CHECK TEST
京都大学 英語の特徴と対策(和訳・英作文)確認問題集
京大型の確認問題21問。構文を見抜く和訳、比喩の内容説明、和文和訳からの英訳、意見論述を本番の形で鍛える。
Ⅰ 英文の和訳として最も適切なものを選べ(構文の見落としに注意)
- 1Hardly had the speaker begun when the lights went out.
答えc 話し手が話し始めるとすぐに、明かりが消えた
解説Hardly had S+過去分詞 when ~(Sが…するとすぐに~)の構文で、否定の副詞 hardly が文頭に出て倒置が起きている。よって「話し手が話し始めるとすぐに、明かりが消えた」が正解。hardly を単独で「ほとんど~ない」と訳すと「ほとんど話し始めなかった」という誤訳になる。「明かりが消えてからやっと話し始めた」は順序が逆。「苦労した」は hardly を「困難」と取り違えている。
【覚える】Hardly/Scarcely had S p.p. when ~ = No sooner had S p.p. than ~。 - 2Tired as she was, she kept working until midnight.
答えb 彼女は疲れていたけれども、真夜中まで働き続けた
解説形容詞+as+S+V(Tired as she was)は譲歩で「~だけれども」。よって「疲れていたけれども、真夜中まで働き続けた」が正解。理由の as と取り違えた「疲れていたので働き続けた」は論理がねじれる。「同じくらい」「~ときのように」は as の別の意味を当てはめた誤り。
【覚える】形容詞/副詞/無冠詞名詞+as+S+V=~だけれども(=Though she was tired)。 - 3Water is to fish what air is to us.
答えc 水と魚の関係は、空気と私たちの関係と同じだ
解説A is to B what C is to D(AとBの関係はCとDの関係と同じ)の構文。よって「水と魚の関係は、空気と私たちの関係と同じだ」が正解。what を疑問詞や「~もの」と訳そうとすると崩れる。「空気より大切だ」は比較の意味を加えた誤り。「水の中で暮らしている」は関係の意味を落としている。「空気に求めない」は否定を加えている。
【覚える】A is to B what C is to D=AとBの関係はCとDの関係に等しい。 - 4It was the way he spoke, not what he said, that upset her.
答えd 彼女を動揺させたのは、彼の言ったことではなく話し方だった
解説It was ~ that …(…なのは~だった)の強調構文。It was と that を外すと The way he spoke upset her. が成り立ち、not what he said は挿入された対比。よって「彼女を動揺させたのは、彼の言ったことではなく話し方だった」が正解。「彼女を動揺させたことを言わなかった」は that を関係詞と誤読。「話し方を変えた」「どちらも動揺させなかった」は内容が違う。
【覚える】強調構文は It is と that を外して文が成り立つかで見分ける。 - 5A glance at the map told us that we had taken the wrong road.
答えd 地図をちらりと見ると、道を間違えたことがわかった
解説無生物主語 A glance at the map(地図の一瞥)は原因・手段として「~すると」と訳し、人(私たち)を主語にする。told us that ~ は「~だとわかった」。had taken は地図を見る前に道を間違えていたことを示す過去完了。よって「地図をちらりと見ると、道を間違えたことがわかった」が正解。直訳の「一瞥が語った」は不自然。「道を間違えたので見た」は因果が逆。
【覚える】無生物主語+tell/show/remind+人=(主語)によって人は~とわかる。 - 6The scientist's claims did not bear close examination.
答えc その科学者の主張は、詳しく調べると成り立たなかった
解説bear は「耐える」の意味で、did not bear close examination は「綿密な検討に耐えなかった」→「詳しく調べると成り立たなかった」。bear の「生む」を当てた「詳しい調査を生まなかった」は文脈とつながらない。「耐えられないと主張した」は主語と述語を取り違えている。「調べる必要がなかった」は意味が逆。
【覚える】bear examination/scrutiny=検討に耐える。bear は「運ぶ・耐える・生む」の多義語。 - 7The rapid spread of the rumor surprised even those who had started it.
