
ただし insist・suggest は、「事実」の話なら直説法。that 節の中身が“命令できる内容”かどうかで判断。

なぜ効く? 要求・提案の中身は未実現なので時制を持たない。一方、事実を主張・示唆するときは現実の話なので、普通の時制ルールに戻るから。

テイ・ヨウ・メイ・シュ、まだ起きてないから原形で!

「提案・要求・命令・主張」の頭の音「テイ・ヨウ・メイ・シュ」を4拍で唱える。この4グループの後ろの that 節は“まだ起きていない話”なので、時制のない (should) + 原形。

ひっかけ注意:否定は not + 原形

✕ He demanded that I don't tell anyone.
○ He demanded that I not tell anyone.
○ He demanded that I should not tell anyone.
原形の前に not を置くだけ。do は使いません。

確認問題 The coach demanded that every player ( ) on time.

12超上級:ネイティブの感覚と難関大の差がつくポイント 超難関

If I was は口語では普通
会話やくだけた文章では、If I was / If he was もよく使われます。一方、If I were you は決まり文句として were が非常に強く、Were it not for / as it were(いわば)のような固定表現では必ず were。入試の4択では were を選べば安全です。
※アメリカの口語では If I would have known ... のように if 節に would have p.p. を使う人もいますが、標準的な文法では誤り(○ If I had known)とされます。

表現waswere
If I ___ rich, ...(会話)○ よく使う○ 正式
If I ___ you, ...△ くだけた会話で聞くことも◎ 定番
___ it not for ~(倒置)✕◎ were のみ
as it ___(いわば)✕◎ were のみ
入試の4択避ける◎ were を選ぶ

倒置と固定表現では were 一択

仮定法は“時制の一致”を受けない
He said, “If I were rich, I would travel around the world.”
→ He said that if he were rich, he would travel around the world.
人のセリフを that 節で言い直す(間接話法)とき、ふつうは主節の said に合わせて時制を1つ下げます(時制の一致)。でも仮定法の過去形は“距離”を表しているので、ふつう過去完了には下げません。同じ理由で I wished I were taller.(主節と同時なら過去形のまま)。

  • I wished I were taller when I was in junior high.
    中学生のころ、もっと背が高ければいいのにと思っていた。
  • I wished I had studied harder the year before.
    その前の年にもっと勉強しておけばよかったと思った。(wished より前の話→過去完了)

仮定法過去は“ありえない”だけじゃない
If you left now, you would catch the last train.(今出れば終電に間に合うよ)
これは反事実ではなく、「今出る」という選択肢を一歩引いて提案している言い方。仮定法過去は「現実ではない」だけでなく「実現の見込みを低めに見積もる・遠慮する」ときにも使われます。

if の仲間もここでまとめて見ておきます。Suppose / Supposing (that) S + 過去形 は「仮に〜だとしたら」、What if S + 過去形 / had p.p.? は「もし〜だったらどうする/どうなっていた?」。どちらも仮定法と相性抜群です(What if it rains? のように現在形なら、ふつうにありうる話)。

  • Suppose you won a million dollars. What would you do?
    仮に100万ドル当たったとしたら、どうする?
  • What if he had found out the truth?
    もし彼が真実に気づいていたら、どうなっていただろう。
  • If you would wait here, I'll call the manager.
    こちらでお待ちいただけましたら、責任者を呼んでまいります。(if 節の would は“意志”を表す丁寧な依頼)
ひっかけ注意:仮定法と直説法が混ざった文の読み違い

I would have helped you if you had asked me. But you didn't.
最初の文が仮定法だとわかれば、後半の But you didn't. が「実際は頼まなかった」という現実だと読める。長文では「仮定の話」と「現実の話」の境目を追うことが、内容一致問題の正解に直結します。

生徒海外ドラマで If I was you って言ってたんですけど、あれ間違いですか?

先生間違いじゃない。会話では普通に聞くよ。were は“きちんとした感じ”、was は“くだけた感じ”。

生徒じゃあ試験で was を選んでもいい?

先生4択で were があるなら were。正誤問題で If I was を誤りとする出題もありうるから、試験は“正装”でいこう。

生徒文法にもドレスコードがあるのか……。

ちょっと脱線:曲名に残る were

ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』の有名なナンバー「If I Were a Rich Man」や、ビヨンセの「If I Were a Boy」など、英語の曲名には仮定法の were がよく登場します。タイトルは“きちんとした形”が好まれやすく、were のほうが夢を語る響きが出るとも言われます。

確認問題 He talked as if he ( ) the actor before, but in fact he had never met him.

