まずはこの3つ
- 和訳は「構文→直訳→日本語化」の3段階。いきなり意訳しない
- 説明問題は比喩・指示語を本文の具体的な中身に開く
- 和文英訳は和文和訳から。知っている構文だけで書き切る
形式マップ(前期・外国語)
試験時間は全学部120分(大学の公表)。大問構成は近年の例。学部により英語のみ指定と、他の外国語も選べる学部がある。
| 大問 | 中身 | 主な設問 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 長文読解(論説・科学・文明論など) | 下線部和訳、内容説明(日本語) |
| Ⅱ | 長文読解(抽象度の高い評論など) | 下線部和訳、内容説明(日本語) |
| Ⅲ | 和文英訳(随筆的な日本語) | 記述 |
| Ⅳ | 自由英作文(形式は年で変わる) | 記述 |
大問Ⅳは「形式が読めない」前提で
記事の分析では、大問Ⅳは年によって形式が変わる。会話文の空所に発言を英語で補う型、留学先への問い合わせのような手紙型、長文の内容をもとに理由を書く型、意見論述型などが出ており、近年は意見論述型が続く。指示の条件(語数・立場・書く内容)を必ず先に確認する。リスニングはない。
読解の攻略法4
- 1和訳は3段階①SVOCと修飾関係・関係詞や分詞の係り方を確定 ②構造どおりの直訳 ③日本語として自然に整える。③から始めると構文の取り違えを見逃す。What matters is not how much you read but how you read.大切なのは、どれだけ読むかではなく、どう読むかだ。
- 2多義語は文脈が選ぶ辞書の第1義を反射で当てない。訳し終えたら前後の文と論理的につながるか確かめる。The subjects of the study were all volunteers.その研究の被験者は全員ボランティアだった。(subject=被験者)
- 3比喩は中身に開く「どういうことか説明せよ」は比喩や抽象語を本文の具体的な内容に言い換える問題。「この比喩は本文の何を言い換えたものか」を1文で言えてから書く。
- 4要素の数で自己採点記述は要素ごとに採点されると考え、書く前に入れるべき要素を本文から数える。書き終えたら全部入ったか点検。
英作文の攻略法4
- 1和文英訳は和文和訳から慣用句や省略の多い日本語を、英語にしやすい日本語へ言い換えてから訳す。主語を補い、だから・しかしなどの論理を明示する。
- 2背伸びしない記述は減点されるものと考え、確実に書ける構文と語で組み立てる。うろ覚えの熟語はつづりと語法のミスのもと。
- 3意見論述は等身大で壮大な社会論より、日常の小さな行動から説得力を出す。主張→理由・具体例→まとめ。
- 4最後の3分で見直し三単現・冠詞・時制・単数複数を点検。これだけで失点が減る。
和訳で構文を見落としやすい形6
重厚な英文の下線部に入りやすい形。例文はオリジナル。
- 1無生物主語主語を「原因・手段」として訳すと自然になる。A short walk will bring you to the station.少し歩けば駅に着く。
- 2強調構文It is A that … の A が強調部分。It is と that を外して A を元に戻し、文が成り立てば強調構文(形式主語なら that 節が真の主語)。It was not until I lost it that I realized its value.失って初めてその価値に気づいた。
- 3倒置否定・制限の副詞(句・節)が文頭に出ると疑問文の語順になる。No one / Only John のような主語なら倒置しない。Only later did she understand his silence.後になって初めて、彼女は彼の沈黙の意味がわかった。
- 4譲歩の as形容詞+as+S+V は「〜だけれども」。比較の as と取り違えやすい。Simple as the rule seems, few people follow it.その規則は単純に見えるが、守る人は少ない。
- 5名詞構文動詞から来た名詞は、文に開いて訳すと読みやすい。His refusal to compromise surprised us.彼が妥協を拒んだことに私たちは驚いた。
- 6A is to B what C is to D「AとBの関係はCとDの関係と同じ」。what の訳し方で迷わない。Reading is to the mind what exercise is to the body.読書と心の関係は、運動と体の関係と同じだ。
和文和訳の練習(例はオリジナル)
日本語の表現をそのまま英語にしない。意味をかみ砕いてから、知っている英語で書く。
| 日本語 | かみ砕くと | 英語の例 |
|---|---|---|
| 腹をくくる | 困難や結果を受け入れる覚悟を決める | be prepared to face the consequences |
| 肩の荷が下りる | 責任から解放されてほっとする | feel relieved |
| 水を差す | 楽しい雰囲気を台無しにする | spoil the mood |
| 気が置けない友人 | 遠慮しないでいられる友人 | a friend I can relax with |
| 背伸びをする | 実際以上によく見せようとする | try to look better than one really is |
| 岐路に立つ | 大事な選択を迫られる | face an important decision |
| 目からうろこが落ちる | 急に物事がはっきりわかる | suddenly see things clearly |
ここで減点!4
- ✕比喩をそのまま「空は動物園だった」と書く○比喩が指す具体的な中身を自分の言葉で書く説明問題は中身への言い換えが求められる
- ✕日本語の主語なしの文を、主語なしで英訳しようとする○文脈に合う主語(we / people など)を補うか、受動態・無生物主語・There 構文にする英語の平叙文は主語が必要
- ✕「腹をくくる」に当たる熟語を思い出せず手が止まる○be prepared for the worst のように意味で書く直訳の熟語探しは時間とミスを増やす
- ✕訳文が前後の文脈とつながらない○多義語の意味を選び直す第1義の機械的な当てはめが原因になりやすい
120分の考え方4
- 1最初にⅢ・Ⅳの設問を見る書く内容を先に知り、頭の片隅で準備させておく。
- 2読解Ⅰ・Ⅱは「1問の深さ」に時間を使う設問が少ないので、構文確定と要素の洗い出しを丁寧に。
- 3英作文の時間は必ず確保読解に時間を取られて英作文が白紙、が最悪の失点。過去問で各大問の上限時間を決め、超えたら次へ。
- 4見直しは英作文を優先文法ミスは英作文の方が見つけやすく、直しやすい。
直前の注意3
- 1長文のテーマは骨太記事の分析では科学史・文明論・言語・人間とは何か、といった教養的なテーマが多い。抽象的な議論を最後まで論理で追う持久力をつける。
- 2予想(記事)Ⅳは意見論述型が主流だが、実用的な手紙・問い合わせ型の復活にも1〜2本備えておくとよい、とする。当たる保証はない。
- 3要確認外国語の選択肢(英語のみの学部がある)、Ⅳの語数・形式は年度で変わる。最新の募集要項と過去問で確認する。
確認テスト
- 1京大の外国語の試験時間は 。正解は 120分。全学部で同じ時間帯(大学の公表)
- 2和訳の最初の段階は 。正解は 構文を確定する。構文→直訳→日本語化
- 3「肩の荷が下りた」を英語にすると最も自然なのは I felt .正解は relieved。意味(ほっとする)で訳す
- 4The patients who took part in the study were the of the experiment.(被験者)正解は subjects。subject の多義に注意
- 5日本語の文に主語がない時、英訳では 。正解は 文脈に合う主語・構文を選ぶ。平叙文は主語が必要。受動態なども手
参考にした資料
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