答えb うわさが急速に広まったことに、それを流した人たちでさえ驚いた
解説名詞構文 the rapid spread of the rumor は「うわさが急速に広まったこと」と文に開いて訳す。those who had started it は「それを流した人々」、even は「~でさえ」。よって「うわさが急速に広まったことに、それを流した人たちでさえ驚いた」が正解。「急速に広まるうわさは~ものだ」は一般論にしてしまった誤り。「広まらないことに驚いた」は逆。「驚いたふりをした」は本文にない。
【覚える】名詞構文:the 形容詞 名詞 of A → 「Aが~に…すること」と文に開く。
Ⅱ 次の英文を読み、設問に答えよ
For centuries, many European maps had few empty spaces. Where mapmakers lacked information, they filled the gaps with imaginary mountains, sea monsters, or simply decorative patterns. Around the sixteenth century, however, some mapmakers began to leave unknown areas blank. (1)This apparently small change reflected a new attitude: it was not knowledge but the admission of ignorance that sent explorers out to sea. A blank space on a map was an invitation. Modern science, some historians argue, grew out of the same attitude. Earlier traditions tended to assume that everything important was already known, and that the task of a scholar was to preserve and explain it. Science, by contrast, begins with the words "we do not know." (2)A theory, however well established, is treated as the best answer available for now, not as the final truth. In this sense, (3)every scientist works with a map full of blank spaces, and it is precisely those spaces that make the work worth doing.
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何世紀もの間、ヨーロッパの地図の多くには空白がほとんどなかった。情報が欠けている場所には、地図の作り手は想像上の山や海の怪物、あるいは単なる装飾模様を描いてすき間を埋めた。しかし16世紀ごろ、一部の地図の作り手が、わかっていない地域を空白のまま残すようになった。(1)この一見ささいな変化は、ある新しい態度を反映していた。つまり、探検家たちを海へと送り出したのは、知識ではなく、無知を認めることだったのだ。地図の空白は誘いだったのである。一部の歴史家によれば、近代科学も同じ態度から生まれた。それ以前の伝統は、大切なことはすでにすべて知られており、学者の仕事はそれを守り説明することだと考えがちだった。それに対して科学は、「私たちは知らない」という言葉から始まる。(2)理論は、どれほどしっかり確立されていても、最終的な真理としてではなく、今のところ得られる最善の答えとして扱われる。この意味で、(3)どの科学者も空白だらけの地図を手に研究しているのであり、研究をする価値のあるものにしているのは、まさにその空白なのだ。
- 8下線部(1)を和訳せよ。
答えこの一見ささいな変化は、ある新しい態度を反映していた。つまり、探検家たちを海へと送り出したのは知識ではなく、無知を認めることだったのだ。
解説採点ポイントは①apparently は「一見・見たところ」②reflect は「反映する」③コロンの後は前の a new attitude の中身なので「つまり」でつなぐ④強調構文 it was not A but B that …(…したのはAではなくBだった)⑤the admission of ignorance は名詞構文なので「無知を認めること」と開く。sent explorers out to sea は「探検家を海へ送り出した」。
【覚える】コロン(:)は前の内容の具体化・言い換え。「つまり」で訳す。 - 9下線部(2)を和訳せよ。
答え理論は、どれほどしっかり確立されていても、最終的な真理としてではなく、今のところ得られる最善の答えとして扱われる。
解説採点ポイントは①however+形容詞(however well established)は譲歩で「どれほど~でも」と訳す(ここでの however を「しかし」と訳すと構文を誤る)②is treated as ~ は treat A as B(AをBとして扱う)の受動態③not as the final truth との対比を「~としてではなく」と出す④available for now は「今のところ得られる」。
【覚える】however+形容詞/副詞+(S+V)=どれほど~でも(=no matter how)。 - 10下線部(3)はどういうことか。本文に即して60字程度の日本語で説明せよ。
答え科学者は、まだわかっていないことが多いと認めたうえで研究しており、その未知の部分があるからこそ、研究する価値が生まれるということ。
解説採点ポイントは①比喩「空白だらけの地図」を中身に開く=まだわかっていないことが多いと認めている②科学は「私たちは知らない」から始まるという本文の論理と結びつける③空白(未知の部分)こそが研究の価値を生む、の3点。地図や探検の話のまま書くと説明にならない。「どういうことか」なので文末は「~ということ」。
【覚える】比喩の説明は、たとえの語(地図・空白)を本文の抽象語(未知・無知)に置き換える。
Ⅱ(続き)
- 11本文中の A blank space on a map was an invitation. の意味として最も適切なものを選べ。
答えa 地図の空白は、そこへ行って確かめてみよと人を誘うものだった
解説直前の「探検家たちを海へ送り出したのは、知識ではなく無知を認めることだった」の言い換えで、空白=未知=行ってみたくなる場所、という意味。invitation(誘い・招待)を比喩として読み、「そこへ行って確かめてみよと人を誘うもの」が正解。「知識不足を責めるもの」と「近づくなという警告」は本文と逆の方向。「招待状のような飾りが描かれていた」は字面どおりの誤読。
【覚える】比喩の文は直前の主張の言い換えになっていることが多い。
Ⅲ 日本語の意味を最もよく表す英語を選べ(和文和訳で意味をかみ砕く)
- 12彼は腰が重い。
答えc He is slow to take action.