瞬間英作文チャレンジ

日本語を見て、3秒で英語にして声に出す。カードをタップすると答えが出ます。

超絶テク

主節の助動詞から逆算する 基礎

空所が if 節にあるときは、先に主節を見る。would + 原形 → if 節は過去形。would have p.p. → if 節は had p.p.。主節に will なら直説法(if 節はふつう現在形)。

なぜ効く? 仮定法は if 節と主節がセットで“1段バック”しているので、片方がわかればもう片方は自動的に決まるから。

If she ( ) here, she would help us. → would help なので were

時のマーカーに線を引く(混合仮定法キラー) 応用

now / today / still が主節にあれば would +原形、yesterday / then / last ~ が if 節にあれば had p.p.。if 節と主節で別々に判断する。

なぜ効く? 仮定法の時制は“その節が指している時”で決まる。節ごとに時が違えば形も違う、という理屈そのままだから。

If I had eaten breakfast, I wouldn't be hungry now.

文頭の Had / Were / Should + S は if の省略 応用

文頭に Had / Were / Should が来て、後ろにカンマ+主節が続けば、疑問文ではなく if 省略の倒置。If を補って読み、主節の would で確定させる。

なぜ効く? 倒置の仮定は疑問文と同じ語順だが、文末に「?」がなく主節が続く。形だけで機械的に判別できるから。

Had it not been for the map, we would have got lost.

But for / Without は主節で時制を決める 標準

But for ~ / Without ~ には時制がない。主節が would +原形なら「今〜がなければ」、would have p.p. なら「あのとき〜がなかったら」。書き換え問題では If it were not for / If it had not been for のどちらかを主節で選ぶ。

なぜ効く? 前置詞には動詞がないので、時の情報は主節にしか残っていないから。

should なら主節は何でも、were to なら主節は would 応用

if 節の空所に should と were to が並んだら主節をチェック。please / 命令文 / will が主節なら should。would / could / might なら were to(should も可なことがあるので、他の選択肢も確認)。

なぜ効く? should は「万一」でも現実とつながっているので命令・直説法と組める。were to は純粋な仮定なので仮定法の主節とセットになるから。

It's time を見たら“過去形”へ直行 標準

It is (high / about) time の後ろの S +( )は過去形。原形・現在形はまず外す(should + 原形の古い形もあるが、過去形があればそちら)。It's time for 人 to 原形 との書き換えも頻出。

なぜ効く? 「もうしていていい頃なのにしていない」という現実とのズレを、仮定法の過去形で表す決まった形だから。

It's about time you got a haircut.

wish の後ろは“1段下げ”、hope の後ろは“そのまま” 標準

I wish + 仮定法(過去形・had p.p.・would・could)。I hope + 直説法(現在形・will)。選択肢に will があって主節が wish なら✕、主節が hope で選択肢が were なら✕。

なぜ効く? wish は“かなわない”願い、hope は“ありうる”願い。現実からの距離の有無が時制に出るから。

would を見たら if を探せ、なければ隠れ家へ 難関

if 節のない would / could / might は、otherwise → with / without → to 不定詞 → 主語 → 副詞句・分詞構文 の順に条件の隠れ家を探す。和訳では「もし〜なら」を出す。※過去の習慣の would や I would like などは仮定ではない。

なぜ効く? 仮定法の主節は条件がないと意味が完結しない。if がなければ他の語句が条件を背負っているから。

To hear him talk, you would think he was a doctor.

that 節が“要求”なら原形、“事実”なら直説法 難関

suggest / insist の後ろの that 節は、「〜すべきだ」なら (should) 原形、「〜だと示唆する/言い張る」なら普通の時制。that 節の中身が“命令できる内容”かどうかで判断する。

なぜ効く? 要求・提案の中身は未実現で時制を持たない。事実の主張は現実の話なので時制の一致に従うから。

The data suggested that the plan was working.