解説「腰が重い」は体の重さではなく「なかなか行動を起こさない」の意味なので He is slow to take action. が正解。He has a heavy back.(背中が重い)は直訳で意味をなさない。He is too heavy to move quickly.(重すぎて速く動けない)は体重の話。He sits for long hours.(長時間座る)も違う。
【覚える】慣用句は意味をかみ砕いてから英語にする:腰が重い=be slow to act/be reluctant to start。 - 13仕事が忙しくて、庭の手入れまで手が回らない。
答えa I am so busy with work that I have no time to take care of the garden.
解説「手が回らない」は「そこまでする時間・余裕がない」の意味。so ~ that …(とても~なので…)で因果をはっきり示した I am so busy with work that I have no time to take care of the garden. が正解。My hands cannot reach ~(手が届かない)、My work is in the garden ~、I turn my hands to the garden ~ は hand をそのまま使っていて意味をなさない。
【覚える】手が回らない=have no time to do/can't get around to ~。 - 14あの二人は馬が合う。
答えd Those two get along well.
解説「馬が合う」は「気が合う・仲がよい」の意味なので Those two get along well. が正解。Those two like horses.(馬が好き)、are as strong as horses(馬のように強い)、ride the same horse(同じ馬に乗る)は日本語の比喩の動物をそのまま持ち込んだ誤り。
【覚える】馬が合う=get along (well) with each other/hit it off。 - 15彼の一言で、その場の空気が和んだ。
答えc His comment helped everyone relax.
解説「場の空気が和む」は「その場の人の緊張がほぐれる」の意味。主語を「彼の発言」にした無生物主語の His comment helped everyone relax. が自然。His single word softened the air ~ と The air became warmer ~ は air を直訳していて意味が通らない。Everyone stopped talking ~ は内容が違う。
【覚える】help+O+原形(Oが~するのを助ける)。空気を読む・和むは「人」の様子に言い換える。 - 16耳が痛い話だった。
答えb What he said was true, but it was hard for me to hear.
解説「耳が痛い」は「自分の弱点を正しく突かれて聞くのがつらい」の意味。「本当だが、聞くのがつらい」と2つの要素に分けた What he said was true, but it was hard for me to hear. が正解。His story hurt my ears.(耳を痛めた)、was too loud(うるさすぎた)、could not hear well(よく聞こえなかった)は文字どおりの耳の話。
【覚える】耳が痛い=hit close to home/be hard to hear(but true)。
Ⅳ 次の日本語を英語に訳せ(和文英訳)
- 17旅の楽しみは、目的地に着くことよりも、むしろ途中で思いがけないものに出会うことにあるのかもしれない。
答えPerhaps the pleasure of traveling lies not so much in reaching your destination as in coming across something unexpected along the way.
解説採点ポイントは①「~にある」を lie in で表す②「AよりむしろB」を not so much A as B(別解:rather than)で表し、前置詞 in を両方(in reaching/in coming across)にそろえる③「かもしれない」は Perhaps/may④「思いがけないものに出会う」は come across something unexpected⑤「途中で」は along the way。別解:The joy of a journey may lie in meeting the unexpected on the way rather than in arriving at the destination.
【覚える】lie in ~=~にある(原因・本質)。not so much A as B の A・B は形をそろえる。 - 18子どものころは一日がとても長く感じられたのに、大人になると一年があっという間に過ぎてしまう。
答えWhen I was a child, a single day felt very long, but now that I am an adult, a whole year seems to pass in no time.
解説採点ポイントは①日本語にない主語(I/we)を補う②「大人になると」は now that I am an adult か as we grow older③「あっという間に」は in no time/very quickly④子どものころ(過去形)と今(現在形)の時制の対比を明確にする。「一日がとても長く感じられた」は a single day felt very long。別解:As we grow older, time seems to pass much faster.
【覚える】now that S+V=今や~なので。in no time=あっという間に。 - 19人に何かを教えてみると、自分がいかにそれをわかっていなかったかに気づかされることが多い。
答えWhen you try to teach something to someone else, you often realize how poorly you understood it yourself.
解説採点ポイントは①一般論の主語は you/we を補う②「気づかされる」は受け身にせず realize で表す③「いかにわかっていなかったか」は how poorly you understood it(別解:how little you knew about it)と how+副詞+S+V の語順にする④「多い」は often。「人に何かを教えてみると」は When you try to teach something to someone else。
【覚える】日本語の受け身(~させられる・気づかされる)は英語では能動で書くと自然。
Ⅴ 自由英作文
- 20Some people say that it is better to read a few books carefully than to read many books quickly. Do you agree with this idea? Write your opinion in English in about 100 words.
答えI agree that reading a few books carefully is better than reading many books quickly. When we read slowly, we have time to stop and ask ourselves why the author thinks a certain way. For example, last year I spent a whole month on one book about the history of science. I took notes, reread difficult chapters, and discussed them with a friend. As a result, I still remember its main ideas clearly, while I have forgotten most of the books I read in a hurry. Reading many books may give us a lot of information, but careful reading helps us think for ourselves.(104語)
訳問:多くの本を速く読むより、少数の本をじっくり読むほうがよいと言う人がいる。この考えに賛成か。約100語の英語で意見を書きなさい。
解答例訳:少数の本をじっくり読むほうが、多くの本を速く読むよりよいという考えに賛成だ。ゆっくり読むと、立ち止まって、なぜ著者がそう考えるのかを自問する時間がある。例えば、去年私は科学史についての1冊の本にまる1か月をかけた。メモをとり、難しい章を読み返し、友達と話し合った。その結果、急いで読んだ本の大半は忘れてしまったのに、その本の主な考えは今でもはっきり覚えている。たくさんの本を読めば多くの情報が得られるかもしれないが、じっくり読むことは自分で考える助けになる。解説採点ポイントは①1文目で賛否を明示する②理由(立ち止まって考えられる)③等身大の具体例(1冊に1か月かけた体験)④対比(急いで読んだ本は忘れた)⑤譲歩を含む結論。壮大な社会論より、身近な自分の行動で説得力を出すのが京大型の意見論述のコツ。約100語に収める。
【覚える】I agree that ~. When we ~. For example, ~. As a result, ~, while ~. A may ~, but B ~. - 21次の会話の空所に入る発言を、20〜30語の英語で書け。 A: I'm thinking of quitting the basketball club. I'm not good enough to be a regular player. / B: ( ) / A: You're right. Maybe I'll talk to the coach first.
答えI understand how you feel, but you've improved a lot this year. Why don't you ask the coach what you should work on before you decide to quit?(28語)
訳A:バスケ部を辞めようかと思っているんだ。レギュラーになれるほどうまくないし。
B:気持ちはわかるけど、今年はずいぶんうまくなったよ。辞めると決める前に、何を練習すればいいかコーチに聞いてみたら?
A:そうだね。まずコーチに話してみようかな。解説採点ポイントは①A の気持ちを受け止める(I understand how you feel)②直後の A の「まずコーチに話してみる」につながる提案(Why don't you ask the coach ~?)を入れる③20〜30語の語数を守る。前後両方とつながるかを、通して読んで確かめる。辞めるのに賛成する発言は、直後の You're right. Maybe I'll talk to the coach first. とつながらない。
【覚える】Why don't you ~?=~してみたら(提案)。I understand how you feel, but ~.
京都大学 英語の特徴と対策(和訳・英作文)(A4 2枚)