仮定法を事実の文に戻す3ステップ 標準

①時制を1段戻す(過去形→現在形、had p.p.→過去形) ②肯定⇔否定を逆にする ③ If を As / Because に。同意文選択・書き換えはこれで一瞬。

なぜ効く? 仮定法は現実の“裏返し”を言っているので、時制と肯否を両方戻せば現実の文になるから。

If I had known, I would have come. ⇔ As I didn't know, I didn't come.

as if の時制は“主節とのズレ”だけ見る 応用

as if の後ろは、主節と同時なら過去形、主節より前なら had p.p.。主節が現在か過去かは関係ない。

なぜ効く? 仮定法の過去形は時間ではなく現実との距離を表すので、主節の時制に引っぱられない(時制の一致を受けない)から。

He looked as if he had not slept for days.

語呂・暗記フック

ウソは1歩バックでつけ!仮定法の時制

今のウソ→過去形、昔のウソ→過去完了。どちらも“1段下げる”だけ。ウソをつくときは1歩下がって距離をとる、と体で覚える。

ウドゥハヴ・ピーピー、3点セットで後悔中仮定法過去完了の主節 would have p.p.

主節は「would + have + p.p.」の3点セット(would は could / might でも可)。どれか1つでも欠けたら✕。後悔の気持ちは長く引きずる=形も長い、とセットで覚える。

ナウ(now)が見えたら、ナウい形(would +原形)混合仮定法

if 節が had p.p. でも、主節に now があれば今の話なので would + 原形(by now「今ごろまでには」なら would have p.p. もある)。「今」を表す now と、“今っぽい”形をダジャレで結びつける。

ウィッシュは叶わぬ、ホープは叶うかもwish と hope の違い

wish =叶わない願い→仮定法。hope =叶うかもしれない願い→直説法。流れ星に wish(叶わないかも)、合格発表前は hope(ありうる)。

バット・フォー、ウィザウト、イフイット・ワー・ノット・フォー、ワー・イット・ノット・フォー。「なければ」四兄弟「〜がなければ」の4つの形

声に出して4拍で唱える。過去の話は were → had been に変えるだけ(If it had not been for / Had it not been for)。

ハッド・ワー・シュッド、倒置の三銃士if 省略で文頭に出る語

現代英語で if を消して前に出られるのは had / were / should の3つだけ。knew や did は前に出られない。

テイ・ヨウ・メイ・シュ、まだ起きてないから原形で!仮定法現在(提案・要求・命令・主張)

suggest / demand / order / insist などの後ろの that 節は (should) + 原形。まだ実現していない話だから時制がない、という理由とセットで覚える。

イッツタイム、とっくに過去形It is time S + 過去形

「もう〜していい時間」=本当はとっくにやっているべき=過去形。high time なら「とっくのとうに」。

ひっかけ図鑑

if 節は過去形なのに主節が will

if 節を仮定法にしたら、主節も would / could / might。片方だけ直説法の選択肢は定番の誤答。

✕ ✕ If I had time, I will help you.

○ ○ If I had time, I would help you.

now を無視して would have p.p. を選ぶ

if 節の had p.p. につられて主節も過去完了にしてしまう罠。主節に now / today があれば would + 原形(混合仮定法)。

✕ ✕ If I had slept well, I would have felt fine now.

○ ○ If I had slept well, I would feel fine now.

I wish + will

wish の後ろは仮定法。未来の願いなら would、それも「相手や物事が変わってほしい」ときだけ。ありうる願いなら hope を使う。

✕ ✕ I wish it will be sunny tomorrow.

○ ○ I hope it will be sunny tomorrow.

Hadn't it been for

倒置では not を前に出さない。Had it not been for が正しい形。

✕ ✕ Hadn't it been for your help, I would have failed.

○ ○ Had it not been for your help, I would have failed.

一般動詞を倒置してしまう

if 省略で前に出られるのは were / had / should だけ。Knew I ... や Did I know ... は✕。

✕ ✕ Knew I her name, I would tell you.

○ ○ If I knew her name, I would tell you.

It's time + 現在形

It is (high) time S + 過去形。現在形や原形は入試では✕。

✕ ✕ It's high time you go to bed.

○ ○ It's high time you went to bed.

suggest + that + 3単現・過去形

提案・要求の that 節は (should) + 原形。主語が he でも s は付かず、主節が過去でも過去形にならない(イギリス英語のくだけた言い方では直説法も見られるが、入試では✕)。ただし「示唆する」の suggest は直説法。

✕ ✕ She suggested that he took a rest.

○ ○ She suggested that he take a rest.

Unless + 名詞で「〜がなければ」

unless は接続詞なので後ろは S + V。「〜がなければ」を前置詞1語で言うなら without / but for。

✕ ✕ Unless your help, I couldn't finish it.

○ ○ Without your help, I couldn't finish it.

if 節の should を「〜すべき」と訳す

if 節の should は「万一」。If you should need help を「助けが必要であるべきなら」と訳したら✕。

✕ ✕ If you should need help ... を「助けが必要であるべきなら」と訳す(誤訳)

○ ○ If you should need help, call me.(万一助けが要るなら電話して)

生徒のギモン

今の話なのに、なぜ過去形を使うんですか?

英語の過去形の本質は「今から遠い」ことです。時間的に遠ければ昔の話、現実から遠ければ仮定法、相手との心の距離なら丁寧表現。今の話をわざと過去形で言うことで、「これは現実から離れた話です」という合図になります。

If I was と If I were、どっちが正しいの?

どちらも実際に使われます。were は正式でていねいな形、was は会話で普通のくだけた形です。ただし If I were you は決まり文句として were が圧倒的で、Were it not for のような倒置や as it were では were しか使えません。入試では were を選ぶのが安全です。

should と were to はどう使い分けるの?

should は「万一〜なら」。可能性は低いけれどゼロではない、という気持ちで、主節は命令文・will・would のどれでもOKです。were to は「仮に〜だとしたら」と話を持ち出す言い方で、ありえないことにも使え、主節はふつう would / could / might になります。

suggest の後ろは、なぜ原形になるんですか?

提案や要求の中身は「まだ実現していない、頭の中の話」だからです。現実の時間の中に置かれていないので、時制を持たない原形を使います。イギリス英語では should + 原形もよく使われ、アメリカ英語では原形がふつうです。ただし suggest が「示唆する」という意味なら、事実の話なので普通の時制になります。

仮定法を使うと、なぜ丁寧になるの?

過去形の“距離”を、人との距離に使っているからです。Can you ~? より Could you ~? のほうが「無理にとは言いませんが」と一歩引いた感じになります。I was wondering if you could ~ は、過去形+進行形で二重に距離をとった、とても丁寧な言い方です。

Without はいつも仮定法なんですか?

いいえ。Without は本来ただの前置詞「〜なしで」です。I went out without an umbrella. は普通の過去の事実です。主節に would / could / might があるときだけ、「〜がなければ」という仮定の条件として読みます。

混合仮定法って、どうやって見抜けばいいの?

if 節と主節で“指している時”が違うかどうかを見ます。主節に now / today があれば今の話なので would + 原形、if 節に yesterday / then / last ~ があれば過去の話なので had p.p.。それぞれの節を別々に1段下げるだけです。

超絶おもしろコラム

“仮定法”は絶滅危惧種? 化石として残る決まり文句God save the King の save に s が付かない理由、説明できますか?

イギリス国歌のタイトル God Save the King。主語は God(3人称単数)なのに、save に s が付いていません。書き間違いではなく、これは 仮定法現在。「神が王を守りたまわんことを」という“願い”を表す形です。

昔の英語(古英語)では、仮定法は動詞の語尾がはっきり変わる、独立した活用を持っていました。ところが長い歴史の中で語尾がすり減り、今の英語では形としての仮定法はほとんど消えてしまいました。残っているのは、be 動詞の were(If I were ...)と、時制を持たない“原形”(suggest that he go)くらいです。

それでも、仮定法現在は決まり文句の中に化石のように生き残っています。Long live the King!(王様万歳=王が長生きしますように)、Come what may(何が起ころうとも)、Be that as it may(それはそうとしても)、So be it(それならそれでいい)、Heaven forbid!(とんでもない、そんなことがありませんように)。どれも動詞が原形で、しかも語順が普通ではありません。昔の“願い・譲歩”の言い方が、そのまま固まって残ったものです。

一方で、suggest that he go のような「要求の仮定法現在」は、アメリカ英語で20世紀以降に勢いを取り戻したと言われます。イギリス英語では should を入れる言い方が広く使われ、会話では普通の時制(suggest that he goes)も耳にします。消えかけた文法が、国によって違う形で生き延びているわけです。

入試で suggest that he ( ) の空所に原形を入れるとき、あなたは千年以上前の英語の名残に触れていることになります。God save the King を見かけたら、「あ、仮定法現在だ」とニヤッとしてください。

「よろしかったでしょうか」と Could you の共通点今のことなのに過去形で言うと、なぜか丁寧になる。これは英語だけの話ではありません。

コンビニやレストランで耳にする「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」。今の確認なのに「よろしかった」と過去形です。この言い方は「日本語として変だ」と批判されることもありますが、言語学的には、過去形で直接さを避けて“やわらかさ”を出そうとする心理が働いていると説明されることがあります。

これは英語の Could you ~? / Would you ~? とそっくりです。英語の過去形は「今から遠い」という印なので、お願いを過去形にすると「今ここで、あなたに直接」という圧が弱まり、一歩引いた言い方になります。

英語にはさらに上級の距離のとり方があります。I was wondering if you could help me. は、過去形(was)+進行形(wondering)で、「〜かなと思っていたところで」とぼかした、とても丁寧な依頼です。店員さんが Did you want a bag?(袋はご利用でしたか?)と過去形でたずねることもあります。これも「今のあなたの気持ちを直接聞くのは遠慮して」という距離のとり方です。

I just wanted to say thank you.(お礼を言いたかったんです)も、今お礼を言っているのに wanted。want を現在形にすると要求が前に出るので、過去形で控えめにしているわけです。

仮定法の If I were you も、「私があなただったら」とあえて現実から距離をとったうえでアドバイスするので、命令口調にならずに済みます。過去形の“距離”は、時間・現実・人間関係の3つをまとめて扱う、英語の便利な装置なのです。日本語の「〜たら」「〜だった」との共通点を探しながら読むと、仮定法がぐっと身近になります。

“もしも”で歴史は変わるか:反実仮想の英語「もしあのとき〜していたら」。人間は過去をやり直す想像がやめられない生き物です。

英語には counterfactual(反事実的な)という単語があります。「実際には起こらなかったこと」を考えることを指し、歴史学や心理学、経済学でも使われる言葉です。「もしこの発明がなかったら、世界はどうなっていたか」という問いは、そのまま仮定法過去完了や混合仮定法の文になります。

If the printing press had not been invented, books would still be very expensive.
(活版印刷が発明されていなかったら、本は今でもとても高価だろう)

これは if 節が過去、主節が今の混合仮定法です。歴史の「もしも」を語るとき、英語話者は自然にこの形を使います。

心理学では、人は失敗の後に「もし〜していたら」とよく考え、それが後悔の気持ちと強く結びつくことが知られています。試験で1点足りなかったとき、If I had checked my answers once more, ... と考えてしまうのはまさにそれです。ただ、この“反実仮想”は悪いことばかりではなく、次にどう行動すればよいかを考える材料にもなると言われます。

英語の仮定法を学ぶと、「現実」と「想像」の境目を文法で正確に言い分けられるようになります。日本語の「〜たら、〜のに」の「のに」には後悔や不満がにじみますが、英語では would have p.p. の形そのものがその役割を担います。

今日の復習がまだなら、If I had reviewed today's lesson, I would feel more confident now. と言わずに済むよう、今のうちにやっておきましょう。

最終まとめ(暗記カード)

  1. 仮定法=現実から“距離”をとる言い方。時制を1段過去にずらす
  2. 仮定法過去:If S 過去形, S would/could/might 原形(今の反事実)。be は were
  3. 仮定法過去完了:If S had p.p., S would/could/might have p.p.(過去の反事実)
  4. 混合:If S had p.p.(過去), S would 原形 + now(今)/ If S 過去形(今も続く性質), S would have p.p.(過去)
  5. were to=仮に(主節は would 系)/ should=万一(主節は命令文・will もOK)
  6. I wish / If only + 過去形(今)・had p.p.(過去)・would(これからへの不満)・could
  7. as if / as though:主節と同時→過去形、主節より前→had p.p.。主節の時制は関係なし
  8. 〜がなければ:If it were not for = Were it not for = But for = Without(今)
  9. 〜がなかったら:If it had not been for = Had it not been for = But for = Without(過去)
  10. if 省略の倒置:Were I / Had I / Should you。一般動詞は倒置不可。否定は Had it not been for
  11. It is (high/about) time S 過去形/ would rather S 過去形(他人への願い)
  12. 丁寧表現:Could you / I was wondering if you could / Would you mind if I opened / I'd appreciate it if
  13. if の隠れ家:otherwise / with / without / to 不定詞 / 主語 / 副詞句 / 分詞構文
  14. 提案・要求・命令・主張 + that S (should) 原形。suggest=示唆・insist=事実の主張なら直説法
  15. 仮定法は時制の一致を受けない。If I was は口語で普通だが、試験は were
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